「マルちゃん正麺 カップ 香味まろ味噌 野菜増量」赤字覚悟!? 一億食突破記念商品!

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東洋水産

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2018年12月4日(月)新発売のカップ麺、東洋水産「マルちゃん正麺 カップ 香味まろ味噌 野菜増量」の実食レビューです。

マルちゃん正麺カップ一億食突破記念! 赤字覚悟の出血大サービス!? まるでカップラーメンとは思えない「マルちゃん正麺 カップ 香味まろ味噌」が期間限定で野菜増量になりました。

実際に食べてみた感想と確かな経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。お時間よろしければ、最後までお付き合いください。

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マルちゃん正麺 カップ 香味まろ味噌 野菜増量

「マルちゃん正麺」は、「いま抜群においしく、そして10年後20年後も古びることなく愛され続ける即席麺」をコンセプトにしている東洋水産の看板ブランドで、約束されている袋麺のクオリティはもちろん、ずば抜けてカップ麺のクオリティも高く、いつも “この値段でいいの!?” と、新作が出る度に驚かされます。

およそ半年ほど前の話になるのですが、2018年5月に「マルちゃん正麺 カップ」シリーズは累計出荷数1億食を達成し、その記念商品として(というわりにタイミングが遅すぎる気もするのですがw)いつもの定番品「香味まろ味噌」と「野菜ちゃんぽん」の野菜具材が期間限定で増量されました。

パッケージのフタ上にも大きく「野菜増量」と書いてあるのですが、その横に小さく「※当商品では、通常品の具材に加え、チンゲン菜を追加しています。」と書いてあります。もし文字通り麺やスープ、青梗菜以外の具材は大きく変更なしであれば、かなりコストパフォーマンスに優れた一杯ということになりますよね。

というのも、メーカー希望小売価格は「通常品」「野菜増量版」ともに税別205円ですし、麺の重量も同じく65gを確保。チンゲン菜が新たに加わったことで栄養成分表(カロリー等)の数値や全体の内容量は変わっているのですが、今のところ “野菜が増えてマイナスなし” の雰囲気ですよ。

「マルちゃん製麺 カップ 香味まろ味噌」が初めて発売されたのは、2015年10月5日の月曜日。発売当初の具材には、 “FD 野菜ブロック(キャベツ、にんじん、ねぎ、きくらげ)” が採用されていたのですが、何度かリニューアルを繰り返しなら2018年現在のスタイルに落ち着いています。

最終リニューアルは、「マルちゃん正麺 カップ 野菜ちゃんぽん」が発売された2017年10月2日の月曜日。最終リニューアル以降の商品も食べているのですが、ブログでは初版のレビューしか記事にしていなかったので、いいチャンスを頂きました。それでは、開封して中身をチェックしてみましょう。

開封

別添の小袋は、「液体スープ」「粉末スープ」「かやく2袋」の4袋構成。先ほども触れたようにデビュー当時はフリーズドライ具材だったんですけど、現在は一般的な乾燥かやくに変更されました。とはいえ、1袋に入りきらなかったから2袋に分けました的な頼もしいヤツです。

最初に開封するのは「かやく2袋」で、スープ類2袋は後入れ使用。かやくは片やキャベツ・チンゲン菜・玉ねぎ、片や味付挽肉・ねぎ・ごまとなっているのですが、一般的なカップ麺だったらキャベツ側の野菜具材1袋で上出来のボリュームですよ。

それから実食の前に「通常品」と「野菜増量」の原材料名を比較してみたのですが、「チンゲン菜」という文字を除いて使用している添加物まで一言一句まったく同じでした。それは約束されたクオリティの踏襲を意味しているように思える反面、微妙に含有量は異なっているかもしれませんし、チンゲン菜の追加で変わる味のバランスなど、やはり食べてみないことには分かりません。

ちなみに製造所固有記号は「M1」(群馬県館林市)となっているので、製造所は関東にある東洋水産の自社工場です。

製品情報・購入価格

製品名:マルちゃん正麺 カップ 香味まろ味噌 野菜増量
製造者:東洋水産
製造所:関東工場(製造所固有記号 “M1” )
内容量:126g(めん65g)
発売日:2018年12月3日(月)
実食日:2018年12月4日(火)
JANコード:4901990362085
希望小売価格:205円(税抜)

発売地域:全国(CVS・量販店・一般小売店 他)
購入価格:159円(税込)
取得店舗:スーパー(ミニフレッシュ)

麺の種類:ノンフライ麺
スタイル:大判どんぶり型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:410ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:4袋(粉末スープ・液体スープ・かやく2袋)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】
めん(小麦粉、でん粉、食塩、こんにゃく、植物性たん白、植物油脂、大豆食物繊維)、添付調味料(みそ、ポークエキス、豚脂、植物油、香味油脂、砂糖、すりごま、香辛料、醤油、粉末野菜、デキストリン、たん白加水分解物、発酵調味料、食塩)、かやく(キャベツ、チンゲン菜、味付挽肉、たまねぎ、ごま、ねぎ)、加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、レシチン、カラメル色素、かんすい、増粘多糖類、酒精、炭酸カルシウム、酸化防止剤(ビタミンC、ビタミンE、ローズマリー抽出物)、クチナシ色素、香辛料抽出物、ビタミンB2、ビタミンB1、(原材料の一部に卵、乳成分、鶏肉、ゼラチンを含む)
【アレルギー表示】
卵・乳・小麦・ゼラチン・大豆・豚肉・鶏肉・ごま

実食開始

厳密に指示されているわけではないのですが、後入れの各スープ類2袋は “粉末から” 溶かすとスムーズです。開封した瞬間、ほんのり山椒と胡麻の香りが心地好いですよ。

で、液体スープは味噌率が高いw 最初に油脂成分が出てくると思うのですが、8割くらい味噌ダレなんじゃないかってくらい濃いです。あ、とろみ成分が含まれているので、しっかり粉末スープを溶かしてから液体スープを馴染ませてくださいね。

ちょっと面白かったのが東洋水産の新作カップ麺で統一されている「栄養成分表示」が現行の「香味まろ味噌」と同じく「標準栄養成分表(旧ナトリウム表記)」になっていたり、原材料名の「小麦粉」横に記載されている「(国内製造)」の文字が見当たらず、添加物を分ける「/」が「、」のままだったり‥え、面白くないですかスイマセンw

でも、カップ麺の専門家兼レビュアーとしては、とても興味深いポイントだったんです。カロリーなどは微妙に数値が違う項目もあるのですが、チンゲン菜の追加と再計測による誤差の範囲内ですね。それでは、実際に食べてみましょう。「めん」「スープ」「かやく」の順に解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

1食(126g)当たり

カロリー:454kcal
たん白質:13.0g
脂  質:15.6g
炭水化物:65.5g
ナトリウム:2.5g
(めん・かやく:1.0g)
(スープ:1.5g)
ビタミンB1:0.27mg
ビタミンB2:0.30mg
カルシウム:238mg

※参考値(調理直後に分別して分析)
エネルギー:454kcal(めん・かやく:303kcal)(スープ:151kcal)
食塩相当量:6.4g(めん・かやく:2.6g)(スープ:3.8g)

めん

生麺のようななめらかな口当たりと粘りのある食感が特長の、透明感のある麺。

(出典:東洋水産「ニュースリリース」)

そう、まるで鍋から茹で上げたような‥

大丈夫、まったく麺のクオリティは落ちていません。まずマルちゃん正麺カップ特有の “重量感” が印象的で、それはスープを馴染ませる段階から主張を見せているのですが、 “箸で持ち上げた時の重さ” が他社のカップ麺とは一線を画しているのです。そして、もうひとつのポイントは “まるで生めん” のような “臨場感” 。

丸刃でカットされた口当たりのいい平打ちの太麺で、表面の摩擦抵抗は皆無に等しい喉越しの良さを打ち出しつつ、幅のある形状からスープのリフト性能は悪くありません。厚みもあって加水率は高く、たっぷりと水分を抱いている多加水ノンフライ麺に仕上がっているのですが、熱湯5分とは思えないリアリティを誇っているんですよね。

たとえば袋麺のマルちゃん正麺と比較した場合、どうしても小麦の風味などは劣ってしまうのですが、かんすい臭は皆無に等しいですし、エースコックが本気を出した時の多加水ノンフライ麺(やばい)に匹敵します。ただし、フライングだけは厳禁。たっぷり水分を抱かせることが重要なので、最短でも規定の5分は待ちましょう。

スープ

ポークをベースに、ごまの風味や、にんにく・生姜・山椒などの香辛料を利かせたコクのある味噌味のスープ。自家製の豚骨だしを配合し、味噌は「美麻高原蔵 二年熟成味噌」を100%使用。

(出典:東洋水産「ニュースリリース」)

田舎みそライクな味噌感に豚骨のコク

「美麻高原蔵 二年熟成味噌」というのは、長野県にある美麻(みあさ)高原の根羽杉(ねばすぎ)から生まれた木樽に仕込み、味噌の長期熟成に最適とされる美麻高原で熟成させた本格天然醸造味噌で、 “日本のあたたかさ、未来へ。” の「マルコメ」が製造しています。ちなみに1樽(約800kg)まるごと購入すると、お値段なんと “100万円から” だそうですよ。

この味噌は以前、「匠 熟成 旨み味噌」にも使用されたことがあり、しっかりと風味を主張してくるのですが、塩カドなどの鋭利な印象は与えません。熟成した味噌特有のコクを生かしつつ、風味は穏やか。なんですけど、それだけに雰囲気は “田舎みそ” っぽい風味なので、ちょっと味噌汁っぽい印象が並行するかもしれません。

軽い山椒の香りや生姜、ニンニクなど、スパイスと香味野菜のアクセントも加わるのですが、麺の存在感と増量分の野菜を加味した場合、もうちょっと赤味噌もしくは山椒や一味唐辛子を追加したほうが絶妙だったかもしれませんね。とはいえ癖はなくとも丁寧な自家製の豚骨だしに豚脂で味に厚みはあるので、全体的に見ると値段相応以上ですよ。

かやく

キャベツ、チンゲン菜、味付挽肉、たまねぎ、ごま、ねぎ。

(出典:東洋水産「ニュースリリース」)

赤字覚悟ですか?

強いて言うなら他の具材がインパクトありすぎてネギが同化しちゃってるかなぁ‥というくらいで、それぞれ質は良質かつ量的なボリュームも抜かりなく、もはや文句の付け所が見当たりません。よほどの野菜嫌いなら話は別ですが、これで物足りないとか文句を言う人いるんですかね、ってくらい充実した内容です。

ほぼほぼノーマル版の具材量をキープしつつ、一億食突破を記念して出血大サービス! とでも言わんばかりにチンゲン菜を追加。ザクザクのキャベツ、それとは違ったチンゲン菜の食感と甘味、そして野菜の中でも特に効果的だったのが玉ねぎで、フレッシュな食感と風味は今回のカップ麺に欠かせません。

「香味まろ味噌」というタイトルですが、おそらく “香味” は “具材の玉ねぎを指している” のだと思います。そんな野菜メインの中で味付挽肉が野菜では出せないワイルドさを表現し、胡麻の芳ばしい香りと歯触りが優しいスープにパンチを付与している、手放しに素晴らしい内容でした。

総評

★★★★★☆☆☆☆☆(★5)

かなり野菜が多かったので、もうちょっとスープの香辛料を増やしてメリハリがあったらなぁ‥という希望的不満が無きにしも非ずではあったんですけど、いつもの麺、いつものスープ、いつもの具材をキープしつつチンゲン菜を追加して、いつもの値段‥お見事です、東洋水産お見事。

もしデフォルトで生姜やニンニク、山椒や一味唐辛子などを強化してくれていたら‥だったんですけど、それらに関しては自分で足せますからね。このカップ麺を召し上がる際は、山椒もしくは花椒、七味唐辛子、おろしにんにく or ガーリックパウダーなどで軽くアレンジしてみてください。

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