どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。
本日の一杯は、2021年8月2日(月)新発売、明星食品のカップ麺「ぶぶか 油そば 辛辛辛辛辛(5カラ)こってり」の実食レビューです。
ただの激辛じゃない!? 明星史上最高レベル「MAX5辛」でありながら “こってり濃厚” ぶぶか監修シリーズ最新作「鬼ごっつい辛さと旨み」のカップめん限定メニュー降臨!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
ぶぶか 油そば 辛辛辛辛辛こってり
らーめん専門店「ぶぶか」とは、東京都武蔵野市・吉祥寺北口に本店を構える「油そば」及び「東京風醤油とんこつらーめん」の専門店で、1994年(平成6年)東京都東村山市の所沢街道沿いで営業していた “知る人ぞ知る小さな屋台” が前身。その初代店主を務めた国定裕儀氏は、何を隠そう明星食品の元営業マンで、後に同社の外食部門(店舗開発部長代理)に移り「ぶぶか」を立ち上げます。
屋台時代の「ぶぶか」は “いっさい企業色を出さない店” だったので、周囲から個人営業の店と思われていたそうですが、明星食品の社内ベンチャーとして進められたプロジェクト。すべて国定氏の独学から始まった「ぶぶか」は、1995年(平成7年)3月24日から路面店での営業を始め、その3ヶ月後に「油そば」が生まれました。つまり、同店のカップ麺を明星食品が担当しているのも必然的な流れ——。
今回の新商品「明星 ぶぶか 油そば 辛辛辛辛辛こってり」は、東京都渋谷区千駄ヶ谷に本社を置く明星食品とカップ油そばのパイオニア「ぶぶか」の共同開発商品で、お店では食べられない “鬼ごっつい辛さと旨み” がテーマの「カップめん限定メニュー」として考案。
カップ油そば売上(インテージSRI=全国小売店パネル調査 カップインスタント麺の油そば市場 2019年8月〜2020年11月累計販売金額)No.1のパイオニア「明星 ぶぶか 油そば」の流れを汲む新作で、明星史上最高レベルの「5辛」でありながら、ぶぶからしい「こってりした味わい」を兼ね備えているとのこと。
明星食品の公式ウェブサイト内にあるニュースリリースには、使用している麺の特徴について「食べ応えのある明星史上最太麺(カップめん内)」と記載してあったので、2021年3月22日発売品から “鬼ごっつい食べごたえ” にリニューアルした「明星 ぶぶか 油そば」と同じ油揚げ麺の可能性が高く、それについては心配なさそうな雰囲気。
加えて今回の新作ではMAX5辛「辛辛辛辛辛こってり」の指標として “たっぷりのラードと焼豚の旨みが溶け込んだ濃厚醤油だれ” をベースに、赤唐辛子と唐辛子抽出物で辛さを加えた「激辛濃厚醤油だれ」と、いつものマヨネーズ(プレーン)も「唐辛子マヨ」に変更し、ふりかけは「辛揚げ玉入り」と隙のないフレームワーク。
「ぶぶか」監修の激辛商品といえば、2021年2月22日発売のカップラーメン「明星 ぶぶか 鬼マシ 唐辛子入りふりかけ豚骨醤油らーめん」が記憶に新しく、パッケージの辛さレベルは5段階基準で最大の「5」と表示していた激辛仕様。けれども体感的な辛さレベルは “辛い食べ物が苦手な方にとっては激辛” で、逆に得意な方であれば “ふつうに辛口くらい” と評価しました。
はたして今回の「辛辛辛辛辛(5カラ)こってり」は “ちゃんと激辛” なのか、そして「ぶぶか」らしく “こってりした味わいも兼ね備えているのか” どうか、外装フィルムでもアピールしている「鬼ごっつい辛さと旨み」の打ち出し方に注目です。
開封
今回のカップ麺に別添されている小袋は「液体ソース」「特製マヨ」「辛揚げ玉入りふりかけ」の合計3種類、いずれの小袋も後入れで、先入れの小袋はありません。いずれの小袋もデザインは汎用で、ぶぶかのロゴなどは印刷されておらず、特製マヨに関しては同社の主力商品「一平ちゃん夜店の焼そば」と共通のデザイン。
麺は明星食品の即席カップ麺における “史上最太麺” で、なるほど数ある汁なしカップ麺の中でも極太サイズ。明星食品がのノンフライめんカテゴリーでは「麺神(めがみ)」の極太ノンフライ麺が最太ですが、それを上回る太さ。形状は丸刃で切り出されているので、口当たりはよさそうです。
ちなみにメーカー希望小売価格は230円(税別)なので、たとえばコンビニで購入した場合の税込価格は248円になりますが、麺の量は湯戻し前の状態で130gの大盛り仕様。スーパーやドラッグストア、ディスカウントストアなども販売店の対象なので、コンビニ以外の店舗であれば、もうすこし手頃な価格で手に入ると思います。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:明星 ぶぶか 油そば 辛辛辛辛辛こってり 販売者:明星食品株式会社 製造所:R・東日本明星株式会社 埼玉工場(埼玉県比企郡嵐山町川島2360) 内容量:163g(めん130g) 商品コード:4902881419499(JAN) |
発売日:2021年08月02日(月) 実食日:2021年08月05日(木) 発売地域:全国 取得店舗:コンビニ(ファミリーマート) 商品購入価格:248円(税込) 希望小売価格:230円(税別) |
麺の種類:油揚げ麺(大盛り) スタイル:角型ビッグ 容器材質:プラ(PS) 湯量目安:770ml 調理時間:熱湯5分 小袋構成:3袋(液体ソース・特製マヨ・ふりかけ) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ、酵母エキス)、ソース(豚脂、半固体状ドレッシング、しょうゆ、糖類、植物油脂、豚・鶏エキス、食塩、香辛料、たん白加水分解物、チャーシューペースト、醸造酢、香味調味料)、ふりかけ(オニオン入り揚げ玉、香辛料、赤唐辛子、ねぎ、のり)/ 加工デンプン、調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、カラメル色素、かんすい、増粘多糖類、酒精、乳化剤、カロチノイド色素、酸化防止剤(ビタミンE)、香辛料抽出物、香料、ビタミンB2、ビタミンB1、酸味料、(一部に卵・乳成分・小麦・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・りんごを含む)※本品製造設備では、えび・かにを含む製品を生産しています。原材料の海苔は、えび・かにが混ざる漁法で採取しています。 |
実食開始
今回の小袋は “すべて後入れ” なので、お湯を注いだら液体ソースの小袋をフタの上で温めながら待ち、5分後に湯切りを行います。ちなみにフタの上には「ぶぶか 吉祥寺北口店」の住所(東京都武蔵野市吉祥寺本町1-7-1)を表示していますが、カップ麺の発売と同日「西台 大勝軒 本店」の跡地(東京都板橋区高島平1-56-12)に「ぶぶか 西台店」をオープンしているので、なかなかタイムリーだなと。
余談はさておき湯切り後、液体ソースを満遍なく馴染ませたら、仕上げに特製マヨ・ふりかけをトッピングして出来上がり。ふりかけに入っている “辛揚げ玉” は、明星食品ともコラボしている東京・駒場の二郎インスパイア店「千里眼」の名物と瓜二つなので、もしかすると「千里眼」のカップ麺に使われていた “激辛揚玉” と共通かもしれません。
なお実際に立ち寄ったコンビニの中では「ファミリーマート」「ミニストップ」「セブンイレブン」での取り扱いを確認しているため、販売店の参考にしてください。それでは、引き続き “鬼ごっつい辛さと旨み” に注目しつつ「明星史上最太麺」「激辛濃厚焼豚醤油だれ・唐辛子マヨ」「辛揚げ玉入りふりかけ」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(163g)あたり |
カロリー:771kcal たん白質:10.4g 脂 質:38.1g 炭水化物:96.6g 食塩相当量:5.8g ビタミンB1:0.34mg ビタミンB2:0.36mg カルシウム:179mg |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
明星史上最太麺(油揚げめん)
コシが強くて食べ応えあり
おそらく既存の「明星 ぶぶか 油そば」と同じ油揚げ麺で、これまで以上に “鬼ごっつい食べごたえ” を極めるべく、2021年3月発売品(リニューアル)以前の麺と比較して麺厚をアップさせているのですが、ただ厚みが増しただけではありません。あえて従来よりも粘りを抑え、密度感をアップさせているような、ガッシリとしたコシの強さが楽しめます。
「ぶぶか 吉祥寺北口店」の「油そば」に使われている麺は、多くの有名店が信頼を寄せる製麺所「三河屋製麺」の太麺で、カップ麺ほど縮れは強くないのですが、今回の油揚げ麺と後述するタレの親和性は高く、イメージとしては悪くありません。もちろん油で揚げた麺なので、それ特有の芳ばしさも常に並行するものの、いい意味でジャンクさを強めてくれる存在。
その強靭なコシによる噛み応えもさることながら、麺量130gの大盛りなので、これなら食べ盛りの男子学生や大人の男性でも満足できるであろうボリューム感。逆に女性の方は手を出しにくい商品になるかとは思いますが、基本的に「ぶぶか」シリーズは男性をメインターゲットにしているので、潔くていいと思います。
激辛濃厚焼豚醤油だれ・唐辛子マヨ
激辛ではないけど中毒性は高い
明星食品のニュースリリースには、ソースの特徴として “たっぷりのラードと焼豚の旨みが溶け込んだ濃厚醤油だれをベースに、赤唐辛子と唐辛子抽出物で辛さを加えた激辛濃厚ソースです。” と紹介されていたのですが、これ‥‥激辛ですかね? いや、ぜんぜん辛くないわけではないんですけど、すこし唇の端っこがヒリヒリするくらいの辛さ。
事前に商品のニュースリリースに目を通していたのと、かなり攻撃的なパッケージだったこともあり、辛さについては拍子抜け‥‥だった反面 “鬼ごっつい旨さ” については上等の味。濃口醤油をベースに「油そば」らしく多めのオイルで “こってり感” を表現しつつ、チャーシューペーストのコクや醸造酢のアクセント、さらに後引く甘さも効果的。辛味については物足りなかったけど、クセになる味わいです。
別添の「唐辛子マヨ」のトッピングは、おそらく過去の「一平ちゃん夜店の焼そば」シリーズにも使われていた特製マヨで、プレーンタイプのマヨネーズにはない芳ばしさを感じるのですが、これ単体での辛味は弱く、ほんのすこしピリッと感じるくらい。
たとえばセブンプレミアム「蒙古タンメン中本 北極焼そば」の “激辛マヨファイヤー” は文字通り激辛でしたが、そんなに強烈なアイテムではありません。むしろマヨネーズが持つコクでマイルドになり、それと同時に全体のジャンクさがグッと強くなるので、そういう飛び道具と割り切って使うのがいいでしょう。
辛揚げ玉入りふりかけ
ジャンクさマシマシ(そんなに辛くないけど)
キャベツや味付豚肉など、具材らしい具材は入っていませんが、ふりかけの量は多く、辛揚げ(唐辛子を練り込んだ揚げ玉)と風味のいい刻み海苔が効果的。辛揚げ単体の辛さは千里眼コラボ第5弾「辛辛辛にんにく豚骨醤油ラーメン」の “激辛揚玉” ほどではなく、千里眼コラボ第6弾「超絶ニンニクザンマイ」の “辛い揚玉” と同じくらいだったので、そこまで極端に辛いわけではありません。
むしろ品のない芳ばしさ(褒めてますw)と、後入れならではのカリカリした食感で食わせるような、唐辛子マヨとは違った方向で全体のジャンクさ高めてくれる存在。ほかに赤唐辛子とネギも入っていましたが、赤唐辛子は辛さよりも芳ばしさがメイン。色の悪いネギは味も悪かったですw
総評
ぶっちゃけ “鬼ごっつい辛さ” については「‥‥は?」だったので、総評から星ひとつ差し引こうか迷ったのですが、味としては中毒性が高く “鬼ごっつい旨み” については看板に偽りなし。辛さを謳う商品を好んで手に取るユーザー(筆者を含む)は、それなりの覚悟あっての購入なので、もっと極端に辛くしてもいいと思うのですが、こってり濃厚な味わいに免じ、上記の総評としました。
激辛目線だけで評価すると「★2」ですけど、味としてはリピートありの商品だったので、あまり辛味の強さには期待せずに、こってり感と旨みを重視した “旨辛な一杯” として楽しむのが吉だと思います。とはいえ辛味の感じ方には個人差が生じるため、極端に辛い食べ物が苦手な方は、念のため注意してお召し上がりください【author・taka :a(大石敬之)】