「175°DENO汁なし担担麺」練り胡麻ど濃厚!!ファミマ限定カップ麺 担担麺専門店監修

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明星食品

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2019年4月23日(火)新発売のカップ麺、明星食品「175°DENO汁なし担担麺」ファミリーマート限定商品の実食レビューです。

札幌発祥の担担麺専門店「175°DENO担担麺」監修の汁なしカップ麺が登場!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。

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175°DENO汁なし担担麺

「175°DENO担担麺」とは、「食べログ ラーメン 百名店 EAST 2017-2018」にも2年連続で選ばれた札幌発祥の担担麺専門店で、お店の読み方は「ひゃくななじゅうごど での たんたんめん」。創業は2013年4月2日、最初は札幌・西8丁目に1号店をオープンしたのですが、瞬く間に話題の名店へと成長します。

2019年4月現在の店舗数は、北海道に5店舗、新潟県に1店舗(燕三条)、東京に2店舗(銀座・新宿・本郷)、福島県に1店舗で本店を含め計10店舗。運営は「株式会社175」で、その代表取締役は創業者のDENOミツヒロ(出野 光浩 – での みつひろ)氏が務めているのですが、お店の特徴や店主の経歴、屋号(175°DENO担担麺)の由来についても調べてみました。



最近は175°発のG系(二郎系) 「一七五郎(いなごろう)」という新作も175°史上最大の衝撃作として話題になっていましたが、基本的にメニューは「担担麺」のみ。お店の担担麺は花椒(かしょう)の痺れにこだわった “シビれ系担担麺” で、辛さレベル「シビれない」「シビれる(オススメ)」「すごくシビれる」は3段階から選べるそうですが、物足りない場合はシビれ増し・辛さ増しもチョイス可能とのこと。

基本のグランドメニューは「担担麺」と「黒ごま担担麺」、それぞれ「汁なし」「汁あり」の別バージョンがある4種類。中でも今回のファミマ限定カップ麺「明星 175°DENO汁なし担担麺」のテーマにもなっていると思われる「担担麺(汁なし)」が一番人気メニューで、四川省の食文化と日本が誇る名店のラーメン技術を融合させた唯一無二の担担麺に仕上がっているとの評判です。

店主・DENOミツヒロ氏が自ら四川省成都市近郊の山奥へ出向き、生産者から直接買い付ける「四川花椒」は日本未入荷の最高級品で、それを低温から “じっくり175°の高温になるまで焼き上げた” 自家製のラー油と継ぎ足し継ぎ足し使用する秘伝のゴマだれが特徴とされているのですが、お店の名前になっている「175°」は自家製ラー油を作る際にこだわっているベストな温度に因んでいるわけですね。

本場・四川省成都をはじめ日本の名店を食べ歩き、様々な繁盛店で修行を積んできた店主の生き様と経験からなる商品・サービス・デザイン・価格・企画・ブランドイメージなどのコンセプトを具現化したオリジナルの担担麺——つまり、お店の名前「175°」は辣油を作る時の温度、「DENO」は店主・出野(DENO)オリジナルの担担麺ということで、お店の名前が「175°DENO担担麺」になったそうです。



今回のカップ麺は、最近こと汁なし系カップ麺に滅法強いメーカー「明星食品」が担当。パッケージには “小さなお子様や辛味が苦手な方は十分ご注意ください” という注意事項が記載されているのですが、お店では追加で「青花椒」や「花椒三種盛」など、バリエーションが違う花椒も用意されているそうなので、おそらく警告文の指標は唐辛子の辣味(辛さ)よりも花椒の麻味(痺れ)を指しているのでしょう。

第1ステージを日本とし、東南アジア、中東、中国、北米、欧州と海外出店も視野に入れ、2020年までに10店舗、2030年で250店舗、2050年には3,500店舗展開することを目標に掲げている175代表・DENOミツヒロ氏ですが、なんと東京・湯島に本店を構える名門「四川担担麺 阿吽(あうん)」での修行経験もある経歴の持ち主。さらに2018年からトレンド味覚として話題の「麻辣(マーラー)」に強い明星食品と担担麺専門店のタイアップということで、かなり内容にも期待できそうですね。

開封

別添の小袋は「液体ソース」と「ふりかけ」の2種類で、どちらも湯切りの後に入れる後入れ仕様。液体ソースが入っている中華っぽいデザインの小袋には “お召し上がりの直前に、よく揉みほぐしてからお入れください。” と記載されているのですが、フタの上で温めてください・温めないでください、などの記載はありません。



麺は熱湯5分の極太麺で、麺量130gの大盛サイズ。カップ麺の販売地域は全国ですが、ファミリーマート限定・数量限定かつファミリーマート標準価格(希望小売価格)は税込235円なので、安いカップ麺とはいえません。麺もノンフライ麺ではありませんが、調理前から分かるクオリティの高さ——そう、明星食品の汁なし極太麺は軒並みクオリティが高いのです。

ちなみに賞味期限欄下段右端に記載されている「R」は「製造所固有記号」といって、文字通りカップ麺の製造所を表しているのですが、明星食品の「R」は「東日本明星株式会社」の「埼玉工場(埼玉県比企郡嵐山町川島2360)」を意味しています。けっこう頻繁に見るローマ字なんですけど、親会社である日清食品のカップ麺「日清焼そばU.F.O.極太」シリーズの製造も担当している工場ですね。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:175°DENO汁なし担担麺
販売者:明星食品株式会社
製造所:東日本明星株式会社・埼玉工場
内容量:167g(めん130g)
商品コード:4902881472753(JANコード)
規格サイズ:縦176mm×横176mm×高さ65mm

発売日:2019年04月23日(火)
実食日:2019年04月23日(火)
発売地域:全国(ファミリーマート限定・数量限定)
取得店舗:コンビニ(ファミリーマート@兵庫県)
商品購入価格:235円(税込)
ファミリーマート標準価格:218円(税別)

麺の種類:油揚げ麺(かんすい使用)
スタイル:角型容器・大盛カップ焼そばタイプ
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:770ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:2袋(液体ソース・ふりかけ)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉、植物油脂、食塩、しょうゆ、でん粉、粉末油脂、卵粉、香味調味料)、ソース(植物油脂、しょうゆ、ねりごま、香味油、糖類、ごま加工品、鶏・豚エキス、食塩、甜麺醤、たん白加水分解物、麻辣醤、香辛料、醸造酢)、かやく(豚・鶏味付肉、チンゲン菜、香辛料)/ 加工デンプン、調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、カラメル色素、かんすい、香料、酒精、増粘多糖類、カロチノイド色素、乳化剤、酸化防止剤(ビタミンE)、pH調整剤、ビタミンB2、ビタミンB1、香辛料抽出物、酸味料、(一部に卵・小麦・落花生・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・りんご・ゼラチンを含む)
【アレルゲン情報】卵・小麦・落花生・豚肉・鶏肉・大豆・ごま・りんご・ゼラチン(食品衛生法で義務付けられた特定原材料7品目と表示が推奨されている20品目の合計27品目について掲載)※コンタミネーション:本品製造設備では、乳成分・えび・かにを含む製品を生産しています。

実食開始

具材は先に入っているのですが、豚・鶏味付肉、チンゲン菜とシンプルな内容。ただ、ランダムな形の豚・鶏味付肉(肉そぼろ)は淡い色合いで、あまり今までに見たことがない雰囲気でに新鮮味を覚えます。「かやく」の原材料には「香辛料」とも書かれているのですが、おそらく「ふりかけ」に仕込まれている粉末のことでしょう。



ちなみに担担麺とは汁のない食べ物なので、わざわざ日本では「汁なし担担麺」と表現しなくてはいけないのですが、土偏の漢字で書く “坦々麺” は誤表記。基本五味ではなく “酸・甜・苦・辣・麻・鹹・香” の七味で構成されている四川料理の代表格で、酸(ソワン)は酸味、甜(ティエン)は甘味、苦(クゥ)は香辛料の苦味、辣(ラァ)は唐辛子の辛さ、麻(マァ)は花椒の痺れ、鹹(シェン)は塩味、香(シャン)は香りを表しています。

「175°DENO担担麺」では特に花椒の “麻味” が取り沙汰される傾向にあるようですが、ふりかけに花椒が入っていて、調理直後から爽やかな香りが漂ってきました。それから液体ソースはフタの上で5分間温めたのですが、中にザラついた粒子が入っていたので、注意書き通り封を切る前によく揉みほぐしてから投入してください。

それでは、カップ麺のパッケージでもアピールされている練りごまの “コク” と花椒の “シビれ” 、痺れの威力や唐辛子の辛さレベル、芝麻醤の濃度やコストパフォーマンスにも注目しながら「めん」「たれ」「かやく」の順に解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(167g)当たり

熱  量:782kcal(カロリー)
たん白質:12.7g
脂  質:38.3g
炭水化物:96.7g
食塩相当量:6.5g
ビタミンB1:0.57mg
ビタミンB2:0.37mg
カルシウム:207mg

※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品パッケージに記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

超むっちり系

お店の麺は北海道札幌市にある昭和3年創業の老舗製麺会社「さがみ屋製麺」特注の平打ちストレート麺で、ちょっとパスタ的な趣を感じさせるような麺を使用しているようですが、カップ麺では角刃でカットされた断面の四角い角刃の極太麺となっていて、いわゆる「油そば」「まぜそば」用にチューンナップしているような印象。

形状もストレートではなく平打ち麺で、リアルではなくカップ焼そばの延長線上にあるものの、その系譜としては実にクオリティが高く、とにもかくにも特筆すべきは超むっちり食感の弾力。生めん風ではないものの、かなり歯切れが悪く(※褒めてます)、むっちりと歯を受け止めながらも簡単には屈服しません。



麺の密度を高めながら、あえて歯切れの良さを抑え、硬さよりも粘り気のある弾力を重視。内部には油揚げ麺特有の空気感(気泡)も含まれているのですが、ふかふかとした軽い食感に落ちぶれることなく最後まで弾力をキープ。130gの大盛で食べ応えもバッチリですし、濃厚なタレに負けない存在感でバランスがよかったです。

たれ

かなり重心の低い濃厚な味覚

お店のスープは前述した「175°で作る自家製辣油」や独自ブレンドした日本未入荷の最高級品「四川花椒」、継ぎ足されて深みを増してゆく「秘伝のゴマだれ」、またスープは道内産鶏を使用して丁寧に抽出した鶏ガラベースで構築され、汁なしとはいえスープに浸っているのですが、カップ麺の液体ソースはゴリゴリの練りゴマだれベースかつ高粘度なので、属性は完全に「タレ」。

とにかく芝麻醤(ねりごま)が濃厚で甘味が強く、甘味に関しては糖類や中華甘味噌の甜麺醤(テンメンジャン)による作用もありますが、それらは自然に胡麻の甘味とリンクして、ごま加工品がコクをブースト。それらがピンボケしないように醤油がピシッと指揮を執り、隠し味の醸造酢による仄かなバイプレイヤーも相俟って、ど濃厚でも抑揚のない味ではありません。

原材料に「麻辣醤(マーラージャン)」が使用されているため、液体ソースだけでも花椒のアクセントを感じるものの、まったく人を選ぶほどではなく、きわめて唐辛子の辛さもピリ辛の範疇を出ないので、液体ソースだけなら唐辛子の効いた辛い食べ物や花椒の痺れが苦手な方でも問題なく楽しめるでしょう。そして、「ふりかけ」を投入すると——

正直、警告文が必要なほど辛くないです。ふりかけの内容は花椒をメインに一味唐辛子も含まれているのですが、ふりかけを全投入しても唐辛子の辛さレベルはピリ辛ちょい上くらいだったので、ぜんぜん大したことありません。それに昨今の激痺(ゲキシビ)系カップ麺を思うと花椒の痺れも常識的ですが、味覚のバランスとしては実に絶妙ですね。

まったく辛くない(シビれない)わけではなかったし、すごくシビれるわけでもなかったので、お店のレベルでいうと「シビれる(標準)」を意識しているものと思われますが、もしかすると実際のメニューより弱いかもしれません。ただ、ずっしりとした重心の低い芝麻醤ベースのタレを華やかに飾り、痺れが強すぎて味が判断できなくなるようなこともなく、きちんと本格的な仕上がりでした。

かやく

青梗菜のアクセントが効果的

お店の担担麺(汁なし)には芳ばしい「カシューナッツ」や秘伝のタレに浸して旨味を最大限に引き出した干し海老「蝦米(シャーミー)」、数種類の自家製調味料で炒めた挽肉「炒醤肉(ザージャンルー)」、そして「水菜」と店主の修行先である「四川担担麺 阿吽」を彷彿とさせる具材で彩られているのですが、カップ麺の具材には定番の青梗菜と豚・鶏味付肉をトッピング。

パッケージに写っている青梗菜ほど大きなサイズではありませんが、いわゆるカップ焼そばの汎用キャベツとは違う、青梗菜ならではの風味と甘味、そしてシャキッ! とした軽快な歯触りが箸休めに効果的。そぼろ状の肉具材は軽めの食感でインスタント感の強いものですが、赤唐辛子と思われる赤い香辛料が練り込まれていて(実際あまり気になりませんがw)、ちょっと新手の肉具材でした。

総評

★★★★★☆☆☆☆☆(★5)

具材の構成は完全に別物ですし、たぶん麺の質感も実店舗の担担麺(汁なし)とは違うと思います。花椒の痺れについては得意不得意があるので断定できませんが、まったく花椒を知らない場合を除いて人を選ぶほどではないと思いますし、よほど苦手じゃなければ味覚が麻痺して味が分からなくなることもないでしょう。

【関連記事】2019年11月5日(火)発売「175°DENO担担麺

お店の味を再現したというよりも「175°DENO担担麺」監修のカップ麺オリジナルといった雰囲気でしたが、ひとつの汁なしカップ麺としての総合力は高く、濃厚ごま系担担麺の王道を地で行くような商品だったので、税込235円の価値はあると感じました。同店監修カップめん第2弾の “汁あり担担麺” もレビューしているので、そちらの詳細については上記の関連記事をご参考ください。

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