どうも、taka :aです。
本日の一杯は、2019年6月18日(火)新発売・2019年10月15日(火)再販のカップ麺、明星食品「東京タンメン トナリ監修 辛激焼そば」の実食レビューです。
ローソン×トナリ「辛激(しんげき)」シリーズに辛激揚玉&特製マヨ付の “辛型(しんがた)” カップ焼そば出現!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。
トナリ 辛激焼そば
ローソン×有名店のタイアップ商品「ローソン名店シリーズ」でも定番のコラボとなっている、「東京タンメン トナリ」監修・明星食品製造の激辛カップ麺「辛激」シリーズですが、2018年3月13日(火)発売「明星 トナリ監修 辛激焼タンメン」以来となる大盛カップ焼そばタイプの新商品です。
パッケージは2018年の「辛激焼タンメン」と似たような雰囲気で、なおかつ同じ湯切りタイプの汁なしカップ麺ではあるものの、今回は辛激焼タンメンではなく「辛激焼そば(しんげきやきそば)」。ということで、よくある微妙に商品名を変えただけの焼き直し製品(再販)かと思いきや、そうではありません。
パッケージには「辛激揚玉&特製マヨ付き」とあるように、激辛揚玉+唐辛子入りマヨネーズっぽい雰囲気のトッピングが別添されているらしく、これは2018年の「辛激焼タンメン」にはなかったポイント。ちなみにローソンの定番商品として継続的に販売されているカップラーメン「トナリ監修 辛激タンメン」初代の発売日は2017年6月13日(火)なので、ちょうど2周年を迎えました。
「東京タンメン トナリ」とは、濃厚つけ麺ブームの火付け役「六厘舎(ろくりんしゃ)」を運営している「株式会社松富士食品」系列のタンメン専門店で、創業は2009年7月15日。「東京タンメン トナリ」という名前の由来は、最初の店舗が「六厘舎 本店(大崎店)」の “隣(となり)” に開業した東京のタンメン専門店だから——という実に分かりやすいネーミングです。
「辛激」シリーズの歴史を振り返ると、2017年6月13日発売のカップラーメン「トナリ監修 辛激タンメン」に始まり、2018年3月13日に初の湯切りタイプ「トナリ監修 辛激焼タンメン」をリリース。2018年5月28日に定番のカップラーメンがリニューアルされ、2018年11月6日には1袋で “激辛を超えた辛さ” になるという「超辛激スパイス」のプレゼントキャンペーンも実施されました。
ローソンは通年商品「辛激タンメン」の辛さレベルを「激辛」としているのですが、どちらかというと辛旨のバランスを重視しているような印象で、激辛カップ麺が好きな人にとっては「辛口〜大辛」程度。しかし、2019年3月26日に真の激辛版「辛激タンメン 巨辛(きょしん)」がリリースされ、このブログでは辛激シリーズ史上最高峰の名作と評価しています。
そして今回の「辛激焼そば」にも辛いカップ麺で定番の注意事項がパッケージに記載されているのですが、「辛激タンメン(ノーマル)」に記載されている注意事項は「※小さなお子様や辛味が苦手な方は十分ご注意ください」なのに対し、「辛激焼そば」は「※辛みによる刺激が大変強いので、十分に注意してお召しあがりください」と、より注意喚起レベルの高い警告文。
この警告文は「辛激タンメン 巨辛」と同じなので、もしかすると辛さレベルは「巨辛」クラスに辛いのかも——それに「辛激焼タンメン」にはなかった「辛激揚玉」と「特製マヨ」付きとのことなので、かなりの高評価を叩き出しそうです(「巨辛」の辛さレベルや特徴などの詳細が気になる方は、「東京タンメントナリ 辛激タンメン 巨辛」の実食レビュー記事をご参考ください)。
開封
別添の小袋は「液体ソース」「特製マヨ」「かやく」「あとのせかやく」と豪華4袋構成で、特製マヨのデザインは明星食品の人気シリーズ「一平ちゃん夜店の焼そば」と同じデザイン。そして切り口にも “ここがマヨビーム・ノズル” と記載されているように、デザインだけでなく小袋の性能も同じ仕様となっていました。
麺は熱湯5分の油揚げ麺で、やや色は薄く、サイズとしては極太麺と言っても過言ではありません。調理前の見た目から受ける印象は頼りないというか、ちょっとフカフカした食感に仕上がりそうな柔らかい雰囲気なんですけど、それは最近の明星食品が手掛けるハイクオリティな極太麺に共通する見た目なので、予想とは裏腹な弾力を見せてくると思います。
参考までに、上記の写真は2018年3月13日発売「明星 トナリ監修 辛激焼タンメン」の写真(調理後)になるのですが、「辛激焼タンメン」の時は熱湯4分の油揚げ麺で、やや気泡の粗さが目立つ食感の太麺。小袋の構成も液体ソース・かやく・調味油だったので、今回の「辛激焼そば」と前回の「辛激焼タンメン」は基本仕様からして大幅に違いました。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:東京タンメン トナリ監修 辛激焼そば 販売者:明星食品株式会社 製造所:東日本明星株式会社 埼玉工場(R) 内容量:171g(めん130g) 商品コード:4902881471343(JANコード) 商品サイズ:縦176mm×横176mm×高さ65mm 発売日:2019年06月18日(火) |
麺の種類:油揚げ麺(かんすい使用) スタイル:角型ビッグ・大盛カップ焼そばタイプ 容器材質:プラ(PS) 湯量目安:770ml 調理時間:熱湯5分 小袋構成:4袋(液体ソース・特製マヨ・かやく・あとのせかやく) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ、でん粉、粉末油脂、卵粉、香味調味料)、ソース(半固体状ドレッシング、植物油脂、糖類、香味油、みそ、鶏・豚エキス、香辛料、しょうゆ、食塩、しょうゆもろみ、たん白加水分解物、ソース、豆板醤、ビーフエキス、酵母粉末、いかエキス、XO醤)、かやく(オニオン入り揚げ玉、キャベツ、香辛料、ニラ、ネギ)/ 加工デンプン、調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、カラメル色素、かんすい、増粘多糖類、カロチノイド色素、酒精、香料、香辛料抽出物、乳化剤、酸味料、酸化防止剤(ビタミンE)、pH調整剤、炭酸マグネシウム、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に卵・乳成分・小麦・えび・いか・牛肉・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・りんごを含む) |
【アレルゲン情報】小麦・卵・乳成分・えび・豚肉・鶏肉・牛肉・いか・大豆・ごま・りんご(食品衛生法で義務付けられた特定原材料7品目と表示が推奨されている20品目の合計27品目について掲載)※コンタミネーション:本品製造設備では、かにを含む製品を生産しています。 |
実食開始
先入れの小袋は「かやく」1袋のみ、中には少量のキャベツとニラが入っています。今回は辛激揚玉や特製マヨが別添されていますし、ニラの軸が入っていると何気に嬉しかったりするのですが、辛激焼タンメンの具材と比較してボリュームに欠ける内容なので、それが具沢山なイメージの「焼タンメン」から「焼そば」というネーミングに変わった理由かもしれません。
あとは熱湯を注いで5分待機、湯切りの後に液体ソースを混ぜ合わせ、お好みで特製マヨと辛激揚玉をトッピングすれば完成です。特に液体ソースの小袋について何もアドバイスはありませんが、けっこう量が多いので、お湯を入れてから待っている間にフタの上で温めたほうがいいかもしれません。なんというか想像以上にジャンクというか、禍々しいオーラが漂っている‥w
それでは、辛激シリーズで特徴的な “乾物の旨味” や “生姜のキレ” 、そして唐辛子の辛さレベルにも注目しつつ、「めん」「ソース・特製マヨ」「かやく・辛激揚玉」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(171g)当たり
熱 量:782kcal(カロリー) |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品パッケージに記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
もちもちとした——などという表現では頼りない、「むっちむち」の粘り気を最大級に表現しているような、麺の密度と加水率の高い極太麺です。2018年以降の明星食品が手掛けている湯切りタイプの汁なしカップ麺で、パッケージに「極太麺」と書いてあった場合、だいだい今回と同じ系統の麺が採用されているのですが、ほんとうにクオリティが高いですね。
丸刃でカットされているため口当たりがよく、攻撃性はないけれど、高反発性な弾力から食べ応えがあり、しかも麺量は130gの大盛仕様。やや麺の下味(塩気)は強めですが、油揚げ麺特有のネガティブな風味は控えめで、強いソースの味にも負けない存在感を放ちながら、後述するソースの本格的な味わいを無骨に壊さないのも嬉しいポイント。
2018年の「辛激焼タンメン」には熱湯4分の油揚げ麺が採用されていたと書きましたが、辛激焼タンメンでは麺のクオリティに弱みを感じてしまったのに対し、今回そのような印象はまったくありません。それ以前から明星食品は今回と同じレベルの麺を開発していたのですが、この約1年と3ヶ月で以前よりも安定して供給できるようになり、あらためて明星食品の進化を感じました。
ソース・特製マヨ
2017年のデビュー以来、定番の「辛激タンメン」や前回の「辛激焼タンメン」でも印象的だった「辛激」シリーズ最大の魅力は “乾物の旨味” だと思っているのですが、もれなく今回の「辛激焼そば」にも受け継がれています。それはソースの原材料に使用されている「XO醤」が源泉なんですけど、含有量は多くないのに存在感は凄まじく、他に類を見ない唯一無二の世界観を表現。
XO醤は干しエビや干し貝柱をベースに生姜、ニンニク、辣油、豆板醤、紹興酒、オイスターソースなどで味付けを施したものになるのですが、その乾物ならではの旨味が強く主張してきます。タレは和味噌をベースに醤油の香りを合わせた日本人好みの和製中華風ではあるものの、なんせバランスが絶妙で、「トナリ」のアイデンティティである “生姜のキレ” が強いのも個性的な特徴。
動物系は鶏と豚のエキスを中心に重心が低く、さらに牛のエキスを重ねて広がりを持たせ、いかエキスでXO醤から干しエビと干し貝柱の旨味を引き出しながら豆板醤で中国のパンチを強めるなど、いやはや文句の付け所が見当たりません。でも唐辛子の「辛さレベル」は「大辛」くらいだったので、ちょっと物足りなかったりもしたのですが、辛い食べ物が苦手な方は注意が必要です。
さて、文句の付け所がないと絶賛した辛激ソースにジャンクなマヨネーズを合わせるなど、言語道断な行為に思えるかもしれませんが、まったくネガティブではありません。特製マヨの中身は一言に要約すると「唐辛子マヨ」で、ほんのちょっとピリ辛(ほとんど辛くない)、マヨネーズは酸味に輪郭のあるタイプ。
特製マヨはネガティブではないと書きましたが、一箇所に集中投下すると味がボヤけてしまうので、そうなれば蛇足です。けれども切り口が細いため少量ずつ使えますし、むしろ特製マヨ出しにくい‥と思ったりもしたんですけど、ソースの味がボヤけないように “わざと出しにくくしている” ように感じました。実際、明星食品は切り口の大きなマヨネーズ用の小袋も持っていますからね。
かやく
まず先入れのキャベツとニラですが、これについては可も無く不可も無し。キャベツは甘く、みずみずしい食感でソースとの相性も問題ありませんが、大盛130gの麺量に対して量が多いとは言えません。ニラも軸の部分が飛び込んできた時には特有のパンチが楽しめましたが、今回の場合それは2回だけ。しかし、あとのせかやくの「辛激揚玉」はインパクトありますよ。
その見た目から「明星 千里眼監修 辛辛辛辛辛 にんにく豚骨醤油ラーメン」に入っていたハバネロ入りの「激辛揚玉(げきからあげだま)」が脳裏を掠めたりもしたのですが、「辛激揚玉(しんげきあげだま)」からハバネロは感じません。じわじわ唐辛子の辛さも上がってきますけど、揚玉自体の辛さレベルはピリ辛です。
ただ、原材料名では「オニオン入り揚げ玉」となっているように、練り込まれたオニオンや唐辛子の風味が芳ばしく、ちょっと風味が安っぽかったりもしたのですが、サックサクの歯触りが楽しい素材。それは全体の雰囲気を大きく変えるので、最初にソースの本格さを楽しんでから途中で特製マヨ、中盤から特製マヨ+辛激揚玉でジャンクな背徳感を煽るのがいいかもしれません。
総評
★★★★★★☆☆☆☆(★6+)
辛さレベルは辛い食べ物が得意なら中辛〜辛口、一般的には大辛(普通に辛口以上〜激辛未満)、辛い食べ物が苦手な方にとっては激辛です。というわけで真の激辛バージョン「辛激焼そば 巨辛」の開発にも期待していますが、「辛激」シリーズの魅力であり特徴的な “乾物の旨味” と “生姜のキレ” を踏襲し、特製マヨと辛激揚玉で本格さとジャンクさを兼ね備えている、傑作のカップ焼そばでした。
それからカップ麺の発売と連動し、実際の「東京タンメン トナリ」でも「丸の内店」限定で “4段階の辛さ” が選べる実店舗版「辛激焼きそば」(税込750円)を販売開始。それに伴い丸の内店で生き残っていた実店舗版の「辛激タンメン巨辛」や「チーズ辛激タンメン」「有料トッピング・チーズ」の販売は終了しましたが、リアル辛激焼きそばとカップ麺を食べ比べてみるのも楽しそうですね。