“元祖ベタ系” 博多豚骨「初代 秀ちゃん」が焼豚ラーメンとコラボ!! サンポー食品「豚骨ラーメン コラボ企画」第5弾を発売

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サンポー食品

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2020年1月20日(月)新発売のカップ麺、サンポー食品「焼豚ラーメン×初代秀ちゃん」の実食レビューです。

行列必至の名店「初代 秀ちゃん」のカップラーメンが “豚骨ラーメンコラボ企画 第5弾” として登場!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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焼豚ラーメン×初代秀ちゃん

博多豚骨「初代 秀ちゃん(ひでちゃん)」とは、ラーメン激戦区としても有名なラーメンスタジアム(福岡県福岡市博多区の商業施設「キャナルシティ博多」5階)にある行列必至のラーメン店で、2011年3月にオープン。サンポー食品の公式ウェブサイトでは “1993年創業” と紹介されているのですが、1993年は “秀ちゃん” の総本山「秀ちゃんラーメン とんぼ店」の創業年。

初代秀ちゃん監修

「秀ちゃんラーメン」とは、50年以上続く博多とんこつラーメンの名店「博多だるま」の2代目店主・河原秀登(かわはら ひでと)氏が1993年6月に立ち上げたラーメン店で、福岡県福岡市中央区警固・赤坂にある「とんぼ店」が創業店。しかし、今回のカップラーメンは「初代秀ちゃん」監修なので、イメージ写真にはラーメンスタジアム内にある店舗の外観が採用されています。

もともと同所には2006年6月から2011年1月まで「初代だるま」が店を構えていたのですが、それと入れ替わるかたちで「初代秀ちゃん」をオープン。先ほどラーメンスタジアムは “ラーメン激戦区としても有名な” と書いたように、早ければ半年で卒業(閉店・移転)する店舗も多い中、「初代秀ちゃん」の人気は2011年のオープンから現在も行列ができるほど。

セブンイレブンのカップラーメンにもなっている「博多だるま」と「秀ちゃんラーメン」は同じ会社(有限会社ディアンドエッチ / 有限会社ディアンドケイ)が運営していて、代表取締役は河原秀登その人。沿革を辿ると1963年(昭和38年)に東区箱崎で創業したのが「だるまラーメン」で、そこに生まれた秀登氏が27歳の頃、父・登氏の味を超えるべく「秀ちゃんラーメン」を開業しました。

豚骨ラーメン コラボ企画 “第5弾”

その後、2000年に道路拡張のため閉店した「だるま」の味を受け継ぎ、福岡市中央区渡辺通にオープンしたのが現在の「博多だるま」という流れ。実は2004年に「最強のベタ系とんこつ 秀ちゃんラーメン」というローソン限定のカップラーメン(ノンフライ麺)が発売されていたのですが、当時の商品は横山製麺工場の製造で、サンポー食品とのタイアップは今回が初。

キャナルシティ博多の「初代 秀ちゃん」監修商品としてカップ麺が出るのも今回が初の試みで、1978年(昭和53年)発売の九州とんこつ味「焼豚ラーメン」とコラボした、サンポー食品の「豚骨ラーメン コラボ企画」第5弾として発売。このシリーズは単なる監修商品ではなく、互いの長所を活かし合った “いいとこ取り” のコラボレーションがコンセプトになっています。

豚骨ラーメンコラボ企画の沿革を辿ると、2016年4月11日発売の第1弾「長浜ナンバーワン」から始まり、第2弾・2017年1月16日発売「丸幸ラーメン」(2018年10月頃リニューアル)、第3弾・2018年1月15日発売「魁龍どトンコツ」、第4弾・2019年1月21日「丸星ラーメン(丸星中華そばセンター)」となっていて、いずれも焼豚ラーメンとコラボかつ大盛バケツ型なのが共通点。

テーマは濃厚背脂豚骨味

サンポー食品曰く、スープは「初代秀ちゃん」の特徴とされる豚骨の甘味や旨味を意識して、さらに別添の背脂調味油を加えることで店舗の味と香りを再現しているとのこと。実際の「初代秀ちゃん」では焦がしニンニク入りの「初号」や自家製ラー油入りの「弐号」といったアレンジ系のメニューもあるのですが、今回は創業当時の味 “元祖ベタ系” を復元した「零号」がモデルかもしれません。

開封

別添の小袋は4つ

別添の小袋は「粉末スープ」「調味油」「焼豚」「あといれかやく」の合計4袋構成で、上の写真では隠れていますが、ちゃんとハート型の(実際は空豆に近い?)焼豚を搭載。かなり粉末スープの量が多く、調味油もオリジナルの焼豚ラーメンより多めに入っていて、あといれかやくの中に乾燥ねぎと背脂顆粒が仕込んであります。

いつもの焼豚ラーメンより細め

麺は26番の切刃で切り出された細い油揚げ麺で、湯戻し時間も2分と短めの設定。同社の「高菜とんこつラーメン」と同じかな? たとえば豚骨ラーメンコラボ企画の第2弾「焼豚ラーメン×丸幸ラーメン」にはラーメン専用の福岡県産小麦「ラー麦」を100%使用していたのですが、今回の「焼豚ラーメン×初代秀ちゃん」にラー麦のロゴはありません。

ちなみに切刃番手(きりはばんて)とは、幅30mmあたりの麺帯から何本の麺線が切り出せるかを表してる数字(規格)で、この数字が大きくなるほど細麺に、小さくなるほど太麺になります。今回の番手は26番、つまり幅30mmの麺帯が26本の麺になる細さなので、1本あたりの溝巾をミリメートルに換算すると1.15mm、細麺の中でも細い部類ですね。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:焼豚ラーメン×初代秀ちゃん
製造者:サンポー食品株式会社
製造所:本社工場(佐賀県三養基郡基山町大字長野230)
内容量:120g(めん85g)
商品コード:4901773100392(JAN)
商品サイズ:φ146mm×高103mm
発売日:2020年01月20日(月)
実食日:2020年01月23日(木)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(ローソン)
商品購入価格:232円(税込)
希望小売価格:220円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:大盛バケツ型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:500ml
調理時間:熱湯2分
小袋構成:4袋(焼豚・粉末スープ・調味油・あといれかやく)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、ラード、食塩、植物たん白)、スープ(ポークエキス、豚脂、香辛料、食塩、糖類、しょうゆ、植物油脂、魚介エキス)、かやく(焼豚、背脂加工品、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、増粘剤(キサンタン)、炭酸カルシウム、pH調整剤、微粒二酸化ケイ素、かんすい、乳化剤、カラメル色素、クチナシ色素、酸化防止剤(ビタミンE)、香辛料抽出物、ビタミンB2、酸味料、ビタミンB1、(一部に小麦・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチン・ごまを含む)

実食開始

めっちゃいい匂いw

先入れの小袋は「焼豚」と「粉末スープ」の合計2袋、サンポー食品のカップラーメンは粉末スープをよく溶かすために “焼豚を麺の上にあけてから粉末スープを入れる” のが正しい作り方。おそらく調味油が凝固していると思うので、ゆっくりと粉末スープの上から熱湯を注いだ後、待っている間にフタの上で調味油を温めておきましょう。

メーカー希望小売価格は税別220円、コンビニで買った場合の税込価格は232円(2020年1月23日現在)が相場。サンポー食品の新作カップ麺は、営業の関係かローソンを中心に全国展開されることが多く、今回もコンビニではローソンでの取り扱いが意欲的でした。もし他のコンビニやスーパーに売ってない場合、お近くのローソンを探してみてください。

ハート型の焼豚は感謝の印

さて、お湯を注いでから2分後——調味油を入れた瞬間に “おっ‥‥” と思わず声が出てしまったくらい香りが芳ばしく、大口径の大盛バケツ型でも寂しくないくらい量も多めに入っていました。それでは、焼豚ラーメンらしさと初代秀ちゃんの溶け具合に注目しつつ、「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(120g)あたり
カロリー:610kcal
たん白質:12.7g
脂  質:35.6g
炭水化物:59.8g
食塩相当量:6.4g
(めん・かやく:1.3g)
   (スープ:5.1g)
ビタミンB1:0.48mg
ビタミンB2:0.35mg
カルシウム:269mg
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

1分30秒でも問題ないかも

あいかわらずスナック的だけど問題なし

5.0

丸刃でカットされた丸断面の細い油揚げ麺で、完全なストレートではないのですが、比較的に縮れは弱く、サイズとしては素麺(そうめん)くらいの細さ。たしか実店舗の麺は28番(溝巾1.1mm)の極細低加水麺だったはずなので、それよりも若干ながら太い麺になるのですが、ちゃんと本店の麺に近いサイズをイメージしています。

ちょっと量は少なめ(85g)

とはいえ地方に根差す古き良き中小企業の油揚げ麺、しっかりフライ麺特有の芳ばしい風味は強く、しかもラードを使った食用油で麺を揚げているため容赦なくスナック的。かなりインスタント感が強いことから本格志向ではないのですが、今回のスープと油揚げ麺の風味は相性がよく、スープとの絡みもバッチリで、印象は悪くありません。

同社製造の細麺(熱湯2分)で原材料名が “小麦粉(国内製造)、植物油脂、ラード、食塩、植物たん白” といえば「高菜ラーメン」と同じなのですが、こだわりの強いサンポー食品のことなので、おそらく大盛バケツ型に合わせて微調整しているはず。このサイズであれば、すこしくらい早めに食べ始めても大丈夫ですよ。

スープ

粉末スープの溶け残りに注意!

これぞ王道を地で行く “ザ・とんこつ”

6.0

とろみ成分(けっこう強め)が粉末スープに含まれていたので、やや人工的な口当たり。しかも味のインスタント感も強く、本物志向かカップラーメン的かでいえば後者に振り切っているのですが、これぞサンポー食品の魅力。原材料も “ポークエキス、豚脂、香辛料、食塩、糖類、しょうゆ、植物油脂、魚介エキス” とシンプルで、しっかり軸は豚骨です。

やや塩気を強めに感じますが、しょうゆの使い方は香り付けで、魚介は完全に隠し味。甘みについては糖類のサポートありきではあるものの、ポークエキスの使用量が多いので、ほどよく豚骨の甘みにリンク。香辛料(にんにく、こしょう)も強すぎず弱すぎない、比較的にバランス型でありながら、これといった欠点も見えません。

後半は地味にボディブローw

しかし、今回の商品で尖っているのが調味油の存在で、ほぼほぼ豚脂(ラード)が主成分。豚骨臭や獣臭は強くないけれど、かなり豚脂の芳ばしさが強く、とろみの強いスープもあいまって、なかなかに重いw とはいえ監修店は濃厚豚骨が売りの “元祖ベタ系” 秀ちゃん、それにサンポー食品らしさとも上手く融合している質の高いスープでした。

具材

シンプルイズベスト

主張し過ぎず、弱過ぎず

4.9

あといれかやくの中に入っていた乾燥ねぎは風味がよく、濃厚な豚骨スープにベストマッチ。背脂顆粒(白い粒)は特筆して多くないけれど、多めの豚脂を纏うことでリアリティが増し、スープに溶け込んだあとはプルッとした口当たりで臨場感を演出。あいかわらず焼豚は薄めにカットされていますが、けっこう味は濃いめです。

地味に食べ応えあります

おそらく定番の「焼豚ラーメン」に入っている焼豚と同じ肉具材だと思うのですが、スープとの関係か個体差か普段の1.3倍くらい濃い味で、ちょっとビックリしました。実店舗で人気の “博多一本乗” ほど巨大なチャーシューではないですし、もやしもトッピングされていませんが、焼豚ラーメンらしさはバッチリです。

総評

★★★★★☆☆☆☆☆(★5)

「豚骨ラーメン コラボ企画」のコンセプトが “互いの長所を活かしあった良いとこ取りのコラボレーション” となっているように、なんとか有名店の味をカップ麺で再現しなければ——みたいな気負いや無理がありません。あくまでサンポー食品のカップ麺なんだけど、いつもの「焼豚ラーメン」とは違う、そんなプランニングが魅力的なシリーズです。

がっつりインスタント感の強い商品なので、再現度の高さだけで評価した場合は厳しめに見なければいけないのですが、そうじゃない。元祖ベタ系と呼ばれている「初代秀ちゃん」の濃度を組み込みつつ、サンポー食品らしさも全開で、まさに “いいとこ取り” の一杯でした。もし近くの店に売ってない場合は、コンビニのローソンを中心に探してみてください。

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