どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。
本日の一杯は、2024年10月29日(火)ローソン限定発売、日清食品のカップ麺「スープ激うま!激辛味噌ラーメン」(221円+税)の実食レビューです。
スープは300円超の高級カップラーメンに匹敵するクオリティ!? 爆発的なヒットを記録した麺大盛りシリーズとは異なる標準どんぶり型の新作登場!!
けっこう辛い? 辛くない? 実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
スープ激うま!激辛味噌ラーメン
麺大盛りシリーズとは、昨年4月25日発売の「豚コクしょうゆラーメン」及び「辛みそラーメン」に端を発するローソンPB(プライベートブランド)のカップ麺で、わずか1年で累計販売数640万個突破の大ヒットを記録。おにぎりとの買い合わせを想定し、スープの味わいは力強く、かやくはシンプルに仕上げ、コンビニでの通年販売は難しいと敬遠されていたバケツ型のシリーズ化に成功したのですが‥‥
このページでレビューする「スープ激うま!激辛味噌ラーメン」は、麺大盛りシリーズとは一線を画す、標準どんぶり型の容器を採用した新PBカップ麺で、文字通りスープの美味しさがテーマ。その第1弾から激辛フレーバーを展開するなど、なかなか攻めたスタートダッシュを切っているのですが、さらに興味深いのが “300円超の高級カップ麺に匹敵するクオリティ„ という公式の見解。
共同開発者は麺大盛りシリーズ第1弾と同じ日清食品で、公式が訴求している “300円超の高級カップ麺„ といえば、有名店に監修を仰いだ商品が多く、直近にレビューした同社の商品を例に挙げると「銀座 篝 濃厚鶏白湯Soba」のメーカー希望小売価格が328円(税別)——いや、この商品を私は高く評価していないため、ちょっと悪い例えになっちゃいますけど。←
さておき2024年11月現在、NB(ナショナルブランド)のカップラーメンにおける標準サイズのメーカー希望小売価格は、日清食品を筆頭に236円(税別)を基準としているメーカーが多く、それをローソンで購入した場合の税込価格は254円が相場。対してローソンの新PBカップ麺「スープ激うま!」の販売価格は221円(税込238円)なので、ひとまず相場を下回る値段であることは間違いありません。
さすがに新シリーズ第1弾を激辛だけで乗り切るのは無謀だと判断したのか、濃厚な豚骨の旨みとコクを特徴とする「濃厚豚骨ラーメン」も同時に発売し、辛くない選択肢も提供してくれたローソン。どちらも手元にありますので、まずは「激辛味噌ラーメン」から先にレビューします。
開封
今回のカップ麺に別添されている小袋は、後入れ「粉末スープ」「液体スープ」「特製スープ」の合計3パックで、かやくの別添は見当たりません。——そう、この新たなPBカップ麺はスープの美味しさに特化している分、そのトレードオフで具材が省かれた “麺とスープだけ„ の商品。それについてはセブン-イレブンの前例(最高に面倒で、最高にうまいシリーズ)がありますけど、なかなかに攻めた姿勢。
また麺大盛りシリーズでは一環して油揚げ麺を使用していたところ、こちらは油で揚げずに乾燥させたノンフライ麺ということで、このこだわりも高く評価したい部分。さらに販売価格もNB商品の基準を下回ると前述したように、お求めやすい価格帯もセールスポイントになっているのですが‥‥
日清食品が展開しているノンフライ麺を使用したNB商品で、なおかつ標準サイズのカップラーメンといえば、ローソンの新PBカップ麺と同じ容器を使っている「麺職人」が代表的。そちらのメーカー希望小売価格は172円(税別)に設定されてる、つまりコンビニで購入した場合の税込価格は185円が相場なので、その現状を踏まえると手放しに格安とは思えないところもあります。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:スープ激うま!激辛味噌ラーメン 製造者:日清食品株式会社 製造所:関東工場(茨城県取手市清水667-1) 内容量:103g(めん65g) 商品コード:4902105286357(JAN) |
発売日:2024年10月29日(月) 実食日:2024年11月05日(火) 発売地域:全国(ナチュラルローソン除く) 取得店舗:コンビニ(ローソン) 小売価格:221円(税別) 購入価格:238円(税込) |
麺の種類:ノンフライ麺 スタイル:標準どんぶり型 容器材質:プラ(PS) 湯量目安:390ml 調理時間:熱湯4分 小袋構成:3袋(液体スープ・粉末スープ・特製パウダー) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】めん(小麦粉(国内製造)、食塩、大豆食物繊維、チキン調味料、植物油脂、卵粉)、スープ(みそ、ポークエキス、糖類、豚脂、豆板醤、粉末みそ、しょうゆ、ポーク調味料、香辛料、酵母エキス、乳化油脂、ガーリックペースト、唐辛子加工品、チキンエキス、ジンジャーペースト、ポークパウダー、食塩、小麦粉、大豆粉末、ごま、オニオンパウダー、植物油脂)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、かんすい、カラメル色素、リン酸Ca、乳化剤、香料、増粘多糖類、香辛料抽出物、焼成Ca、カロチノイド色素、酸化防止剤(ビタミンE)、酸味料、甘味料(スクラロース)、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む) |
実食開始
別添の小袋は “すべて後入れ„ なので、それを取り出してから内側の線まで熱湯を注ぎ、フタの上で「液体スープ」を温めながら待つこと4分。時間になったら “めんを軽くほぐし„(ここ重要)「粉末スープ」と「液体スープ」を馴染ませ、仕上げに「特製パウダー」をトッピングしたら出来上がり。
パッと見は寿がきや食品の人気商品「麺処井の庄監修 辛辛魚らーめん」(レビューは2024年1月29日発売品)を彷彿とさせるビジュアルですが、スープ激うま!第1弾は辛い味噌ラーメンなので、辛辛魚とは別物。粉末スープの中にネギくらい入っているのかと思いきや、そこまで徹底的にカットしているため、いやもうなんか清々しいなとw
ちなみに “粉末スープ・液体スープ・特製パウダーを(熱湯よりも)先に入れると、めんがほぐれません„ との注意書きが容器に記載されていたので、調理の際は留意してください。それでは、引き続きコストパフォーマンスと辛味の強さにも注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(103g)あたり |
カロリー:352kcal たん白質:10.6g 脂 質:8.0g 炭水化物:61.2g (糖 質:57.5g) (食物繊維:3.7g) 食塩相当量:6.1g (めん・かやく:2.1g) (スープ:4.0g) ビタミンB1:0.23mg ビタミンB2:0.35mg カルシウム:152mg |
参考値(調理直後に分別した値) 熱量:352kcal(めん・かやく:271kcal)(スープ:81kcal) |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
ちょっと旧世代チックだけど悪くない
標準どんぶり型の容器で熱湯4分のノンフライ麺といえば、途中で例に引いた「麺職人」と共通するスペックになるけれど、あちらのブランドに使われている “ごちそうノンフライ麺„ は全粒粉入り。※例「日清麺職人 味噌」原材料名:小麦粉(国内製造)、食塩、小麦全粒粉、大豆食物繊維、こんぶエキス、卵粉、チキン調味料
ローソンの「スープ激うま!激辛味噌ラーメン」にも油で揚げないノンフライ麺が使われているのですが、こちらに小麦全粒粉は練り込まれておらず、こんぶエキスも配合しないなど、まったく同じ仕様ではありません。すこしゴムっぽかったり、そのわりに柔らかくなるタイミングが早かったり、現在の水準を思うと旧世代チックな質感になりますが、一昔前の「麺職人」らしさが無きにしも非ず。
あれほど強烈な小麦感が漂ってくるわけではないけれど、日清食品のノンフライ麺に懸念される戻りムラ、ほぐれにくさが気になることはなく、後半にかけて上品な風味。後述するスープの辛さに対し、ちょっと頼りないかな‥‥と思える食感も演出なのか、油揚げ麺にはない本格さを打ち出しつつ、あくまでもスープが主役であることを意識させる設計で、とても印象が良かったです。
スープ
マジで振り切ってきた
まずは「粉末スープ」を単体で舐めてみたところ、想像以上にポークエキスの存在感が強く、それは豚骨由来の骨っぽさと少しの生臭さを感じるほど。この時点で若干ながら、ほんのちょっとだけピリ辛なんですけど、まだ激辛には程遠い刺激。
続けて「液体スープ」を加えた途端、豚骨のまろやかな旨みが格段に増し、あわせて味噌のコクも加わるのですが、激辛系にしては珍しく白味噌の優しさを感じるテイスト。この時点で辛さレベルも「ふつうに辛口以上」に跳ね上がりますが、それを苦に思わせないほどコク深く、また豆板醤やガーリックペーストのアクセントで平坦な印象も与えない、この時点で238円のカップラーメンとは思えない本格さ。
さらに辛さの決め手となる「特製パウダー」は、単なる唐辛子加工品ではなく、辛味と共に甘さを伴う粉末で、いい意味でジャンクな味わいに。また辛さレベルもコンビニの市販品としては充分に「激辛」と評価できるレベルに達するため、苦手な方には絶対にオススメできないスープになりますけど、セブン&アイの「蒙古タンメン中本 北極ラーメン」ほど鋭いアタックではありません。
うっかり油断したら涙腺がホロッと緩むくらいの辛さには達していますけどw それに負けないくらい豚骨も強いので、公式の “300円超の高級カップ麺に匹敵するクオリティ„ という訴求も誇張ではないことが実感できました。
総評
ネギさえも入っていない、正真正銘の素ラーメンですが、油揚げ麺ではなくノンフライ麺を使用していること。さらに税込238円のカップラーメンでありながら、スープの出来栄えはハイエンドクラスの商品に匹敵する本格さを実現している、これまでにない振り切り方のアプローチで、コストパフォーマンスについても申し分ありません。
辛いカップラーメンは数あれど、ここまで「まろやか」と「激辛」を両立した商品は珍しいので、とんでもないシリーズを展開してきやがったなと。また麺大盛りシリーズと同様に、おにぎりとの食べ合わせにも向いてるフレーバーだったので、辛い食べ物が得意な方は積極的に試してみてください。【author・taka :a(大石敬之)】