【宅麺】東京・池尻大橋「八雲」特製ワンタン麺 (白) “極上の職人技” 最強のワンタン麺が通販で!!

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宅麺.com

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、支那そば八雲×宅麺.comの冷凍麺「八雲 特製ワンタン麺(白)」の実食レビューです。

カップラーメンにもなったミシュラン掲載店「八雲」のワンタン麺(本物)を通販サイトで取り寄せてみた結果——

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、コストパフォーマンスも含めて総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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八雲×宅麺 特製ワンタン麺(白)

八雲(やくも)とは、東京・池尻大橋に本店を置く “ワンタン麺” の名店で、東京都杉並区浜田山にある創業1977年の老舗「たんたん亭」出身の店主・稲生田 幹士(いなうだ かんじ)さんが1990年9月に独立オープン。もともとは目黒区上目黒2丁目に開業したそうですが、2度の移転を経て2020年2月現在の本店所在地(東京都目黒区東山3-6-15 エビヤビル1F)に落ち着きます。

「八雲」初のカップ麺

ちょうど今週(2020年2月3日)発売の新商品として、エースコックと共同開発した「八雲」初のカップラーメン「一度は食べたい名店の味 八雲監修の一杯 ワンタン麺 白醤油味」がリリースされたばかり。生粋のラーメンマニアや評論家と呼ばれる人たちからも絶賛の声が絶えない名店なので、以前から気になっていたのですが、まだ実店舗でラーメンを頂いたことはありません。

まだエースコックとのカップ麺が発売されることも知らなかった頃、「八雲」の一番人気メニュー「特製ワンタン麺(白)」が通販サイトの「宅麺.com」でも取り寄せられることを知り、普段から懇意にしていただいているTwitterのフォロワーも推していたので、とりあえずチェックしていました。そして、「八雲」のカップめん化を知ったのは先月の話。

とりあえず現在の住まいから「八雲」の実店舗までかかる移動時間と距離を計算してみたところ、距離にして片道620km以上(車で片道7時間以上、電車でも片道6時間以上)‥‥さすがに遠すぎるw というわけで「八雲」のカップ麺を食べる前に、お店のラーメンを “そのまま” 冷凍して届けてくれる「宅麺.com」で再現元の特徴を予習しておこう!! というのが今回の記事の主旨になります。

「宅麺.com」とは、全国津々浦々にある人気ラーメン店のラーメン・つけ麺・まぜそば等を取り寄せることができる冷凍宅配専門のネット通販サイトで、運営母体は2010年4月16日設立のグルメイノベーション株式会社。お店の味を “そのまま冷凍して届けてくれる” のが最大の特徴となっているため、いわゆる “○○店監修” といった再現モノの冷凍食品ではありません。

実際のラーメン店にある厨房もしくは同店のセントラルキッチンなど、お店で実際に提供されている麺やスープ、具材を “そのまま” 冷凍しているため、宅麺から届く商品も紛うことなく本物。本店が自家製麺を採用していたら自家製麺、製麺所から取り寄せていたら同じ製麺所の麺を冷凍しているため、今回のメイン具材である自家製ワンタンも「八雲」の店主が自ら包んだもの。

もともと開業当時から数年間は醤油ベースの「黒」を軸にしていたそうですが、営業不振が続いて大赤字——そこで新メニューを考案することになった稲生田店主、学生時代に勤務していたバイト先の焼そばに “白醤油” を使っていたことを思い出し、中目黒時代の濃口醤油ベースと対をなす白醤油ベースのスープも選べるようにしたところ、注文数は既存の “黒” を大幅に抜いてしまったのだとか。

宅麺.comの盛り付け例

それが実店舗のメニューにもある「特製ワンタン麺(白)」で、宅麺の商品にも本店と同じスープに皮まで自家製の「えびワンタン」と「肉ワンタン」合わせて6個の自家製ワンタンを搭載。残念ながら冷凍できない一部のトッピングは自分で用意しなければいけないのですが、とりあえず今回はストレートに調理して本店の特徴を掴んでいきたいと思います。

開封

これで内容物すべて

今回の「ID:61 八雲 特製ワンタン麺(白)」に入っているものは、上記の「麺」「スープ」「チャーシュー」「ワンタン(肉・えび)」と作り方の書いてある説明書が1枚、大きめのビニール袋にまとめられている簡易包装で届きます。説明書に記載されている製造者は「有限会社 C.N.Y」となっていて、調べてみたところ有限会社C.N.Yは「八雲」の運営母体であることが分かりました。

お問い合わせ先の電話番号は宅麺.com

製造者の下に記載してある住所 “東京都目黒区大橋1-7-2” は、最初に「八雲」が中目黒から移転した店舗 “オリエンタル青葉台2F”(2005年8月27日オープン)と同じ住所。宅麺.comでの取り扱いは2016年6月15日から、まだ現在の本店に移転する前の店舗で営業していた頃なので、当時のまま情報が更新されていないようです。

なお、本体価格は税別1,050円なのですが、基本送料900円+注文ごとの送料(梱包手数料?)120円=1,020円+税が上乗せされ、さらに決済方法を代金引換に指定した場合、2020年2月現在の値段は1食あたり税込2,586円。けれども本店まで往復1200km以上の距離に住んでいる身としては、移動しなくていい上に行列も回避できるので、時間を買えると思えば納得できない値段ではありません。

製品詳細情報・購入価格等

商品名:特製ワンタン麺(白)
販売者:グルメイノベーション株式会社
製造者:有限会社C.N.Y(東京都目黒区大橋1-7-2)
内容量:680g(めん145g)
商品コード:4562342211613(JAN)
発売日:2016年06月15日(水)
実食日:2020年02月03日(月)
発売地域:全国
取得店舗:ネット通販サイト(宅麺.com)
購入価格:2,586円(税込・諸費用込)
本体価格:1,050円(税別)
麺の種類:ストレート中細麺(生麺)
スタイル:冷凍麺
賞味期限:商品発送から40日
保存方法:要冷凍 -15℃以下
調理時間:熱湯10分以上
小袋構成:4袋(麺・スープ・チャーシュー・ワンタン)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】麺(小麦粉、小麦たんぱく、食塩、卵、かん水、酒精、打ち粉)スープ(鶏肉、豚肉、羅臼昆布、干しえび、干し椎茸、白醤油、煮干、鰹節、鯖節、うるめ節、生姜、塩、みりん、砂糖)具材(肉ワンタン、えびワンタン、チャーシュー)(原材料の一部に卵、小麦、えび、大豆を含む)

実食開始

作り方は説明書の裏面に

まず大きめの鍋を2つ用意して熱湯を沸かし、凍ったままの「スープ」を開封せずに入れて10分湯煎、同じ鍋に時間差で「チャーシュー」も開封せずに入れて2~3分湯煎。それと同時進行で袋から出した「ワンタン」を別の鍋で5~6分ほど加熱、ワンタンを茹で上げたら「麺」を1~2分ほど加熱。あとは茹で上げた麺を丼に移し、スープをかけて、具材をのせたら完成です。

ちなみに容器のサイズ(W19×H10.5cm)

宅麺.comのスープは具入りスープ(チャーシュー、メンマ等を同梱)が基本となっているのですが、今回の「八雲」はチャーシューなどの具材とスープが完全にセパレートになっているのもポイント。これによってチャーシューの獣臭がスープに移ってしまうトラブルを未然に防ぐことができるので、かなり好印象でした。それにしてもワンタンすごい‥‥w

てるてる坊主みたいな巨大ワンタンが6個、これだけ別に茹でる必要があるので、ちょっと手間といえば手間なんですけど、その手間も気にならないほどのボリューム感。というわけで引き続き八雲の個性に注目しつつ、「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、最後の総評で総合力を判定します。

※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。なお、今回の商品にカロリー等の栄養成分表示はありません。

めん

コリッとした独特の弾力が魅力的

5.5

麺は角刃でカットされた角断面のストレート中細麺で、見た目は黄金色のスープに寄り添うような色白の肌が印象的。以前は大栄食品という製麺所から麺を仕入れていたそうですが、途中で菅野製麺所の麺に切り替わり、現在は三河屋製麺と共同開発したストレート麺を使用しているそうです。つまり、宅麺.comで取り扱っている「特製ワンタン麺(白)」の麺も三河屋製麺の麺ということ。

ちょっと固めに茹でるのがオススメ

実店舗の「八雲」でも比較的に麺は固めに茹で上げているそうなので、今回は冷凍のまま寸胴に放り込み、1分ジャストでザルにあげてみたところ、中心部にコリッとした歯応えを残す独特の食感。小麦の香りは穏やかでありながら芳醇で、やや加水率は低く、後半すこしモチッとしてきますが、前半のコリッとした歯応えのある食感が何より印象に残りました。

ただし今回は地味にガチな寸胴(20リットル以上の熱湯)に入れてジャスト1分だったので、一般的な家庭用の片手鍋で調理する場合、箸で麺をほぐしながら1分15秒ほど茹でるのがベストかもしれません(※わりと簡単にスルッとほぐれます)。なお、麺の量は茹で前145gとなっているため、一般的なラーメン店で「並」とされる量の平均です。

スープ

え、これめっちゃ美味しい‥‥

6.5

実店舗の評判・口コミに目を通すと、ワンタン以外は特筆すべき点が——みたいなレビューもあったのですが、このスープすごいですよ。味は実に繊細で、動物系は鶏肉や豚肉から出汁を取り、羅臼昆布や干し海老、干し椎茸といった乾物系の旨味を重ね、魚介は煮干し、鰹節、鯖節、うるめ節をブレンド。ほんのり生姜のアクセントが香り、白醤油の柔らかくて淡い旨味が全体を整えます。

実は塩気に過剰反応するタチなのですが、体感的な食塩のエッジは弱く、白醤油の “素材を活かすための醤油” という特性を最大限に引き出しているようなフレームワーク(※ただし塩気が強いとの感想もあったので、もしかするとブレがあるのかも)。で、ちょっと驚いたのがスープに “骨を使っていない” こと。

宅麺.comの概要欄には “豚骨、魚介系、昆布、鶏ガラ、それぞれ丁寧に——” と書いてあったのですが、原材料に使われている動物系の資材は「鶏肉」と「豚肉」のみ。実店舗でも動物系は骨を使わずに鶏と豚の「肉」から出汁を取っているらしく、味の柱は動物系・煮干し・白醤油の3本で、それぞれの打ち出し方に特徴を感じました。

具材

古典的な焼豚と最強のワンタン

8.0

チャーシューは実店舗と同じようにフチが赤く彩られたオールドスタイルの焼豚で、食べてみた感じ部位は豚の肩ロースが2枚。昨今よくある豚バラ肉のチャーシューではなく、しっかり歯応えがあって、イメージは昔からある広東式の焼豚といったところ。いいですね、最近あまり出会えないタイプ。

自家製ワンタンの皮は口当たりがよく、摩擦抵抗ゼロの滑らかさ。けっこう厚みがあるため噛むとモチモチした粘弾性があり、茹でている間に開いたり煮崩れしたりすることもなく、それでいて粉っぽさは皆無に等しい食感で、もちろん作りが丁寧なのは皮だけではありません。

とりあえず身ぐるみを剥がす

海老ワンタンの中身は調味料以外100%海老か!? ってくらいプリップリの食感で、きちんと中身の海老は擂り身になっているのに、ぶつ切りにした海老を大量に入れているのかと錯覚したほど。味付けは素材の旨味を活かす方向性にあり、生臭さも皆無に等しく、これほどまでに海老の鮮度を維持できるのかと感激しました。

中華街の肉焼売も怯むレベル

一方、肉ワンタンの中身は中華街の焼売(ちょっと高いやつ)を彷彿とさせるタイプ。味付けには胡椒や生姜のキレを効かせているのですが、えびワンタンとは対極的に若干の獣臭と酒の香りを残すワイルドな旨味。けれども分厚いワンタンの皮がストッパーになり、ワイルドな風味がスープの繊細さを阻害することはなく、肉ワンタンを食べた時にだけガツンとした旨味が楽しめます。

えびワンタン、肉ワンタンともに秀逸で、正直これまでに食べてきたワンタンとは一線を画すクオリティにビックリ。とはいえワンタンにおける経験値は特筆して高くないんですけど、おそらくラーメン業界の中でも屈指の完成度なのは間違いないでしょうし、数も6個で食べ応えもバッチリでした。油断してると地味にキますねコレ‥‥w

総評

★★★★★★★☆☆☆(★7)

本店までの交通費が往復2,000~2,500円未満、なおかつ行列に並ぶ余裕があるのであれば、今回の「八雲」に限った話ではなく、わざわざ宅麺.comで取り寄せるメリットはありません。逆に本店まで気軽に行ける距離じゃない、お金に余裕はあるけど時間は節約したいなどであれば、とりあえず「八雲」を選んでおけば間違いないでしょう(※ただし注文の際は5食以上まとめて注文したほうが得)。

現在、宅麺.comでは250種類ほどの商品を取り扱っていますが、その中でも今回の「八雲」はトップクラスだと思いますし(※実際「八雲 特製ワンタン麺 白」は “醤油らーめん” の中で人気ランキングNo.2の商品)、大きな6個の自家製ワンタンもさることながら、骨では出せない畜肉系のコクに魚介の旨味、さらに白醤油が絶妙なスープも素晴らしく、文句の付け所が見当たりませんでした。

今回の感想を基にエースコック×八雲のカップ麺「一度は食べたい名店の味 八雲監修の一杯 ワンタン麺 白醤油味」もレビューしたので、よろしければあわせてご覧ください。正直、けっこう雰囲気ありましたよ。

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