九州ラーメン総選挙1位【暖暮】監修 “常連客が選ぶ通な味わい” 辛ダレ豚骨「濃口」をカップ麺で再現!!

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エースコック

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2021年8月9日(月)新発売、エースコックのカップ麺「全国ラーメン店マップ 福岡編 ラーメン暖暮 辛ダレ豚骨ラーメン 濃口」の実食レビューです。

ラーメン激戦区の人気店「暖暮」監修 “コラボ第3弾” のカップラーメンは常連客に人気の「こってり味」を再現!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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ラーメン暖暮 辛ダレ豚骨ラーメン 濃口

暖暮(だんぼ)とは、株式会社ユニゾン(CEO:片田康二 / 代表取締役:片田深雪)が運営する自家炊き豚骨ラーメン専門店で、創業は2000年(平成12年)3月4日。その2年後となる2002年(平成14年)には、世界的にも有名な「一風堂(いっぷうどう)」や天然とんこつラーメン専門店「一蘭(いちらん)」を退け、FBS主催の “九州ラーメン総選挙1位” に輝き、その名を九州全土に轟かせます。

名前の由来は「日常の『暮』らしにもホッとできる『暖』かな一杯」

福岡県筑紫野市に開業した1号店を皮切りに、静岡・東京・神奈川・鹿児島・大分・宮崎・沖縄と店舗を広げ、らーめん酒場暖暮を含む2021年8月現在の店舗数は国内に25店舗。加えてカナダ・バンクーバーの “キッツ” ことキツラノ(1833 West 4th Ave.)にて、2015年(平成27年)5月8日に海外1号店「DANBO Kitsilano」を開業し、海外にも12店舗を構える大所帯に成長しました。

今回の新商品「全国ラーメン店マップ 福岡編 ラーメン暖暮 辛ダレ豚骨ラーメン 濃口」は、大阪府吹田市に本社を置くエースコック株式会社と「暖暮(DANBO)」の共同開発商品で、九州ラーメン総選挙1位を受賞した「ラーメン」をイメージしているのですが、その中でも “常連客が選ぶ通な味わい” とされる「味濃いめ」「油多め」のオーダーを縦型ビッグのカップラーメンで再現。

「暖暮」の店舗で提供されている「ラーメン」は、素材と部位を厳選した豚骨をアルカリ水のみで炊き出した “全店舗自家炊き” の豚骨スープを特徴とし、旨味とビタミンを完全に抽出。それに合わせるタレは、最後の一滴まで飲み干せるように様々な素材を組み合わせ、塩分をギリギリまで抑えているらしく、中国薬味や漢方食材などを独自に組み合わせた “辛味だれ” をトッピングしているのもポイント。

その中でも常連客に人気を博す注文方法が「濃口」

エースコックと「暖暮」のコラボ商品は、2017年(平成29年)10月30日に発売された「全国ラーメン店マップ 福岡編 ラーメン暖暮 辛ダレ豚骨ラーメン」を皮切りに、あえて臭みを取り除いた豚骨スープと辛味だれを再現。それは結果的にカップラーメンらしい仕上がりでしたが、豆板醤に “豚の旨みを加えた” 特製ペーストは味わい深く、すこしザラつきのある麺も印象に残りました。

その約3年後となる2020年(令和2年)7月20日、再びエースコックと「暖暮」のコラボ商品がリリースされるのですが、前作の「全国ラーメン店マップ」からではなく「スーパーカップ1.5倍 ラーメン暖暮監修 辛ダレ豚骨ラーメン」として新発売。今度は店舗で使える “替え玉無料券” 付きで、麺の量も大盛りでしたが、よくも悪くもスーパーカップらしく、このブログでは評価が伸び悩むことに——。

というわけで、通算するとエースコック×暖暮のコラボ第3弾となる今回のカップ麺。次は流行りの汁なし化でも企画してくるのかと思いきや、再びブランドを縦型ビッグの「全国ラーメン店マップ」に戻し、店舗での注文時に選択可能な「味濃いめ」「油多め」という常連客からも特に人気の高い濃口の味わいを再現。

フタの上に店舗で使える “替玉1杯無料券” 付き

前回発売品の「スーパーカップ1.5倍」に引き続き、通常価格150円(税込)の替玉1杯が無料になるクーポン付き(有効期限:2022年8月22日)で、日本国内のラーメン暖暮で利用可能とのこと。はたして約4年前からの進化は感じられるのか、加えて「味濃いめ」の指標は “塩気” なのか “旨味” なのかにも注目しながらレビューします。

開封

あいかわらず特製ペーストは粉まみれ‥‥w

今回のカップ麺に別添されている小袋は、後入れの「特製ペースト」が1袋。最初から容器の中に入っている状態なので、粉末スープまみれなのが玉に瑕。これについては約4年前の「全国ラーメン店マップ 福岡編 ラーメン暖暮 辛ダレ豚骨ラーメン」と同じ構成となっており、エースコックの縦型ビッグでは定番の方式です。

具材の構成はシンプル(ねぎ多いな‥‥)

具材は程良く味付けした焼豚が1枚に、ネギとキクラゲが入っているのですが、前回の「全国ラーメン店マップ 福岡編」では2種類のネギを採用していたのに対し、今回のネギは1種類に変更されています。店舗で使えるクーポンを別添したことによるトレードオフなのか、それとも麺やスープを改良したことによる調整か‥‥などと考えつつ、それよりも気になるのはページの上部にも掲載した容器側面の写真。

というのもカップ麺に印刷されている店舗外観の写真は、株式会社ハートコネクションが運営している沖縄のFC(フランチャイズ)店舗「暖暮 那覇牧志店」で、しかもリフレッシュ前(2019年3月11日〜19日に実施された改装前)の外観。それについて公式は言及していませんが、カップ麺を監修しているのは福岡県筑紫野市の「暖暮 本店」ではなく、FC加盟店ということを意味しているのでしょうか‥‥。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:全国ラーメン店マップ 福岡編 ラーメン暖暮 辛ダレ豚骨ラーメン 濃口
製造者:エースコック株式会社
製造所:W・関西滝野工場(兵庫県加東市河高1816-175)
内容量:97g(めん70g)
商品コード:4901071247300(JAN)
発売日:2021年08月09日(月)
実食日:2021年08月10日(火)
発売地域:全国
希望小売価格:220円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:紙
湯量目安:440ml
調理時間:熱湯2分
小袋構成:1袋(特製ペースト)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、植物性たん白、卵白粉、香辛料)、スープ(植物油脂、ポークエキス、乳化油脂、食塩、豚脂、ポーク調味料、豆板醤、香辛料、みそ、たん白加水分解物、しょうゆ、酵母エキス、オニオンパウダー、チキンエキス、全卵粉)、かやく(焼豚、ねぎ、キクラゲ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸Ca、ソルビット、増粘剤(増粘多糖類、アルギン酸エステル)、重曹、微粒二酸化ケイ素、酒精、香料、かんすい、香辛料抽出物、酸化防止剤(ビタミンE)、紅麹色素、甘味料(スクラロース、アセスルファムK)、カロチノイド色素、酸味料、カラメル色素、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)

実食開始

熱湯2分の油揚げ麺を採用

麺は油で揚げたフライ麺で、湯戻し時間は熱湯2分。これについては2017年10月発売の「全国ラーメン店マップ 福岡編」と同じ仕様なのですが、スープのカロリーは100kcalから123kcalに上がっています。とはいえ比較対象が4年前の商品なので、変わっているのも当然といえば当然なんですけど、カロリーアップは “濃口” の指標に期待できるポイントの一つ。

けっこう雰囲気のある調理直後

あとは熱湯を内側の線まで注ぎ、別添の小袋をフタの上で温めながら待つこと2分——。時間になったらフタを開け、小袋の中身を加えて混ぜたら出来上がり。エースコックのニュースリリースには “別添の辛ダレを加えることで、さらに豚の旨みと深みのある辛みを感じられる” との記載があり、今回も辛ダレに含まれる豚の旨味に注目したいところ。

ちなみにコンビニで購入した場合の税込価格は232円になりますが、スーパーやドラッグストアなども販売店の対象なので、まずはコンビニ以外の店舗を探してみるのがいいかもしれません。それでは、念のため辛味の強さにも注目しつつ「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(97g)あたり
カロリー:442kcal
たん白質:13.0g
脂  質:21.2g
炭水化物:49.9g
食塩相当量:7.2g
(めん・かやく:1.7g)
   (スープ:5.5g)
ビタミンB1:0.40mg
ビタミンB2:0.41mg
カルシウム:386mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:442kcal(めん・かやく:319kcal)(スープ:123kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

暖暮のカップめん史上もっとも優秀かもしれない

5.0

2017年10月発売品の油揚げ麺には “ヤマイモパウダー” を練り込んでいましたが、その後継となる今回の油揚げ麺にヤマイモパウダーは使用しておらず、切り口も丸断面から若干の扁平に変更するなど、約4年前の商品とは仕様が異なります。で、どちらのほうがハイクオリティなのかというと、4年の歳月をかけて進化した今回の麺に軍配。

湯戻し時間は守るのが賢明

油で揚げた麺なので、それ特有の風味は少なからず並行してくるものの、不躾にスープのニュアンスを崩すような主張ではなく、むしろ芳ばしさが心地よいと思えるような取り合わせ。それなりに割り切る必要はありますが、後述するスープの持ち上げも悪くないですし、歯切れのよさやコリッとした硬めの歯応えがクセになる感じ。

実店舗の「ラーメン」には、老舗製麺所の職人が骨を折って作ったという、どんな茹で加減でも麺の味わいとコシが活きた特注の極細ストレート麺を使用しているため、それを忠実に再現した麺とはいえないけれど、2020年7月に発売された「スーパーカップ1.5倍」の麺と比較してもクオリティは高め。量も70gと縦型ビッグで標準的な重さですし、想像していたよりも好印象でした。

スープ

辛ダレの面目躍如

5.0

土台の粉末スープには乳化油脂を使用していますが、クリーミングパウダーのギミックはなく、一般的にネガティブとされるクセを抑えながら、まろやかな口当たりとテイストを表現。残念ながら骨っぽさは控えめで、個性的な豚骨味ではなく、粉末スープだけの状態では物足りなさを感じるのですが‥‥

よくもみほぐしてから入れる

そこに別添の特製ペースト(辛だれ)を加えると、豆板醤による発酵した旨味のほかに、日本味噌のコクが重なって、没個性的なスープの印象を補完してくれるのですが、さらに豚の旨味も強化されるのが見どころ。それでも特有のクセは控えめですし、辛さレベルもピリ辛(もしくはピリ辛以下)だと感じたのですが、ある意味その人を選ばない食べやすさも「暖暮」が意識しているポイントの一つ。

とろみの付け方が不自然だったこと、加えて豚骨感も粉末スープらしさ全開だったので、全店自家炊きの臨場感は楽しめなかったのですが、テーマとしている「濃口」の指標は “旨味の濃さ” にあり、前回・前々回のスープよりも好印象でした。

具材

麺とスープを思えば悪くない

4.0

丸い焼豚はエースコックが展開する縦型カップの製品(「飲み干す一杯」など)にも使われている汎用のチャーシューで、あまり特別感のある具材とはいえないものの、縦型カップに丸型のチャーシューを入れてくれるのはエースコックくらい。ネギは量が多くて若干ながら邪魔だったのと、逆にキクラゲの量は少なかったのですが、麺とスープの満足度を思えば悪くありません。

割れちゃったけど本来は丸い

ちなみに焼豚は欠けていましたが、念のため予備に用意していた製品(×2)の焼豚も割れていて、まぁ運が悪かったんだなとw それはさておき焼豚の味付けは濃いめなので、そこそこ食べ応えありますよ。

総評

5.0

店舗の「ラーメン」と比較して、麺は油で揚げていたり、とろみの付け方や豚骨感が人工的だったり、具材がショボかったりと妥協すべきポイントは多いのですが、ひとつのカップ麺として「おいしい」か「まずい」かで判断すると、今回は素直に前者と思える仕上がり。

本格的な味に期待していると肩透かしを食うことに‥‥などと書いたら本末転倒な感じになりますけど、昨年に発売された「スーパーカップ1.5倍」バージョンよりも好印象なのは間違いありません。コンビニではセブンイレブンでの取り扱いが多いようなので、気になっている方は要チェックです【author・taka :a(大石敬之)】

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