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【三宝だし本家】激レア!? 第2弾は “国産真鯛エキス„ 使用、サンポー独自の「鯛だし塩ラーメン」誕生!!

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サンポー食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2024年6月17日(月)新発売、サンポー食品のカップ麺「三宝だし本家 鯛だし塩ラーメン」(236円+税)の実食レビューです。

九州の「うまい」をカタチに。三宝だし本家 “第2弾„ は九州の鯛文化に着目、国産真鯛エキスを効かせた鯛だしで味わう塩ラーメン!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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三宝だし本家 鯛だし塩ラーメン

サンポー食品(SANPO FOODS Co.,Ltd.)とは、佐賀県三養基郡基山町に本社・工場を置き、即席めん及び乾めんを製造している食品メーカーで、1921年(大正10年)1月創業の「米穀卸大石商店」を前身とする100年企業。当初は米卸売を生業としていましたが、1949年(昭和24年)6月に「株式会社旭製粉製麺所」を設立し、さらなる飛躍の足掛けとなる “めん事業„ をスタート。

サンポー食品の公式ウェブサイト(2024年6月現在)

1959年(昭和34年)4月に同社が発売した「三宝(みたから)ラーメン」は、味のマルタイが誇る「マルタイラーメン」と並び、棒ラーメンのパイオニアとして九州の市場を席巻することになるのですが、フリガナを印刷していなかったことから「さんぽうラーメン」の呼び名で親しまれ、1965年(昭和40年)12月には社名を「サンポー食品株式会社」に変更するなど、現事業の基盤を固めるに至りました。

今回の新商品「三宝だし本家 鯛だし塩ラーメン」は、鯛(タイ類)の漁獲量が多く、鯛を使用した郷土料理が各地に存在している九州ならではの食文化に着目した一杯で、2023年(令和5年)8月21日にリブランディングを遂げた「ごぼう天うどん」に続く「三宝だし本家」シリーズ待望の第2弾。

激レア!? サンポー食品の鯛だしラーメン!!

1978年(昭和53年)8月発売の「焼豚(やきぶた)ラーメン」を筆頭に、サンポー食品といえば “とんこつ命„ のイメージが強いので、パッケージの「鯛だし香る!」は珍し過ぎる訴求。しかも、国産の真鯛エキスをベースに、複数の魚介エキスを配合ということで、いい意味でサンポー食品らしからぬ鯛の力強さに期待しながら実食です。

開封

3種の小袋を別添

今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「かやく」と「粉末スープ」に、後入れ「ネギ」の合計3パック。サンポー食品に鯛だしのイメージはないけれど、標準どんぶり型(レギュラーサイズ)のカップラーメンなのに、大盛りバケツ型の小袋にも匹敵する「粉末スープ」のボリュームは、同社の “こだわり„ を感じるポイント。

「焼豚ラーメン」と同じかな?

麺はラード配合の油で揚げたフライ麺で、湯戻し時間は3分と標準的。この時点で強めに漂ってくる、ラード由来の芳ばしさもサンポー食品のカップラーメンらしいポイントになりますが、今回のテーマは “魚の王様„ と名高い真鯛の出汁(だし)。その魅力とラードの個性が反発しないかどうか、ちょっと不安な実食前。

ちなみにメーカー希望小売価格は236円(税別)ということで、例に引いた「焼豚ラーメン」と同じ値段。九州を出た途端にエンカウント率が低下するサンポー食品のカップラーメンですが、最近は都内での取り扱いも増えてきた様子。普段からサンポー食品の商品を取り扱っている店舗であれば、すんなり入荷しているかもしれません。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:三宝だし本家 鯛だし塩ラーメン
製造者:サンポー食品株式会社
製造所:佐賀県三養基郡基山町長野230
内容量:79g(めん60g)
商品コード:4901773102150(JAN)
発売日:2024年06月17日(月)
実食日:2024年06月27日(木)
発売地域:全国
小売価格:236円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:標準どんぶり型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:320ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:3袋(粉末スープ・かやく・あといれネギ)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、ラード、食塩、植物たん白)、スープ(食塩、粉末油脂、しょうゆ、魚介エキス、デキストリン、でん粉、香辛料、糖類、たん白加水分解物、ごま、酵母エキス、植物油脂)、かやく(ねぎ、ナルト、メンマ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、セルロース、かんすい、乳化剤、クチナシ色素、酸化防止剤(ビタミンE)、紅麹色素、香辛料抽出物、酸味料、香料、(一部に小麦・乳成分・大豆・豚肉・ごまを含む)

実食開始

かやく、粉末スープの順に

別添の小袋は「かやく」と「粉末スープ」も先入れで、今回の商品に限らず、サンポー食品のカップラーメンに「かやく」と「粉末スープ」が別添されていた場合は例外なく “かやく、粉末スープの順に入れる„ というのが普遍的なアドバイス。あとは内側の線まで熱湯を注ぎ、フタの上で調味油を温める‥‥必要がないところは寂しいポイントになりますが——

白ネギけっこう多くてビックリ

熱湯を注いでから3分後、フタを開けると鯛のアラを煮詰めたような、独特の香りが個性的。それをブーストする鯛オイルなどは別添されていませんが、あといれネギ(大きめカットの白ネギ)も香り高く、ファーストインプレッションは悪くありません。むしろ、想像以上に鯛の存在感しっかりでビックリ。

ちなみにサンポー食品曰く “国産真鯛エキスをベースに魚介エキスを使用した塩ベースのスープは、鯛の旨みを存分に味わえます。鯛のだしが際立つ塩ラーメンをぜひお楽しみください„ とのことなので、それなりのインパクトに期待しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(79g)あたり
カロリー:350kcal
たん白質:8.0g
脂  質:13.9g
炭水化物:48.3g
食塩相当量:5.8g
(めん・かやく:1.7g)
   (スープ:4.1g)
カルシウム:137mg
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

とんこつラーメン用だけど違和感なし

5.0

サンポー食品のカップラーメンに使われている油揚げ麺の湯戻し時間は、大きく分けて「熱湯60秒」「熱湯90秒」「熱湯2分」「熱湯3分」「熱湯5分」の計5パターンが存在し、それぞれの切刃番手は熱湯60秒(26番)、熱湯90秒(26番)、熱湯2分(26番)、熱湯3分(22番)、熱湯5分(ちゃんぽん16番、うどん10番)となっています。

これこれ、ノンフライ麺にはない魅力たっぷり。

今回の「三宝だし本家 鯛だし塩ラーメン」に使われているのは、熱湯3分・切刃22番の中細麺で、同社の絶対的エースに位置している「焼豚ラーメン(九州とんこつ味)」と同じ代物。やや加水率は低く、食べ始めはコリコリとした食感で、専門店さながらの本格さとはいえないけれど、カップラーメンだからこその魅力はフルスロットル。

揚げ油のラードに由来する芳ばしさは、スープの系統的に「焼豚ラーメン」よりも強く感じたので、清々しいほどスナック的なタイプになりますが、意外にも鯛だしとの相性は悪くありません。むしろ独特の芳ばしさが前向きに楽しめるような、実食前の不安を忘れてしまうほど、違和感を覚えない取り合わせでした。

スープ

ほんとに動物系不使用!?

5.0

粉末油脂を乳化させ、まったり感を演出している節も見受けられますが、丁寧に下処理した鯛のアラを、強火で長時間じっくりと炊き出したかの如く、乳化感の強い旨みが印象的。それでいて生臭さなどのネガティブ要素は徹底的に取り除かれている、鯛のポジティブな部分だけを抽出したようなテイストで、まさに “とんこつラーメン専門店が鯛に手を出した結果‥‥„ みたいな。

でも、豚骨や鶏ガラなどは使用しておらず、それなのに魚介エキスだけ!? ってくらい濃厚で、鯛の骨を炙ったような芳ばしさこそ感じないけれど、想像以上に丁寧な鯛白湯(ぱいたん)でビックリ。この丁寧な乳化感はサンポー食品らしい仕事ぶりですが、豚骨ではなく鯛を主役に据えているところはサンポー食品らしからぬ、いやはや勉強になる設計でした。

かやく

「あといれネギ」最高

5.0

焼豚などの畜肉系はもちろん、鯛つみれ系の具材も入っていませんが、なかでも特筆すべきは「あといれネギ」の優しい甘み。先入れの「かやく」に入っていた青ネギは、正直あってもなくても‥‥というのは好みの問題かと思いますけど、たっぷりの白ネギと乳化感の強い鯛だしの間には、お互いの魅力を高め合うシナジーあり。

メンマは柔らかめの食感で、主張し過ぎることはなく、しかしながら意識して拾うと特有の発酵感が箸休めに効果的。それと粉末スープに入っていたゴマもバイプレイヤーで、たまに飛び込んでくる芳ばしいアクセントが魅力の底上げに貢献。ナルトも見た目に可愛らしく、魚肉練り製品ならではの風味がスープに合っていました。

総評

5.0

「三宝だし本家」という名称から、透明度の高い清湯(ちんたん)系の出汁を想像していると、間違いなくギャップを感じる‥‥っていうか、真逆に位置する系統になりますけど、魚介エキスが主役とは思えないほど乳化感が強く、鯛が主役なのにサンポー食品らしさ全開。

既存の「九州三宝堂 海苔佐賀しょうゆラーメン」も “非とんこつ系„ の和風フレーバーに該当しますが、それとは一線を画す、過去に例を見ない切り口だったので、サンポー食品のファンはもちろん、鯛白湯が好きな方も試してみる価値あり。まだシリーズ(三宝だし本家)としては第2弾ですけど、いきなり意表を突かれたので、第3弾のアプローチも楽しみにしています。【author・taka :a(大石敬之)】

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