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カップ麺ランキング【ワースト篇】マニアが選ぶ2020年の “イマイチだった商品” とは——

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まとめ

あけましておめでとうございます、taka :a です。

昨年も毎週のペースで個性的なカップ麺のスポット商品が数多く市場に投下され、盛り上がった2020年。このブログでは、単純に「おいしい」「まずい」だけでなく、コストパフォーマンスや開発背景に、既存商品とのカニバリなど、いくつかの指標に基づいてカップ麺を評価してきました。

もちろん最新技術を取り入れた新商品など、値段以上の完成度を誇る名作も多かったのですが、なかにはテイスト的にイマイチだったり、コンセプト的にイマイチだったりで、厳しめに評価せざるを得なかったカップ麺もチラホラと——

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Worst ranking 2020

というわけで、昨年末は【二郎インスパイア篇】【汁なし篇】【激辛篇】【総集篇】とカテゴリー別に、カップ麺の「上位ランキングTOP5〜10」を紹介したのですが、あえて “ちょっとイマイチだったカップ麺” を取り上げてみるのも面白いのではないかと思い、このブログでは初となる「ワーストランキング」を作成することにしました。

以下のワーストランキングを見て “それ美味しかったし‥‥” などの意見もあるかと思いますが、どうしてワーストランキングに選んだのか、なぜイマイチだと感じたのか解説しますので、よろしければ最後までご覧ください。

【第5位】まるか食品「ペヨング 塩やきそば

ペヤング(peyoung)とは、まるか食品を代表するロングセラーブランドで、1973年(昭和48年)7月に発売された “カップラーメン” の「ペヤングヌードル」を皮切りに発足。その後、1975年(昭和50年)3月に発売された「ペヤング ソースやきそば」の登場以降、現在はカップ焼きそばの新作開発に専念し、他の大手メーカーが真似できない脱やきそば系の変わり種を意欲的に製造・販売しているのですが——

ペヤングではなく「ペヨング」

その姉妹品として開発されたのが “ペヤング公認のニセモノ” として話題になった「ペヨング(peyong)」で、2016年3月14日に第1弾「ペヨング ソースやきそば」を市場に投下。ペヤングほどのペースではないけれど、オープン価格の廉価版というコストパフォーマンスの高さを活かし、数量限定のスポット商品を定期的に発売しています。

具材もキャベツのみとシンプルの極み

2020年6月15日に発売された待望の新作「ペヨング 塩やきそば」もオープン価格だったので、コストパフォーマンスの低い商品ではなかったものの、液体ソースは2018年12月に発売された問題作「ペヤング スカルプDやきそば」と完全に同じ内容だったのが問題点。びわ葉エキスパウダーが入っているカップ焼きそばという、ジャンル的には面白い商品なのですが、まったく同じ液体ソースを使い回すのは如何なものかと。

ちなみに2020年8月24日発売の「ペヤング ブラックスパイシーやきそばシーフード味」にも「スカルプDやきそば」と同じ液体ソースを使っていたので、それをレビューした日には “またかよw” などと感じたのですが、大量に入っていた黒胡椒が勝因となり、ネガティブな印象は控えめでした。ほかにも昨年は既存のソースを使い回した商品が何個かあったので、今年も同じパターンの変わり種が出てくるかもしれません。

関連ページ:ペヤング公認のニセモノ「ペヨング」に塩やきそば初登場!!びわ葉エキスパウダー入り “ヌルヌル塩味” の資材消化が目的か——

【第4位】日清食品「日清焼そばU.F.O. 極太 濃い濃い黒胡椒 横浜家系まぜそば

日清焼そばU.F.O.(にっしんやきそばユーフォー)とは、カップ焼そばカテゴリーでNo.1の売上を誇るロングセラーブランドで、初めて発売されたのは1976年(昭和51年)5月21日。インパクトのある商品名と業界初の皿型容器に身を包み、鳴り物入りで現れた「日清焼そばU.F.O.」は、現在も日清食品を代表するカップ焼きそばブランドとして多くの固定ファンを獲得しています。

家系ラーメンをイメージしていたが‥‥?

近年は変わり種の開発にも力を入れており、横浜を代表する人気ご当地ラーメン「家系ラーメン」にインスパイアされた「日清焼そばU.F.O. 極太 濃い濃い黒胡椒 横浜家系まぜそば」を2020年1月27日に発売していたのですが、家系ラーメンを象徴する具材(ほうれん草、海苔)は入っておらず、どうにも不完全燃焼な印象に終わってしまった商品。

黒胡椒が強すぎて家系らしさ吹っ飛ぶ

麺は日清食品のストレート製法を駆使した平打ちの太麺で、いつもの中細麺とは違うけど、単純に完成度の高さでいえば申し分なし。液体ソースは「日清麺NIPPON 横浜家系とんこつ醤油ラーメン」をベースにしているような味わいで、雰囲気としては悪くなかったのですが、前述のように具材の再現度は皆無に等しかったこと、加えて家系ラーメンらしさが吹っ飛ぶくらい強烈だった “黒胡椒の存在感” が敗因。

おいしい or まずいでいえば前者なのですが、ほぼほぼ家系らしさが感じられなかったので、家系というパワーワードに便乗してバズらせようとしているような印象を強く受ける結果になりました。もし商品名が「濃い濃い黒胡椒 横浜家系まぜそば」ではなく「濃い濃い黒胡椒まぜそば」だった場合、このようなギャップは生じなかったんですけどね。

関連ページ:日清焼そばU.F.O.極太 濃い濃い黒胡椒 横浜家系まぜそば “家系ラーメン” を汁なしアレンジ!?

【第3位】サンヨー食品「野郎ラーメン監修 ニンニクマシマシ汁なし野郎

野郎ラーメン(やろうらーめん)とは、東京・渋谷センター街に総本店を構える二郎インスパイア系の人気ラーメン店で、創業は2010年3月29日。サッポロ一番ことサンヨー食品とは、2017年2月13日に発売された野郎ラーメン初のカップラーメン「野郎ラーメン 豚骨野郎ラーメン」からタイアップを続けており、昨年の「ニンニクマシマシ汁なし野郎」はコラボ第6弾の商品に位置しています。

ニンニクマシマシにアレンジしていたが‥‥

実は2017年8月28日、サンヨー食品×野郎ラーメンのコラボ第2弾「野郎ラーメン 汁無し野郎」を発売しているため、昨年の「汁なし野郎」(2020年12月7日発売品)は二代目になるのですが、コラボ第5弾「野郎ラーメン ニンニクマシマシ野郎」(2020年6月発売品)の流れを汲む “ニンニクマシマシ” にアレンジすることで差別化を図り、実際の味わいとしてもニンニクの風味が頼もしい一杯に仕上がっていました。

“あの商品” の焼き直し

しかし、そこで見逃せなかったのが2020年8月31日に発売されたサンヨー食品のオリジナル商品「背徳のニンニク 豚醤油汁なし麺」の存在です。添付調味料の小袋(調味だれと特製スープ)が完全に同じデザインだったので、もしやと思ったのですが、実際の味わいも然り。麺の湯戻し時間や肉具材のタイプなど、若干のテコ入れは行っていましたが、ほぼほぼ再販に近い焼き直しだったのはいただけません。

味だけで評価すれば4つ星(★4/10)即決だったので、その数ヶ月前に発売された「背徳のニンニク 豚醤油汁なし麺」がなければ悪くなかったんですけど、野郎ラーメンを象徴する “炒め野菜の風味” なども感じられず、そもそもコンセプト的にどうなのかと思い、厳し目に評価しました。どうしても似たり寄ったりの商品が出てくるのも理解できますが、せっかくの有名店監修商品なので、そこを活かしてほしかったです。

関連ページ:人気インスパイア店【野郎ラーメン】監修「汁なし野郎」を “ニンニクマシマシ” で再現!! しかし——

【第2位】ファミリーマート「RIZAP 野菜たっぷりちゃんぽん」

2016年11月から全国のファミリーマートを対象に展開している “ファミマでライザップ。” と題したRIZAP(ライザップ)公認商品があり、累計売上販売数No.1のサラダチキンバーをはじめ、糖質0gの麺を使用したチルド麺や機能性チルド飲料に、好調な推移を見せている低糖質コンビニスーツなど、さまざまなジャンルの商品を定期的に販売しているファミリーマート。

糖質の低さが売りのシリーズ

2020年6月23日に発売された明星食品との共同開発商品「RIZAP 野菜たっぷりちゃんぽん」も “ファミマでライザップ。” の一環で、以前から何度もタイアップを繰り返しており、その第12弾としてシリーズ初の「ちゃんぽん」が商品化されました。明星食品×ライザップの商品は基本的に完成度が高く、機能系でも味に物足りなさを感じさせないことが最大の売りになっているのですが——

思いのほか具沢山だったのはよかったけど‥‥

明星食品×ライザップ×ファミリーマートのコラボ第12弾として開発された「RIZAP 野菜たっぷりちゃんぽん」は、ノンフライ麺の仕上がりに大きな問題があり、ちゃんぽんといえばモチモチとした粘りのある弾力と重量感を特徴とする多加水麺とは真逆のボソボソとした食感で、ちゃんぽんらしさは皆無。もちろん一般的なカップ麺と比較して糖質の低さは評価できるのですが、スープとの一体感もイマイチで改良の余地あり。

スープは比較的に塩気が強く、動物系の乳化感は控えめで、思いのほかシャープなテイスト。魚介の旨みも意識されていましたが、ちゃんぽん特有の丸みを帯びたコクは楽しめない、可もなく不可もなしの味だったのも残念なポイント。具材については商品名の “野菜たっぷり” を裏切らないボリュームだったので、そこは素直に好印象ではあったものの、また「ちゃんぽん」を出すのであれば麺の改良から取り組まないといけません。

関連ページ:ファミマでライザップ。低糖質カップ麺「RIZAP 野菜たっぷりちゃんぽん」シリーズ第12弾は初の “ちゃんぽん” がテーマ!!

【第1位】まるか食品「ペヤング アップルパイテイストやきそば」

2020年のカップ麺ワーストランキング5位に選定した「ペヤング」より、もうひとつワーストランキングに食い込んでしまったのがコチラ。以前より注目度の高い名作を数多く展開することで即席カップめん市場を潤し、大きな話題を提供してくれているペヤング(まるか食品)なのですが——

無駄にギャラクシーなパッケージで降臨

なにを血迷ったか “アップルパイの味わいを忠実に再現した、おやつ感覚でお楽しみいただけける商品” として、2020年9月21日に「ペヤング アップルパイテイストやきそば」を市場に投下。2017年1月16日に発売されて話題になった「ペヤング チョコレートやきそば ギリ」以来のスイーツ系ペヤングということで、TwitterなどのSNSや動画投稿サイトを中心に騒がれたのですが、案の定‥‥そんなに美味しくないw

カップ焼きそばにリンゴという斬新な組み合わせ

いや、めちゃくちゃマズいわけではなかったんです。実際に筆者の同居人は “投げ売りが始まったら箱買いする” と現在も意気込んでいますし、具材として入っていた皮付きのリンゴは単体で食べると美味しくて、これはこれと割り切れば食べられなくもなかったのですが、ペヤング特有の油揚げ麺臭とスイーツ系ソースのバッティングが否めず、リピートしたいかと聞かれたら‥‥みたいな。

とはいえソースにおける “アップルパイ味の再現度は高かった” のと、具材の皮付きリンゴは妙にリアルだったので(それが敗因でもあったんですけど‥‥w)記憶に残る一杯だったことは評価できるポイントかもしれません。このアップルパイペヤングに続き、今年は各社からバレンタイン向けのスイーツ系カップ麺が発売されるのかどうか、怖いもの見たさで楽しみな気持ちもあるんですけどね。

関連ページ:まさかのアップルパイ味!? まるか食品「ペヤング アップルパイテイストやきそば」を食べてみた結果——

まとめ

近年、極端にまずいカップ麺は少なくなったので、単純に味だけでいえば悪くない商品もワーストランキングに入っているのですが、商品名に家系を冠しながら実際の仕上がりが伴っていなかったり、過去に発売していた商品を違うタイトルで再販していたり、どちらかというとコンセプト的にイマイチだった商品が気になるランキングになりました。

おそらく今年も多くの新作カップ麺がリリースされるはずなので、あくまでも主観的な評価になりますが、2021年もカップ麺を購入する際の判断材料や実食後の答え合わせなど、ブログでレビューした記事を活用していただけますと幸いです(author・taka :a)

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