どうも、taka :a（@honjitsunoippai）です。
本日の一杯は、2022年9月12日（月）新発売、日清食品のカップ麺「カップヌードル スーパー合体シリーズ 辛麺＆にんにく豚骨」の実食レビューです。
SNSで話題の “二番煎じ企画” カップヌードル「スーパー合体」待望の第2弾は全45通りの組み合わせでシュールさマシマシ!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
カップヌードル スーパー合体2 カラボネ
スーパー合体とは、1971年（昭和46年）9月18日の発売以来、即席カップめん市場で圧倒的な占有率を誇るカップヌードル（CUPNOODLE）の限定的なシリーズで、2021年9月13日に発売された「シップードル（カップヌードル＆しお）」「シーリー（カレー＆シーフード）」「チーチリカーマト（チリトマト＆欧風チーズカレー）」「とんそ（味噌＆旨辛豚骨）」の存在は、まだ記憶に新しいところ——。
初代・スーパー合体チームは、当時の敵である怪獣ススラを撃退した後、ギャラの取り分で揉め、3人の戦士（カレー、しお、旨辛豚骨）が脱退。その穴埋めとして中途採用された、キャラ強めの新メンバー（辛麺、にんにく豚骨、トムヤムクン）が正式に加入。昨年めちゃくちゃ売れた「スーパー合体」を超えるべく、2022年は「スーパー合体2（ツー）」と題し、新たな組み合わせが誕生しました。
この企画意図について、日清食品は “ウェブCMもイチから考えるのは割と面倒なので、「二番煎じ企画」になりました。” などと公言しているのですが、ふざけているようで真面目な企業。2021年は全28通り*1 のパターンから4つの組み合わせを厳選し、脅威の爆売れを記録したことを受け、2022年は組み合わせのパターンを全45通り*2 に拡大。
*1「カップヌードル」の定番フレーバー8種（カップヌードル、シーフードヌードル、カレー、チリトマトヌードル、欧風チーズカレー、しお、味噌、旨辛豚骨）から2つを組み合わせた場合のパターン数。
*2「カップヌードル」の定番フレーバー10種（カップヌードル、カレー、シーフードヌードル、チリトマトヌードル、欧風チーズカレー、しお、味噌、辛麺、にんにく豚骨、カップヌードル パクチー香るトムヤムクン）から2つを組み合わせた場合のパターン数。
前述のように「カレー」「しお（SiO）」「旨辛豚骨」が脱退し、キャラ強めの「辛麺」「にんにく豚骨」「パクチー香るトムヤムクン」が追加という設定になっているのですが、正式に脱退したのは製造を終了している「旨辛豚骨」のみ。コンビニやスーパーでも目を引くパッケージは、昨年の「スーパー合体」でもデザインを担当していたデザインオフィスnendoに依頼し、SNSでも話題になっています。
スーパー合体2の「シープードル（カップヌードル＆シーフードヌードル）」「チリトムクン（チリトマト＆トムヤムクン）」「チーカーソ（欧風チーズカレー＆味噌）」は、このブログでレビュー済みで、暫定的なランキングは1位から順に「チーカーソ」「シープードル」「チリトムクン」としているのですが、最後の砦「カラボネ（辛麺＆にんにく豚骨）」が個人的に “もっとも期待していた” フレーバー。
昨年に負けず劣らずのシュールなウェブCMでは、日体大コールで有名なメンディー兄貴ご本人扮する「にんにく豚骨」が「辛麺」に猛アタックし、無理っ！ とクールなビンタを食らっていましたが、もともと辛麺（からめん）はニンニクを強く効かせた食べ物。そのため「にんにく豚骨」とは核に近いところに共通点があり、辛味を効かせた豚骨の旨さは「旨辛豚骨」で実証済みのカップヌードル。
また「辛麺」の発売日は2021年8月30日、片や「にんにく豚骨」の発売日も2022年2月14日と比較的に最近の話なので、スーパー合体シリーズ第1弾（2021年9月13日発売品）では実現不可能だったマリアージュ。しかも “日清社内人気No.1の組み合わせ” を訴求しているため、ここから先はオリジナルの「辛麺」と「にんにく豚骨」も調理し、共通点やバランスを比較しながらレビューします。
開封
さて、まずは合体前の「辛麺※1」と「にんにく豚骨※2」の概要から。辛麺に小袋は別添されていませんが、唐辛子の辛さレベルは4/5と高く、体感的にも中辛以上・大辛未満。にんにく豚骨に唐辛子の辛味は含まれていませんが、特製にんにく豚オイルを別添しており、このブログでは両方とも高く評価しています（さらに詳しい特徴や感想が気になる方は、以下の関連ページをご覧ください）。
※1 カップヌードル史上最大量の “ぶっかけ焙煎唐辛子” 入り!? 旨み6：辛さ4「カップヌードル 辛麺」が辛旨ぇぇぇ!!
※2 カップヌードルの新定番「にんにく豚骨」を食べてみた結果 → にんにくヤバすぎ!!【豚骨×ニンニクの最強タッグ】
それらを合体させた「辛麺＆にんにく豚骨」に小袋は別添されていないため、ガーリックオイルに癖の強い豚脂の香りをブレンドしたような、例の香りは楽しめそうにないけれど、かやくの謎肉（味付豚ミンチ）とスクランブルエッグ、ネギ、刻みニンニクは合体前から共通の具材。紅生姜は入っていませんが、焙煎唐辛子は「辛麺」サイド、キクラゲは「にんにく豚骨」サイドとバランスは偏っていません。
メーカー希望小売価格は「スーパー合体」シリーズ第2弾すべて214円（税別）に設定されているため、既存の「辛麺」や「にんにく豚骨」と同じ値段。昨年の「スーパー合体」シリーズ第1弾のメーカー希望小売価格は193円（税別）でしたが、2022年6月1日出荷分から適用されている価格改定により、ほとんどの即席めん商品が値上がりしているため、それに準じた変更です。
製品詳細情報・購入価格等
| 製品名：カップヌードル スーパー合体シリーズ 辛麺＆にんにく豚骨 製造者：日清食品株式会社 製造所：関西工場（滋賀県栗東市下鈎21-1） 内容量：83g（めん60g） 商品コード：4902105272756（JAN） |
| 発売日：2022年09月12日（月） 実食日：2022年09月16日（金） 発売地域：全国 取得店舗：日清食品グループ オンラインストア 商品購入価格：231円（税込） 希望小売価格：214円（税別） |
| 麺の種類：油揚げ麺 スタイル：縦型レギュラー 容器材質：紙 湯量目安：310ml 調理時間：熱湯3分 小袋構成：別添なし |
原材料名とアレルギー表示
| 【原材料名】油揚げめん（小麦粉（国内製造）、植物油脂、食塩、たん白加水分解物、しょうゆ、香辛料、香味調味料）、スープ（豚脂、ポーク調味料、糖類、でん粉、小麦粉、香辛料（にんにく、唐辛子、胡椒）、食塩、粉末しょうゆ、チキン調味料、キムチパウダー、クリーミングパウダー、粉末みそ、ポークパウダー）、かやく（味付豚ミンチ、赤唐辛子、味付卵、にんにく、きくらげ、ねぎ）/ 加工でん粉、調味料（アミノ酸等）、カラメル色素、炭酸Ca、酸味料、かんすい、増粘多糖類、香料、酸化防止剤（ビタミンE、ローズマリー抽出物）、カロチノイド色素、香辛料抽出物、乳化剤、甘味料（スクラロース、アセスルファムK）、ベニコウジ色素、くん液、ビタミンB2、ビタミンB1、（一部にえび・小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む） |
実食開始
ChavisとNick KosirによるダンスCMでも話題になった「辛麺」の調理後は、焙煎唐辛子の香りが強く、旨み6：辛さ4のバランスに、キムチパウダーを強めに効かせているのがカップヌードル流のアレンジ要素。片や「にんにく豚骨」は‥‥臭ぇw（全力で褒めております）。むわっとくる例のオイルほどではないですけど、両商品ともにニンニクの存在感は申し分ありません。
それらを合体させた「辛麺＆にんにく豚骨」に “特製にんにく豚オイル” は別添されていないため、それについての物足りなさが否めないところではあるものの、合体前と合体後の熱量は辛麺（379kcal）、にんにく豚骨（382kcal）、辛麺＆にんにく豚骨（383kcal）と合体前よりも誤差の範囲内とはいえハイカロリーなカラボネ。
ちなみに辛麺の辛さレベルは5段階基準で4と前述しましたが、合体後の辛さレベルは3に下がっているため、辛味の強さにも注目しつつ「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
| 栄養成分表示：1食（83g）あたり |
| カロリー：383kcal たん白質：9.6g 脂 質：16.6g 炭水化物：48.8g 食塩相当量：5.3g （めん・かやく：2.8g） （スープ：2.5g） ビタミンB1：0.66mg ビタミンB2：0.27mg カルシウム：102mg |
| 参考値（調理直後に分別した値） 熱量：383kcal（めん・かやく：327kcal）（スープ：56kcal） |
| ※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
「辛麺」と「にんにく豚骨」には共通の麺を使用しているので‥‥
日本における「カップヌードル」ブランドの麺は、大きく分けて約2mm幅と3mm幅のサイズがあり、なおかつスープの味に合わせて原材料の配合を変えるなど、一見すると同じようで複数のパターンが存在します。今回の「辛麺＆にんにく豚骨」に使われているのは、約2mm幅の標準サイズで、原材料の配合は「シーフードヌードル」や「しお（SiO）」の流れを汲んだもの。
「小麦粉（国内製造）、植物油脂、食塩、たん白加水分解物、しょうゆ、香辛料、香味調味料」という原材料名の構成に、約2mm幅のサイズも含め、合体前の「辛麺」や「にんにく豚骨」とも完全に一致する仕様から、まったく同じ油揚げ麺とみて間違いありません。これは「カップヌードル」全体に使われる麺の中で “もっとも自己主張が弱い” ため、スープのインパクトを真っ直ぐに伝えてくれるのが魅力。
後述するカラボネスープは「辛麺」と「にんにく豚骨」のミックスなので、相性が悪いわけがなく、もし約3mm幅の太麺を合わせていたらチグハグだったかも‥‥と、そう感じたことに麺幅の大切さを再認識しました。ちなみに熱湯2分で全体を大きく混ぜ合わせた後、再びフタをして45秒ほど（お湯を注いでから計3分）待つとコシが強くなり、耐久性も増すので、よかったら試してみてください。
スープ
基本は「辛麺」で「にんにく豚骨」は縁の下の力持ち
ファーストアタックから余韻に至るまで、常にキムチパウダーの存在を感じるテイストは “カップヌードル流” の「辛麺」に通じる要素。加えて焙煎唐辛子の芳ばしい風味に、ガーリックパウダーを強めに効かせ、粉末しょうゆに粉末みその隠し味を重ねる手法など、スープのイニシアチブは「辛麺」が握っているのですが、それと比較して醤油の風味と酸味は弱く、焙煎唐辛子の量も特筆して多くはありません。
ガーリックパウダーは合体前の「辛麺」単体でも目立つので、それについては同化した印象が否めないものの、ポーク調味料を増やし、クリーミングパウダーとポークパウダーで豚骨感を強め、チキン調味料で脇を固める手法は「にんにく豚骨」に由来するフレームワーク。
合体前の「辛麺」よりも明らかに動物系のコクが強く、辛さも味もマイルドな仕上がりに「にんにく豚骨」の恩恵を感じました。なんかこう、ウェブCMの『スーパー合体、再び篇』で「にんにく豚骨」が「辛麺」に張り倒されていたのも納得というか、そんな「辛麺」の強さと辛辣な態度を受け入れて支える「にんにく豚骨」の寛容さに、兄貴の包容力を垣間見た気がします。
具材
スープと合わないわけがない
前述のように謎肉（なぞにく）とスクランブルエッグ、ネギ、刻みニンニクは合体前から共通の具材で、紅生姜は入っておらず、焙煎唐辛子は「辛麺」から、キクラゲは「にんにく豚骨」からの参戦。いずれの具材もカラボネスープと相性がよく、合体前と共通の具材が多いことから、出会うべくして出会った組み合わせなのかもしれません。
総評
土台の豚骨は「にんにく豚骨」に由来しますが、前面に出ている印象としては「辛麺」が強く、麺は共通で具材は中間。特製にんにく豚オイルの降板に寂しさを覚えたものの、味としては「スーパー合体」シリーズ第2弾で一二を争う逸材で、味だけでいえば何個か買い置きしておきたいくらいでした。で、その特製にんにく豚オイルなんですけど‥‥。
撮影で使った「辛麺」と「にんにく豚骨」を半分ずつ食べてから、自分で合体させてみたところ、スーパー合体2のカラボネに近い味わいで、目立っていたのは特製にんにく豚オイルの降板よりも紅生姜の有無。紅生姜ありでも美味しかったので、カラボネ終売後にも自分でアレンジすれば楽しめます。はたして来年は「スーパー合体3」と続くのか、第3弾にも期待【author・taka :a（大石敬之）】
