どうも、taka :aです。
本日の一杯は、2019年02月25日(月)新発売のカップ麺、東洋水産「マルちゃん やみつき屋 スタミナ旨辛醤油」の実食レビューです。
マルちゃんの「やみつき屋」からラー油の辛味×強めのニンニク風味がやみつきになる新作カップラーメン登場!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。
やみつき屋 スタミナ旨辛醤油
東洋水産(マルちゃん)の「やみつき屋」とは、「味濃いめ」をキーワードに「やみつきになるラーメン」をコンセプトとしたシリーズで、今回の新作はラー油の辛味と強めのニンニク風味がポイント。ちなみに先週、「やみつき旨辛 辛黒 富山ブラックラーメン」と「〃 辛赤 担担麺」というタテ型レギュラーサイズのカップ麺が発売されましたが、「やみつき屋」と「やみつき旨辛」は違うシリーズです。
発売日から東洋水産のコーポレートサイト内にある「新商品情報」には掲載されていますし、現品も入手済みですが、ニュースリリースでの告知はありませんでした。スーパーやコンビニなどで販売されているPBカップ麺(プライベートブランド)の新商品は、むしろメーカーの公式アナウンスがない場合のほうが一般的だったりもするのですが、今回は特に販路限定商品ではありません。
そのことについて東洋水産に問い合わせてみたところ、即席麺の値上げやこの時期に力を入れているチルド麺の新商品に関するニュースリリースが多いため、重要度の高い・低いを取捨選択した結果、今回に限ってはカップ麺の優先順位を下げ、ニュースリリースは発表しなかったと教えていただきました(※2019/02/25 18:23追記・修正)。いつも各メーカーに問い合わせる度に感じているのですが、全メーカーの中で東洋水産の電話応対が最も丁重ですね。言葉遣いだけでなく、消費者に対する心配りが行き届いています。
たまに気を使い過ぎていてよく分からない日本語の言い回しになっていたりもするのですがw そんな気遣いにも心打たれつつ、本題のカップ麺に話を戻しましょう。マルちゃんの「スタミナ旨辛醤油」といえば2017年12月25日(月)にも同社の別ブランド(でかまる)から、「マルちゃん でかまる スタミナ旨辛醤油」という期間限定のカップラーメンが発売されていたことがありました。
「でかまる」は大盛バケツ型、今回の「やみつき屋」はタテ型ビッグなので製品スタイルは異なるのですが、「スタミナ旨辛醤油」というタイトルだけでなく、「でかまる」では「強めの “にんにく風味” とラー油がアクセントの “やみつき系” ラーメン」とパッケージでもアピールされていたので、「やみつき屋」の「ラー油の辛味×強めのニンニク風味がやみつきになるラーメン!」という今回のコンセプトとも被っています。
ちなみに「でかまる スタミナ旨辛醤油」は引っ越し前のブログで評価しているのですが、当時なかなかの高評価(★5)を記録しているので、今回の「やみつき屋」版を食べるのも楽しみにしていました。ラー油は辛いのかピリ辛程度なのか、強めのニンニク風味は非常識に強いのか‥実は東洋水産のガーリック系って遠慮ない時も珍しくないのでw 非常識な強さに期待したいですね(※にんにく好き)。
開封
別添の小袋は、フタの上に貼り付けられている後入れの「特製油」1袋のみ。特製スープではなく特製油となっているので、おそらく主成分は辣油系のオイルでしょう。原材料名を見ると添付調味料(スープ)の割合を最も多く占める成分が植物油となっているので、特製油の中身は豚脂(ラード)や鶏油などの動物油脂が主体ではありません。
かやくは味付豚肉、味付鶏挽肉、ニラとなっているのですが、スタミナ食材の代名詞と言っても過言ではないニラは6個と破片が1つで思っていたよりも少なめです。ただ、具材の量や比率に関しては個体差もあるので、もっとニラがたくさん入っている可能性もあります。この個体はニラこそ少なめですが、けっこう味付豚肉が多いですね。
ちょっと味付鶏挽肉が分かりにくかったりもするのですが、ニンニクの香りは現段階そんなに強く香ってくることはなく、どちらかというと味付豚肉や味付鶏挽肉に由来すると思われる肉具材のジャンクな香りが優勢で、ちょっとスタミナ感とは違うけど食欲そそってくるタイプ。ちなみにカップ麺の製造所は千葉県長生郡にある「株式会社酒悦(しゅえつ)房総工場」となっているのですが、主にマルちゃんのスポット商品(期間限定カップ麺)で頻繁に見かける東洋水産のグループ会社です。
製品情報・購入価格
製品名:マルちゃん やみつき屋 スタミナ旨辛醤油 販売者:東洋水産 製造所:酒悦 房総工場 内容量:98g(めん70g) 発売日:2019年02月25日(月) 実食日:2019年02月25日(月) JANコード:4901990362610 希望小売価格:205円(税抜) 発売地域:全国(CVS・量販店・一般小売店 他) |
麺の種類:油揚げ麺 スタイル:縦型ビッグ 容器材質:紙+プラ 湯量目安:460ml 調理時間:熱湯3分 小袋構成:1袋(特製油) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、植物性たん白、粉末野菜、卵白、香辛料)、添付調味料(植物油、食塩、香味油脂、しょうゆ、砂糖、ポークエキス、香辛料、たん白加水分解物、発酵調味料)、かやく(味付豚肉、味付鶏挽肉、にら)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、増粘多糖類、香辛料抽出物、カラメル色素、炭酸カルシウム、かんすい、レシチン、酸化防止剤(ビタミンE)、クチナシ色素、パプリカ色素、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・りんごを含む) |
【本品原材料に含まれているアレルギー物質】小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・りんご(特定原材料及びそれに準ずるもの) |
実食開始
容器は「本気盛(マジモリ)」シリーズと同じ縦型ビッグカップを採用しているのですが、麺は熱湯3分の細麺で、パッと見た感じ熱湯2分でも大丈夫そうな細さ。スタミナ系がテーマということで強烈なスープに負けない太麺を採用してくるかと予想していたんですけど、スープのインパクトを強調するために、あえて細めの麺をチョイスしたのかも‥?
別添の特製油は低温で凝固する動物油脂が主成分ではないので、念入りに温める必要はありませんが、スープの温度低下が気になる方はフタの上で温めておきましょう。私は温めることなく投入してみましたが、凝固している部分などは気にならず、また東洋水産の縦型ビッグに別添されている特製油は何気に量が多かったりするのですが、今回の特製油も例に漏れず多めのオイルが含まれていました。
さて、完成です。けっこう肉具材の量が多く、なかなか頼り甲斐のあるビジュアルに仕上がりましたね。お湯を注ぐ前の段階ではニンニクそうでもないように書きましたが、特製油からは胡麻辣油系の香りと並行してガーリックオイル系の香りが漂い、甘辛くてジャンクな湯気に早くも病み付き指数は高めです。それでは、辣油の辛さとガーリック風味に注目しつつ、「めん」「スープ」「かやく」の順に解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
1食(98g)当たり
カロリー:466kcal |
※参考値(調理直後に分別して分析) エネルギー:466kcal(めん・かやく:352kcal)(スープ:114kcal) |
めん
そこまでエッジの効いた角刃でカットされているわけではないのですが、やや平打ちで断面の四角い角麺で、一見するとスナック的なヌードルタイプの見た目なんですけど、食べ始めは適度なコシと弾力が楽しめます。最近、セブン&アイグループ限定商品として「マルちゃん ワンタンラーメン しょうゆ味」「〃 塩担担味」というカップ麺が発売されていたのですが、それに使用されていた油揚げ麺と似ていますね。
そんなに厚みのある麺ではないので、熱湯10分(開封後7分)も経過するとコシや弾力性が衰えて歯切れの良さが目立ってくるのですが、辣油とニンニクが効いた今回のスープに対して印象は悪くありません。むしろ軽めのスナック的な食感によるインスタント感がプラスに作用し、カップ麺でしか味わえない魅力を打ち出しています。
麺量は70gなので同社の「本気盛」(80g)には劣りますが、細めの中細麺ということで太麺よりも口に運ぶ回数が増えますし、目立って少ないと感じることはないでしょう。縮れのある平打ち中細麺という形状からスープとの一体感も高く、油揚げ麺特有の風味もネガティブどころか独特の芳ばしい風味が素直に好印象と思える取り合わせでした。
スープ
調理前は目立って感じなかったニンニクの風味ですが、けっこうガツンと効いてます。特製油の中には胡麻油っぽい芳ばしさが並行する胡麻ラー油系のオイル+ガーリックオイル的な構成になっているのですが、スープのベースにもガーリックが仕込んであって、けっこう底にニンニクの粒が溜まっていました。もちろんコイツが口に入るとニンニク風味が顕著に攻め込んでくるので、なるほどパッケージに書いてある「強めのニンニク風味」に嘘偽りありません。
辛さレベルはピリ辛ちょい上くらいだったので、辛い食べ物が苦手な方は素直に楽しめないかもしれませんが、それでも「辛くて食べられない!」というレベルではないと思います。麺を食べている時の最初数口はスープ表面に浮かぶ辣油成分が多めに麺をコーティングしてくるので、わりと硬派にピリッとキますが、およそ万人が抵抗なく楽しめる辛さの範疇かと。
スープのベースは実にシンプルな構成で、味付けに使用されている調味料は砂糖と塩、醤油のみ。たん白加水分解物で旨味を補強していますが、畜肉系の旨味はポークだけと潔く、そこにガツンとガーリック(香辛料)を効かせ、砂糖の甘さに辣油のピリ辛、ガーリックのパンチにポークの旨味を合わせた甘辛ジャンクなテイストには逆らえない中毒性を覚えました。やばい、これおいしいw
かやく
「でかまる」のスタミナ旨辛醤油はニラ、キャベツ、フライドガーリック、味付挽肉、味付豚肉とバリエーション豊富な具材構成でしたが、今回の「やみつき屋」は味付豚肉、味付鶏挽肉、ニラとシンプルな構成。ですが、定評のあるリアル系の味付豚肉は量・質ともに申し分なく、何気に味付鶏挽肉の援護射撃も侮れません。
ニラも少量とはいえ特有の風味がジャンクなスープのパンチを強め、豚・鶏肉具材については滲み出る旨味が全体のコクを深めることに寄与しています。もちろん肉単体で食べた時に得られる満足感も大きく、特に大きな味付豚肉は甘辛い味付けがスープともマッチしていたし、そんじょそこらのチャーシュー具材じゃ勝てないリアルな肉質と風味なので、肉メインのワイルドな食べ応えを楽しめました。
麺が途中から軽めの食感に変わってゆきますが、味付豚肉の赤身部分は豚肉特有の繊維質が楽しめるので、これも嬉しいポイント。個人的に東洋水産の味付豚肉は脂身の部分が好きなんですけど、今回は脂身の部分が少なめで赤身が多め。でも食感はパサパサしすぎることはなく、噛むほどに旨味が滲み出るタイプです。
総評
★★★★★☆☆☆☆☆(★5)
これまでにない斬新な味かと聞かれたら、ぜんぜん。むしろ東洋水産のカップ麺で比較的よくありそうな味というか、まったく新鮮味なんてなかったです。ただ、これはもう率直に美味しいですよw ちょっとでもピリ辛だったら無理! または激辛でないと満足できない、そもそも砂糖と辣油を合わせた甘辛しょうゆ系は苦手‥だとオススメできませんが、そうじゃないならオススメしたいです。
ガツンとニンニクが効いた甘辛いガーリック系とんこつ醤油スープには「やみつき屋」らしい中毒性があり、スープの味にも寄与していた食べ応えのある良質な肉具材にスナック的な中細フライ麺も違和感なくフィット。まさにカップ麺でしか味わえない、ジャンクでクセになる味わいには強い魅力を感じました。これはいいですよ、病み付きになるタイプ。
容器の底に溜まっていた小さい粒ニンニクの攻撃力が地味に高く、味の好みや実食のタイミング的にニンニクがダメな方は意図的に回避されたほうが賢明ですが、ふと発作的に食べたくなるような味だったので、個人的な好みとしては何個か買い置きしておきたいカップ麺でした。容器の底に粒状のニンニクが溜まりがちになると思うので、ちょいちょい途中で混ぜながら食べるのが美味しい食べ方のコツになるんですけど、特製油を入れる前にしっかりとかき混ぜ、特製油を浮かべてから最初の数口は混ぜずにオイルのインパクトを楽しむのもアリですよ。その際は、勢い余ってむせないように注意してください(←むせたw)。