日清×食べログ百名店【麺庵ちとせ】完全監修 “食べログ評価4.0超え” の塩ラーメンをカップ麺で再現!!

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日清食品

どうも、taka :a です。

本日の一杯は、2020年11月30日(月)新発売のカップ麺、日清食品「日清×食べログ 百名店 麺庵ちとせ 塩ラーメン」の実食レビューです。

「日清×食べログ 百名店」コラボ第3弾はシリーズ初となる “食べログ評価4.0超え” の名店「麺庵ちとせ」のカップラーメンを展開!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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日清×食べログ 百名店 麺庵ちとせ

食べログ百名店(ひゃくめいてん)とは、株式会社カカクコムが運営する国内最大級のレストラン検索・予約サイト「食べログ」によるカジュアルシーン向けのグルメアワードで、ユーザーから高い評価を集めた各ジャンルの上位100店を選出。“うまいもの、いま食べるなら、このお店” をコンセプトに、いま行くべき名店が一目で分かる新たな企画として、2017年6月26日にスタートしました。

今回のカップ麺「日清×食べログ 百名店 麺庵(めんあん)ちとせ 塩ラーメン」は、東京都新宿区・曙橋に店を構える隠れ家的名店「麺庵ちとせ」の店主・岡野元気(おかの げんき)氏と日清食品の共同開発商品で、食べログの「ラーメン TOKYO 百名店 2017-2019」に3年連続で選出された同店の看板メニュー「塩ラーメン」を大判どんぶり型のカップラーメンにアレンジした注目度の高い新商品。

「麺庵ちとせ」とは “特長のないシンプルなラーメンを、こだわりを持って作る” という信念のもと、当時まだ23歳だった若き天才・岡野元気氏が “ほぼ独学” で2015年(平成27年)5月15日にオープン。学生時代に数軒のラーメン店でアルバイトをした経験はあるものの、修行らしい修行はしておらず、オープン当初のメニューは「醤油」をメインにしていましたが、2016年11月末から提供を始めた「塩」がヒット。

その年に講談社が刊行した1週間MOOK「第16回 業界最高権威 TRY(東京 ラーメン・オブ・ザ・イヤー)ラーメン大賞 2015-2016」の “TRY新人部門” にて、みごと新人賞を獲得。翌2017年から「食べログ ラーメン 百名店 TOKYO」の常連で、食べログ点数4.0超え(2020年12月4日現在:4.06)の実力店に成長し、2017年12月4日から夜限定の二毛作営業「麺や花よ」をスタートしています。

2020年8月末時点から評価4.06を継続

「日清×食べログ 百名店」シリーズ第1弾は、兵庫県尼崎市に移転したラーメン業界のレジェンド「ロックンビリーS1(旧:ラァメン家 69’N’ROLL ONE / ロックンロールワン)」店主・嶋崎順一(しまざき じゅんいち)氏と共同開発した「日清×食べログ 百名店 ロックンビリーS1 しょう油らぁめん*1」で、2020年3月9日に新発売。

その後、気鋭のラーメンクリエイター・庄野智治(しょうの ともはる)氏の全力監修したシリーズ第2弾「日清×食べログ 百名店 MENSHO 和牛担々麺*2」を市場に投下。どちらもメーカー希望小売価格は税別295円と即席カップ麺にしては限界に近い値段設定でありながら、それ以上の満足感を実現し、このブログでは高評価を叩き出しました。

それに続くシリーズ第3弾「日清×食べログ 百名店 麺庵ちとせ 塩ラーメン」のパッケージには「路地裏の隠れ家的名店」「4.0以上の店はひと握り」「ちとせ(屋号の由来)は祖母の名前」「ラーメン 百名店3年連続選出」「まろやかな鶏油のコク」「旨み広がるしじみの余韻」と、お店に関するキーワードが鏤(ちりば)められ——

けっこう斬新なデザイン

締め括りには「ラーメンファンが唸る琥珀色の清澄(せいちょう)な逸品」の文字。このページでは「麺庵ちとせ」完全監修の一杯を掘り下げていくので、シリーズ第1弾「ロックンビリーS1 しょう油らぁめん」及び第2弾「MENSHO 和牛担々麺」の感想や評価などの詳細が気になる方は、以下の関連ページをご覧ください。

*1「日清×食べログ 百名店 ロックンビリーS1 しょう油らぁめん」実食レビュー
*2「日清×食べログ 百名店 MENSHO 和牛担々麺」実食レビュー

開封

今回は4種類の小袋を別添

今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「焼豚」と「かやく」に、後入れの「特製塩スープ(液体スープ)」と「特製鶏油」で合計4袋。日清食品が自社の公式ウェブサイト(ニュースリリース)でアピールしていた商品特徴には “まろやかな鶏油のコクとしじみの旨みが広がる淡麗塩スープ。ショウガの香りがほんのり広がる奥深い味わい” とあったので、そこがスープにおけるこだわりのポイント。

麺は新開発のノンフライ麺を採用

麺は熱風乾燥の中太ストレートノンフライ麺で、湯戻し時間は熱湯4分。日清食品曰く、店主と試行錯誤を繰り返し “お店の麺の食感に近づけた” とのことなので、既存の汎用麺を使っているわけではない模様。数年前の日清食品が製造する大判どんぶり型のノンフライ麺は、致命的な戻りムラが発生することも珍しくなかったのに対し、近年のクオリティは安定しているため、戻りムラについての不満要素はありません。

メーカー希望小売価格は前回・前々回と同じ税別295円で、日清食品グループの公式オンラインストアでは2020年11月18日に500食限定で特別先行販売されていたのですが、2020年11月30日より全チャネル販売のNB(ナショナルブランド)商品として市場に投下。2020年12月現在、コンビニで購入した場合の税込価格は318円なので、ごりごりのハイエンドモデルです。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:日清×食べログ 百名店 麺庵ちとせ 塩ラーメン
製造者:日清食品株式会社+A
製造所:関東工場(茨城県取手市清水667-1)
内容量:117g(めん80g)
商品コード:4902105264188(JAN)
発売日:2020年11月30日(月)
実食日:2020年12月04日(金)
発売地域:全国(全チャネル)
取得店舗:ネット通販サイト(日清食品グループ オンラインストア)
商品購入価格:318円(税込 / 配送料・支払手数料別)
希望小売価格:295円(税別)
麺の種類:ノンフライ麺
スタイル:大判どんぶり型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:440ml
調理時間:熱湯4分
小袋構成:4袋(焼豚・特製塩スープ・特製鶏油・かやく)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】めん(小麦粉(国内製造)、食塩、植物油脂、チキン調味料、大豆食物繊維、卵粉)、スープ(鶏脂、しょうゆ、たん白加水分解物、チキンエキス、植物油脂、にぼしエキス、食塩、チキン調味料、糖類、香辛料、しじみ調味料)、かやく(チャーシュー、味付メンマ、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、かんすい、香料、リン酸Ca、カラメル色素、増粘多糖類、カロチノイド色素、焼成Ca、乳化剤、酸化防止剤(ビタミンE)、酸味料、ビタミンB2、ビタミンB1、香辛料抽出物、(一部に小麦・卵・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉を含む)

実食開始

焼豚・かやくは先入れ

別添の小袋は「焼豚」と「かやく」のみ先入れで、かやくの小袋に入っているメンマと青ネギに高級感はないものの、焼豚は日清食品が誇る分厚い厚切焼豚を搭載。この厚切焼豚は即席カップめん事業を終了した「行列のできる店のラーメン」シリーズなどにも使われていた肉具材で、その厚みもさることながら、きちんと側面に焼き目が付けられているのも特徴です。

調理後はシンプルな佇まい

あとは熱湯を注いで4分間、後入れの「特製塩スープ」と「特製鶏油」の小袋をフタの上にのせて温めて、食べる直前に加えて混ぜたら出来上がり。けっこう見落とされがちですが、容器側面の調理方法には “4分後、めんを軽くほぐし、特製塩スープを入れてよくまぜ、特製鶏油をかけてできあがり” と記載してあったので「特製鶏油を入れてからは混ぜないで」ください。

なお実際に立ち寄ったコンビニ大手4社のなかでは、ファミリーマート、ローソン、ミニストップでの取り扱いを確認しているため、販売店の参考にしてください。それでは、店主と試行錯誤を繰り返したノンフライ麺の仕上がりやスープにおける生姜・しじみの効かせ方に注目しつつ「めん」「特製塩スープ・特製鶏油」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(117g)あたり
カロリー:422kcal
たん白質:12.1g
脂  質:12.9g
炭水化物:64.3g
食塩相当量:6.8g
(めん・かやく:2.5g)
   (スープ:4.3g)
ビタミンB1:0.30mg
ビタミンB2:0.49mg
カルシウム:166mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:422kcal(めん・かやく:351kcal)(スープ:71kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

若干ほぐれにくいけど作り込まれた麺

4.9

麺庵ちとせは「醤油らぁ麺の専門店」としてオープン後、当初は醤油らぁ麺と油そばを提供していましたが、オープンの約1年後には “らぁ麺” の提供をやめ、まさかの「つけめん専門店」に転身。その次は “つけ麺” をやめて主力商品を “らぁ麺” に戻すなど、現在の「塩ラーメン」が完成するまでに大幅なリニューアルを繰り返しているのですが、その変遷で培われてきた現在の自家製麺は小麦の香りが強く、マニアも絶賛の品質を実現。

すこし休ませるのがポイント

実店舗の自家製麺は、全粒粉を配合した中細ストレート麺を採用しているのに対し、今回のカップ麺に使われているノンフライ麺に全粒粉は練り込まれておらず、調理直後しばらくは縮れているのですが、原材料にチキン調味料や大豆食物繊維、卵粉などを練り込んでいるのが日清食品らしい手法。鋭利な角刃で切り出された輪郭のある口当たりとコシの強さもさることながら、芳醇に薫る小麦の香りと甘みが今回のスープと絶妙にフィット。

熱湯4分ジャストでフタをあけた場合、麺のほぐれにくさが気になったのですが、きちんとほぐせば致命的な戻りムラは気にならず、加水率は低めの設定だったので、スープの馴染みも悪くありません。ただし、液体スープ(特製塩スープ)を加えてから “2分ほど休ませるとナチュラルに仕上がる” ため、もしよければ試してみてください。

特製塩スープ・特製鶏油

かなりハイレベル

6.8

特製鶏油を加える前の「特製塩スープ」は、その色合いからも伝わってくるように、淡麗系ど真ん中かつ雑味のないスープに調えてあるのですが、なんとも奥行きのあるテイスト。丸鶏を彷彿とさせる繊細で透明度の高い鶏の旨みを軸に据え、じんわりと舌の脇に訴えかけてくる二枚貝の滋味に、スッ‥‥と泳ぐ穏やかな煮干しエキスが旨みを拡張するフレームワーク。

タレには醤油も使用しているものの、体感的には塩ラーメンのベクトルで、食塩が舌を刺してくるようなトゲトゲしさも感じない、塩気よりも旨みで食わせるタイプ。生姜の香味も穏やかなので、全体的に丸みを帯びているのですが、複合的な要素を絶妙なバランスで落とし込んでいる、かなりレベルの高いスープに舌鼓。

特製鶏油は凄みのある存在感

そこに多めの「特製鶏油」を浮かべると、いっきに動物系の旨みが増し、なおかつ “豚脂(ラード)を使っていない” のもポイント。植物油脂を併用しているため、鶏油(ちーゆ)100%ではないものの、体感的には圧倒的に鶏脂の量が多く、カップ麺にありがちな香料に由来するワザとらしい風味ではない、とても穏やかでナチュラルな、それでいて確固たる存在感を放っている、鶏油の芳ばしさには凄みを感じました。

具材

ちょっと乾燥ネギが邪魔かも

4.0

実店舗の「塩ラーメン」に使われている具材は、都内でも屈指とされる豚肩ロース肉のレアチャーシューを筆頭に、極太の材木メンマと小口切りされた九条ネギ及び色紙切りにされた長ネギをトッピング。対する今回のメンマとネギはカップ麺のクオリティを出ないため、雑味のないスープに対して乾燥ネギの風味が邪魔に思えたのですが、日清食品が得意とする厚切焼豚は食べ応え抜群。

焼き目のついたチャーシューは申し分なし

レアチャーシューとは真逆をいくタイプではあるものの、きちんと側面を炙っている焼豚(やきぶた)なので、独特の芳ばしさが楽しめるだけでなく、適度な脂身と厚みによってジューシーな口当たり。おそらく新開発の具材ではないかと思いますが、素材の旨みを尊重している控えめな味付けで、たしかな存在感を放ちながらもスープの邪魔をすることはない、あいかわらず高品質な焼豚です。

総評

★★★★★☆☆☆☆☆(★5)

食べログ評価4.0超えの名店「麺庵ちとせ」が監修した初のカップラーメンということで、特にスープの滋味深さには目を見張るものがあり、数ある淡麗系しおラーメンの中でも高い完成度を誇っていたのですが、それだけにノンフライ麺のほぐれにくさと乾燥ネギの雑味が気になるところ。加えてメーカー希望小売価格も295円と高かった反面、それらを凌駕するスープは必食といっても過言ではない、とてもハイレベルな一杯でした。

今回のカップ麺を “より一層おいしく食べるコツ” として「調理後にノンフライ麺を1、2分ほど休ませる」こと、加えて「特製鶏油を入れてからは混ぜない」のと「かやくのネギは使わない(別のカップ麺にでも使う)」のがオススメ。数量限定のスポット商品ですが、取り扱っているコンビニも多かったので、気になっている方は最寄りの販売店をチェックしてください(author・taka :a)

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