大阪お好み焼の元祖【ぼてぢゅう】監修「極太豚旨焼そば」明星が秘伝の75年焼そばをカップ麺で再現!!

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明星食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2021年7月5日(月)新発売、明星食品のカップ麺「明星 ぼてぢゅう監修 極太豚旨焼そば」の実食レビューです。

元祖・発祥・伝統の味——。大阪・道頓堀の老舗「ぼてぢゅう」明星食品とコラボしたカップ焼きそばを展開!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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ぼてぢゅう監修 極太豚旨焼そば

ぼてぢゅう(BOTEJYU)とは、大阪お好み焼きのパイオニアとして知られる粉もん専門店で、1946年(昭和21年)に食い道楽の街・大阪玉出で創業。現在の粉もん文化を代表する「モダン焼」や「マヨネーズのトッピング」は “ぼてぢゅう発祥の食べ方” として知られ、今では商業施設を中心に100店舗(国内62店舗、海外店舗38店舗 – 2021年5月時点)を展開しています。

“ぼてじゅう” ではなく「ぼてぢゅう」

今回の新商品「明星 ぼてぢゅう監修 極太豚旨焼そば」は、ぼてぢゅうの運営母体「ぼてぢゅうグループ(BOTEJYU Group)」と東京都渋谷区に本社を置く明星食品の共同開発商品で、ぼてぢゅう名物「秘伝の焼そば」を湯切りタイプの汁なしカップ麺で再現。明星独自のオリジナル極太麺に、お好み焼の元祖が誇る秘伝の甘コクソースを絡めた新作ということで、期待せずにはいられません。

カップ麺のモデルになった「秘伝の焼そば(秘伝 75年焼そば)」とは、ぼてぢゅうの創業時から定番とされるメニューで、中華麺を炒めて作る炒麺(Chow Mein)を基に、さまざまなアレンジを加えて発展した食べ物。現行モデルは食べ応えのあるオリジナルの熟成太麺を特徴とし、タイプの異なる複数のオリジナルソースを料理人が巧みに使いわけ、お好みの具材と一緒に鉄板の上で焼き上げます。

ぼてぢゅうの公式ウェブサイトでは「プレミアム月見焼そば」「大阪ソース焼そば」「牛カルビ焼そば」「鶏しお焼そば」の4つを代表メニューとしていますが、ほかにも「なにわミックス焼そば(豚カルビ・えび・いか)」や「牛にこみトマト焼そば(牛にこみ・豚カルビ・パルメザンチーズ)」に「牡蠣のガリバタしょうゆ焼そば」など、創作的な変わり種も提供しているのが魅力的。

お好み焼の元祖が誇る秘伝の甘コクソースを再現

今回の「明星 ぼてぢゅう監修 極太豚旨焼そば」は、3種類(甘・中・辛)のソースを使い分けて焼き上げる「豚焼そば(豚カルビ)」を再現ということで、奇抜な変わり種ではないけれど、明星×ぼてぢゅうコラボ第1弾として信頼できるチョイス。それだけに等閑にはできないテーマでもあるため、明星食品の手腕が問われるところ——。

ちなみに大阪発祥のお好み焼き専門店が監修したカップ焼きそばといえば、日清食品が近畿エリア限定で定期的に販売している「鶴橋風月焼きそば」をはじめ、2018年12月3日にエースコックが発売していたスポット商品「スーパーカップ大盛り 千房(ちぼう)監修 荒節おどるソース焼そば」も記憶に新しく、どちらも食べ応えのある太麺と “鉄板で炒めたような調理感” が印象的でした。

実は “2004年(平成16年)11月1日と2008年(平成20年)4月21日に「エースコック」が「ぼてぢゅう」のカップ焼きそばを発売していた” ので、今回が初のカップめん化ではないのですが、明星食品とのコラボは初の試み。明星食品のカップ焼きそばといえば「一平ちゃん夜店の焼そば」のイメージが強いところがあるものの、有名店が監修した極太カップ焼きそばといえば「みかさ」なしには語れません。

「明星 みかさ監修 ソース焼そば」初代パッケージ

2017年10月16日に発売された「明星 みかさ監修 ソース焼そば」の登場以降、いまや毎年恒例のコラボ商品となっているのですが、その初代をリリースしたタイミングから “明星食品の極太麺とソースのクオリティが格段に上がった” ので、今回の「ぼてぢゅう」コラボにも期待を寄せていました。それだけに、ちょっとハードルは高めに設定しています。

開封

別添の小袋は2種類

今回のカップ麺に別添されている小袋は、後入れの「液体ソース」と「ふりかけ」の合計2袋。残念ながら液体&粉末のWソース仕様ではないけれど、明星食品のニュースリリースには “ウスターソースに豚とトマトの旨みを加え、豚バラの香りとトマトソースオイルで香ばしく仕上げた甘コクソース” と記載されていたので、そこが注目したいところ。

見覚えのある極太麺

麺は極太サイズの油揚げ麺で、湯戻し時間も熱湯5分と長めの設定。ちなみに極太麺が美味しかったローソン限定商品「六厘舎監修 濃厚ソース焼そば」(2020年7月28日発売)やファミリーマート限定商品「175°DENO担担麺 汁なし黒ごま担担麺」(2021年5月18日発売)と原材料名の構成が完全に一致するので、今回も高評価に期待できそうな予感。

メーカー希望小売価格は230円(税別)なので、たとえばコンビニで購入した場合の税込価格は248円になりますが、スーパーマーケットやドラッグストア、ディスカウントストアなども販売店に含まれます。ちなみにイトーヨーカドーのネット通販サイト(オムニ7)では税込213円、地元のローカルスーパーでも同じくらいの値段だったので、そのくらいがコンビニ以外の相場になるのかもしれません。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:明星 ぼてぢゅう監修 極太豚旨焼そば
販売者:明星食品株式会社
製造所:R・東日本明星株式会社 埼玉工場(埼玉県比企郡嵐山町川島2360)
内容量:169g(めん130g)
商品コード:4902881451772(JAN)
発売日:2021年07月05日(月)
実食日:2021年07月09日(金)
発売地域:全国
取得店舗:ネット通販サイト(オムニ7)
商品購入価格:213円(税込)
希望小売価格:230円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:角型ビッグ・湯切りタイプ
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:770ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:2袋(液体ソース・ふりかけ)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ、でん粉、香辛料、卵粉、香味調味料)、ソース(ソース、糖類、植物油脂、トマトケチャップ、食塩、デミグラスソース、トマトペースト、ポークエキス、香味油、香辛料、醸造酢)、かやく(キャベツ、味付豚肉)、ふりかけ(混合削りぶし(かつおのふし、いわしの煮干し、さばのふし)、アオサ)/ 加工デンプン、カラメル色素、炭酸カルシウム、調味料(アミノ酸等)、かんすい、香料、増粘剤(増粘多糖類、加工デンプン)、酸味料、乳化剤、カロチノイド色素、酸化防止剤(ビタミンE)、pH調整剤、炭酸マグネシウム、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に卵・乳成分・小麦・えび・ごま・さば・大豆・鶏肉・豚肉・もも・りんごを含む)※本品製造設備では、かにを含む製品を生産しています。原材料のアオサは、えび・かにが混ざる漁法で採取しています。

実食開始

具材は少量のキャベツと粉々になった豚肉w

具材は最初から容器の中に入っている状態で、キャベツ・味付豚肉とシンプルなラインナップ。豚肉は運送中に破損したのか破片になっていますが、そこそこ量は多く、最近のカップ麺にありがちな大豆加工品(フェイクミート)ではありません。あれはあれで日に日にレベルが高くなってはいるものの、やっぱり本物の豚肉が入っていると嬉しいですね。

かなり濃厚な香り

あとは熱湯を注いで5分間、後入れの液体ソースをフタの上で温めながら待ち、時間になったら湯切りを行うのですが、今回は粉末ソースの別添がないので “しっかり湯切ってベタつかないようにする” のがポイント。また液体ソースを入れる直前に2、3回ほど “麺を箸で持ち上げながら蒸気を飛ばすとソースの絡みがよくなる” ため、よかったら試してみてください。

さて、液体ソースの香りは豚バラよりも “デミグラスソースっぽさ” が強く、かなり洋風な印象を抱いたのですが、ふりかけに入っていた魚粉とアオサで粉もんっぽさ全開。はたして老舗の臨場感が再現できているのかどうか「めん」「ソース」「具材・ふりかけ」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(169g)あたり
カロリー:717kcal
たん白質:11.3g
脂  質:28.2g
炭水化物:104.6g
食塩相当量:7.2g
ビタミンB1:1.61mg
ビタミンB2:0.35mg
カルシウム:218mg
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

安心と信頼の極太麺

5.0

「ぼてぢゅう」の店舗では、じっくりと低温で熟成させた秘伝の麺を使っているのが特徴で、創業当時の製麺方法を守りながら “料理に合わせて3種の麺を使い分けている” のもポイント。焼そばに使用しているのはオリジナル熟成太麺で、味の浸透を図りながら、太くてモチモチとしたコシのある食感を実現しています。

もっちもち

それを再現した今回の油揚げ麺もカップ焼きそばとしては極太で、歯切れの良さよりも粘りの強さを突き詰めているような、とにかくモッチモチの弾力が魅力。やはり前述の「六厘舎」並びに「175°DENO担担麺」監修の汁なしカップ麺に使われていた麺と同じだと思うので、今となっては新鮮味のある麺ではないのですが、クオリティの高さと食べ応えについては申し分ありません。

「ぼてぢゅう」が誇る低温熟成麺を忠実に再現しているわけではないけれど、モチモチとした粘りの強い弾力に、食べ応えのあるボリューム感は店舗と共通の項目で、後述するソース・ふりかけとの相性もバッチリ。油揚げ麺ならではの芳ばしい風味も不躾ではなく、現在の明星食品が保有している油揚げ麺の中ではベストと思える取り合わせでした。

ソース

デミグラスソースが強い

5.0

ベースにはウスターソースを使用しているようですが、けっこう粘度は高く、湯気の香りからも感じたように「デミグラスソース」もブレンドしているのが個性的。さらにトマトケチャップやトマトペーストを重ねているので、このまま “ハンバーグのソースとして成立しそうな” テイスト。いや、ほんとにw

そこそこ糖類の甘さも強めに効かせているのですが、お好み焼きのソースや大阪の焼きそばをイメージした従来のソースとは一線を画す、なんというか漠然とグローバルをイメージしているような雰囲気。期待していた豚バラの香りは思ったよりも控えめだったので、もうすこし強調してもよかったような‥‥などと思いつつ、こってりとした重心の低さと鉄板で炒めたような芳ばしさは無条件で好印象でした。

具材・ふりかけ

ここで「お好み焼き屋さん」っぽさを表現

5.0

キャベツと味付豚肉は汎用の具材なので、特に目新しさはなく、キャベツの量は少なめ。また味付豚肉もカップラーメンのチャーシューチップを使っているような感じだったので、まったく豚バラっぽさはなかったものの、最低限の基本は抑えています。で、ふりかけが効果的。

定番ですよね

ソースでは洋風なイメージを強く感じたのですが、鰹(かつお)の節・鰯(いわし)の煮干し・鯖(さば)の節をブレンドした混合削り節を軸に、アオサの風味が加わることで、イッキに和の趣が加速。欲を言えば豚肉もうちょっと頑張ってほしかったものの、今回は麺とソースに力が入っていたので、それを踏まえれば納得です。

総評

5.0

筆者は以前に「ぼてぢゅう」の店舗で焼きそばを食べたことがあるのですが、こんな感じだったけ? というのが正直な感想。ただ、お店で焼きそばを食べのは何年も前の話。再現度は扨措き一つのカップ焼きそばとして素直に美味しく、完成度の高い良品だと感じました。

さて、このままコラボ第1弾のみで終わるのか、それとも次は「牛カルビ焼そば」や「鶏しお焼そば」を再現してくるのか、最近では珍しいノンフライ麺×レトルト具材の組み合わせで業界に衝撃を与えてくるのか——。ぜひ、続編の登場にも期待しています【author・taka :a(大石敬之)】

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