本場九州を感じろ!? サンポー食品が送る衝撃作「鬼豚骨」がヤバすぎぃぃぃ!! ただし、入手困難な商品です。

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サンポー食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2022年3月28日(月)新発売、サンポー食品のカップ麺「超濃厚な豚骨ラーメン 鬼豚骨」の実食レビューです。

九州人の愛する豚骨ラーメンを再現!? 超濃厚どろどろ豚骨スープが特徴のカップラーメン「鬼豚骨」が衝撃的!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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超濃厚な豚骨ラーメン 鬼豚骨

サンポー食品とは、佐賀県三養基郡基山町に本社・工場を置き、即席めん(カップめん、棒状ラーメン)及び乾めんの製造を生業としているメーカーで、1921年(大正10年)1月に創業した米穀卸大石商店が起源。当初は米卸業からスタートしましたが、1949年(昭和24年)6月9日に麺事業専門の旭製粉製麺所を設立し、現在は即席カップめんを基幹に “九州の「うまい」をカタチに” しています。

荒い鼻息が届いてきそうなほど暑苦しいw

今回の新商品「超濃厚な豚骨ラーメン 鬼豚骨(おにとんこつ)」は、炊き出し感のある超濃厚豚骨スープを特徴とするカップラーメンで、ムフーッと暑苦しいパッケージが目印。ハイセンスが過ぎるw と、その攻めまくったデザインも然る事乍ら、サンポー食品の「鬼豚骨」ということで、かなり期待できる展開です。ただし、惜しむらくは “ヤオコー限定商品” という販売経路の狭さ——。

ヤオコー(YAOKO)とは、埼玉県川越市に本社を置く食生活提案型スーパーマーケットで、1890年(明治23年)の創業以来、2022年4月現在の店舗数は埼玉に96店舗、千葉に32店舗、群馬に16店舗、東京に12店舗、茨城に7店舗、神奈川に9店舗、栃木に5店舗=計177店舗を展開しています。

このページでレビューする「鬼豚骨」も行動圏内に “ヤオコーの店舗さえあれば高確率で手に入る可能性が高い商品” になりますが、裏を返せば “ヤオコーにしか売ってないPB(プライベートブランド)のカップラーメン” なので、それ以外の地域や店舗では購入できない限定品。基本的にPB商品の情報はメーカーの公式ウェブサイトに残らないので、関係者に裏取りしたところ——。

今回の「鬼豚骨」については公式Twitterが宣伝済み

まだヤカンちゃんのデザインがリニューアルされる前、2018年に発売された「海苔ラーメン 和風しょうゆ味(有明海山海苔使用 / 鹿児島県枕崎産鰹節粉末使用)」が最初のヤオコー限定商品だったらしく、その次に開発されたのが2019年5月発売の「わかめラーメン 帆立の旨味を利かせた塩味(岩手県広田湾産わかめ使用)」で、どちらのパッケージにも厳選素材についてアピール。

その後、2020年11月にサンポー食品としては珍しい「鶏白湯ラーメン(九州産みつせ鶏コラーゲン粉末使用)」が現れ、2021年5月に約5000粒の直火焙煎いり胡麻を使用した「ごまづくし担々麺」を新発売。直近だと2021年9月に「九州だし仕立て柚子胡椒うどん」を発売しているため、今回の「鬼豚骨」はサンポー食品×ヤオコーの第6弾に該当します。

ちなみにサンポー食品×ヤオコー第1弾の「海苔ラーメン」は、2022年2月21日のブランドリニューアルを機に発売されたサンポー食品のNB(ナショナルブランド)商品「九州三宝堂 海苔佐賀しょうゆラーメン」と酷似した内容だったので、海苔佐賀しょうゆラーメンはヤオコー限定の海苔ラーメンを土台に開発した確率が高いな‥‥と、思わぬ収穫がありました。

贈答用に最適なカップ麺かもしれない

話を戻しまして——私は関西在住につき、行動圏内にヤオコーの店舗がありません。そこで専属の特派員に協力を仰ぎ、レビューすることが叶いました。届いた段ボールを開けた瞬間、むさ苦しい顔が2つ並んでいたので、あまりのインパクトに吹き出したのは言うまでもありません(ほんとに、誰が思い付いたんだ‥‥w)

開封

別添の小袋は計4種と賑やか

今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「粉末スープ」に、後入れの「調味油」と「あといれネギ」「紅しょうが」の豪華4袋。あといれネギの小袋は、2022年3月21日に発売された「祭盛 ねぎ博多豚骨ラーメン」と共通のデザインで、生タイプの紅生姜についてはサンポー食品の絶対的エース「焼豚ラーメン」でも定番のアイテム。

サンポー食品のカップ麺では珍しい熱湯90秒

麺は揚げ油にラードを配合したフライ麺で、開封した瞬間、ラードに由来する芳ばしい香りが漂ってきます。これについてはサンポー食品のカップラーメンに共通する魅力になるのですが、同社の展開しているNB商品の湯戻し時間は熱湯5分・3分・2分・60秒が基本なのに対し、今回は熱湯90秒ということで、いつものパターンから外れました。

「鬼豚骨」のメーカー希望小売価格は193円(税別)なので、たとえば「焼豚ラーメン」や「九州三宝堂」と同じ値段に設定されているのですが、サンポー食品の関係者曰く、店舗での販売価格は138円(税込149円)とのこと。在庫状況は店舗により異なるため、売ってる・売ってないなどの情報については、お近くの販売店に問い合わせてください。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:超濃厚な豚骨ラーメン 鬼豚骨
製造者:サンポー食品株式会社
製造所:本社工場(佐賀県三養基郡基山町長野230)
内容量:86g(めん60g)
商品コード:4901773101306(JAN)
発売日:2022年03月28日(月)
実食日:2022年04月02日(土)
発売地域:ヤオコー店舗限定
店舗販売価格:149円(税込)
希望小売価格:193円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:標準どんぶり型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:340ml
調理時間:熱湯90秒
小袋構成:4袋(粉末スープ・調味油・あといれネギ・紅しょうが)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、ラード、食塩、植物性たん白)、スープ(ポークエキス、豚脂、しょうゆ、食塩、香辛料、植物油脂)、かやく(紅しょうが、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、増粘剤(キサンタン)、炭酸カルシウム、pH調整剤、かんすい、酸味料、紅麹色素、クチナシ色素、酸化防止剤(ビタミンE)、カラメル色素、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)※本品は、えびを使用した設備で製造しています。

実食開始

多めの粉末スープがサンポー食品らしいポイント

別添の小袋は「粉末スープ」のみ先入れで、あえて液体スープは使用せず、多めの粉末スープと調味油でキメるのがサンポーの流儀。かやくも先入れの場合は、粉末スープを効率よく溶かすために “かやくの小袋を入れてから粉末スープを-・” の順に開けなければいけないのですが、それについて今回は気にする必要ありません。

あといれネギが吉と出るか凶と出るか‥‥

残りの3袋は後入れなので、お湯を内側の線まで注ぎ、フタの上で調味油の小袋を温めながら「この暑苦しい顔よw」などとツッコミを入れている間に90秒。時間になったら調味油を加え、粉末スープを完全に溶かし、後入れのネギと紅生姜をトッピングしたら完成です。えっとですね‥‥このカップ麺、粉末スープに熱湯をかけ始めた瞬間から臭いw(いい意味で)。

なおパッケージにも “#濃厚どろどろ” とあるように、とろみ成分が粉末スープに含まれていたので、調理の際は溶け残りに注意してください。それでは、粘度の高さを不自然に感じさせないくらい豚骨の太さも感じられるのかどうか「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(86g)あたり
カロリー:401kcal
たん白質:10.8g
脂  質:19.3g
炭水化物:46.0g
食塩相当量:5.6g
(めん・かやく:2.6g)
   (スープ:3.0g)
ビタミンB1:0.37mg
ビタミンB2:0.42mg
カルシウム:289mg
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

ちょっと戻りムラが気になるかも

4.5

サンポー食品における熱湯90秒の油揚げ麺といえば、2021年8月9日に発売されたイトーヨーカドー限定の「屋台仕込み風の豚骨ラーメン」があったので、それと共通の油揚げ麺だと思います。しかし、スープの粘度が高いせいか、pHの問題か、すこし戻りの悪さが気になるところ。

ひとまずフライングは厳禁

粉末スープを念入りに溶かし、あといれネギをトッピングして、紅生姜を‥‥などと調理している間に多少は伸びますが、それでも部分的に戻りムラが残ります。とはいえ時間の経過に合わせて食感は均一になるのと、かなりスープのリフト性能が高いので、今回の「鬼豚骨」は “スープが主役” と割り切れば悪くありません。

実際、パッケージでもスープの濃さと粘度の高さをアピールしているため、よりスープのインパクトを引き立てるために、わざと麺の存在感を抑えているようなイメージです。揚げ油に配合しているラードの風味も功を奏し、後述する調味油との親和性が高く、お互いの芳ばしさを引き立て合うような相乗効果を感じました。

スープ

超濃厚豚骨スープは伊達じゃない

6.5

粉末スープに熱湯をかけ始めた瞬間から臭いと前述しましたが、実際の味わいも個性的で、調味油を入れる前から豚脂の芳ばしさを感じるエキスを使用しており、ややザラついた舌触りが濃厚さをブースト。とろみの加減は人工的で、ニオイのタイプも豚骨臭とは異なるベクトルにありますが、きちんと骨っぽさを感じさせるフレームワークは見事といわざるを得ません。

この調味油も卑怯かもしれないw

調味油は熱湯90秒だと完全に温められなかったので、白く濁った部分が残っていますが、それだけ動物油脂の使用量が多いことを意味する現象の一つ。サンポー食品の調味油は基本的に豚脂(ラード)を主成分としているため、加えた途端に特有の芳ばしい風味がスープ全体に行き渡り、スープの臨場感が数段上の段階に引き上げられます。どストレートにいいますけど、おいしいですねw

いくつかある調味油の中でも豚脂の芳ばしさを真っ直ぐに伝えらる系統をチョイスしているようなイメージで、土台の粉末スープも豚脂の魅力を引き立てる骨組み。もうちょっと粘度を抑えたほうが‥‥と、そう感じた節もありますが、おかげで麺を食べている時にも骨っぽさと芳ばしい風味が楽しめたので、とろみの強さが評価の足を引っ張ることはありませんでした。

具材

あといれネギは要らないのでは‥‥

3.0

やはり「あといれネギ」は「祭盛 ねぎ博多豚骨ラーメン」と共通で、凍結乾燥(FD)だと気にならない項目になるのですが、熱風乾燥(AD)特有の歯触りが強く、後入れだと繊維質が異様なベクトルに。また乾燥ネギならではの風味も強いので、せっかく印象的だった豚脂の芳ばしさが無情なまでに掻き消されてしまいます。これは、コンセプト的にも正直かなり勿体ないですね。

さらに生タイプの紅生姜も自己主張が強いので、どちらも入れるタイミングには注意したほうがいいかもしれません。前述のスープと紅生姜の相性は悪くなかったのですが、あといれネギではなくキクラゲ、あるいはメンマ、もしくは海苔を別添してほしかったです。これから「鬼豚骨」を食べる予定を組んでいる方は、あといれネギを入れずにスープを楽しんだ後、ネギが必要かどうか判断してください。

総評

4.5

パッケージのハッシュタグからも伝わってくるように、実際の作りとしてもスープの濃厚感に注力していたのは明らかで、あといれネギは蛇足だったかな‥‥と。つまり、それだけスープの作り込みが素晴らしかったので、まずはネギと紅生姜を入れずに粉末スープ+調味油の相乗効果を楽しむのがオススメの食べ方。

行動圏内にヤオコーがない場合、ほぼほぼ入手困難な商品になりますが、それだけに “お土産” としての需要も高いので(いきなり「鬼豚骨」が届いたらビビられるかもしれないけどw)普段からヤオコーを利用している方は要チェックです【author・taka :a(大石敬之)】

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