どうも、taka :aです。
本日の一杯は、2019年6月18日(火)新発売のカップ麺、トップバリュ「World Dining(ワールドダイニング)担々麺ヌードル DANDAN NOODLES」の実食レビューです。
ワールドダイニングで辛活!? イオンの格安PBカップ麺に辛さレベル6の “大辛” カップ担担麺が新登場!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。
World Dining 担々麺ヌードル
「世界を旅する食卓 World Dining(ワールドダイニング)」とは、イオングループのプライベートブランド「トップバリュ(TOPVALU)」の中でも “世界のグルメ” を意識したシリーズで、本場の味を家庭で手軽に楽しめる商品を展開。冷凍食品やチルド商品、常温保存のレトルト食品など、その中に今回のようなエスニック系のカップ麺も属しています。
今回の新作カップ麺「World Dining 担々麺ヌードル DANDAN NOODLES」は、しれっと開催されていた “ワールドダイニングで辛活” という辛い食べ物がコンセプトのイベント関連商品で、2018年からトレンド味覚として注目されている「麻辣(マーラー)」がテーマの “シビ辛” 系カップラーメン。
とはいえ当地方のジャスコもといイオンでは、「辛活」の特設ブースどころか新商品のポップすらなく、何の気なしに通年商品「ワールドダイニング トムヤムクンヌードル」の横に並んでいたので、最初ぜんぜん気が付きませんでした。以前(数年前)、「トップバリュ 担担麺」という縦型標準サイズのPBカップ麺もありましたけど、ワールドダイニングから担担麺が出るのは今回が初めてです。
ワールドダイニングの公式ウェブサイトには特設ページが組まれていたのですが、いま話題の花椒(ホワジャオ)が効いた痺れる辛さを意識しているらしく、今夏の「辛活」には外せないトレンドメニューなのだとか。ちなみに「辛活」とは、 “マー活” や “婚活” よろしく「辛い食べ物を食べる活動」のことで、パッケージには何も書いてありませんが、辛さレベルは「大辛」のレベル6。
辛味の目安は1〜2が「甘口」、3が「中辛」、4〜5が「辛口」、6〜7が「大辛」、8〜10が「激辛」となっているのですが、他にも大辛7の「麻辣味いかせん」や辛口5の「チリコンカン味ツイストスナック」、辛さ7〜10の激辛チャレンジメニュー「キーマカレー&タンドリーチキン」など、いくつか関連商品がありました。
また今回の「辛活」イベントとは関係なく、「World Dining(ワールドダイニング)シンガポール風ラクサヌードル SINGAPORE-STYLE LAKSA NOODLES」という縦型カップラーメンも新商品としてリリースされているのですが、こちら「担担麺ヌードル」という商品名‥‥ちょっと “頭痛が痛い” ことになってますよねw
さて、パッケージ側面の製品情報欄にある「販売者」は「イオン株式会社」となっているのですが、その下に「製造所:東日本明星株式会社 埼玉工場 玉県比企郡嵐山町川島2360」と、製造所が明記されています。以前は販売者横の製造所固有記号を検索しないと分かりませんでしたが、新食品表示法の関係で、最近ちゃんと表示されるようになりました。
そういえば2015年の暮れ、スターウォーズのC-3PO(シースリーピーオー)とコラボした期間限定カップ麺「トップバリュ STARWARS(スターウォーズ)ヌードル 金ごま担担麺」とかもあったんですけど、それは日清食品の滋賀工場(A923)製造。ワールドダイニングになる前の「トップバリュ 担担麺」は、今回と同じく東日本明星の埼玉工場(J903・A960)だったと記録しています。
開封
さて、「World Dining(ワールドダイニング)担々麺ヌードル DANDAN NOODLES」に別添されている小袋は、フタの上に貼り付けてある後入れの「調味油」が1袋。特にフタの上で “温めてください・温めないでください” などの記載はありませんが、とりあえず先に入れないように気を付けてください。
いざ開封すると、ちらほら青梗菜(チンゲンサイ)や挽肉の姿が見えますが、練り固められた粉末スープの量が想像以上に多く、調理前の段階では花椒の清涼感も唐辛子の辛そうな匂いも目立っていません。ちょっと刺激については拍子抜けですけど、芝麻醤(チーマージャン)を思わせる香りに食欲をそそられました。
カップ麺の購入店舗はイオンリテールで、そこから車で15分ほど離れたマックスバリュでも取り扱いがあり、もしかするとコンビニのミニストップでも取り扱いがあるかもしれませんが、本体価格は98円、税込価格は105.84円の格安ライン。2019年6月1日からカップ麺の価格改定が行われ、ほぼすべての商品が3〜8%値上がりしているのですが、その影響は受けていません。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:World Dining 担々麺ヌードル DANDAN NOODLES 販売者:明星食品株式会社 製造所:東日本明星株式会社 埼玉工場(R) 内容量:77g(めん55g) 商品コード:4549741778985(JANコード) 発売日:2019年06月18日(火) |
麺の種類:油揚げ麺(かんすい使用) スタイル:縦型レギュラー・標準サイズ 容器材質:紙 湯量目安:280ml 調理時間:熱湯3分 小袋構成:1袋(調味油) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん[小麦粉、パーム油、食塩、しょうゆ(大豆・小麦を含む)]、スープ[ごま、乳糖、豚脂、ねりごま、砂糖、食塩、コーンスターチ、たん白加水分解物、香辛料、ポークエキス、酵母エキス、香味油(大豆を含む)、ごま油]、かやく[チンゲン菜、豚・鶏味付肉(大豆・卵・小麦・ごまを含む)]/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、増粘多糖類、カラメル色素、かんすい、カロテノイド色素、酸化防止剤(ビタミンE)、香料、ビタミンB2、ビタミンB1 |
【アレルゲン情報】卵・乳・小麦・ごま・大豆・鶏肉・豚肉(食品衛生法で義務付けられた特定原材料7品目と表示が推奨されている20品目の合計27品目について掲載)※コンタミネーション:同じ生産工程で「えび、かに、そば、落花生、いか、牛肉、さけ、さば、りんご、ゼラチン、魚介類」を含んだ食品を扱っています。 |
遺伝子組換情報
コーンスターチ(とうもろこし)・たん白加水分解物(とうもろこし)・豚・鶏味付肉(大豆、とうもろこし、ばれいしょ)・加工でん粉(とうもろこし):遺伝子組換えではありません。 |
実食開始
麺は油で揚げた細身の平打ちタイプ、ラーメンというよりもヌードルという表現が適切な雰囲気なので、なるほど商品名が「担々麺ヌードル」なのにも納得‥‥いや、「担々ヌードル」じゃダメだったんですかねw などと思いつつ、明星食品はトップバリュの縦型カップ麺を担当する機会が多いので、もしかすると汎用麺かもしれません。
粉末スープは注湯と同時に溶けるので、お湯を注ぐ際に目立ったストレスを感じることはありませんが、成分上ちょっと麺の上に溶け残りが生じます。致命的な残り方ではないものの、容器の底から全体を大きく混ぜる前に、表面の粉末スープを確実に溶かすと安心ですね。
さて、パッケージには “花椒(ホワジャオ)のしびれる辛味と爽やかな香味 すりごまと練りごまの濃厚な味わい” とありますし、辛さレベル6の “大辛” とのことなので、唐辛子の辣味(辛さ)と花椒の麻味(しびれ)、すりごまや芝麻醤(ねりごま)のコクに注目しつつ、「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(77g)当たり
熱 量:357kcal(カロリー) |
参考値(調理直後に分別した値) 熱量:357kcal(めん・かやく:270kcal)(スープ:87kcal) |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品パッケージに記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
まさにカップヌードルライクなヌードルタイプの油揚げ麺で、これといった癖もなく、どんなスープにもマッチしてくれるタイプの万能肌。それに麺の原材料も “小麦粉、パーム油、食塩、しょうゆ” とシンプルな構成なんですけど、近日に発売されたワールドダイニングの「タッカルビヌードル」や 「スンドゥブチゲ味ヌードル」「ガーリックシュリンプヌードル」などに使われていた麺と同じだと思います。
白っぽい見た目に加水率の低い食感、でも意外と食べ始めは適度な弾力も楽しめて、低加水麺ならではのスパッとした歯切れのよさが魅力的。麺の量は55gと若干ながら同サイズのNB(ナショナルブランド)カップ麺よりも少なめですが、PB(プライベートブランド)では珍しい量ではありませんし、レギュラーサイズのワールドダイニングでは55gが基本。
この麺はスープを選ばない万能型と書きましたが、もちろん今回の担担スープとも相性もバッチリ。それなりに油揚げ麺特有のスナック的な風味も並行しますけど、スープに悪影響を及ぼすほど野暮な主張ではありません。また麺自体の存在感が弱いため、スープの濃密な旨味をダイレクトに運んでくれる媒体としての価値も見出せます。
スープ
後入れ調味油を入れる前のスープは唐辛子の辛さが皆無に等しく、香りからも花椒の存在が目立っていなかったように、花椒特有の清涼感も痺れる刺激も特に感じません。ただ、かなり “ごま成分” が濃厚で、まず顕著に主張してくるのが「すりごま」。それは舌にザラつきを覚えるほどの量なんですけど、すりごまでは出せない「ねりごま」のコクもズッシリと重なります。
そして調味油は植物性のオイルではなく、むしろ動物性の豚脂を中心に花椒オイルとカプサイシン(唐辛子の辛味成分)を添加しているようなオイルだったので、さらっと辛さと痺れを追加してれるようなオイルではありません。すりごまと練り胡麻で充分土台のスープも濃厚なんですけど、豚脂が重なることで、さらに重心の低いテイストに——
けれども花椒の爽やかな麻味と唐辛子の辣味が加わることで、濃厚なのに嫌味な印象を与えることはなく、確かな本格さを演出しながら値段は税込105円。この価格帯で “このレベル” の担担スープに巡り会えることは、そうそう経験できるものではありません。ただ‥‥ぜんぜん辛くないw
そりゃ多少はピリッときますけど、辛さレベルはピリ辛ですし、痺れの強さもピリ痺レベル。かなり万人ウケを狙った路線なので、極度に辛い食べ物が苦手じゃなければ怖がる必要ありません。まだトップバリュ印の花椒は見たことありませんが、イオンリテールやマックスバリュの調味料コーナーに花椒があるはずなので、「マー活」中の方は “追い花椒” マストです。
かやく
あくまで日本式ではあるものの、かなり本格的なスープに対し、具材は搾菜(ザーサイ)ではなく青梗菜、味付ひき肉は鶏と豚のミックスで、そんなに量は多くありません。ただ、とりあえずネギではなく定番の青梗菜を採用してくれたこと、また挽肉もフェイクミート(大豆たん白加工品)じゃないのはナイス。
味付挽肉はスパイシーな味付けで、ちょっと加工感の強い食感ではあるものの、カップ麺ならではのジャンクな魅力を打ち出しつつ、スープの本格さを蔑ろにするような具材ではありません。青梗菜は細切れが多く、葉先の部分は頼りない食感ですが、何気に軸の部分も半々くらい入っていたので、濃厚なスープに対してシャキッとした軸の食感と青い風味がアクセントに効果的でした。
総評
★★★★★☆☆☆☆☆(★5)
税込105円の格安カップ麺ということで麺は汎用ですし、具材も最低限の内容ではあるものの、スープに関しては完全に値段以上の出来栄えで驚きました。 “辛さレベル6” の “大辛” という刺激のアピールは完全に誇張で、本場というよりも日本式ですが、辛さについてはパッケージに書いてあるわけではありませんし、ことスープのWごまパンチが秀逸で、かなり食後の満足度は高かったです。
その胡麻が思いのほか濃厚だったので、スープにウェイトを置いている方や芝麻醤の効いた胡麻系担担麺が好き、という方は確実に満足できると思います。あと、かなり土台が濃厚なことから “追い花椒” にも余裕で耐えてくれますし、お酢ちょい足しアレンジで本格さアップもオススメ。イオン(トップバリュ)のワールドダイニングはカップ麺に限らず当たり外れの振り幅が大きいイメージがあったりもしますけど、今回の担担麺は「あたり」ですね。