「マルちゃん 博多長浜らーめん 田中商店 旨辛濃厚豚骨」中毒性に注意!! “赤オニ” アレンジ

東洋水産

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2018年11月26日(月)新発売のカップ麺、東洋水産「マルちゃん 博多長浜らーめん 田中商店 旨辛濃厚豚骨」の実食レビューです。

カップ麺だけの限定ラーメン! 名物「赤オニ」トッピングをイメージした田中商店の変わり種カップラーメンがリリースされました。

辛い? 辛くない? 実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。

田中商店 旨辛濃厚豚骨

これまでにも何度か発売されている東洋水産(マルちゃん)と田中商店のタイアップ製品ですが、約1年前の2017年11月27日(月)にも「マルちゃん 縦型ビッグ 田中商店 旨辛濃厚豚骨」という同じテーマの再現カップ麺が発売されていました。

2017年の「旨辛濃厚豚骨」も田中商店のトッピングで1番人気とされる「赤オニ」(唐辛子などで甘辛く仕上げた挽肉)をイメージした変わり種で、具材にはフリーズドライ(FD)肉そぼろブロックを採用した気合の一杯だったんですけど、悲しいかな麺が丸刃から角刃のチープなヌードル系に変更‥それが足を引っ張って総評が伸び悩んだのを覚えています。

監修店の「田中商店」とは、東京都足立区にある豚骨ラーメン専門店で、厳選した豚の頭からつま先まで3日間(60時間)煮込んだ極上の呼び戻し* スープが特徴とされており、お店のモットーは「くさい、かたい、うまい」という豚骨バカ歓喜のコンセプト。いつもカップ麺は油揚げ麺を使用したタテ型ビッグで再現されるのですが、しっかり豚骨が強いんですよね。

「田中商店」は足立区の環七外回り加平IC手前にあった「ラーメン金太郎」の店主・田中剛氏が2000年12月に再スタートを切ったお店で、以前より洗練されたという評判・口コミも多い反面、それでも呼び戻しの豚骨スープが多くの固定ファンを獲得している人気行列店。姉妹ブランドとして喜多方らーめんベースの中華そば専門店、「田中そば店」もあります。(※店主の故郷である青森のご当地ラーメン “津軽煮干ラーメン” を提供していた「浅草 中華そば つし馬」がリニューアル)

そんな田中商店のオーナーが監修したカップラーメンなんですけど、あくまでも今回は「本店名物のトッピングである『赤オニ』をスープに加えた味を再現することをコンセプトに、カップ麺だけの限定ラーメンを開発」という背景があるので、そこが少し気になるニュアンスでしょうか。

「湯戻し2分! かため極細麺!」とパッケージでアピールされてはいるものの、思いっきり宣材写真は角刃‥w この写真では縮れていませんが、東洋水産のことなので、たぶん縮れまくっていると思います。それでは、開封して中身をチェックしてみましょう。

【用語解説】

*「呼び戻し」濃厚なスープが特徴とされている、久留米の豚骨ラーメンで用いられている技法。比較的あっさりとした博多・長浜では “切り取り” という “その日のうちに使い切る” スープが一般的になるのですが、呼び戻しは “羽釜を使用して一度も使い切ることなく毎日継ぎ足して作る” 豚骨スープです。 “呼び戻し” の名付け親は、「大砲ラーメン」の2代目店主・香月均史氏。

開封

別添の小袋はフタの上に貼り付けられている「特製スープ」1袋だけなので、フタを開ける前に取りましょう。最初から小袋がカップの中に入っていて粉末スープまみれだった‥という経験をされた方も多いかと思いますが、あれはエースコックの専売特許のようなものなので、エースコックのカップ麺でなければ遭遇する機会はありません。

さて、開封した瞬間から独特の香りが漂ってくるのですが、この時点から豚骨の骨っぽさを彷彿とさせる無骨な香りを感じさせる、さすが田中商店のカップ麺ですね。しかし、2017年はフリーズドライだった肉具材が通常の乾燥具材に変わっていて、見た感じ「QTTA」に入っているような大きい肉団子と挽肉系の小さな肉具材が見えます。

ちなみに製造所は千葉県長生郡長南町美原台にある「株式会社酒悦」の房総工場となっているのですが、酒悦は東洋水産のグループ会社です。サンヨー食品(サッポロ一番)×太平食品工業、寿がきや食品×加ト吉水産と同じように、グループ会社の工場でカップ麺が製造されることは珍しい話ではありません。

製品情報・購入価格

製品名:マルちゃん 博多長浜らーめん 田中商店 旨辛濃厚豚骨
販売者:東洋水産
製造所:酒悦 房総工場
内容量:104g(めん70g)
発売日:2018年11月26日(月)
実食日:2018年11月30日(金)
JANコード:4901990361873
希望小売価格:210円(税抜)

発売地域:全国(CVS・量販店・一般小売店 他)
購入価格:225円(税込)
取得店舗:コンビニ(ローソン)

麺の種類:油揚げ麺
スタイル:タテ型ビッグサイズ
容器材質:紙+プラ
湯量目安:460ml
調理時間:熱湯2分
小袋構成:1袋(特製スープ)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】
油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、植物性たん白、しょうゆ、卵白)、添付調味料(ポークエキス、砂糖、豚脂、食塩、香辛料、たん白加水分解物、植物油、しょうゆ、香味油脂)、かやく(味付豚肉、味付鶏挽肉、ねぎ)/ 調味料(アミノ酸等)、加工でん粉、増粘多糖類、カラメル色素、炭酸カルシウム、トレハロース、かんすい、酒精、酸化防止剤(ビタミンE、ローズマリー抽出物)、香辛料抽出物、pH調整剤、パプリカ色素、クチナシ色素、香料、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)
【アレルギー表示】
小麦・卵・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチン

実食開始

お湯を注ぐ前に多めの粉末スープを横に寄せてみたのですが、もうこの時点から麺が縮れているw いや、もしかすると熱湯2分後に縮れは緩やかになる‥気配は感じません。それはさておき別添の特製スープは “フタの上で温めてください” とも “温めないでください” とも書かれていませんが、触ってみると豚脂が軽く固まっていたので、温めたほうがいいと思います。

特製スープ(液体スープ)には赤くて辛そうな油脂成分が入っていたのですが、それとは別にベージュ色っぽいスープも出てきました。とろみを付ける成分が含まれていたので、特製スープを入れる前に混ぜて事前の粉末スープをよく溶かし、特製スープを入れてからもよくかき混ぜてください。

さて、完成です。なんだか極端な見た目の仕上がりになりましたねw 肉具材が2種類と赤いスープに小葱が映え、田中商店のカップ麺らしい筋の通った豚骨スープの香りが漂ってきました。それでは、実際に食べてみましょう。「めん」「スープ」「かやく」の順に解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

1食(104g)当たり

カロリー:476kcal
たん白質:17.6g
脂  質:23.5g
炭水化物:48.5g
食塩相当量:6.4g
(めん・かやく:1.9g)
(スープ:4.5g)
ビタミンB1:0.34mg
ビタミンB2:0.34mg
カルシウム:218mg

※参考値(調理直後に分別して分析)
エネルギー:476kcal(めん・かやく:354kcal)(スープ:122kcal)

めん

硬く歯ごたえある極細の角麺。

(出典:東洋水産「ニュースリリース」)

再現性は皆無に等しい

2017年発売品と比較して異様に芳ばしかった油揚げ麺特有の風味が少し穏やかになったような気もしたのですが、イメージとしては「カップヌードル」を細くしたようなヌードルタイプの油揚げ麺です。角刃でカットされた縮れの強い平打ちの角麺なので、お店で提供されている「トリオ製麺」の極細ストレート低加水麺とは完全なる別物。

また、途中から歯切れの良さが目立ってくるものの、食べ始めの食感は少し弾力がグニッとしていて、清く正しく “カップラーメン” です。ただ、今回はカップ麺限定のラーメンとパッケージでもアピールされていますし、縮れの強い細麺はスープのリフト性能が高く、これはこれと割り切ってしまえば案外‥悪くないかもしれない(笑)

ほんとにキッパリと割り切らなければいけませんし、お店の再現カップ麺としては以ての外! けしからん! といった油揚げ麺になるのですが、以前よりも抵抗なく楽しむことができました。慣れかもしれませんけどw これについては大きく評価の分かれるポイントになるでしょう。

スープ

濃厚でとろみのある豚骨スープに、別添スープで更に濃厚感を演出しました。カイエンペッパーなどの唐辛子を加え、同店「赤オニ」の辛味を再現しました。

(出典:東洋水産「ニュースリリース」)

カップ麺のオリジナルと割り切れば上等!

のっけから甘味を帯びた豚骨スープで、かなりスナック的な味わいなのですが、ポークエキスの指標が “出汁ではなく骨を指している” ため、鼻を抜ける骨っぽい旨味が心地よく、さすが田中商店と東洋水産のタイアップと思える豚骨感は好印象。それから2017年のスープは思いのほかサラッとしていたのですが、2018年は適度にトロッとしています。

そのトロミが少し人工的ではあるものの、甘くてジャンクな旨辛とんこつスープの雰囲気とマッチしていたし、麺との一体感を高めることにも貢献。辛さレベルはピリ辛のラインを超えませんが、ピリ辛以下というほど頼りない刺激ではありません。甘辛ジャンクなテイストでも間延びしないようにピシッと引き締めてくれていたし、とろみも刺激も昨年よりアップしていました。

原材料はポークエキス、砂糖、豚脂、食塩、香辛料、たん白加水分解物、植物油、しょうゆ、香味油脂とシンプルな内容になるのですが、この「ポークエキス」が “こだわり” なんですよね。次いで砂糖の記載があるように、この甘味は砂糖によるものなんですけど、再現度はともかくカップ麺としては実に魅力で中毒性のあるスープです。

かやく

豚肉ダイス、味付鶏挽肉、ねぎ。

(出典:東洋水産「ニュースリリース」)

豚肉ダイスが戻らない‥

豚肉ダイスは「MARUCHAN QTTA(クッタ)」にも使用されている味付豚肉と同族なんですけど、熱湯2分では戻りません。これはこれでサクサクしていて楽しかったりもするのですが、最初は沈めておいて後半に食べることをオススメします。かなりカップ麺的な具材ではあるものの、サイズは大きめで量も9個と多く、食べ応えがありますよ。

味付鶏挽肉は写真の向かって右下にある小さな肉具材で、これについては拾って食べるようなタイプではありません。自然に口の中に入ってきて旨味をブーストする援護射撃的な役割を担っているので、そんな効果をイメージしてみてください。ネギは豚骨ラーメンに嬉しい小葱で、香りのよさが印象的でした。

「赤オニ」の再現性については2017年発売品のFD肉そぼろブロックに軍配ですが、あくまでも今回のコンセプトは「名物『赤オニ』トッピングをイメージした “スープ” 」なので、具材に赤オニの再現度を言及するのは野暮ですよね(笑)

総評

★★★★☆☆☆☆☆☆(4)
(標準は★3です)

正直、今回の総評は悩みました‥ “カップ麺限定の旨辛な味わいがクセになる濃厚豚骨ラーメン” として完全に割り切って評価したら、評価は★5でも差し支えないかもしれません。麺は再現カップ麺にあるまじきスナック的なものですし、スープも具材もカップ麺らしいタイプになるのですが、おいしいかマズイかでいえば文句なしで “おいしい” です。

いかにもインスタント的な旨味ではあるものの、「田中商店」らしい骨っぽさや濃厚さの指標を履き違えていないスープには中毒性があり、再現性が皆無の油揚げ麺も単純にスープとの相性はよく、味だけでいえば個人的にリピートしたくなるくらい美味しいカップ麺でした。

リアルな麺や硬派な豚骨スープ、ましてや特製窯で焼き上げた本格チャーシューの再現に期待していると確実に(それも盛大に)ズッコケることになりますが、田中商店監修の旨辛濃厚豚骨カップラーメンとしてリピーターを呼び込むポテンシャルを備えている、スナック感と本格感のバランスが絶妙な一杯です。

【田中商店 本店 18周年イベントのお知らせ】

お客様感謝企画として、田中商店カップラーメンプレゼント・替玉・味玉無料の記念イベントが開催されるそうです。日時は、2018年12月18日(火)・19日(水)の2日間(18:00~翌4:00)。カップラーメンは各日250個限定、味玉は卵が無くなり次第終了なので、お近くの方はイベント期間内に実店舗もチェックしてみてください。