記事内に広告が含まれています

発売5年目は原点回帰!? ローソン【六厘舎】監修「肉特盛 背脂豚骨中華そば」注目すべきは “肉特盛” だけじゃない!!

スポンサーリンク
明星食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2022年11月1日(月)新発売、ローソン名店シリーズのカップ麺「六厘舎監修 肉特盛 背脂豚骨中華そば」の実食レビューです。

ローソン名店シリーズの人気商品「六厘舎」のカップラーメンが “肉特盛” に進化!! しかし、それ以外にも大きな変更が‥‥

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

スポンサーリンク

六厘舎監修 肉特盛 背脂豚骨中華そば

六厘舎(ろくりんしゃ)とは、2005年(平成17年)4月18日の創業以来、ピーク時には “日本屈指の行列店” として全国的に名を馳せたレジェンドで、濃厚な魚介豚骨スープに極太麺を合わせたスタイルを特徴とする「またおま系」の代表格。またおま系の金字塔は埼玉県川越市に本店を置く「頑者(がんじゃ)」が打ち立て、それを「六厘舎」が確変状態に押し上げたといっても過言ではありません。

東京ラーメンストリート内の「六厘舎」外観と概要

今回の新商品「六厘舎監修 肉特盛 背脂豚骨中華そば」は、コンビニの中でもローソンにしか売ってない、PB(プライベートブランド)のカップラーメンで、製造者は東京都渋谷区に本社を構える明星食品。直近だと2022年3月1日に「六厘舎監修 魚介香り立つ極濃豚骨中華そば」を発売していたので、しばらく動きはないと油断していたところ、今度はシリーズ初の「肉特盛」をリリースしてきました。

明星食品と六厘舎の関係は、2018年10月16日発売の「濃厚中華そば 背脂とんこつ醤油」まで遡り、当初は油揚げ麺を採用していましたが、2020年10月27日に発売された「魚介香る濃厚中華そば」から本格志向のノンフライ麺を採用。そのリニューアル版が前述の「魚介香り立つ極濃豚骨中華そば」で、今回の「肉特盛 背脂豚骨中華そば」に繋がります。

タイトルにもある “肉特盛” は、数量限定のスポット商品によくあるコンセプトだったので、念のため明星食品に問い合わせてみたところ、従来の「魚介香り立つ極濃豚骨中華そば」を「肉特盛 背脂豚骨中華そば」に切り替える-・といった旨の回答だったので、立ち位置としてはリニューアルという認識で問題ありません。

撮影協力:ローソン店舗

その流れで主なリニューアルポイントと「ローソン」のホームページには載ってない “こだわり” を明星食品に聞いてみたところ、かやくの「肉特盛」だけが見どころなのではなく、従来の「魚介香り立つ極濃豚骨中華そば」は店舗の「つけめん」をイメージしたカップラーメンだったのに対し、今回は店舗の「中華そば」を再現した商品であることが分かりました。

六厘舎といえば「つけめん」のイメージが強いため、どうしても「中華そば」は陰に隠れがちですが、つけめんのスープを薄めただけ‥‥みたいに単純なラーメンではありません。つけめんのカテゴリーは “またおま系” なのに対し、中華そばのスープは背脂入りの豚骨しょうゆベースで、魚介はサポートに徹しているような、つけめんとは違うフレームワークが特徴的。

麺は自慢の極太麺よりも細めに、とはいっても標準的なラーメン用の中華麺よりかは太めのサイズに切り出され、アイデンティティの一つとなっているトッピングの魚粉も省くなど、つけめんとは異なる仕様で棲み分けを図っています。ネット上での評判や口コミをチェックすると、やはり大多数が「つけめん」を支持しているのですが、あえて「中華そば」の再現に切り替えた明星食品。

「溢れ出る豚の旨み」にも期待したい

思い返すとコラボ第1弾の「濃厚中華そば 背脂とんこつ醤油」も店舗の「中華そば」を再現していたので、原点回帰と捉えられなくもありません。ただ、このブログでコラボ第1弾のカップラーメンは及第点と評価しているため、当時からの進化や「魚介香り立つ極濃豚骨中華そば」(以下「前回発売品」という)との違いに注目しながらレビューします。

開封

天面のメッセージにも注目

今回のカップ麺に別添されている小袋は、フタの上に貼り付けてある「豚旨オイル」1袋のみ。製品スタイル自体は変わっていませんが、前回発売品には「魚介香り立つ風味豊かな特製スープ」を別添していたので、魚介よりも豚の旨味を強調する方向にシフトした様子。つまり、これも店舗の「中華そば」に通じる要素。

例の “生臭い感じの香り” も健在(けっこう癖が強いw)

かやくは、チャーシュー、味付豚肉、背脂加工品、ネギの計4種で、前回発売品には入れていたメンマを省き、ダイスミンチを追加しているような内容です。箸休めのメンマがないのは寂しい変更になりますが、2種の肉具材は嬉しいポイント。そして、もうひとつ注目しておきたいのがローソン標準価格の改訂です。

前回発売品では211円(税込228円)となっていたのに対し、今回は239円(税込258円)ということで、実売価格に30円もの値上がりが生じています。これは現在のローソン名店シリーズにおける縦型ビッグの基準となる値段で、明星食品は2022年6月1日出荷分から自社の即席袋めん・即席カップめんにおけるメーカー希望価格を6~12%アップさせていることから、納得できない値上げではありません。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:六厘舎監修 肉特盛 背脂豚骨中華そば
販売者:明星食品株式会社
製造所:東日本明星株式会社 埼玉工場(埼玉県比企郡嵐山町川島2360)
内容量:104g(めん70g)
商品コード:4902881476980(JAN)
発売日:2022年11月01日(火)
実食日:2022年11月02日(水)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(ローソン)
小売価格:239円(税別)
購入価格:258円(税込)
麺の種類:ノンフライ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:紙
湯量目安:400ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:1袋(豚旨オイル)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】めん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ、卵粉)、スープ(ポークエキス、豚脂、でん粉、しょうゆ、小麦粉、たん白加水分解物、食塩、糖類、香辛料、香味油、チキンエキス、にぼし粉末、さばぶし粉末。香味調味料)、かやく(チャーシュー、味付豚肉、背脂加工品、ねぎ)/ 加工デンプン、調味料(アミノ酸等)、香料、炭酸カルシウム、かんすい、カラメル色素、増粘多糖類、乳化剤、酸味料、酒精、カロチノイド色素、酸化防止剤(ビタミンE)、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に卵・乳成分・小麦・えび・ごま・さば・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)※本品製造設備では、かに・落花生を含む製品を生産しています。

実食開始

前回発売品と同じノンフライ麺かな?

コラボ第1弾には油揚げ麺を搭載していたと前述しましたが、今度は油で揚げずに乾燥させたノンフライ麺ということで、初代と比較して大きな進化を感じるところ。しかし、見た目は前回発売品と同じような雰囲気なので、もしかするとノンフライ麺は変えていないのかもしれません。

香りも前回発売品との違いが顕著

別添の小袋は後入れなので、熱湯を注ぐ前にフタの上から取り外し、内側の線まで熱湯を注いだら、フタをして待つこと5分。時間になったら「豚旨オイル」を加え、よく混ぜ合わせたら出来上がり。肉特盛‥‥を謳うわりにマシマシ感は控えめですけどw なかなかに豚臭い香りが印象的な調理直後。

ちなみに前回発売品と比較して、カロリーは415kcalから442kcalに上がり、しかしながら食塩相当量の値は微減するなど、栄養成分表示にも興味深い変化が生じていました。というわけで、ここから先は「めん」「スープ」「かやく」の項目に分けて特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(104g)あたり
カロリー:442kcal
たん白質:11.9g
脂  質:14.7g
炭水化物:65.4g
食塩相当量:5.4g
(めん・かやく:2.0g)
   (スープ:3.4g)
ビタミンB1:0.32mg
ビタミンB2:0.37mg
カルシウム:295mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:442kcal(めん・かやく:342kcal)(スープ:100kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

噛み込むと内部からブチンッと弾ける力強い食感が魅力

5.0

「小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ、卵粉」という原材料名の構成は、前回発売品に使われていたノンフライ麺と一致する内容で、食べ始めのガッシリとした噛み応えや、ぬめりを伴う表面の質感など、実際に食べてみて感じた印象も大きく変わりません。幅や厚みにも目立った変化は生じていなかったので、やはり同じノンフライ麺を使用しているのでしょう。

再現度は扨措きクオリティは低くない

そこそこの反発性を備えていることに加え、縦型ビッグのカップラーメンとしては太めのサイズ感から、確固たる自己主張を放ってはいるものの、ぬめりを伴う麺肌と強めの縮れが功を奏し、スープを弾く嫌いはありません。ぬめりについてもネガティブな要素ではなく、むしろ生の麺を茹で上げたときの臨場感に一役買っているようなイメージ。

たとえば同社の「麺神(めがみ)カップ」に搭載されている極太ノンフライ麺と比較して、それほどのインパクトはなく、2〜3年ほど前に確立された感じのベクトルなので、新進気鋭の目新しさはありません。しかし、後述するスープに対してのアプローチは強すぎず、それでいて弱すぎない、適切な力加減に思えました。

スープ

またおま系から動物系の背脂とんこつ醤油にシフト

5.0

前回発売品では「豚・鶏エキス」をメインに使っていましたが、今回は「ポークエキス」を主軸にし、なおかつ適度にクセを覚えるタイプ。調理前は生臭い感じのニオイが漂いますが、そのニオイから想像されるほどアクが強い味ではなく、しかしながら炊き出し感のある旨みが印象的。チキンエキスも併用していますが、あくまで鶏の要素は下支えに過ぎません。

煮干しやサバ節のアクセントを感じるものの、つけめんでは主役級の存在感を放っているのに対し、こちらは隠し味的な効かせ方で、あくまでもメインは豚の旨み。それも豚脂の芳ばしさを備えたポークエキスを使っているため、具材の背脂加工品も臨場感を増しています。

豚の旨みブースト

そこに別添の「豚旨オイル」を加えると、むわっとくる豚臭いニオイとオイル特有のコクがプラスされ、臨場感がワンランク上の段階に。それでいて土台には胡椒のキレを強めに感じるため、たしかな旨みを余韻に残しながら、適度な清涼感で最後まで飽きない工夫が凝らされています。

前回発売品をベースにしていることは間違いないけれど、魚粉の荒々しさは鳴りを潜め、代わりに豚の荒々しさが増している、大きな表情の変化を感じました。

かやく

ジャンクなダイスミンチもプラスに作用

5.0

チップ状のチャーシューとフリーズドライのネギ、そしてスープの項目で触れた背脂加工品も前回発売品と共通の具材になりますが、メンマはカットされ、新たにダイスミンチが追加されたのが “肉特盛” たる所以。ぶっちゃけ肉の特盛感は控えめなんですけどw 某謎肉のようなダイスミンチはチップ状のチャーシューよりジャンクな存在で、それがプラスに作用していたのがよかったです。

総評

5.0

ローソンの公式ウェブサイトには記載されていませんが、つけめんをイメージしていた前回発売品から「中華そば」をイメージしたカップラーメンにリニューアルということで、実は同じ「六厘舎」監修でも大きく方向性を変えてきた最新版の肉特盛。肉の盛り具合については賛否両論あるかと思いますけどw

魚粉のインパクトは下支えに徹し、豚の旨みが勢いを増したことで背脂加工品が活き活きとしている、その変化に価値が見出せる一杯でした。というわけで、ローソンは今後「肉特盛 背脂豚骨中華そば」を通年販売するようですが、次いつ仕様が変わるのか分かりません。現行のバージョンが気になっている方は、早めに最寄りのローソン店舗をチェックしてください【author・taka :a(大石敬之)】

タイトルとURLをコピーしました