「千里眼 ガーリックまぜそば 大盛」ガーリックマシマシ! 2019年版レビュー

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明星食品

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2019年02月25日(月)新発売のカップ麺、明星食品「明星 千里眼 ガーリックまぜそば 大盛」の実食レビューです。

幻とされる「千里眼」伝説の限定メニュー「ニンニクザンマイコレデモカ!」を再現したカップ麺が「ガーリックマシマシ」に進化して再降臨!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。

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千里眼監修 ガーリックまぜそば 2019年

「ラーメン千里眼(ラーメンせんりがん)」とは、東京・駒場東大前(東北沢・東大技術研究センターの並び)に店を構える二郎インスパイア系のラーメン店で、いまや本家ラーメン二郎の10倍は店舗数があるといわれているインスパイア店の中でも最高峰と称されるトップレベルの実力から、並大抵じゃないとの評判・クチコミが数多く寄せられている行列必至の有名店。

明星食品とのタイアップは、千里眼コラボ商品第1弾として開発された今回の前身「明星 千里眼 ガーリックまぜそば 大盛」(2018年2月19日 / 以下「前回」という)から始まり、コラボ第2弾「千里眼監修 辛辛辛まぜそば(ゲキカラザンマイコレデモカ!)」(2019年10月22日発売)、コラボ第3弾「千里眼監修 辛辛辛辛辛にんにく豚骨醤油ラーメン」(2019年12月17日発売)を経て4度目になります。

「千里眼」の実店舗メニューではG系(二郎系)冷やしラーメンの最高傑作との呼び声も高い夏季限定の「冷やし中華」が特に有名なのですが、今回の再現カップ麺「ガーリックまぜそば」のモデルになっているのは「ニンニクザンマイコレデモカ!」という期間限定のメニュー。それも二郎ラーメン業界のオリンピックと言っても過言ではない4年に1度、閏年の2月29日(語呂合わせで「ニンニクの日」)にしか食べられない、あまりにも限定的な日程から幻とされている伝説の「まぜそば」(汁なしラーメン)です。

その1杯に使用されるニンニクの量は、なんと「2房」。2個とか2片ではなく、2房(ふさ)。ニンニク祭り中のコール(二郎系店舗特有の呪文)は「ニンニクイレマスカ?」ではなく、「ニンニクサラニマシマスカ?」となっており、まぜそばなのに混ぜられないほどのヤサイの上にはガリマヨ(ガーリックマヨネーズ)に加えてフライドガーリックやガーリックオイルを惜しげも無く使用している危険な代物。

ヤサイの中には「葉ニンニク」を仕込み、定評のある柔らかい「ブタ」の脇には「生ニンニクの酢漬け(ニンニクピクルス)」をトッピングするなど、まさにニンニクテロと称されるブレスケア必至の強烈なニンニクの祭典となっており、その独創的かつ中毒性の高い幻の限定メニューは多くのファンを魅了してきました。

それを「千里眼」監修のもと明星食品がカップ麺として再現するのは今回の2019年2月で2度目(再販)になるのですが、千里眼名物「辛揚げ」を再現したトッピングの辛い揚玉は据え置きで、前回の2018年2月発売品よりもガーリック風味を強めた背脂入りガーリックソース、フライドガーリック、ガーリックマヨ、そして新たに「にんにく練り込み極太麺」を大盛(130g)で実装するなど、明星食品が気合を入れて「ガーリックマシマシ」バージョンにアレンジしたようです。

2019年2月現在、東京・神保町「用心棒(ようじんぼう)」出身という経歴を持っている安川隆司(やすかわ りゅうじ)さんが「千里眼」の店主を務め、カップ麺のパッケージにも掲載されているのですが、同じく「用心棒」出身の新田祐三(にった ゆうぞう)さんが2009年11月1日(日)に現在の本店がある東京・駒場東大前に「千里眼」を開業しました。

2016年8月2日(火)より埼玉県志木市に千里眼の別業態店「替玉千里眼(かえだませんりがん)志木店」をオープン、埼玉県草加市(獨協大学前駅)には千里眼の弟分「ラーメン鷹の眼(たかのめ)」という姉妹店が2015年11月27日(火)にオープンしたのですが、「替玉千里眼」は文字通り替え玉が売りで替え玉2玉まで無料、姉妹店「鷹の眼」では女性でも食べやすい “女子盛り”(お子様・女性限定)というメニューが用意されているそうです。

2015年9月21日(月)と2014年3月17日(月)にマルちゃんこと東洋水産が大盛バケツ型スタイル(2014年は「でかまる」×TRY×Yahoo! JAPANの企画)で再現カップラーメンを商品化しているのですが、その頃は新田祐三さんが店長として紹介されていて、2018年2月19日(月)に明星食品とのコラボ初版がリリースされてからは安川隆司さんが店長として紹介されているので、その間に代変わりされたようですね。

初版の「明星 千里眼 ガーリックまぜそば 大盛」も食べてレビューしているのですが、ほぼ同時期に発売された「ペヤング 塩ガーリックやきそば」(まるか食品)ほどではなかったものの、ガーリック強めで中毒性の高いカップ麺に仕上がっていました。その「千里眼監修 ガーリックまぜそば」を「ガーリックマシマシ」にリニューアルした今回、かなり実食前の期待値(ハードル)は高めに設定しております。←※にんにくバカ

開封

別添の小袋は、「液体ソース」「特製マヨ(ガーリックマヨ)」「あとのせかやく」の合計3種類で、先入れの小袋は無し、また小袋の構成自体は前回と同じですが、デザインは刷新。今回はガーリックマシマシのポイントとして新たに「にんにく練り込み極太麺」を採用しているのですが、液体ソースも前回よりガーリック風味を強めた背脂入りガーリックソースとなっているようなので、そちらも注目したいポイントですね。

そして、これが新たに実装された「にんにく練り込み極太麺」(湯戻し前)。この時点から強烈に漂ってくるガーリック臭たるや! などということはなく、言われないと‥いや、言われたところでガーリックは一見して明白に体感できるレベルにないのですが、原材料名には前回の「ガーリックまぜそば」や「辛辛辛まぜそば」には記載されていなかった「香辛料(ガーリック)」の文字があります。

ちなみに明星食品のニュースリリースに掲載されている発売日及び発売地区は “2019年2月25日(月)に、全国で新発売” となっているのですが、「千里眼」の公式Twitterアカウントでは全国のスーパーマーケット、コンビニでは「ニューデイズ」「ローソン」「ミニストップ」と取扱店が名指しで紹介されていたので、「辛辛辛まぜそば」の時と同じようにコンビニだと “ファミリーマートやセブンイレブンでは売ってない” かもしれません。

製品情報・購入価格

製品名:明星 千里眼 ガーリックまぜそば 大盛
販売者:明星食品
製造所:東日本明星(製造所固有記号 R)
内容量:168g(めん130g)
発売日:2019年02月25日(月)
実食日:2019年02月25日(月)
JANコード:4902881419444
希望小売価格:225円(税抜)

発売地域:全国(全チャネル販売)
購入価格:213円(税込)
取得店舗:イオンリテール

麺の種類:油揚げ麺(にんにく練り込み極太麺)
スタイル:大盛カップ焼そば角型容器
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:770ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:3袋(液体ソース / 特製マヨ / あとのせかやく)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉、植物油脂、食塩、しょうゆ、でん粉、粉末油脂、香辛料(ガーリック)、卵粉、香味調味料)、ソース(豚脂、しょうゆ、半固体状ドレッシング、糖類、豚・鶏エキス、食塩、香辛料(ガーリック、ジンジャー)、香味油、かつおぶしエキス、たん白加水分解物、香味調味料、醸造酢)、かやく(オニオン入り揚げ玉、キャベツ、香辛料(ガーリック、赤唐辛子)、ねぎ)/ 加工デンプン、カラメル色素、調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、酒精、かんすい、増粘多糖類、乳化剤、酸化防止剤(ビタミンE)、香辛料抽出物、カロチノイド色素、pH調整剤、香料、炭酸マグネシウム、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に卵・乳成分・小麦・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)
【アレルゲン情報】小麦・卵・乳成分・豚肉・鶏肉・大豆・ゼラチン ※コンタミネーション:えび・かに(食品衛生法で義務付けられた特定原材料7品目と表示が推奨されている20品目の合計27品目について掲載)

実食開始

あらかじめ具材のキャベツは容器の中に入っているのですが、お店の限定メニュー「ニンニクザンマイコレデモカ!」のように大量のモヤシや葉ニンニクなどのヤサイ、生ニンニクの酢漬け、そして二郎系ラーメン店の中でも軒並み高評価を募っている「豚(ぶた)」も入っていません。ただ、どうしてもカップ麺というジャンルはなにかと制約が多いですからね。

ましてや今回は有名店監修で、しかもガーリック推しというインパクトのあるコンセプト。もちろん肝心のニンニクが弱ければ話になりませんが、前回の仕上がりから察するにリニューアルのガーリックマシマシでニンニクがパワーダウンしていることはないと思いますし、千里眼名物の「辛揚げ」も据え置きなので、とりあえず具材の量については目を瞑りましょう。で、その「辛揚げ」なんですけど、けっこう多いです。

パッケージの裏面(外装フィルム)及び外装フィルムを破いた先にあるフタ上の調理方法には記載されていませんが、液体ソースの主成分は豚脂で構成されているため、熱湯を注いでから待っている間はフタの上で小袋を温めておくとスマートです。また、今回は必要なお湯の目安量が770mlと多いので、ティファールなどの電気ケトル(満水0.8L)ならギリギリセーフ、共用のポットなどを使用されている方は使用前後の湯残量に注意してください。

それでは、前回からガーリックマシマシにリニューアルされたニンニクのパワーや他に違いがないか意識しつつ、「めん」「ソース・特製マヨ(ガリマヨ)」「かやく」の順に解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

1食(168g)当たり

 カロリー:769kcal
たん白質:10.1g
脂  質:34.6g
炭水化物:104.2g
食塩相当量:6.5g
ビタミンB1:0.54mg
ビタミンB2:0.35mg
カルシウム:203mg

めん

にんにくを練り込んだ、太さと厚みのあるもっちり食感の極太麺です。

(出典:明星食品「ニュースリリース」)

麺のニンニクまでは判別できません

新たに実装された「にんにく練り込み極太麺」ですが、前回の「ガーリックまぜそば」や「辛辛辛まぜそば」に使用されていた極太麺と体感的に大幅な差があるわけではありませんでした。とりあえず液体ソースを混ぜる前に麺の味を確認してみたところ、たしかに芳ばしい香味を感じたのですが、なるほどガーリックマシマシ! という感じではなかったです。しかし、この極太麺はハイクオリティですよ。

同社が商品化していた「明星 みかさ監修 ソース焼そば」(初版発売日:2017年10月16日)というカップ焼そばを皮切りに使用される頻度が高くなってきた極太麺で、他にも「闘牛脂(牛骨らぁ麺 マタドール)」や「とみ田(とみた)」などの有名店が監修した汁なしカップ麺(まぜそば)にも使用されていたタイプになるのですが、むっちりとした粘り気のある弾力が魅力的な高密度の多加水麺仕様。

強めにチューンナップされている今回のタレやインパクトのあるトッピングの「辛揚げ」にも負けない存在感で、もちもち食感かつ麺量130gの大盛で食べ応えも充分。練り込まれたニンニクが全体のガーリック感を大きく揺るがすような分かりやすいインパクトや味覚に対する顕著な影響力もありませんでしたが、麺とソースの一体感は高く、その下支えとしては確かに貢献していたように思います。

ソース・特製マヨ(ガリマヨ)

ポークエキスをベースに魚介のダシや生にんにくなどでお店の特長を表現したタレに、背脂のオイルを加えた背脂入りガーリックソースです。

(出典:明星食品「ニュースリリース」)

まだ上を目指せる余白は無きにしも非ず

前回の液体ソースと比較して「ラード」「背脂」と分けて表記してあった動物油脂が「豚脂」と一括りに要約されていたり、「香辛料(ガーリック、ジンジャー)」と香辛料の内容が公開されるなど、若干の違いが見られましたが、使用している原材料や並び(含有量)など、前回から大幅にソースの構成が変わっているわけではありません。けっこう力強いテイストで、油そばレベルではないものの、豚脂が主体となっていることからジャンクなアブラのこってり感もあり。

ニンニクの指標はガーリックパウダーのように粉末的なものが中心ではなく、どちらかというと生おろしニンニク系のシャープなタイプで醤油ダレはキリッと濃いめ。魚介系の旨味は鰹節エキスが中心となっていて煮干系の旨味は目立っておらず、鯖節(さばぶし)は不使用、やや塩気の強いソースに膨よかな鰹の旨味が広がります。

1杯につきニンニクを2房も使用するという「ニンニクザンマイコレデモカ!」がモデルなので、にんにく特有の辛味成分(硫化アリル)を強烈に感じるくらい人を選ぶソースにしてほしかった、という希望が無きにしも非ずではあるものの、けっこうガツンとガーリックは効いているほうですし、その背中を押してくれるのが別添のガリマヨ(ガーリックマヨネーズ)。

仕上げにかけるガーリックマヨを別添しました。

(出典:明星食品「ニュースリリース」)

明星食品は「千里眼」の店主・新田裕三さんと安川隆司さんが修行された「用心棒」ともタイアップしていて、2019年1月7日(月)に明星史上最大量のガリマヨ(その量なんと31.5g)を別添した「明星 用心棒監修 超ガリマヨまぜそば 大盛」という汁なしカップ麺を発売しているのですが、さすがにそれほどの量ではないものの、プレーンタイプのマヨネーズとは一味違います。

おそらく量こそ違えど中身に大幅な違いはなく、こちらに仕込まれているニンニクも液体ソースと同じようにガーリックパウダーよりも生おろしニンニク系統が主体。ソースだけだとインパクト不足かな‥? という隙間にガリマヨが入り込み、ニンニク同士の相乗効果によって全体のガーリック感が大幅に加速してジャンクに食欲を刺激してくれました。

ガリマヨの量は同社のロングセラーブランド「明星 一平ちゃん夜店の焼そば」シリーズに別添されている特製マヨと同量くらいだったので、この倍は入れてほしかったところではあるものの、クオリティの高い極太麺に千里眼名物の赤い揚げ玉「辛揚げ」が大量に入っていることを思えば納得できなくもありませんし、セルフで「辛揚げ」の追加は難しくてもガリマヨなら家で簡単に追加分を作ってアレンジできますからね。

かやく

千里眼名物の辛い揚玉「辛揚げ」、キャベツ、フライドガーリック、ネギを組み合わせました。

(出典:明星食品「ニュースリリース」)

けっこう辛いジャンクな「辛揚げ」

キャベツについては「一平ちゃん夜店の焼そば」シリーズに入っている柔らかめのキャベツと大差ないので、特に書くことはありません。もちろん汎用のキャベツが入っているのといないのとでは、結果的な満足感に対して大きな差が生じてくる項目ではあるものの、特別に多いわけでもなかったので、とりあえず及第点。しかし、あとのせかやくの「辛揚げ」はインパクトありますよ。

同店監修の「辛辛辛(カラカラカラ)まぜそば」や「辛辛辛辛辛(カラカラカラカラカラ)にんにく豚骨醤油ラーメン」に別添されていたハバネロ入りの「激辛揚玉」ほど強い刺激ではありませんが、辛い食べ物が苦手な人は気を付けたほうがいいかも‥くらいの辛さレベル。しかも量が多く、カリッとハードな食感とカプサイシンの刺激で全体のジャンクさが大幅にアップすると同時に「千里眼」の個性を明白に表現しています。

やや油の臭いが気になりますが、ある意味それもジャンクな魅力と言えますし、ただ辛いだけじゃなく辛揚げに練り込まれたオニオンの香味はガーリックと芳ばしさの相乗効果あり。さらに液体ソース・ガリマヨとは違うフライドガーリックの芳ばしいガーリック感、そして乾燥ネギ特有の香りも風味の引き立て役に効果的で、唯一無二と思える千里眼ワールドを構築していました。

ちなみに「辛揚げ」は「オニオン入り揚げ玉」として原材料名に記載されているのですが、その原料に使われている玉ねぎは中国産ではなく「エジプト」が原産国だそうです。たしかに玉ねぎやニンニクは紀元前のエジプトでピラミッドを建設する労働者の活力源として重宝されてきたスタミナ食ですが、エジプト産の玉ねぎ‥とりあえず原価は淡路島産の玉ねぎよりも安そうですけど、エジプト産乾燥タマネギの場合だと甘さが特徴ですね。

総評

★★★★★☆☆☆☆☆(★5)

「千里眼」伝説の限定メニュー「ニンニクザンマイコレデモカ!」を再現し、なおかつ前回の2018年2月19日(月)発売品と比較して「ガーリックマシマシ」にリニューアルした2019年の「ガーリックまぜそば」でしたが、麺にガーリックを練り込んだこと以外に大幅な違いはなかったので、前回発売品が好みだった方は安心して手に取ってください。もうちょっと思い切ってガーリックを強烈に効かせてほしかったところではあるものの、千里眼名物「辛揚げ」によって唯一無二のカップまぜそばに仕上がっていました。

以前、「千里眼」のカップ麺を二郎インスパイア系にアレンジしたことがあるので、タイミングが合えば今回もカップ麺では物足りなかったヤサイマシ+ガリマヨマシ路線でカスタマイズして記事にしようと思います。なお、2020年版「超絶ニンニクザンマイ」の記事もレビューしたので、よかったら参考にしてください。

4年に1度の限定メニューに使用している「葉ニンニク」と「ニンニクの酢漬け」は入っていませんが、2019年に期間限定でレギュラー化された「ニンニクザンマイ」を再現したもので、なんと例の “キャラメルマキアート” が再現されていました。

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