どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。
本日の一杯は、2024年9月2日(月)新発売、日清食品のカップ麺「特上 カップヌードル カレー」(259円+税)の実食レビューです。
いつもよりワンランク上のスープと具材が楽しめる「カップヌードル カレー」第2弾は特製トリュフ&バターオイルと大玉・牛謎肉!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
トリュフ香る特上濃厚バターカレー
「カップヌードル カレー」とは、1971年(昭和46年)9月18日に「カップヌードル」が登場した後、1972年(昭和47年)12月発売の「同 天そば」に続く “第3の味„ として開発されたフレーバーで、1973年(昭和48年)5月の発売以来、ずっと愛され続けているロングセラー。すでに「天そば」は廃盤になっているため、現存するカップヌードルの中では2番目に古い歴史の持ち主です。
このページでレビューする「特上 カップヌードル カレー」は、昨年9月11日に話題をさらった「特上トリュフ風味カップヌードル」「特上スパイスカップヌードルカレー」「特上だし濃いめシーフードヌードル」「特上リッチチリトマトヌードル」の流れを汲んだ商品で、今年も四天王が足踏み揃えて登場しているのですが、まったく調整なしの再販ではありません。
昨年の「特上カップヌードル カレー」は、新具材の「ホクホク皮付きポテト」と「後がけスパイス」の別添をステータスに、いつもの「カップヌードル カレー」よりも特上であることを訴求していたのですが、このブログでのランキングは残念ながら4位。※関連ページ:で、どれが一番美味しいの? マニアが選ぶ「特上カップヌードル」ランキング公開!! 第1位は‥‥
もちろんマズイとかイマイチとか、そういうわけではなかったんですけど、4品の中ではパッとしない感じで。しかしながら後継機となる今年の「特上カレー」は「トリュフ香る特上濃厚バターカレー」ということで、昨年のスパイス推しとは方向性が別物。さらに「なんかうれしい!大玉・牛謎肉」も搭載しているため、こちらも通常品にはないステータス。
ただ、カレーとトリュフ‥‥大丈夫? トリュフ消えない? などと、ちょっと心配になる組み合わせ。バターは間違いないでしょうけれど、トリュフのアクセントが吉と出るか凶と出るか、それと牛謎肉の大きさにも注目しながらレビューします。※同時発売品の「松茸香る特上カップヌードル」はレビュー済みなので、詳細が気になる方は以下の関連ページをご参照ください。
>>【特上】そんなカプヌで大丈夫か? SNSで話題沸騰「松茸香る特上カップヌードル」が想像以上に和食だった件
開封
今回のカップ麺に別添されている小袋は、フタの上に貼り付けてある「特製トリュフ&バターオイル」1パックのみで、第1弾の「特上トリュフ風味カップヌードル」にも “特製トリュフ風味オイル„ を別添していたんですけど、さらにバターも配合した感じでしょうか。でもって具材は牛謎肉(味付牛ミンチ)を筆頭に‥‥ってデカいなオイw
大きめの謎肉も昨年の「特上トリュフ風味カップヌードル」と共通する項目になるので、そのコンセプトをカレーにスライドさせたイメージが無きにしも非ずですけど、いやはやデカい。また通常の「カップヌードル カレー」に使われている謎肉は豚肉をベースにしているため、牛肉がベースであることも特別なポイント(私は味付豚ミンチ派なんですけど、理由は後述)。
ちなみに通常サイズの「カップヌードル」シリーズにおけるメーカー希望小売価格は、ほぼ例外なく236円(税別)に設定されているのに対し、ちょっと贅沢な「特上カップヌードル」は259円(税別)ということで、お値段もプチ贅沢。ただ、思い返すと昨年の「特上カップヌードル」と同じ値段ですね。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:特上 カップヌードル カレー 製造者:日清食品株式会社 製造所:関東工場(茨城県取手市清水667-1) 内容量:87g(めん60g) 商品コード:4902105283790(JAN) |
発売日:2024年09月02日(月) 実食日:2024年09月05日(木) 発売地域:全国 取得店舗:コンビニ(セブン-イレブン) 小売価格:259円(税別) 購入価格:279.72円(税込) |
麺の種類:油揚げ麺 スタイル:縦型レギュラー 容器材質:紙 湯量目安:300ml 調理時間:熱湯3分 小袋構成:1袋(特製トリュフ&バターオイル) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、糖類、しょうゆ、チキンエキス、ポークエキス、香味調味料、ポーク調味料)、スープ(豚脂、カレー粉、小麦粉、でん粉、たまねぎ、糖類、乳等を主要原料とする食品、植物油脂、ポーク調味料、オニオンパウダー、食塩、粉末しょうゆ、プロセスチーズ、香味調味料、バターオイル、にんじん、脱脂粉乳、オニオン調味料、粉末ソース、トマトパウダー、酵母エキス、たん白加水分解物、ナチュラルチーズ、トリュフ調味油)、かやく(味付牛ミンチ、フライドポテト、ねぎ、にんじん)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、香料、乳化剤、カラメル色素、炭酸Ca、増粘多糖類、かんすい、カロチノイド色素、酸化防止剤(ビタミンE)、香辛料抽出物、酸味料、くん液、ビタミンB2、ビタミンB1、甘味料(スクラロース)、(一部に小麦・卵・乳成分・牛肉・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・りんごを含む) |
実食開始
麺は油で揚げたフライ麺で、先にレビューした「松茸香る特上カップヌードル」には約2mm幅の麺を搭載していましたが、こちらは約3mm幅と太めのサイズ。見た目は通常の「カップヌードル カレー」と同じなんですけど、原材料の構成は異なります。とはいえ変わり種では毎度のこと、今回も “いつもと同じ麺„ という認識で問題なさそうな雰囲気。
別添の小袋は後入れなので、それを引っ剥がしてから内側の線まで熱湯を注ぎ、フタの上で「特製トリュフ&バターオイル」を温めながら待つこと3分。時間になったら小袋の中身を加えるのですが、けっこうバターの香りは強めに主張してくるのに対し、人を選ぶことで有名なトリュフはバターと香辛料の陰に隠れているようなバランスで、けっこう大人しめのファーストインプレッション。
それにしても “なんかうれしい!大玉・牛謎肉„ デカいなw というテンションと並行し、けっこう隙間が多い分、そこは少し残念かな‥‥とか。そもそもカレーにトリュフのイメージがなかったので、その存在感やカレーとの相性に注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(87g)あたり |
カロリー:433kcal たん白質:9.3g 脂 質:22.5g 炭水化物:48.3g 食塩相当量:4.4g (めん・かやく:2.5g) (スープ:1.9g) ビタミンB1:0.41mg ビタミンB2:0.24mg カルシウム:111mg |
参考値(調理直後に分別した値) 熱量:433kcal(めん・かやく:369kcal)(スープ:64kcal) |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
体感いつもの麺です
通常の「カップヌードル カレー」に搭載されている油揚げ麺の原材料名は「小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、糖類、しょうゆ、ポークエキス、チキンエキス、たん白加水分解物」となっているのですが、特上カレーではポークエキスとチキンエキスの順番が入れ替わっていたり、たん白加水分解物が香味調味料とポーク調味料に変わっていたり‥‥
そのような違いから厳密にいうと同じ油揚げ麺ではないのですが、体感的には「カップヌードル カレー」と変わりません。また一見すると特殊に思える原材料名の構成は、昨年の「特上スパイスカップヌードルカレー」を含む変わり種でのテンプレートなので、特上といえど麺について平常運転。
調理前の麺重量もレギュラーサイズの「カップヌードル カレー」と同じ60gなので、特別に多いわけでも少ないわけでもなく、後述するスープも変化球とはいえカレー味。約2mm幅の麺よりも強めに自己主張を放ってきますが、まったくチグハグではありません。特上ならではの個性は感じないけれど、だからこそブランドのアイデンティティを表現することに長けているため、これでいいのです。と、思います。
スープ
いつも以上にマイルド
通常品にはマーガリンやピーナッツバターを使用していますが、それらを省いて乳等を主要原料とする食品やプロセスチーズ、ナチュラルチーズ、脱脂粉乳を使っていたり、バイプレイヤーの微塵切り玉ねぎをオニオンパウダーやオニオン調味料に変更していたり、粉末しょうゆ、粉末ソース、トマトパウダーを追加していたり、かなり複雑なフレームワーク。
謎に苦味が目立っていたのが気になったんですけど、カレー粉の配合は大幅に変えていないのか、メインに主張してくる香辛料は「カップヌードル カレー」と同じベクトルで、それをクリーミーな方向に引っ張っている感じ。
そこに「特製トリュフ&バターオイル」を加えると、かなり分かりやすくバターの風味が乗ってくるので、たしかに上質。土台がクリーミーなカレー味なので、それとの相性も申し分なく‥‥っていうかトリュフは?w けっして皆無ではないけれど、単体で舐めてもバター7:トリュフ3くらいのバランス。意外とカレーとの相性は悪くなかったので、そこは新しい発見でしたが、ほんとに繊細。
それが濃厚なカレー味に溶け込むわけですから、だいぶ分散しちゃってる‥‥などと思いながら食べ進めていると後半、麺と具材を食べ終え、あとはスープだけってタイミングでトリュフがヒョコ。最後の最後にバターと同等の主張を見せてくれたので、最終的には両方とも記憶に残る設計でした。つまり、裏を返すと “普段からスープを残すように心掛けている方には不親切な設計„ にも思えました。
かやく
豚肉ベースのほうが相性よかったかも
昨年の「特上トリュフ風味カップヌードル」には “ブランド史上最大の1.5倍„ を標榜する大きな謎肉が入っていたのですが、今回の大玉・牛謎肉は通常の謎肉と比べて2倍ないし調理後は3倍!? ってくらい大きくて、とんでもない存在感。しかし、豚肉ベースの謎肉よりもパサパサした食感で、ジューシーさとジャンクさに欠けるところが牛謎肉のデメリット。
いつもの謎肉はジャンクすぎて苦手‥‥だとすれば、それよりも食べやすい具材になると思います。しかし、サイコロステーキやハンバーグよろしく牛肉の旨みが滲み出てくるわけではないので、前述のスープを思うと豚肉ベースのほうが相性よかったんじゃないのかなと(想像ですが)。ポテトは普段通りだったので、ほっと安心できる具材でした。ニンジンは少なめでしたけど、ちょいちょいコリコリ。
総評
「カップヌードル カレー」を語る上で欠かせない微塵切りの玉ねぎは入っていなかったり、謎の苦味が気になったり、思いのほかトリュフは主張してこなかったり。トリュフについては人を選ぶ素材なので、よかった目立ってなかった——と、安堵された方も多いかと存じますが、大玉・牛謎肉は豚肉ベースでもよかったんじゃね? っていうのと、やっぱりトリュフ。
濃厚なカレー味の中に溶け込むトリュフの風味は、意識的に深呼吸しながら追いかけると、あるいは食べ終わる頃を見計らって主張を強めてくるような効かせ方だったので、それを繊細で大人っぽいと取るか、中途半端で分かりにくいと取るか、特有のクセとインパクトが弱くてラッキーと取るか、そこも評価を大きく分ける要素になると思います。【author・taka :a(大石敬之)】