【評価】ウエスト監修「ごぼう天うどん」明星食品が福岡の推しをカップめん化!!

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明星食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2024年5月13日(月)新発売、明星食品のカップ麺「明星 ウエスト監修 ごぼう天うどん」(278円+税)の実食レビューです。

地元で愛される推しチェーンの味を、全国にお届け。シリーズ第2弾は福岡発 “福岡うどん三傑„ の一つに数えられる「ウエスト」とコラボレーション!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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ウエスト監修 ごぼう天うどん

地元で愛される推しチェーンとは、地元で愛されている人気ローカルチェーン店とコラボし、懐かしい味わいや憧れの地方飯を全国に届けることを目的とした明星食品のシリーズで、2024年2月26日発売の「ばり嗎(ばりうま)監修 豚骨醤油らーめん」を皮切りに発足。第1弾は “広島発の最強トロ炊きとんこつ鶏ガラ醤油らーめん„ を再現していましたが‥‥

第2弾は福岡発「ウエスト」とコラボ

今回の新商品「明星 ウエスト監修 ごぼう天うどん」は、地元で愛される推しチェーン第2弾に該当する一杯で、九州エリアを中心に100店舗以上を展開している人気うどんチェーン「ウエスト」とコラボレーション。第1弾は大判どんぶり型の容器を採用していたのに対し、第2弾は縦型ビッグということで、早くも柔軟性の高さを見せてきました。

あらためまして「ウエスト」とは、1966年(昭和41年)6月、当時の日本では珍しい “車でレストランに乗りつけて食事をする„ 新しいライフスタイルの先駆けとなった、福岡県宗像郡福間町(現・福津市)の1号店「DRIVE IN WEST(ドライブイン ウエスト)」にルーツを持つ人気うどんチェーンで、福岡の人気店「釜揚げ 牧のうどん」と「資(すけ)さんうどん」に並び称される「福岡うどん三傑」の一角。

他にも焼肉店や中国料理店、中華飯店、生そば店、カフェといった幅広い業態を展開し、店舗によっては居酒屋メニュー・もつ鍋なども提供している「ウエスト」ですが、前述のように福岡の三大うどんチェーン店として他県にも知れ渡るほど、ウエスト=うどんの印象が強く根付いています。

ウエストの店舗外観

他県民が想像する福岡うどん(博多うどん)といえば、ふんわりと柔らかい仕上がりから “コシ抜けうどん„ などと表現されることもある、コシが命の讃岐うどんとは真逆のイメージが強いのに対し、ウエストの店舗では加ト吉(カトキチ、現・テーブルマーク)と共同開発した冷凍うどんを使用しているため、讃岐うどんほどではないけれど、つるつるモチモチとした食感が特徴的。

こだわりの出汁(だし)は、厳選された鯵子(アジコ)と煮干し(イリコ)を中心に、切り出し昆布を合わせ、削り節も独自に配合。さらに水は胃腸症状の改善などに期待できるアルカリイオン水を、塩は瀬戸のほんじお(味の素)を使用し、セントラルキッチンから店舗に配送するのではなく、100以上展開している各店舗で毎日手作りするというから驚きです。

また揚げたての天ぷらをトッピングできることも人気の秘訣となっているのですが、数あるバリエーションの中でも高い人気を誇っているのが「ごぼう天うどん」で、そこに着目した明星食品。マルちゃんの東洋水産やサンポー食品もオリジナルの「ごぼう天うどん(ごぼ天うどん)」を展開していますが、どちらも標準どんぶり型の容器を使用しているため、縦型ビッグでの商品化も題材的に新鮮味を感じる展開。

つるっとなめらか麺はノンフライ

また縦型ビッグに使われる麺といえば、多くのメーカーが油で揚げたフライ麺を採用しているのに対し、今回の「明星 ウエスト監修 ごぼう天うどん」には “つるみのあるノンフライうどん„ を使用とのことで、ここは明星食品らしい強みが活かされているポイント。ウエストの店舗では冷凍うどんを提供していると前述したように、ノンフライだからこその口当たりと弾力が上手くハマっているかもしれません。

開封

背景のオーディエンスは第1弾と同じ演出

今回のカップ麺に小袋は別添されていないため、液体つゆ特有の臨場感などには期待できない製品スタイルとなっているのですが、ちょっと気になるのが “わかめ入り„ の文字。ウエストの店舗で提供されている「ごぼう天うどん」に “わかめはトッピングされていない„ ため、これについてはカップ麺のオリジナル要素。

ごぼう天が頼もしい

メイン具材の「ごぼう天」は、かき揚げタイプの天ぷらではなく、笹掻きゴボウに衣を付けて揚げたタイプの天ぷらで、東洋水産の「バリうま ごぼ天うどん」(大切りカット)や、サンポー食品の「三宝だし本家 博多ごぼう天うどん」(かき揚げ)とも異なるタイプ。どんぶり型よりも口径が狭い縦型ビッグですから、ストレスなく食べられるように、あえて小さめにカットしたのでしょう。

ちなみにメーカー希望小売価格は278円(税別)なので、2024年5月現在の縦型ビッグにおける事実上の標準(271円+税)よりも若干ながら高めに設定されているのですが、明星食品の製品を例に挙げると「麺神(めがみ)カップ」と同じ値段。ちなみにコンビニで購入した場合の税込価格は、1食あたり300.24円なので、それも意識しながらレビューします。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:明星 ウエスト監修 ごぼう天うどん
販売者:明星食品株式会社
製造所:東日本明星株式会社 埼玉工場(埼玉県比企郡嵐山町川島2360)
内容量:83g(めん65g)
商品コード:4902881456982(JAN)
発売日:2024年05月13日(月)
実食日:2024年05月22日(水)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(ファミリーマート)
小売価格:278円(税別)
購入価格:300円(税込)
麺の種類:ノンフライ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:紙
湯量目安:400ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:別添なし

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】めん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ、たん白加水分解物、米麹調味料)、スープ(食塩、糖類、デキストリン、しょうゆ、かつおエキス、さばぶし粉末、昆布粉末、たん白加水分解物、にぼし調味料、かつおぶし粉末、香味調味料、ビーフ調味料、植物油脂、しいたけエキス、にぼしエキス)、かやく(ごぼう天ぷら、わかめ、ねぎ)/ 加工デンプン、調味料(アミノ酸等)、炭酸塩(Ca、Na、K)、増粘多糖類、カラメル色素、乳化剤、微粒二酸化ケイ素、酸味料、膨張剤、酸化防止剤(ビタミンE)、香料、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に卵・乳成分・小麦・えび・牛肉・さば・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)※本品製造設備では、かに・落花生を含む製品を生産しています。原材料のわかめは、えび・かにが混ざる漁法で採取しています。

実食開始

うどんにしては幅が狭くて薄いけど熱湯5分

前述のように麺は油で揚げずに乾燥させたノンフライうどんで、けっこう細めに切り出されているのですが、湯戻し時間は長めの5分。明星食品の縦型ビッグでノンフライうどんといえば、先ほど例に引いた「麺神カップ」のセブン-イレブン専用モデル「牛だしチーズカレー味うどん」や「明太クリーム味うどん」も記憶に新しい商品になりますけど、それらと比較して明らかに細めの形状です。

ごぼう天の量けっこうヤバイんだが!?

フタの上にも容器の中にも小袋は別添されていないため、フタを開けてから内側の線まで熱湯を注ぎ、そのままフタをして待つこと5分。時間になったらフタを開け、よく混ぜ合わせたら出来上がり。上記の画像では隠れてしまっていますが、ごぼう天は “わかめやネギの下にもある„ ので、なかなかのボリューム感。

調理後に漂ってくる出汁の香りは上品で、繊細な印象を受けたのですが、ごぼう天の芳ばしさと、わかめに由来する磯の香りで賑やかなファーストインプレッション。というわけで、引き続きコスパ的な部分についてはもちろん、ウエスト監修の恩恵にも注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(83g)あたり
カロリー:326kcal
たん白質:7.9g
脂  質:7.3g
炭水化物:57.2g
食塩相当量:6.0g
(めん・かやく:2.5g)
   (スープ:3.5g)
ビタミンB1:0.29mg
ビタミンB2:0.22mg
カルシウム:130mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:326kcal(めん・かやく:312kcal)(スープ:14kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

注目すべきは米麹調味料

5.0

先にセブン-イレブン専用モデルの「麺神カップ」について触れましたが、圧倒的に幅が狭いサイズについてはもちろん、原材料名の構成からして別物です。しかし、注目したいのは原材料名の末尾に記載されている “米麹調味料„ の表示について。この個性的な原材料は「麺神カップ」のノンフライ中華麺にも使われているので、ブランドは違えど「麺神カップ」にルーツを感じるポイント。

Venusプロジェクト第1弾と同じノンフライうどんか?

ただ、Venus(ヴィーナス)プロジェクト第1弾「明星 おだしの和 つるみおうどん トマトとおくら」(2022年11月7日発売品)に使われていたノンフライうどんにも “米麹調味料„ が練り込まれていたことを思い出し、あらためて過去ログと比較してみたところ、サイズ感や原材料名の構成も一致するので、それと同じノンフライうどんかもしれません。

形状からして再現度は低いと評価せざるを得ない仕上がりですが、平打ちの細うどんなのに密度が高く、表面は摩擦抵抗ゼロの滑らかさ。讃岐うどんを彷彿とさせる力強さは皆無に等しく、ふんわりとした博多うどんのイメージにも当てはまらない、あえて例えるなら稲庭うどんに近いベクトルを歩んでいるのですが、後述するスープとの相性に問題はなかったし、縦型カップうどんの中では最高峰の品質です。

スープ

けっこう力強い味付けだった

5.0

隠し味に「ビーフ調味料」を組み込み、コクの底上げを図るフレームワークは明星食品の常套手段なので、それについてはメーカーの特色が強く現れている部分になりますが、言われても気にならない程度の文字通り隠し味。それよりも鰹(かつお)の出汁と鯖(さば)節に由来する “イノシン酸„ の旨みが強く、そこに昆布の “グルタミン酸„ と干し椎茸の “グアニル酸„ を重ねることで、うま味の相乗効果を意識。

ふわっと泳ぐ煮干しの風味も全体の奥行きを深めることに寄与していましたが、わかめに由来する磯の風味と、ごぼう天に由来する芳ばしさの主張も顕著。しょうゆは出汁を最大限に尊重しているような、いかにも西日本らしい効かせ方で、しかしながら食塩でキリッと味の輪郭を引き締めている、想像していた以上に力強い味わいでした。おにぎり欲しくなりますねコレw

かやく

画像で見るよりも入ってます、ごぼう天

6.0

おそらく個体差もあるかとは思いますが、ごぼう天だけで表面を覆い隠せそうなボリュームで、衣はフワフワ、ごぼうはシャキシャキ。根菜特有の風味も強く、それがスープに及ぼす影響も然る事乍ら、ごぼうを包み込んでいる衣もスープのコクを深めることに寄与。

遠慮がちなサイズ以上の存在感

たとえばフライうどん(油揚げ麺)も分類上は揚げ物に属しているわけですけど、天ぷらの衣とは異なる風味が滲み出てくることから、コクではなく雑味としてスープ(つゆ)に干渉してくることも珍しくありません。しかし、今回はノンフライうどん+天ぷらの組み合わせから、スープの仕上がりも本格的。

さらに、わかめも食べ応えアップだけでなく、出汁としてスープにポジティブな影響を与えてくれるアイテムで、ネギもFD(フリーズドライ)と一切の隙を見せない布陣。構成としてはシンプルですが、個性的かつ高い満足感が得られるラインナップです。

総評

5.0

コンビニで購入した場合の税込価格は1食あたり300円ですが、スーパーやドラッグストアなど、コンビニ以外の店舗も販売店に含まれているNB(ナショナルブランド)商品。縦型カップでは珍しいノンフライうどんに、うま味の相乗効果が意識された力強いスープ、さらに具材も「ごぼう天」を筆頭に満足度が高い、これといって文句の付け所が見当たりませんでした。

本物の「ごぼう天うどん」と比較した場合、ぶっちゃけデフォルメされまくった商品になりますが、ひとつのカップ麺として高い水準に位置している良品です。ちなみに調理前の麺重量は65gなので、レギュラーサイズの「カップヌードル」と変わらない、つまり “縦型ビッグなのに大盛り麺ではない„ けれど、それも踏まえての総評です。【author・taka :a(大石敬之)】

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