【夢のWコラボ】彩未×田中商店のカップ麺「濃厚辛味噌豚骨」は麺を食べてからが本番 / 赤オニが本領発揮!!

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東洋水産

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2022年3月21日(月)新発売、東洋水産のカップ麺「マルちゃん 彩未×田中商店 濃厚辛味噌豚骨」の実食レビューです。

「夢のWコラボ」シリーズ第12弾は札幌の名店×東京の名店 “辛味噌×豚骨+赤オニ” をテーマにカップラーメンだけの味わいを創作!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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彩未×田中商店 濃厚辛味噌豚骨

夢のW(ダブル)コラボとは、全国的に知名度が高く、なおかつエリアが異なる2つの有名店がコラボレーションしたシリーズで、マルちゃんのブランドで知られる東洋水産を中心に、即席カップめん限定の味わいを共同で開発する企画。

縦書きの「田中商店」ロゴって激レアかも

今回の新商品「マルちゃん 彩未×田中商店 濃厚辛味噌豚骨」は、夢のWコラボ第12弾に該当するカップラーメンで、北海道の名店「麺屋 彩未」と東京の名店「博多長浜らーめん 田中商店」がコラボレーション。辛味噌×豚骨+赤オニをテーマに掲げ、お互い “No.1” と評価されている両店の特長を活かした特別な一杯が生まれした。

麺屋 彩未(めんや さいみ)とは、全国でも屈指のラーメン激戦区として知られる北海道は札幌の豊平区美園十条5丁目に店を置き、確固たる知名度を築いた実力店で、店主の奥雅彦(おく まさひこ)氏は札幌らーめん界の重鎮「すみれ」出身。そこで7年間の修行を経て、2000年(平成12年)11月3日に「麺屋 彩未」を開業します。

同店の看板メニューである「味噌らーめん」は、修業先である「すみれ」伝統の技法を守りつつ、チャーシューの上に高知県産の黄金しょうがを添えて提供するスタイルを特徴とし、その味わいを再現したカップラーメン「マルちゃん 麺屋 彩未 札幌味噌らーめん」(2022年1月31日リニューアル)を販売しているのは東洋水産。

札幌の名店「麺屋 彩未」外観

そんな彩未とタッグを組んだ田中商店(たなかしょうてん)とは、彩未が独立した年と同じ2000年12月20日オープンの博多長浜らーめん専門店で、現在は東京都足立区に本店を置き、セカンドブランドの「中華そば専門 田中そば店」と「博多長浜らーめん 田中商店」の2ブランドで全国に16店舗を構える人気店。こちらも東洋水産とは長い付き合いなので、ご存知の方も多いでしょう。

店主の田中剛(たなか つよし)氏は、自他共に認めるトンコツ馬鹿で、くさい・かたい・うまいが信条。スープには豚の頭からツマ先まで使い、じっくり煮込むこと3日間(60時間)。店名は「博多長浜らーめん」となっていますが、久留米の伝統技法である呼び戻し(創業から釜の中身を絶やすことなく骨を炊き続け、新しいスープと創業以来のスープをブレンドし続ける技法)を採用しています。

麺屋彩未×田中商店といえば、2017年2月27日に発売された「夢のWコラボ」シリーズ第8弾「麺屋彩未×田中商店 濃厚味噌豚骨」でもコラボしていたので、前例のないタッグではありません。しかし、前回は “彩未の味噌” と “田中商店の豚骨” を組み合わせていましたが、今回は「濃厚辛味噌豚骨」となっているように、田中商店の「赤オニ」も取り入れているのがポイント。

東京の名店「博多長浜らーめん 田中商店 本店」外観

赤オニとは、田中商店で提供されているオリジナルのトッピングで、甘辛い味付けを施した肉味噌の呼称。そのままラーメンのスープに入れて食べてもいいのですが、一緒に空の小丼が提供されるため、そこに赤オニとスープを入れて割り “つけ麺のように食べられる” のが特徴となっています。

開封

特製油ではなく「特製スープ」を別添

さて、今回のカップ麺に別添されている小袋は、フタの上に貼り付けてある「特製スープ」が1袋。容器側面には “ニンニク、山椒、唐辛子や生姜の香りを利かせた、インパクト抜群の濃厚辛味噌豚骨ラーメン” とのアピールがあるので、其れ相応のインパクトに期待したいところ。

具材たっぷりでワクワクする開封直後

かやくは味付挽肉、キャベツ、ネギとシンプルな構成ですが、味付挽肉は量が多く “赤オニ” を再現する上でも重要なポイント。ただ、彩未の「味噌」にも田中商店の「らーめん」にもキャベツは入っていないので、ここはカップ麺だけのオリジナル要素。

メーカー希望小売価格は220円(税別)なので、2022年3月現在の縦型ビッグにおける標準的な値段。コンビニでは「セブンイレブン」での取り扱いが意欲的で、そこで購入した場合の税込価格は232円になりますが、スーパーやドラッグストアなども販売店に含まれる全チャネル商品です。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:マルちゃん 彩未×田中商店 濃厚辛味噌豚骨
販売者:東洋水産株式会社
製造所:株式会社酒悦 房総工場(千葉県長生郡長南町美原台1-34)
内容量:106g(めん70g)
商品コード:4901990371186(JAN)
発売日:2022年03月21日(月)
実食日:2022年03月26日(土)
発売地域:全国
取得店舗:スーパー
商品購入価格:192円(税込)
希望小売価格:220円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:プラ+紙
湯量目安:440ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:1袋(特製スープ)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ、卵白)、添付調味料(みそ、ポークエキス、香辛料、しょうゆ、食塩、香味油脂、砂糖、植物油、豚脂、発酵調味料、豆板醤)、かやく(味付挽肉、キャベツ、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、増粘多糖類、炭酸カルシウム、カラメル色素、かんすい、酒精、レシチン、クチナシ色素、酸化防止剤(ビタミンE、ローズマリー抽出物)、pH調整剤、香料、パプリカ色素、香辛料抽出物、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む)

実食開始

麺の印象は「彩未」寄り

麺は油で揚げたフライ麺で、湯戻し時間は熱湯3分。今回のカップ麺を監修した「博多長浜らーめん 田中商店」の店舗で提供されている麺は、福岡から直送される加水率の低い極細麺で、麺の硬さも本場よろしく「はりがね(超かた麺)」「バリかた(かた麺)」「普通」「やわ」から選べるようになっているのですが、それとは一見して明確に異なるタイプの油揚げ麺を搭載しています。

具材のボリューム感がエグい

別添の小袋は後入れなので、お湯を内側の線まで注ぎ、待つこと3分。時間になったら「特製スープ」を加え、よく混ぜ合わせたら完成です。具材は東洋水産の「本気盛(マジモリ)」に匹敵するボリューム感を打ち出し、豚骨と味噌の香りも芳醇で、食欲を刺激してくる調理直後。

ちなみに製造所は株式会社酒悦の房総工場となっていますが、酒悦は1983年(昭和58年)7月から東洋水産の商品を多数製造している連結子会社なので、同社の房総工場については “マルちゃんの工場” という認識で問題ありません。それでは、引き続き彩未×田中商店の個性とバランスに注目しつつ「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(106g)あたり
カロリー:457kcal
たん白質:12.9g
脂  質:20.0g
炭水化物:56.4g
食塩相当量:6.9g
(めん・かやく:2.6g)
   (スープ:4.3g)
ビタミンB1:0.33mg
ビタミンB2:0.39mg
カルシウム:191mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:457kcal(めん・かやく:358kcal)(スープ:99kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

マルちゃんの新世代系

5.0

丸刃で切り出された縮れの強い平打ち麺ですが、あまり幅のある形状ではなく、そこそこ厚みがあって、噛むと内側から反発してくる強靭な弾力の持ち主。東洋水産の「謹製(きんせい)」シリーズに使われるタイプの油揚げ麺で、基礎クオリティが高く、有名店が監修したカップラーメンに合わせても見劣りしません。

みそラーメンに合うタイプ

「麺屋 彩未」の店舗では、1950年(昭和25年)創業の老舗「森住製麺」から取り寄せた多加水麺を使っており、さっぽろラーメンの王道を地で行く弾むような質感に定評があります。それと今回の油揚げ麺は異なるベクトルを歩んでいるのですが、どちらかといえば田中商店(とんこつ)」よりも彩未(みそ)寄りの仕上がり。

後述するスープの味付けは味噌を主体にしていたので、問題なく合っていたのですが、注意すべきは “ぜったいにフライングしない” こと。もちろん熱湯3分きちんと守るのは大前提に、それでも前半は硬い部分が多かったので、粉末スープと特製スープを念入りに混ぜ合わせた後、1〜2分ほど休ませるのがベストかもしれません。

スープ

やや「彩未」よりだけど「田中商店」も存在

5.0

特製スープを入れる前に味を確認してみたところ、味付けは赤味噌よりも白味噌に寄ったテイストで、
すりごまのパンチ、山椒のアクセント、そして生姜の香味が「麺屋 彩未」らしさを表現。ただ、彩未の動物系スープは淀みのない清湯(ちんたん)が基本となっているのに対し、カップ麺での豚骨部分は乳化感の強い白湯(ぱいたん)だったので、そこに「田中商店」の遺伝子を感じます。

特製スープも個性的

そこに別添の「特製スープ」を加えると、中には辛そうなオイルが入っているのですが、実際の辛さレベルはピリ辛の枠を出ません。しかし、これを加えることでラードの芳ばしさがプラスされるだけでなく、豆板醤や赤味噌で味の輪郭が整い、粉末スープでの生姜とは違う “フレッシュな生姜の風味で大幅にキレが増す” のも見どころ。

呼び戻しスープを彷彿とさせるクセは控えめなので、そこに期待していた場合、どうしても大人しい印象を受けるかと思いますが、生姜のキレは思っていた以上にヤンチャで効果的。適度な辛味については赤オニ(田中商店)を彷彿とさせる要素になるのと、彩未とは違う白濁した豚骨スープが土台を支えているため、きちんと両店の特徴が感じられました。

具材

たっぷりの挽肉で赤オニを再現

6.0

味付挽肉は他の商品にも使われている肉そぼろで、キャベツもネギも使い回しの具材ですが、とにかく量が尋常じゃありません。メインの味付挽肉はサイズが大きく、意識的に拾っても大量に残るので、それをイッキに掻っ込むもよし、追い飯(白ごはん)ぶち込んで〆るもよし。味噌が軸のスープは「麺屋 彩未」の色を強く感じると思いますけど、具材の印象は圧倒的に「田中商店」の “赤オニ” です。

熱湯3分で膨張するキャベツも食べ応えに寄与してくれるアイテムで、シャキッとしたネギの歯触りが食べ飽きない工夫になっている、かなり満足度の高い内容でした。

総評

5.5

麺とスープについては「麺屋 彩未」をベースにしているようなイメージで、しかしながら動物系(豚骨)の打ち出し方は「博多長浜らーめん 田中商店」の仕事ぶりを感じる着地。さらに大量の味付挽肉を加えることで “赤オニ” 特有の満足感を表現するなど、お互いの長所を感じる仕上がりです。

もうちょっと豚骨にクセを持たせても-・と、若干の不満を感じた部分もありますが、生姜のキレについては申し分なく、なんといっても容器の底に貯蓄されていく “赤オニ” の食べ応えが印象に残ったので、それも余すことなく楽しんでください【author・taka :a(大石敬之)】

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