地域の名店、原点回帰「酒麺亭 潤」監修カップ麺「燕三条系醤油ラーメン」が胸熱展開!!

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明星食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2024年1月16日(火)新発売、セブン-イレブン限定のカップ麺「明星 地域の名店 酒麺亭 潤 燕三条系醤油ラーメン」の実食レビューです。

13年以上前のシリーズ第1弾を担当した「らーめん処 潤」の店主が再びカップラーメンを監修!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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地域の名店 酒麺亭 潤 燕三条系醤油ラーメン

酒麺亭 潤(しゅめんてい じゅん)とは、1993年(平成5年)5月に個人店として創業以来、現在は「らーめん処 潤」や「らーめん食堂 あしょろ」「滋魂」「ガッツリ食堂 ドカメン」「ぺこのそば店 三条店」「王道!! 背脂煮干中華そば 潤」「麺工 豊潤亭」など、多数のブランドを展開している潤グループの総本山で、一麺入魂(いちめんにゅうこん)を信条に、燕三条系と呼ばれるラーメンを提供しています。

新生後から数えると “第3弾” なのですが‥‥

今回の新商品「明星 地域の名店 酒麺亭 潤 燕三条系醤油ラーメン」は、コンビニの中でもセブン-イレブン店舗にしか売ってない、新生・地域の名店シリーズ第3弾に該当するカップラーメンなのですが、このシリーズにおける “最初の商品を監修した人物は、何を隠そう潤グループの代表・松本 潤一(まつもと じゅんいち)その人” なので、けっこう歴史的な展開。

らーめん潤の公式サイト内(会社概要・沿革)では “2006年6月:セブンイレブン ジャパンより「地域の名店シリーズ」第一弾としてカップめん販売” とありますが、セブン-イレブン・ジャパンの記録によると「地域の名店シリーズ」の販売開始時期は2005年(平成17年)12月。なぜか半年のズレが生じていますけど、このシリーズにおける第1弾の監修が「潤」であることは間違いありません。

最新版のパッケージには「酒麺亭 潤 本部」の外観を掲載していますが、地域の名店シリーズ001では「らーめん処 潤」としての監修で、関東・甲信越に絞ったエリア限定発売品として商品化。スープは粉末と液体の二段仕込みで、かやくの他にレトルト調理品の背脂を別添し、あとのせかやくの焼き海苔も搭載するなど、かなり気合が入った一杯でした。

新潟県燕市「酒麺亭 潤 本部」の外観

その後、何度かリニューアルを重ねていたようですが、いつの日かシレッと姿を晦(くら)まし、2017年(平成29年)には突如として「地域の名店シリーズ」自体が消滅。その後身として発足したのが縦型ビッグの「銘店紀行(めいてんきこう)」シリーズで、それについても2024年1月現在は「博多だるま コク濃 背脂とんこつ」のみ生き残っている状態なのですが‥‥

2023年10月10日に「明星 地域の名店 カドヤ食堂監修 ワンタンめん」が颯爽と現れ、同年11月14日には「明星 地域の名店 函館麺や一文字 鶏だし塩ラーメン」が矢継ぎ早に登場し、今回の「明星 地域の名店 酒麺亭潤 燕三条系醤油ラーメン」にバトンが渡った、つまり事実上の復活を果たした「地域の名店」シリーズ。

厳密にいうと「地域の名店シリーズ」ではない(パッケージに「シリーズ」の表記はない)のですが、2017年以前の商品と区別するために、このブログでは「新生・地域の名店シリーズ」と表現している商品群で、かつての第1弾に抜擢された「らーめん処 潤」あらため「酒麺亭 潤」が新生後の第3弾を監修という胸熱展開。

おそらくモデルは「のり中華」

最新版のパッケージを見ると、燕三条背脂ラーメン(燕三条系)と呼ばれるジャンルを象徴する「背脂」や「煮干」というキーワードが目に入るのですが、調理後のイメージ画像に海苔が映り込んでいるように、岩海苔を豪快にトッピングした “潤” 謹製「のり中華」がモデルと考えて間違いなさそうです。

開封

粉末スープ先入れです

今回のカップ麺に別添されている小袋は「液体スープ」「粉末スープ」「かやく」「ふりかけ」の合計4パックで、ちょっと気を付けたいのが「粉末スープ」の取り扱い。うっかり私も後入れかと思っていたのですが、かやく粉末スープは “先入れ” で、液体スープふりかけは “後入れ” となっています。調理の際は、ご注意を。

個性的な佇まいに期待大

麺は油で揚げずに乾燥させた、おそらく “スーパーノンフライ製法” と思しき乾燥麺で、かなり個性的かつ躍動感のあるビジュアル。監修者である松本店主は「製麺請負」も生業としているため、燕三条系で定番の極太麺はもちろん、多種多様な麺に精通している職人。そんな松本店主がゴーサインを出したからこそ商品化が決まったわけなので、ノンフライ麺の仕上がりにも期待が高まります。

前述のように販売店はセブン-イレブン店舗限定で、しかしながらセブンプレミアムなどのロゴは冠していない、いわゆる留型(とめがた)と呼ばれる商品なのですが、販売価格は278円(税込300.24円)と若干ながら高め‥‥いや、コンビニで税込400円ちかい商品も珍しくない昨今、むしろ安いと捉えるべきか——。ひとまず「カドヤ食堂」や「一文字」のカップラーメンと同じ値段なので、これが現在の基準値。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:明星 地域の名店 酒麺亭 潤 燕三条系醤油ラーメン
販売者:明星食品株式会社
製造所:東日本明星株式会社 埼玉工場(埼玉県比企郡嵐山町川島2360)
内容量:114g(めん75g)
商品コード:4902881485432(JAN)
発売日:2024年01月16日(火)
実食日:2024年01月21日(日)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(セブン-イレブン)
小売価格:278円(税別)
購入価格:300.24円(税込)
麺の種類:ノンフライ麺
スタイル:大判どんぶり型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:420ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:4袋(液体スープ・粉末スープ・かやく・ふりかけ)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】めん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、でん粉、香味調味料、大豆食物繊維、酵母エキス、ソース)、スープ(しょうゆ、豚脂、背脂加工品、食塩、糖類、ポークエキス、にぼしエキス、たん白加水分解物、香味調味料、チキンエキス、油脂加工品、香辛料(ジンジャー、ガーリック、ペッパー)、にぼし粉末、植物油脂)、かやく(チャーシュー、玉ねぎ)、ふりかけ(のり)/ 加工デンプン、調味料(アミノ酸等)、酒精、カラメル色素、炭酸カルシウム、香料、かんすい、増粘多糖類、乳化剤、微粒二酸化ケイ素、酸味料、カロチノイド色素、ビタミンB2、ビタミンB1、香辛料抽出物、(一部に卵・乳成分・小麦・えび・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・りんごを含む)※本品製造設備では、かに・くるみを含む製品を生産しています。原材料の海苔は、えび・かにが混ざる漁法で採取しています。

実食開始

よく見ると粉末スープに紛れて背脂顆粒が‥‥

別添の小袋は「かやく」と「粉末スープ」も先入れで、かやくの小袋には丸いチャーシューと刻んだ玉ねぎを、粉末スープの小袋には(ちょっと上記の画像では分かりにくいのですが)スープの素と顆粒状の背脂を充填しています。カドヤ食堂のカップ麺に搭載されていたノンフライワンタンほどの迫力はないけれど、燕三条系に必須の玉ねぎが多めでイイ感じ。

お、けっこう雰囲気あるんじゃないですかね

粉末スープ・かやく以外の小袋は後入れなので、それらを空けてから内側の線まで熱湯を注ぎ、フタの上で「液体スープ」を温めながら待つこと5分。時間になったら「液体スープ」を投入し、よく混ぜ合わせ、仕上げに「ふりかけ」をトッピングしたら出来上がり。

写真で見る実際の「のり中華」には、たっぷりの背脂やバラ海苔がトッピングしてあるので、本物さながらの迫力とはいえないけれど、まったくもって雰囲気は悪くありません。というわけで、引き続き麺の仕上がりや海苔の効果にも注目しつつ「めん」「スープ」「かやく・ふりかけ」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(114g)あたり
カロリー:408kcal
たん白質:10.8g
脂  質:11.1g
炭水化物:66.1g
食塩相当量:7.7g
(めん・かやく:2.3g)
   (スープ:5.4g)
ビタミンB1:1.63mg
ビタミンB2:0.35mg
カルシウム:130mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:408kcal(めん・かやく:299kcal)(スープ:109kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

わざわざ専用の麺を開発したのか?

5.0

燕三条系のラーメンに使われる極太麺といえば、うどんに見紛うようなサイズを想像してしまうので、それを基準にすると細身に見えます。しかし、明星食品が誇る極太麺ブランド「麺神(めがみ)」の “麺密もっちり製法” あらため “新・生めん風3層極太製法” の技術を応用しているのか、密度の高さは圧巻で、乾燥の過程で発生する内部の気泡を限界まで外に押し出したようなイメージ。

明星食品ならではの製麺技術が光るクオリティ

粉末スープとの兼ね合いか、部分的に硬いところが残っていたので、そこが強いて言えばの欠点になりますけど、致命的な不具合ではありません。強靭な密度の高さは食べ始めがピークで、徐々に馴染んでくるのですが、ゆっくり食べても怠けた素振りを見せる気配はなく、最後まで “もっちり” とした弾力が楽しめました。

とはいえ最終的にノンフライ麺の枠は出ないため、生麺はもちろん乾麺と比較しても、やはりカップラーメンのベクトルは逸脱していないタイプになりますが、その中でも個性的かつハイクオリティな仕上がり。熱湯5分ジャストでフタを開けても問題なく食べられますけど、個人的には調理後に2〜3分ほど休ませる食べ方をオススメします。

スープ

煮干しが濃いめで厚みのある味わい

5.0

まずは「粉末スープ」だけの状態で味わってみたところ、とろみ成分が使われていたことに加え、安売り用のカップラーメンで感じることが多いピリピリとした刺激も強く、かなり人工的。なかでもピリピリとした刺激については最後まで気になったので、そこは残念に思えたんですけど、たっぷりの背脂顆粒は頼もしく、燕三条系の雰囲気を底上げすることに大きく寄与。

ちょっと分かりにくいけど「液体スープ」投入後

10年以上前のエリア限定時代に入っていたレトルト調理品(背脂)は省かれてしまったので、粒感の演出は粉末スープの背脂顆粒に一任されている状態ですが、後入れの「液体スープ」を加えた途端、エッジが効いた醤油ダレと強めの煮干しが全体に行き渡り、どっしりと重厚な味わいにグレードアップ。

煮干しの風味は荒削りで、ちょっと品がないところもありますが、醤油ダレのキレと丁寧な動物系のコクが奏功し、荒削りな部分を雑味とは思わせません。ちょっとショッパめの仕上がりも工業地帯で叩き上げられた燕三条系の個性と思えるポイントですし、見た目は強面だけど礼儀正しいガテン系というか、豪快さと繊細さを兼ね備えた味わいです。

かやく・ふりかけ

海苔と玉ねぎメッチャいい

5.0

チャーシューは他の商品にも使われている汎用の肉具材なので、あまり印象に残らないかもしれません。一方で細かく刻まれた玉ねぎは、意識しなくても常に口の中に飛び込んでくるサイズで、シャッキシャキの食感はもちろん、強めの香味もアクセントに効果的。

「ふりかけ」の刻み海苔も秀逸で、重心の低いスープと磯の風味は驚くほど相性が良く、濃いめの味付けでも最後まで飽きません。実際の「のり中華」よろしく大量に入っているわけではないけれど、かなり存在感の強いアイテムでした(※最初は「ふりかけ」を入れずに食べ進め、残り2/3ないし半分くらいになったタイミングで使うのがベストかも)。

総評

5.0

「酒麺亭 潤」が誇る「のり中華」をベースにしつつ、それをギューッとカップラーメンに収まるサイズにデフォルメしましたよ、みたいなイメージがストンと伝わってくる仕上がりだったので、きっと本物は何倍も美味しいのでしょうけれど、いい意味で “そう思わせてくれた” というのは有名店監修のカップラーメンにおけるゴールの1つ。

もちろん味の系統が掛け離れていたり、ひとつのカップラーメンとしてイマイチだったり、そうなってくると話は変わってきますけど、お店の意向は曲げないようにデフォルメされているように感じたので、すんなりと入ってきました。これなら税込300円の販売価格も高くないので、気になっている方はカゴに放り込んじゃってください【author・taka :a(大石敬之)】

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