サンヨー食品×リケンのノンオイル “ドレッシング風” カップ麺「青じそ」と「くせになるうま塩」の味わい再現!!

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サンヨー食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2021年8月9日(月)新発売、サンヨー食品×リケンのカップ麺「青じそドレッシング風 わかめそば」及び「うま塩ドレッシング風 塩ラーメン」の実食レビューです。

リケンのノンオイルをカップ麺にデフォルメ!? おいしさ新提案「青じそ」と「くせになるうま塩」の “ドレッシング感” まで再現!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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サンヨー食品×リケンのノンオイル

リケンのノンオイルとは、理研ビタミンがシリーズ展開している家庭用のドレッシングで、1989年(平成元年)2月発売の「ノンオイルスーパードレッシング」が原点。現在は定番の「青じそ」や「中華ごま」「和風」のほか、にんにくを効かせた「くせになるうま塩」に、洋風の「イタリアン風バジル」や「塩レモン」など、バリエーションに富んだ味とカロリーの低さで人気を博しています。

リケンのドレッシングをカップ麺で再現

そんな「リケンのノンオイル」シリーズの定番商品「青じそ」と「くせになるうま塩」を “即席カップめん” にアレンジしてしまったのが今回の新作で、サッポロ一番のブランドで知られるサンヨー食品と理研ビタミンが共同開発。実はコラボ第3弾となる両社のカップ麺ですが、リケンのノンオイルを題材にしたカップ麺の開発は前例のない展開で、きちんと “ドレッシング感” まで再現とのこと。

「リケンのノンオイル」シリーズの歴史を辿ると、1986年(昭和61年)6月に発売された「生海草サラダ(ノンオイルドレッシング青じそ付き)」まで遡り、それを販売するためには海藻(わかめ)特有の臭みを消す必要がある、しかしながら既存のドレッシングでは困難として、専用のドレッシングを開発するところからプロジェクトをスタート。

すでに同社が販売していた業務用商品「棒々鶏ドレッシング」のノウハウを活かし、試行錯誤を繰り返した結果、添付用の青じそドレッシングが生まれます。そのような経緯で発売された「生海草サラダ」の本体もさることながら、ノンオイルドレッシング単体での販売を希望する客の声が多く、バイヤーからも商品化の提案があり、新たな家庭用商品の開発を真剣に検討し始めた理研ビタミン。

「リケンのノンオイル 青じそ」をカップそばで再現

かくして生まれたのが1989年(平成元年)2月発売の「ノンオイルスーパードレッシング 青じそ」(現「リケンのノンオイル 青じそ」)で、今回の和風カップめん「サンヨー食品×リケン 青じそドレッシング風 わかめそば」の開発に繋がるのですが、一見するとキワモノ路線の変わり種。しかし、そこは真面目なサンヨー食品とリケンのコラボ。

商品のパッケージには記載されていませんが、麺に使用している蕎麦粉は挽きぐるみ(ふるい分けをせず、そばの実を丸ごと挽いた粉)で、しょうゆベースの和風つゆには鰹節・煮干し・さば節のほか、梅* や青じそドレッシングを再現した風味を効かせているらしく、具材にはリケンの「ふえるわかめちゃん」を使用する徹底ぶり。*リケンのノンノイル「青じそ」には、しその苦味を消すために梅肉を加えています。

さらに同時発売品として、にんにくの旨みを効かせたリケンのノンオイル「くせになるうま塩」をイメージした即席カップめん「サンヨー食品×リケン うま塩ドレッシング風 塩ラーメン」も新開発。こちらは比較的に味をイメージしやすい商品かと思いますが、スープの原材料に粉末酢を合わせることで、ドレッシング特有の酸味を再現とのこと。

「塩ラーメン」にも「ふえるわかめちゃん」使用

サンヨー食品と理研ビタミンのコラボは、2018年6月18日発売の「サッポロ一番×リケン わかめスープ味 ラーメン」及び「同 ねぎのピリ辛スープ味 ラーメン」を皮切りに、2019年3月18日発売の「ふえるわかめちゃん使用 あごだしうどん」及び「同 ホタテだし塩ラーメン」と続きましたが、2020年は目立った動きを見せなかったので、前述のように今回がコラボ第3弾の取り組みになります。

開封

「青じそドレッシング風 わかめそば 」開封

「青じそドレッシング風 わかめそば」には “ふえるわかめちゃん” のほかに、かまぼこや斜め切りのネギを合わせ、そば粉の香りよりも青じそドレッシング風の香りをフロントに感じるファーストインプレッション。ちなみに製造所はカナヤ食品の千葉旭工場(千葉県旭市鎌数9163-25)で、サンヨー食品の主力商品「サッポロ一番 みそラーメン」やエースコックの「飲み干す一杯」なども製造しています。

「うま塩ドレッシング風 塩ラーメン」開封

「うま塩ドレッシング風 塩ラーメン」にも “ふえるわかめちゃん” を使っており、斜め切りのネギも共通の具材ですが、キャベツと鶏・豚味付肉そぼろをトッピング。こちらの製造所は太平食品工業の本社工場(群馬県前橋市朝倉町555-4)となっているのですが、太平食品工業はサンヨー食品の製造部なので、認識としては “サッポロ一番の工場” という解釈で問題ありません。

どちらもメーカー希望小売価格は193円(税別)に設定されており、全国のスーパーやドラッグストア、ディスカウントストアなどが主な販売店。値段は店舗によって異なりますが、平均的に税込100円前後かと思いますし、お店によっては100円以下でも手に入る価格帯のカップ麺です。

製品詳細情報・購入価格等

 青じそドレッシング風
わかめそば
うま塩ドレッシング風
塩ラーメン
販売者サンヨー食品サンヨー食品
製造所カナヤ食品太平食品工業
内容量59g(めん50g)65g(50g)
JAN49017340434094901734043423
発売日2021年8月9日2021年8月9日
発売地域全国全国
取得店舗スーパースーパー
購入価格105円(税込)105円(税込)
小売価格193円(税別)193円(税別)
麺の種類油揚げ麺油揚げ麺
スタイル縦型レギュラー縦型レギュラー
容器材質
湯量目安330ml310ml
調理時間熱湯3分熱湯3分
小袋構成別添なし別添なし

原材料名とアレルギー表示

【青じそドレッシング風 わかめそば】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、そば粉、植物油脂、でん粉、食塩、植物性たん白、粉末卵)、スープ(食塩、糖類、でん粉、梅肉粉末、しょうゆ、魚粉、たん白加水分解物、かつお節エキス、にんにく調味料、昆布エキス、トマトエキス)、かやく(わかめ、ねぎ、かまぼこ)/ 調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、香料、カラメル色素、酸味料、リン酸塩(Na)、酸化防止剤(ビタミンE)、増粘多糖類、微粒二酸化ケイ素、ベニコウジ色素、(一部にえび・かに・小麦・そば・卵・さば・大豆・鶏肉・豚肉を含む)
【うま塩ドレッシング風 塩ラーメン】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、野菜エキス、しょうゆ)、スープ(糖類、食塩、香辛料、デキストリン、たん白加水分解物、酵母エキス、チキンエキス、でん粉、すりごま、粉末酢、にんにく調味料、トマトエキス)、かやく(キャベツ、鶏・豚味付肉そぼろ、わかめ、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、増粘多糖類、酸味料、カラメル色素、クチナシ色素、かんすい、香料、レシチン、微粒二酸化ケイ素、酸化防止剤(ビタミンE)、香辛料抽出物、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む)

実食開始

栄養成分表示[1食(59g)あたり]カロリー 253kcal(めん・かやく 214kcal / スープ 39kcal)、たんぱく質 6.7g、脂質 9.2g、炭水化物 35.9g、食塩相当量 4.2g(めん・かやく 1.3g / スープ 2.9g)、カルシウム 219mg
青じそドレッシング風 わかめそば

まずは「青じそドレッシング風 わかめそば」の調理直後、きわめてフツーの「わかめそば」に見えますが、漂ってくる香りは「リケンのノンオイル 青じそ」を思わせるところがあって個性的。蕎麦は香りを大切にしなければいけない食べ物なので、どのようにドレッシングの要素が絡み合ってくるのかが見どころ。

栄養成分表示[1食(65g)あたり]カロリー 273kcal(めん・かやく 225kcal / スープ 48kcal)、たんぱく質 7.0g、脂質 8.6g、炭水化物 41.9g、食塩相当量 4.2g(めん・かやく 1.6g / スープ 2.6g)、カルシウム 238mg
うま塩ドレッシング風 塩ラーメン

続けて「うま塩ドレッシング風 塩ラーメン」の調理直後、こちらも見た目からドレッシング感が伝わってくるわけではないのですが、お湯を注いだ瞬間から漂ってくる粉末酢の香りが面白く、それでいて違和感なく収まっていそうな雰囲気。こちらの粉末スープにはトロミ成分が含まれていたので、溶け残りがないように混ぜ合わせてください。

※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

青じそドレッシング風 わかめそば

どちらも値段相応の品質

「青じそドレッシング風 わかめそば」の油揚げ麺には、野趣に富んだ田舎蕎麦などで重宝される “挽きぐるみ” を使用しているため、やや黒っぽい見た目で香りも強く、青じそドレッシング風の粉末スープに埋没しないように配慮した作り。けっこう縮れが強いのと、後半は食感がモタついてくるので、あまり高級感のあるタイプではないのですが、税込100円前後の売価を思えば悪くありません。

うま塩ドレッシング風 塩ラーメン

片や「うま塩ドレッシング風 塩ラーメン」の油揚げ麺に “全粒粉入り” みたいな特徴はなく、いたって平々凡々な油揚げ麺で、もしも有名店とコラボしたカップラーメンなら酷評対象にもなりかねないのですが、油揚げ麺らしい油揚げ麺を欲している気分のときには誂え向き。後述する粉末スープとの相性も悪くなかったので、特に引っ掛かるところなく食べられました。

どちらも調理前の麺量は50gだったので、やや少なめではあるものの、レギュラーサイズの縦型カップ麺としては標準的な値。スーパーやドラッグストアでの実売価格も安いため、それを思えば値段相応のクオリティかと思います。

スープ

青じそドレッシング風 わかめそば

なるほど「ドレッシング風」という表現にも納得

「青じそドレッシング風」の粉末スープは、すこし甘酸っぱいテイストで、体感的に青じそ(大葉)よりも梅肉のアクセントが強く、イメージとしては “梅昆布茶” でアレンジしたような雰囲気の味。オリジナルのドレッシングほど酸味は強くないけれど、鼻に抜けるのは「リケンのノンオイル 青じそ」を想起させる香りなので、再現度は低くありません。

幼い頃から梅を麺に練り込んだ「梅そうめん」や「梅うどん」が身近にあったので、合わせるなら蕎麦よりも‥‥などと思う節もありましたが、梅と蕎麦の組み合わせはカップ麺でも珍しく、なるほど新提案。ただ、もともと「リケンのノンオイル 青じそ」は海藻用に作られたドレッシングをルーツに持つため、それとの相性は悪くなかったものの、蕎麦との相性は可もなく不可もなしでしょうか。

うま塩ドレッシング風 塩ラーメン

「うま塩ドレッシング風」の粉末スープは、にんにくの風味を効かせた塩ダレ系の味わいで、そこだけ見ると珍しい路線ではないのですが、けっこう分かりやすく粉末酢のアクセントを感じるのがポイント。やや人工的なトロミ成分が邪魔に思えましたが、ある意味それも「リケンのノンオイル くせになるうま塩」の再現度を高める要素といえなくもありません。

食べ始めのニンニク感は常識的で、しかしながら徐々に蓄積されていく中盤から、食べ終わる頃には人と話すとき気になるレベル。熱い間は分かりにくいのですが、口の中に残る余韻は「リケンのノンオイル くせになるうま塩」に通じるところがあり、なかでも粉末酢の酸味が印象に残りました。

具材

青じそドレッシング風 わかめそば

さすがにエースコックの「わかめラーメン」には及びませんが、ちゃんとリケンの「ふえるわかめちゃん」を具材に使用してくれているのが嬉しく、斜め切りのネギはフリーズドライ。加えて和風の「青じそドレッシング風 わかめそば」には、半月型の蒲鉾(かまぼこ)を採用することで、和の雰囲気を底上げしています。

うま塩ドレッシング風 塩ラーメン

「ふえるわかめちゃん」とフリーズドライのネギは「うま塩ドレッシング風 塩ラーメン」共通で、スープとの相性を考慮したキャベツが嬉しく、ちょっとジャンクな風味の鶏・豚味付肉そぼろが食べ応えに寄与。見た目と味的に赤パプリカが入っていると嬉しかったのですが、ここだけ見ると縦型ビッグのカップラーメンにも見劣りしない内容です。

総評

3.5

どちらの粉末スープも “ドレッシング感” が表現された仕上がりで、なるほど「リケンのノンオイル」を彷彿とさせる味わいだったのですが、青じそドレッシング風のスープと蕎麦の相性は可もなく不可もなしだったり、うま塩ドレッシング風のスープも感動する味ではなかったり、もう一捻り欲しかったなと。

ただ、結果的に面白い企画だったので、どっちがオススメかと効かれたら「青じそドレッシング風 わかめそば」に軍配です。ちなみにサンヨー食品の企業間コラボ商品といえば、2021年8月23日に国産コンビーフ第1号の味を再現したカップ焼きそば「ノザキのコンビーフ味 塩焼そば」が発売予定となっているので、引き続き目を光らせておいてください【author・taka :a(大石敬之)】

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