どっちがおいしい!? 東西で味が違う「日清のどん兵衛 きつねうどん」を徹底比較!!

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日清食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2022年10月31日(月)新発売、日清食品のカップ麺「日清のどん兵衛 きつねうどん だし比べ」の食べ比べ企画です。

関ヶ原を境に東西で味を分けている「どん兵衛」の “だし” が一度に味わえるチャンス到来!!

どん兵衛の “きつねうどん” は「東」と「西」で何が違う? 実際に調理して比較し、東西の違いについて解説します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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日清のどん兵衛 きつねうどん だし比べ 2022

日清のどん兵衛(にっしんのどんべえ)とは、1976年(昭和51年)8月9日の発売以来、即席カップめん市場の和風どんぶり型うどん・そばカテゴリーにおいて圧倒的な占有率を誇るブランドで、現在は富山県・石川県・福井県・滋賀県・奈良県・和歌山県以西で「西日本向け」の味を、北海道を除く東日本では「東日本向け」の味を展開し、東西で異なる味の嗜好に配慮しているのですが‥‥

「日清のどん兵衛 きつねうどん だし比べ(東)」

今回の新商品「日清のどん兵衛 きつねうどん だし比べ」は、関ヶ原を境に東西で味を分けている「日清のどん兵衛 きつねうどん」を期間限定で全国販売し、味の違いを楽しんでもらう食べ比べ企画で、それぞれのパッケージには「東」「西」と大きく表示。昨年の「だし比べ」では吉岡里帆さん扮する “どんぎつね” をパッケージに配していましたが、今年はアニメ版での登場です。

「日清のどん兵衛 きつねうどん だし比べ(東)」の “どんぎつね” をデザインしたのは、日本を代表する漫画家で、アーティストとしても著名な窪之内英策(くぼのうち えいさく)その人。どんぎつねがアニメ化したと話題になったCM『どんぎつねシーズン2 秋祭 篇』と共通の “どんぎつね” で、あどけない少女のような、それでいて古くから存在する精霊のような神秘さを纏っています。

日清のどん兵衛CM『どんぎつねシーズン2 秋祭 篇』

『どんぎつねシーズン2 秋祭 篇』ではアニメ『チェンソーマン』で主人公のデンジ役に抜擢された声優・戸谷菊之介さんが青年のCVを務め、どんぎつねのCVは女優の小川あんさんが担当し、SNSをはじめとするネット上でも話題になったのは記憶に新しいところ。

「日清のどん兵衛 きつねうどん だし比べ(西)」

片や「日清のどん兵衛 きつねうどん だし比べ(西)」の “どんぎつね” をデザインしたのは、フジテレビ系列で放送中のドラマ『ラジエーションハウスⅡ』の原作『ラジエーションハウス』で作画を担当しているモリタイシさんで、窪之内英策さんの “どんぎつね” とは異なる雰囲気のキャラクター像を創造し、新たな魅力を引き出しました。

日清のどん兵衛CM『どんぎつねシーズン2 耳そこなんですか? 篇』

公開中のCM『どんぎつねシーズン2 耳そこなんですか? 篇』ではアニメ『SPY×FAMILY』のユーリ・ブライア役を担当している人気声優の小野賢章さんが青年のCVを、さらに同アニメでユーリ・ブライアの姉に当たるヨル・フォージャー(いばら姫)役を担当している人気声優の早見沙織さんが “どんぎつね” のCVを担当するなど、まさかの共演に驚いたのですが、そろそろ話を本題に戻しましょうw

どちらも「東西だし比べ」専用のパッケージを採用していますが、味については通年販売されている「日清のどん兵衛 きつねうどん」と同じ配合なので、いつも食べている「どん兵衛」と変わりません。そのため多くを語る必要はないかと思いますけど、そういえばブログで東西の違いについて詳しく比較したことがなかったので、これを機に取り上げることにしました。

「だし比べ」の容器側面にも東(E)と西(W)を表示

私は関西生まれの関西育ちなので、いつも食べている「きつねうどん」は “西日本向け” なのですが、一度も “東日本向け” を食べたことがないわけではありません。ただ、東日本向けを食べたのは4、5年くらい前? いや、もっと前だったかな‥‥と、それくらいのブランクがあり、普段は数量・期間限定のスポット商品を中心にレビューしているため、けっこう新鮮な気持ちで向き合ってます。

開封

(左)東日本向け /(右)西日本向け

さて、まずは別添の小袋から。東日本向け・西日本向けともに別添は「七味付き粉末スープ」だけなので、作り方の手順は変わりません。しかし、粉末スープの味が違うのはもちろん、彩り七味の配合も違うため、詳しくは後述します。ちなみに2008年12月1日から「液体つゆ仕上げ」を東日本限定で販売していましたが、昨年8月に製造を終了しているため、現在は市場に出回っていません。

どっちがどっちでしょう?

「日清のどん兵衛」といえば、お豆腐屋さんと同じ製法で作った丸大豆100%の「ふっくらおあげ」も大きな魅力となっており、東西でサイズに違いはないのですが、東日本では醤油の旨みと甘みを強めに効かせ、東日本では醤油感を抑えて豊潤な甘さを際立たせるなど、それぞれの “つゆ” に合わせて味付けを変えています。

「日清のどん兵衛 きつねうどん だし比べ」のメーカー希望裏価格は214円(税別)なので、通常の「きつねうどん」と同じ値段に設定されているのですが、数量限定のスポット商品。私が購入したスーパーでの販売価格を例に挙げると、通常の「きつねうどん」は168円(税込181円)なのに対し、今回の「だし比べ」は138円(税込149円)だったので、中身が同じなら「だし比べ」のほうが得だなと。

もちろん販売価格は店舗によって変動するため、この値段と断言することはできないけれど、たとえば直近だと「鬼滅の刃」パッケージ然り、こういったスポット商品は通常品よりも安く販売される傾向があります。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:日清のどん兵衛 きつねうどん だし比べ 東 / 西
製造者:日清食品株式会社
製造所:静岡工場 / 関西工場
内容量:96g(めん74g)/ 95g(めん74g)
商品コード:4902105276105 / 4902105276112(JAN)
発売日:2022年10月31日(月)
実食日:2022年11月03日(木)
発売地域:全国
取得店舗:スーパー
小売価格:214円(税別)
購入価格:149円(税込)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:標準どんぶり型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:410ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:1袋(七味付き粉末スープ)

原材料名とアレルギー表示

【日清のどん兵衛 きつねうどん だし比べ 】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、植物性たん白、こんぶエキス、大豆食物繊維、糖類)、かやく(味付油揚げ、かまぼこ)、スープ(食塩、糖類、魚粉(そうだかつお、にぼし、かつお)、粉末しょうゆ、かつおぶし調味料、デキストリン、七味唐辛子、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、増粘剤(アラビアガム)、炭酸Ca、リン酸塩(Na)、カラメル色素、香料、香辛料抽出物、酸味料、酸化防止剤(ビタミンE)、乳化剤、パプリカ色素、クチナシ色素、ビタミンB2、ビタミンB1、ベニコウジ色素、(一部に小麦・乳成分・ごま・さば・大豆・ゼラチンを含む)
【日清のどん兵衛 きつねうどん だし比べ 西】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、植物性たん白、こんぶエキス、大豆食物繊維、糖類)、かやく(味付油揚げ、かまぼこ)、スープ(食塩、魚介調味料、粉末しょうゆ、魚粉(かつお、さば、いわし)、七味唐辛子、ねぎ、糖類、こんぶ粉末、こんぶ調味料)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、増粘剤(アラビアガム)、炭酸Ca、リン酸塩(Na)、カラメル色素、香料、酸化防止剤(ビタミンE)、香辛料抽出物、乳化剤、パプリカ色素、クチナシ色素、ビタミンB2、チャ抽出物、ビタミンB1、ベニコウジ色素、(一部に小麦・乳成分・ごま・さば・大豆・ゼラチンを含む)

実食開始

『日清のどん兵衛 きつねうどん だし比べ(東)』栄養成分表示[1食(96g)あたり]カロリー 421kcal(めん・かやく 398kcal / スープ 23kcal)、たんぱく質 9.9g、脂質 17.4g、炭水化物 56.1g、食塩相当量 5.0g(めん・かやく 1.7g / スープ 3.3g)、ビタミンB1 0.20mg、ビタミンB2 0.22mg、カルシウム 203mg(製造所:静岡工場)

まずは「日清のどん兵衛 きつねうどん だし比べ(東)」の調理直後‥‥なんですけど、東日本で通年販売されている「日清のどん兵衛 きつねうどん(東)」と中身は同じなので、特段に変わった様子はありません。ただ、香りは西向けよりも厚みがあり、やわらかく包み込んでくれるような、包容力のあるファーストインプレッション。

『日清のどん兵衛 きつねうどん だし比べ(西)』栄養成分表示[1食(95g)あたり]カロリー 413kcal(めん・かやく 382kcal / スープ 31kcal)、たんぱく質 9.1g、脂質 17.1g、炭水化物 55.7g、食塩相当量 5.2g(めん・かやく 1.6g / スープ 3.6g)、ビタミンB1 0.19mg、ビタミンB2 0.18mg、カルシウム 214mg(製造所:関西工場)

片や「日清のどん兵衛 きつねうどん だし比べ(東)」の調理直後、こちらは関ヶ原を境に西日本で販売されている「日清のどん兵衛 きつねうどん(西)」と同じ仕様で、東向けよりも “はんなり” した雰囲気というか、凛とした澄まし顔。せやけど、ほんまはアンタのこと好きやさかいに——みたいな(知らんけど)。ちなみにカマボコの枚数に差が生じていますが、よくある個体差に過ぎません。

というわけで、パッと見の雰囲気こそ似ていますが、香りは別物といっても過言ではない「東」と「西」の定番商品。ここから先は「めん」「つゆ」「かやく・彩り七味」の項目に分けて特徴を解説し、それぞれの魅力をお伝えします。

めん

「東」の油揚げ麺

麺に東西の差はありません

「小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、植物性たん白、こんぶエキス、大豆食物繊維、糖類」という原材料名の構成は、東向け・西向けともに共通で、実際の仕上がりも然り。粉末スープにおけるpH(水素イオン指数)の関係だったり、待ち時間が微妙に違っていたり、そういった面で差が生じることもありますけど、基本的には同じ油揚げ麺という認識で問題ありません。

「西」の油揚げ麺

以前に「日清のどん兵衛 きつねうどん」2019年ひっそりとリニューアル‥‥という記事でも触れているのですが、実は2019年3月上旬「日清のどん兵衛」における油揚げ麺(うどん・そば)が世代交代しており、うどんには「糖類」や「昆布エキス」が練り込まれ、つゆとの一体感が従来品よりもアップしました。

もちろん熱湯5分ジャストで適切に戻りますが、数年前に話題をさらった “10分どん兵衛” よろしく長めに待つとジューシーな食感になり、指定の時間通りに食べ始めると強めのコシが楽しめます。ライバル関係にあるといっても過言ではない東洋水産(マルちゃん)の「赤いきつねうどん」は伝統的なスタイルを守っているのに対し、日清食品の「どん兵衛」は常に先進的なスタンスが強みになっていますね。

つゆ

「東」の “つゆ” は濃いめの色合い

あらためて比較すると、ぜんぜん違う

北海道(北のどん兵衛)を除く東向けの「つゆ」は、本鰹×宗田鰹のWだしを中心に、前述した「液体つゆ仕上げ」(販売終了)ほどではないけれど、西向けより丸大豆醤油のコクが深く、こっくりと丸みを帯びた味わい。色は西向けよりも濃いめに見えますが、食塩の尖りでいうと実は東向けのほうが控えめで、甘さは西向けよりも強く、昆布の旨みは感じません。

「西」の “つゆ” は淡い見た目

対して “だし文化” に五月蝿い西向けの「つゆ」は、本鰹×昆布のWだしを特徴とし、色は東向けよりも淡い面持ちで、実際に丸大豆醤油の主張も香り付けに過ぎない程度。前述のように食塩のシャープさは西向けのほうが強く、甘さは比較的に控えめで、こっくりとした印象を受ける東向けの味わいに反し、醤油よりも出汁(だし)の風味を立てている、華やかで上品な淡麗系のテイスト。

さらに使用している魚粉にも違いがあり、東向けは宗田鰹・煮干し・鰹(かつお)をブレンドしているのですが、西向けは鰹・鯖(さば)・鰯(いわし)と配合を変えているため、そこも大きな違いになります。

かやく

「東」には唐辛子多めの七味を搭載

それぞれの「つゆ」に配慮

「ふっくらおあげ」の大きさは東西共通で、レギュラーサイズの「きつねうどん」における調理前の重さは、どちらも15gになるように設計されています。しかし、東向けは醤油と砂糖が強めのコク深い味付けで、七味は西向けよりも赤唐辛子を多めに配合した「赤唐辛子華やぐ彩り七味」を別添しているのが見どころ。

「東」には和山椒多めの七味を搭載

対して西向けの「ふっくらおあげ」は、東向けよりも控えめな味付けで、油揚げ本来の風味が強く、おいなりさん的な魅力を感じるのは東向け‥‥いや、稲荷寿司を引き合いに出すと地域性について言及しなければいけなくなりますよねw ひとまず、それぞれの「つゆ」に合わせて「ふっくらおあげ」の味付けを変えているので、まったく同じ仕様ではありません。

西向けの七味は東向けよりも和山椒を効かせた「和山椒華やぐ彩り七味」を別添しているため、唐辛子の芳ばしさは控えめですが、だし文化の西向けに全体の香りが強調される配合に変えています。それぞれトッピングの前に香りを確認すると、かなり表情が違うので、その段階から意識して比較すると面白いですよ。

まとめ

あらためて東西の味に向き合ってみた結果、醤油の加減や昆布の有無、さらに甘さの加減など、味の違いは明確で、東日本の方にとって西向けは薄味、西日本の方にとって東向けは濃い味と感じるかもしれません。しかし、私は関西在住と先に触れましたが、こっくりと甘濃い東向けの「きつねうどん」も素直に受け入れられる味わいだったので、どちらも美味しく、とても有意意義な食べ比べになりました。

おそらく年内であれば容易に入手できると思いますけど、数量限定の企画なので、いつもの「きつねうどん」とは異なる地域の味付けが気になっている方は(通年品よりも安く販売している店舗も多いと思いますし)これを機に試してみてください【author・taka :a(大石敬之)】

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