ペヤング公認のニセモノ「ペヨング」に塩やきそば初登場!!びわ葉エキスパウダー入り “ヌルヌル塩味” の資材消化が目的か——

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まるか食品

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2020年6月15日(月)新発売のカップ麺、まるか食品「ペヨング 塩やきそば」の実食レビューです。

ペヤング公認の “ニセモノ” として話題になった「ペヨング」から待望の新作が登場!! ただし——

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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ペヨング 塩やきそば

ペヤングやきそばとは、まるか食品を代表するカップやきそばのロングセラーブランドで、初めて発売されたのは1975年(昭和50年)3月。当時まだカップ麺が高価な食べ物だった頃、若いカップルにも “2人で1つのものを仲良く食べてほしい” という願いから、ペア(pair)とヤング(young)で「ペヤング(peyoung)」と名付けられ、2020年3月に発売45周年を迎えたのですが——

Peyong

今回の新商品「ペヨング 塩やきそば」は、1975年3月から発売されているペヤング(peyoung)の新作ではなく、そのスピンオフ的なブランド・ペヨング(Peyong)からの変わり種で、ペヨング史上初の塩やきそば。なんとも気の抜けたパッケージを見ても分かるように、もれなくパチモン感が否めないデザインですが、まるか食品の正規品です。いいセンスしてますよねw

ペヨングの記念すべき第1弾「ペヨング ソースやきそば」が発売されたのは、2020年6月現在から遡ること4年以上前の2016年3月14日。通常の本家「ペヤング」にはメーカー希望小売価格が設定されているのに対し、ドラッグストアやディスカウントショップ向けに開発された「ペヨング」はオープン価格の廉価版商品(安売り用)で、発売当初は東北・関東・静岡・甲信越・中京・北陸にて先行販売されました。

もし別の会社が「ペヤング」を真似て類似品を作ったら——をコンセプトに、同年3月28日から関西・中国・四国・山陰・九州地方の店舗にも進出。どこか似ているけど嘘くさいパッケージデザインからSNSを中心にネット上でも話題になり、雑誌やテレビ取材が殺到したと大手ニュースサイトでも取り上げられ、本家本元が全力で作った “ニセモノ” は華々しいデビューを飾ります。

ペヨング ソースやきそば

しかし、それは一過性のネタに終わりません。2017年2月吉日、業界に活発な需要を生み出し、流通を潤して市場を活性化させた商品として、日本食料新聞社制定「第35回食品ヒット大賞」の優秀ヒット賞を受賞。ロングセラー商品「ペヤング ソースやきそば」にパッケージや味を極限まで似せた “ニセモノ” は、発売9ヶ月で1,600万食を売り上げ、ただの遊びではなかったことを証明しました。

他にも2016年には、4月18日発売の「ペヤング マヨネーズソース風キムチ焼そば」を焼き直した「ペヨングやきそばキムチ味」を9月12日に発売。続けて10月10日に復活したカップラーメン「ペヤング ヌードル」をリスペクトしたペヨング初のカップラーメン「ペヨング ヌードル醤油味」と「ペヨング ヌードル味噌味」を12月12日に発売するなど、数ヶ月前にリリースした自社の商品を追いかけるかたちで廉価版を展開します。

2017年はペヨングの新作が発表されないまま過ぎ、2018年は2月12日に「ペヨングやきそば油そば風」と「ペヨング激辛やきそば」を発売しているのですが、2019年に新作は出なかったので、今回の「ペヨング 塩やきそば」はシリーズ第1弾からヌードルも含めて第7弾の新作。で、ちょっと気になるのが原材料名に表示されている “びわ葉エキスパウダー” の文字。ええ、なかにはピンときた方もいらっしゃるでしょう。

びわ葉エキスパウダー(髪によい)

びわ葉エキスパウダーといえば、2018年12月3日に現れ、世間を賑わせたアンファーとの企業間コラボ商品「ペヤング スカルプDやきそば」にも使われていた発毛環境を整えてくれる素材の一つ。抜群の話題性に反して実際は売れ残りが続出した「スカルプDやきそば」ですが、いずれも過去に発売してきた自社商品を焼き直してきたペヨングなので、今回の「塩やきそば」に使われているソースは‥‥とりあえず開封しましょうか。

開封

製造所固有記号に注目

今回のカップ麺に別添されている小袋は「ソース」と「かやく」の2種類で、どちらも前述の「ペヤング スカルプDやきそば」に入っていた小袋のデザインと同じではありません。しかし、まるか食品は基本的にソースの製造を別の下請業者へ委託しており、発売元の語尾にある製造所固有記号(MA)は変わっていないため、ソースの製造は「スカルプDやきそば」のときと同じ工場です(ただし社名などの詳細は非公開)。

麺は基本的に共通の汎用麺

また具材も基本的に委託製造となっているのですが、ペヤングやきそばシリーズなどに使われている油揚げ麺はまるか食品の本社工場(群馬県伊勢崎市戸谷塚町)もしくは赤堀工場(群馬県伊勢崎市下触)で製造しています。今回のペヨングはオープン価格の廉価版ブランドですが、麺そのものはペヤングと同質で、レギュラーサイズのペヤングから麺の量を10g減らすことでコストを調整するスタイル。

主な販売ルートはスーパーやドラッグストア、ドラッグストア(ドンキホーテ)などが中心で、おそらく税込100〜120円前後が2020年6月現在の相場。実際に立ち寄ったコンビニ大手4社(セブンイレブン、ファミリーマート、ローソン、ミニストップ)では取り扱いを確認できませんでしたが、ぜったい他で買ったほうが得なので、ドンキホーテあたりが狙い目です。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:ペヨング 塩やきそば
製造者:まるか食品株式会社 本社工場
製造所:群馬県伊勢崎市戸谷塚町49-1
内容量:100g(めん80g)
商品コード:4902885006244(JAN)
商品サイズ:縦162mm×横127mm×高さ57mm
発売日:2020年06月15日(月)
実食日:2020年06月19日(金)
発売地域:全国(全チャネル)
取得店舗:MEGAドン・キホーテ
商品購入価格:108円(税込)
希望小売価格:オープン価格
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:角型レギュラー
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:480ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:2袋(ソース・かやく)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、ラード、しょうゆ、食塩、香辛料)、添付調味料(糖類、食塩、しょうゆ、香味油、香辛料、さけエキス、植物油脂、オニオンエキス、びわ葉エキスパウダー、こんぶパウダー)、かやく(キャベツ)/ 調味料(アミノ酸等)、酒精、増粘剤(グァーガム)、香料、かんすい、酸味料、酸化防止剤(ビタミンE)、香辛料抽出物、ビタミンB2、(一部に小麦・ごま・さけ・大豆・鶏肉・豚肉を含む)

実食開始

キャベツの量は多め

ペヤングの「スカルプDやきそば」には昆布、ひじき、わかめが具材として入っていたのに対し、今回のペヨングに入っている具材はキャベツのみとシンプルな構成ですが、けっこう量が多かったり、例の筒状に成型された肉が入っていないのは単純に嬉しかったりw まるか食品のカップやきそば系統は基本的に具材が多いため、その強みが安売り用の廉価版にも活かされています。

なんか入れ忘れた感あるw

あとは熱湯を注いで3分待機、キャベツだけなのでシンプルです。かなり。ただ、やはりキャベツの量が多く、廉価版でこれなら特に不満はありません。液体ソースの香りは焼肉の塩ダレっぽい雰囲気で、香りから容易に味が想像できそうなタイプ。ただ、妙に高めの粘度が気になるところ——(某ヌルヌル塩味が脳裏を掠める実食前‥‥w)

とりあえず今回は安売り用のカップ麺なので、コストパフォーマンスが高いかどうかが重要になってくるのですが、引き続き気になるのが「ペヤング スカルプDやきそば」との違いや共通点。というわけで、ブログ内にある過去記事と比較しながら「めん」「ソース」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(100g)あたり
カロリー:443kcal
たん白質:7.6g
脂  質:21.3g
炭水化物:55.3g
食塩相当量:3.0g
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

安定の汎用麺

5.0

まるか食品のカップやきそばに使われている麺は、MAXシリーズなどの変わり種はもちろんレギュラーサイズの「ペヤング ソースやきそば」をはじめ「超大盛」「超超超大盛GIGAMAX(ギガマックス)」など、いずれも麺の量が違うだけで、麺そのものは変わりません。この件については以前、まるか食品の担当者にも確認しているため、情報の出所は確かです。

ソースを選ばない優秀な子

姉妹ブランドの「ヨシモリ 超ボンビーやきそば」も例に漏れず、今回の「ペヨング 塩やきそば」に使われている油揚げ麺も「ペヤングやきそば」の汎用麺。たまに “ちょっと色が濃いめかも” とか “なんか細くなったような‥‥” などと感じることもありますが、本社工場製造の麺も赤堀工場製造の麺も仕様は同じなので、製造過程における誤差に過ぎません。

食感も風味もスナック的なので、高級感こそなけれど、定番のソース味はもちろん塩味から激辛にエスニック、和風ベースなど、だいたいどんなソースにもフィットしてくれる優秀な万能麺です。いろいろ奇抜な味付けの多いペヤングやきそばシリーズですが、この麺があるからこそ「ペヤング」として成立しているといっても過言ではないでしょう(今回は「ペヨング」ですけど)

ソース

完全なる再利用ですねコレは

3.0

スカルプDやきそばのパッケージには “ヌルヌル塩味” という強烈なパワーワードがあり、なるほどソースもヌルッと粘度が高く、今回のソースも粘度は高め。具材に海藻類は入っていない分、そんなにヌルヌルするわけではないのものの、意識すると気になるヌメり‥‥w ただ、まったく味は奇抜な方向性になくて、イメージとしては焼肉の塩ダレに近い系統です。

薄口醤油を使っていますが体感的には塩味で、ちょっと癖はあるものの、さけエキスで魚臭いとか、びわ葉エキスパウダーで葉っぱ臭いとか、そういったものは目立っておらず、けっこう強めにニンニクが効いていて、後味をコショウがピシッと引き締めてくれます。ただ、なんというかヌメりが邪魔ですねコレw 気にし過ぎかな‥‥

ちなみに「ペヨング 塩やきそば」と「ペヤング スカルプDやきそば」の原材料名を比較してみたところ、最後に記載されている “昆布パウダー” が “こんぶパウダー” に変わっていますが、おそらく表記を変えただけで、それ以外は並びから完全に同じでした。ええ、おそらく中身はテコ入れしていません。けっこう塩気が強かったので、不安な方は入れ過ぎないように調節してください。

具材

えっと‥‥キャベツですw

3.0

たぶん「ペヤング ソースやきそば」にも入っているキャベツと同じだと思うので、正直な話あまり書くことがないんですけどw 今回は具材が昆布やヒジキ、わかめではないので、あの大量に入っていた海藻類も物議を醸し出す要因になっていた「スカルプDやきそば」よりも食べやすいのは間違いありません。個性は乏しいですけどねw

ちょっとサイズは小さめ

前述のようにキャベツの量は申し分なく、ちょっと塩気が強いソースにキャベツの甘みが映えていました。どうせならフライドガーリックとかでガツンとキメてほしかったところはあるものの、今回はオープン価格の廉価版なので、ぜんぜん充分だと思います。

総評

★★★☆☆☆☆☆☆☆(★ 3)

麺はペヤング汎用の油揚げ麺で、違いといえば量がレギュラーサイズの標準(90g)よりも10g少ないことくらい。またソースは完全に2018年12月発売の「ペヤング スカルプDやきそば」と同じだったので、なんというか予定出荷数量ちゃんと売り切れなかった「スカルプDやきそば」の資材を消化したかったのでは——みたいな。賞味期限的なことはさておきの想像ですけど、あっぱれな再利用でした。

前回のように海藻類が入っていないため個性に乏しく、びわ葉エキスパウダーが入っている面白いソースではあるものの、いたって味は “ふつう” ‥‥いや、ヌルッとした焼肉の塩だれ味? 文字にしたらイヤですねw とりあえず値段は安いですし、具材もキャベツだけとシンプルなので、もやし×ニンニクマシマシとか、レモン果汁ちょい足しとか、アレンジの土台にするのがいいかもしれません。

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