「サッポロ一番 マルホン太香胡麻油 とろみ醤油ラーメン」これぞ王道! 繊細かつ大胆な太香の個性を表現

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サンヨー食品

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2018年11月26日(月)新発売のカップ麺、サンヨー食品「サッポロ一番 マルホン太香胡麻油 とろみ醤油ラーメン」の実食レビューです。

モンドセレクション9年連続金賞受賞! 世界のプロも認めるマルホンごま油「太香胡麻油」を使用したカップラーメンがリリースされました。

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。

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サッポロ一番×マルホン胡麻油

同時発売品の「サッポロ一番 マルホン太香胡麻油 とろみ塩ラーメン」は前回更新の記事でレビューしているのですが、とても胡麻油の香りが芳醇なカップラーメンでした。しかし、ベースが塩から醤油に変わった場合、体感的な胡麻油の香りも変化がゼロとは言えないでしょう。

京都の老舗料亭「菊乃井」(料理人・村田吉弘氏)、恵比寿の「賛否両論」(オーナー兼料理人・笠原将弘氏)、銀座の「アロマフレスカ」(シェフ・原田慎次氏)などの名店でも実際に使用されている竹中油脂の「太香胡麻油」(たいこうごまあぶら)。

その個性や特徴については「とろみ塩ラーメン」の記事でも詳しく解説しているのですが、たとえば「かどや」の胡麻油と比較した場合、太香胡麻油の香りは繊細で柔らかく、とても上品なんです。しかし、その淡いイメージでカップ麺(とろみ塩ラーメン)を食べ始めると、思いのほか存在感が強くて驚きました。

別添の調味油を投入した瞬間、鮮烈かつ繊細に胡麻油の香りが広がったんですよね。「とろみ塩ラーメン」のスープは中華風のテイストに仕上がっていたのですが、原材料を見ると「とろみ醤油らーめん」も中華風が意識されているようで、鶏油や貝エキス、椎茸エキスなど、とろみ塩ラーメンには見られなかった成分が含まれています。

ちなみに「マルホン胡麻油」の公式フェイスブックにて、カップ麺の発売に連動した記念キャンペーン「コメントをしてもらっちゃおう♪『サッポロ一番×マルホン胡麻油コラボ商品発売記念プレゼントキャンペーン!』」が実施されているのですが‥

11月26日(月)12時から12月2日(日)23時59分までの実施期間中、「太香胡麻油」 を使った冬にオススメのレシピをコメント欄に記入すると、抽選で20名様に今回のカップ麺「サッポロ一番 マルホン太香胡麻油 とろみ醤油ラーメン」「同 とろみ塩ラーメン」どちらか1ケース(12個入)が当たるそうです。それでは、カップ麺を開封して中身をチェックしてみましょう。

開封

別添の小袋は、「特製スープ(粉末スープ)」「液体スープ」「かやく」の合計3袋構成。とろみ塩ラーメンは粉末スープと調味油でしたが、とろみ醤油ラーメンには液体スープが採用されていました。つまり、太香胡麻油は液体スープの中に同梱されていることになるんですけど、調理中の香り立ちに違いが見られるかもしれません。

やまいも粉の練り込まれた油揚げ麺が採用されているので、「とろみ塩ラーメン」と同じ麺、つまりカップ麺の「サッポロ一番 塩らーめんどんぶり」と同じ麺が採用されているものと思われます。題材が醤油なので、醤油が練り込まれた「サッポロ一番 しょうゆ味どんぶり」から引っ張ってくるかと思ったんですけど、違いましたね。

製造所は、千葉県にあるサンヨー食品の自社工場となっています(製造所固有記号「Z」)。メーカー希望小売価格は税別180円なのですが、スーパーやドラッグストアなどであれば税込105円前後、ワゴンセールに入ったら98円で購入することも難しくないでしょう。

で、ちょっと面白かったのが賞味期限。どちらも同じ日(発売日翌日)に同じスーパーで購入したんですけど、「とろみ塩ラーメン」は2019年5月7日、「とろみ醤油ラーメン」は2019年5月6日となっていました。どうでもいいかw

製品情報・購入価格

製品名:サッポロ一番 マルホン太香胡麻油 とろみ醤油ラーメン
販売者:サンヨー食品
製造所:千葉工場(製造所固有記号 Z)
内容量:79g(めん55g)
発売日:2018年11月26日(月)
実食日:2018年11月29日(木)
JANコード:4901734035817
希望小売価格:180円(税抜)

発売地域:全国(全チャネル販売)
購入価格:105円(税込)
取得店舗:スーパー(フレッシュバザール)

麺の種類:油揚げ麺
スタイル:どんぶり型レギュラーサイズ
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:360ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:3袋(特製スープ・液体スープ・かやく)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】
油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、でん粉、食塩、粉末卵、やまいも粉、糖類)、スープ(植物油脂(こめ油、ごま油)、しょうゆ、食塩、糖類、鶏脂、でん粉、貝エキス、ポークエキス、野菜エキス、酵母エキス、香辛料、椎茸エキス)、かやく(チンゲン菜、キクラゲ、人参)/ 加工でん粉、増粘剤(加工でん粉、キサンタン)、調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、酒精、カラメル色素、香料、かんすい、クチナシ色素、酸味料、酸化防止剤(ビタミンE)、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・やまいもを含む)
【アレルギー表示】
小麦・卵・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・やまいも

実食開始

粉末スープの香りは「味覇」や「創味シャンタン」などの万能中華調味料に通じる中華風の面持ちで、しょうゆ感はありません。とろみ成分が粉末スープに仕込まれていたので、液体スープよりも先に開封し、溶け残りが生じないよう念入りに(30秒〜1分ほど)かき混ぜましょう。

粘度の高さは「とろみ塩ラーメン」と同じくらいで、あんかけ風ほど高粘度ではないのですが、混ぜていると徐々に箸の負荷がアップしてくる確かな粘性率。こちらも試しに2分以上かき混ぜてみたのですが、1分以降は特に変化ない感じでした。というわけで、1分も混ぜたら充分です。

液体スープを開封すると、中にはタレに当たる醤油も含まれていたのですが、比率としては油脂成分が多め。しかし、同時発売品の塩ラーメンと違って醤油の香りが並行するので、ごま油のインパクトは比較して少し大人しく感じました。でも、醤油が粉末ではなく液体なのは評価できるポイントですね。

さて、完成です。比較して大人しく感じたと書きましたが、それでも胡麻油の香りは明白ですし、野蛮な主張を見せないのも太香胡麻油の個性なので、香りのバランスは悪くありません。それでは、実際に食べてみましょう。「めん」「スープ」「かやく」の順に解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

1食(79g)当たり

カロリー:345kcal
たん白質:5.0g
脂  質:15.7g
炭水化物:45.8g
食塩相当量:5.3g
(めん・かやく:1.8g)
(スープ:3.5g)
ビタミンB1:0.33mg
ビタミンB2:0.58mg
カルシウム:211mg

※参考値(調理直後に分別して分析)
熱量:345kcal(めん・かやく:267kcal)(スープ:78kcal)

めん

表面につるみがあり、粘りのあるもちっとした食感です。ちぢれをつけることによりスープがよく絡みます。

(出典:サンヨー食品「製品情報」)

たぶん同じ麺だと思うけど‥

前述したように同時発売品の「とろみ塩ラーメン」や「サッポロ一番 塩らーめんどんぶり」と同じ油揚げ麺だと思うのですが、比較して表面が柔らかく、しっとりした口当たりが印象的でした。もしかしたら微妙に違うのか‥? まぁでも調理環境による誤差の範囲内ですけどね。

ただ、とろみのある柔らかい口当たりのスープだったのと、後半にかけて “もちもち” 感が増していったので、わざと1分くらい余分に待って柔らかめに仕上げてみるのも手かもしれません。そのほうが一体感も高くなりますし、後半になっても柔らかくて頼りないなぁ‥というヤル気のない食感にはならなかったので。

油揚げ麺特有のニオイも胡麻油に上書きされて気にならなかったし、オーソドックスで目新しさなど皆無の中庸的な麺になるのですが、平均売価が税込100円前後のカップ麺と思えば悪くありません。ある意味、ヘタに気張って浮いたり滑ったりされるよりも安心ですからね(笑)

スープ

ポークと白菜、椎茸、オイスターのうまみを合わせた醤油味です。「マルホン太香胡麻油」の豊かな風味が特徴のとろみのあるスープに仕上げました。

(出典:サンヨー食品「製品情報」)

とろみ中華系の王道を地で行くスープ

いやー、もうなんかイメージ通り過ぎて怖いくらい捻りがないw 調理中にも感じたように、胡麻油の香りについては「とろみ塩ラーメン」のほうが高威力です。こっちを最初に食べていたら印象に残るレベルなのは間違いありませんが、先に塩ラーメンを食べてしまった私としては正直ちょっとインパクト不足でした。

しかし、浅めの焙煎で香りは柔らかく、それでいて明白に‥繊細かつ大胆に香る絶妙な立ち位置こそ「太香胡麻油」の真骨頂と言えるので、ある意味「とろみ醤油ラーメン」のほうが太香胡麻油の個性や使い方を忠実に表現しているかもしれません。それに、ひとつのスープとしての総合力が高いのも今回の醤油スープです。

とろみ塩ラーメンは万能中華調味料ベースの味付けでしたが、こちらは貝エキスによるオイスター(牡蠣)の旨味が強く、ポークのコクに鶏油の芳ばしさ、そして旨味の相乗効果を図っている椎茸の滋味など、とろみ中華風しょうゆスープの雛形的なテイスト。税込105円で購入できるカップ麺としては、値段以上の味わいだと感じました。

かやく

具材のチンゲン菜のシャキシャキとした食感とキクラゲのコリコリとした食感が食欲をそそります。人参を加えて彩りよく仕上げました。

(出典:サンヨー食品「製品情報」)

パッケージでは青梗菜が多かったけど‥

具材の内容は青梗菜、キクラゲ、人参の3種類で、たぶん個体差もあると思いますが、比率は圧倒的にキクラゲが多めでした。でも、食感としてはシャキッとした青梗菜の存在感が最も大きく、王道を地で行く中華風とろみ醤油スープと相性は抜群。

キクラゲは細切りですが、コリコリとした歯応えがアクセントに効果的で、青梗菜と同じく中華風の印象を強めます。人参はキクラゲと違うコリコリ感で食感のバリエーションを増やし、見た目にも鮮やかでいいですね。あとは具材にも椎茸が入っていたら完璧だったんですけど、値段を思えば及第点です。

総評

★★★★☆☆☆☆☆☆(4)
(標準は★3です)

ひとつ前の記事でレビューした「サッポロ一番 マルホン太香胡麻油 とろみ塩らーめん」と比較して胡麻油の存在感が少し大人しかったので、食べ始めこそ “とろみ醤油ラーメンは★3かなぁ‥” と思ったのですが、じわじわ後半にかけて美味しさが蓄積し、及第点では勿体無いと最終的に★ひとつプラスしました。

正直、なんの派手さもないカップ麺ですし、これまでにも似たような味はあったので、★3が妥当なのかもしれません。しかし、繊細かつ大胆な太香胡麻油を熟知しているような使い方にはワザがあり、カップラーメンになっても個性がハッキリと感じられたので、税込100円前後なら試す価値ありですよ。おいしく食べるポイントは、表示されている熱湯3分プラス “1分ほど長めに待つこと” です。

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