セブンイレブンの人気商品【山頭火】監修カップ麺「旭川とんこつ塩」過去最上級のスープにリニューアル!!

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セブンプレミアム ゴールド

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2021年7月12日(月)リニューアル新発売、セブンプレミアムゴールドのカップ麺「山頭火 旭川とんこつ塩」の実食・比較レビューです。

海外にも出店している北海道・旭川とんこつ塩の名門「山頭火」監修のカップラーメンが “シリーズ史上最上級” のスープにリニューアル!! 何が変わったのか新旧比較してみた結果——。

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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山頭火 旭川とんこつ塩

らーめん山頭火(さんとうか)とは、北海道旭川市1条通に本店を構える「しおらーめん」の名店で、1988年(昭和63年)3月10日にオープン。その創業者・畠中仁(はたなか ひとし)氏が唱えた「わかりやすく、誰にでも末永く食べ続けてもらえるラーメン」をコンセプトに、素材の旨みを最大限に引き出した、最後の一滴まで美味しく飲める塩とんこつスープを特徴としています。

セブンプレミアムの最上級・セブンゴールド

今回のカップ麺「山頭火 旭川とんこつ塩」は、らーめん山頭火を運営する株式会社アブ・アウト(ab-out Co., Ltd.)とセブン&アイグループ及び日清食品株式会社の共同開発商品で、セブン&アイが展開するPB(プライベートブランド)の最上級「セブンプレミアム ゴールド(SEVEN&i PREMIUM GOLD)」に位置するカップラーメン。

「山頭火」のカップ麺が初めて発売されたのは、現在を遡ること20年以上、2001年(平成13年)5月15日の話。なぜかリニューアル後のパッケージには記載されていませんが、2000年(平成12年)4月18日発売の「札幌すみれ みそ」と「一風堂 赤丸新味」に続く「日清名店仕込み」の一角で、有名店の味を忠実に再現した “ご当店カップ麺” の先駆的な存在。

現在も販売を続けている「すみれ 札幌濃厚みそ」と「一風堂 赤丸新味 博多とんこつ」は、どちらも2021年2月8日にリニューアルしたので、このブログではレビュー済み。その後、しばらく「山頭火」は動きを見せなかったので、もしや販売終了かと地味にヒヤヒヤしていたところ、ついに満を持してのリニューアルが実施されました。

まだリニューアル前は「日清名店仕込み」だった

前回のリニューアル日は、2018年5月28日と3年以上前の話。まだパッケージには「日清名店仕込み」のロゴがあり “この味、さらに店味。” をコンセプトに、白湯スープの旨みをブラッシュアップ。これまで御三家の中では「山頭火」のみレビューしていなかったので、読者の方に特別な事情があるのかと聞かれることもありましたが、すみません‥‥特に理由はないんですw

いつもセブンイレブンに行けば購入できる定番商品なので、いつかレビューしようと思いつつ、他のスポット商品を優先していたらタイミングが掴めなくて‥‥みたいな。しかし、リニューアル前の「日清名店仕込み 山頭火 旭川とんこつ塩」は、箱買いしたこともあるくらい大好きなカップラーメンだったので、今回のリニューアルを機に本腰を据えてレビューしようかと。

カップ麺のモデルになっている「山頭火」の「しおらーめん」は、一見すると比較的に小さな藍色の丼に、まろやかな白いスープを注いだ後、チャーシューやメンマ、キクラゲ、ナルト、ネギのほか、SSサイズの小梅をトッピングしているのが特徴的。それは大正の浮世絵師と呼ばれた画家・竹久夢二(たけひさ ゆめじ)氏の作品に感銘を受け、紅をさす細身で色白の女性をイメージしたのだとか——。

リニューアル後はシリーズ史上最上級のスープを訴求

果たしてリニューアル後の「山頭火 旭川とんこつ塩」は、パッケージにも明記している山頭火シリーズ史上最上級スープをはじめ、それ以外にも変わったところがあるのかどうか、リニューアル前(2018年5月28日発売品「日清名店仕込み」バージョン)との違いに注目しながら比較・レビューします。

開封

リニューアル前の小袋は4種類+かやくの中に1袋

さて、まずは「リニューアル前」の開封写真。別添の小袋は、先入れの「焼豚」と「かやく」に、後入れの「液体スープ」と「粉末スープ」で合計4袋となっているのですが、かやくを入れる前に “中から小梅の小袋を取り出す” のがポイント。また粉末スープを先に入れると麺が適切に戻らなくなるため、小袋を入れる順番には注意してください。

リニューアル後の小袋も4種類+かやくの中に1袋

次に「リニューアル後」の商品を開封したところ、小袋の構成やデザインも完全に同じ状態で、同時に中身を取り出してシャッフルしたら、どっちがどっちか分かりません。気をつけなくちゃw とはいえパッケージ(フタ上)のデザインは、先にリニューアルした「すみれ」や「一風堂」と同じように “右斜め半分の背景が黒い” のと‥‥

販売価格が “従来の278円(税込)から300円(税込)に値上げされた” ので、それも大きな違い。販売店はコンビニのセブンイレブンをはじめ、イトーヨーカドーやヨークベニマル、ヨークマートなど、さらにオムニ7(イトーヨーカドーのネット通販サイト)でも取り扱いを確認していますが、いずれの店舗でも税込価格は300円だと思います。

製品詳細情報・購入価格等

 リニューアル前リニューアル後
製造者日清食品日清食品
製造所関東工場関東工場
内容量126g(めん70g)131g(75g)
JAN49021052436404902105266311
発売日2018年5月28日2021年7月12日
発売地域全国全国
取得店舗セブンイレブンセブンイレブン
購入価格278円(税込)300円(税込)
小売価格258円(税別)278円(税別)
麺の種類ノンフライ麺ノンフライ麺
スタイル大判どんぶり型大判どんぶり型
容器材質プラ(PS)プラ(PS)
湯量目安450ml450ml
調理時間熱湯4分熱湯4分
小袋構成4袋+1袋4袋+1袋

原材料名とアレルギー表示

【リニューアル前】めん(小麦粉(国内製造)、食塩、植物油脂、大豆食物繊維、チキンエキス)、スープ(ポークエキス、豚脂、たん白加水分解物、糖類、香味油、発酵調味料、ねりごま、香辛料、ごま、小麦粉、食塩、魚介エキス、ねぎ、椎茸エキス、煮干し粉末)、かやく(チャーシュー、調味梅漬け、味付メンマ、キクラゲ、ナルト)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、酒精、香料、かんすい、増粘多糖類、炭酸Ca、pH調整剤、乳化剤、酸化防止剤(ビタミンE)、カラメル色素、マリーゴールド色素、グリセリン、酸味料、野菜色素、ビタミンB1、クチナシ色素、ビタミンB2、香辛料抽出物、ベニコウジ色素、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・さば・大豆・鶏肉・豚肉を含む)
【リニューアル後】めん(小麦粉(国内製造)、食塩、植物油脂、大豆食物繊維、チキン調味料)、スープ(ポークエキス、豚脂、ポーク調味料、たん白加水分解物、糖類、香味油、発酵調味料、ねりごま、香辛料、ごま、魚介エキス、小麦粉、食塩、ねぎ、にぼし粉末、しいたけ調味料、植物油脂)、かやく(チャーシュー、調味梅漬け、味付メンマ、きくらげ、なると)/ 調味料(アミノ酸等)、酒精、香料、加工でん粉、リン酸Ca、かんすい、増粘剤(キサンタンガム)、pH調整剤、乳化剤、酸化防止剤(ビタミンE)、カラメル色素、マリーゴールド色素、グリセリン、酸味料、野菜色素、ビタミンB1、ビタミンB2、香辛料抽出物、クチナシ色素、チャ抽出物、ベニコウジ色素、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・さば・大豆・鶏肉・豚肉を含む)

実食開始

【リニューアル前】栄養成分表示[1食(126g)あたり]カロリー 501kcal(めん・かやく 331kcal / スープ 170kcal)、たんぱく質 13.9g、脂質 21.7g、炭水化物 62.6g、食塩相当量 7.2g(めん・かやく 2.3g / スープ 4.9g)、ビタミンB1 0.46mg、ビタミンB2 0.45mg、カルシウム 166mg

まずは「リニューアル前」の調理直後、別添の小袋は小梅を除く「かやく」と「焼豚」のみ先入れで、お湯を注いでから待っている間に「液体スープ」の小袋を温めます。そして4分後、時間になったら “スープを入れる前に” ノンフライ麺をほぐし、後入れの「粉末スープ」を完全に溶かしてから「液体スープ」を馴染ませ、最後に小梅をトッピングしたら出来上がり。

【リニューアル後】栄養成分表示[1食(126g)あたり]カロリー 503kcal(めん・かやく 356kcal / スープ 147kcal)、たんぱく質 14.9g、脂質 21.2g、炭水化物 65.4g(糖質 61.0g / 食物繊維 4.4g)、食塩相当量 7.4g(めん・かやく 2.3g / スープ 5.1g)、ビタミンB1 0.46mg、ビタミンB2 0.53mg、カルシウム 169mg

「リニューアル後」も作り方は変わっておらず、麺の湯戻し時間や具材の構成も大きく変わっていませんが、異様にナルトの渦が細い。念のため個体差なのかリニューアル後の商品を2つチェックしてみたところ、リニューアル前のナルトよりもピンクの渦が細かったので、たまたま個体差でロット的に細かったのか、それとも下請け業者もしくは規格が変わったのか——。

ちなみに全体のカロリーはリニューアル前と比較して2kcal高くなっているのですが、スープだけで見ると23kcal低くなっているので、その変化も気になるところ。引き続きリニューアル前後の違いに注目しつつ「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

リニューアル前のノンフライ麺

麺の形状と○○○○○○が変わった

リニューアル前のノンフライ麺は、丸刃で切り出したコシの強い縮れ麺で、黄色味を帯びた見た目も印象的。油で揚げたフライ麺(油揚げ麺)にも特有の魅力を感じますが、ノンフライのため雑味がなく、比較的に加水率は高めの設定でありながら、強めの縮れでスープの持ち上げも悪くありません。

リニューアル後のノンフライ麺

それと同時にリニューアル後の麺を比較してみたところ、原材料名のチキンエキスがチキン調味料に変わっているのですが、切刃も丸刃から角刃に変わっていたのと、従来よりも圧倒的に “ほぐしやすくなった” というのも大きな違い。加えてコシの強さと耐久力も上がるなど、リニューアル前と比較して明確な変化を感じました。

さらに麺の量が “70gから75gに増えている” というのもリニューアルポイントで、口当たりは個人的にリニューアル前の丸刃が好きだったのですが、ひとつのカップ麺として改悪ではなく改良だと評価します。先にリニューアルした「すみれ」と「一風堂」も麺を変えていたので、やはりスープの変更だけではありません。

スープ

リニューアル前のスープ

要約すると味が濃くなった

ラーメン評論家からも高く評価されてきたリニューアル前のスープは、豚骨特有のクセを抑えつつ、まろやかでミルキーな部分だけを抽出したような白湯(ぱいたん)を軸に、食塩相当量は7.2g(スープ:4.9g)と高めの値なのですが、しょっぱいわけではありません。

それなりにアブラも浮いていますが、ギトギトしたスープではなく、こってり感を打ち出しながらも上品で、ふわっ‥‥と鼻に抜ける “酒粕のような風味” も個性的。カップ麺でも一般的な「とんこつラーメン」や「しおラーメン」とは一線を画す、他に類を見ない唯一無二の味わいで、実食の回数を重ねるたびに “また食べたい” と思わせる中毒性の高いテイスト。

リニューアル後のスープ

リニューアル後のスープも基本のフレームワークは変わっておらず、ふわっと抜ける酒粕っぽい風味も健在で、原材料の構成も踏襲されていたのですが、以前よりも “煮干しの厚みが増し、タレ(塩気)が強くなった” ように感じます。それでも塩っぱいわけではないけれど、より輪郭がクッキリとしました。

きちんと基本は継承しつつ、真っ先に浮かんだのは “味が濃くなった” という感想だったので、そこがリニューアルポイントです。ただ、これまでの魅力を損なうような変化ではないですよ。

具材

リニューアル前の具材

ちょっと落ちたか個体差か?

リニューアル前後ともに構成は大きく変わっておらず、もっとも個性的な具材は実店舗の「しおらーめん」でも目を引く小梅の存在で、小さいながらに存在感のある見た目の個性もさることながら、酸味・塩味とカリカリした食感が気分転換に効果的。そして、食べ応えのある日清食品お得意の厚切焼豚を筆頭に、メンマ、キクラゲ、ナルト、すりごま、ネギと具沢山。

リニューアル後の具材

リニューアル後の具材も構成は変わっていませんが、前述のようにナルトの渦が細くなっているのと、やたらメンマの端材が多かったので、そこに違いを感じました。しかし、製造日などの関係によるロット差かもしれません。ちょっとチャーシューの色は違いますが、それぞれの品質は変わっていなかったので、食べる分には気にならないと思います。

総評

6.0

リニューアル前後の「山頭火 旭川とんこつ塩」を同時に食べ比べてみた結果、一見して明確に違ったのは “ノンフライ麺の形状及び耐久性” 並びに “スープの濃さ” で、税込22円の値上げは痛手になりますが、値段を維持するために品質を下げるような改悪ではありません。

これまで「山頭火」のカップ麺が好きになれなかった方は、リニューアル後も大幅に印象が変わることはないかもしれないけれど、それだけにファンの期待を裏切るようなリニューアルではなかったです。とにかく他の商品では味わえない、唯一無二の一杯なので、未経験だった方は今回を機に試してみてください【author・taka :a(大石敬之)】

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