第3世代の代表格【らーめん山嵐】監修 “こっさり系” カップ麺「ローソン」限定で白スープ(背脂豚骨)再現!!

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東洋水産

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2022年4月19日(火)新発売、東洋水産のカップ麺「らーめん山嵐 背脂豚骨」の実食レビューです。

ローソン名店シリーズに “こっさり系” の行列店「らーめん山嵐」監修による「白スープ(背脂豚骨)」を再現したカップラーメン初参戦!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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らーめん山嵐 背脂豚骨

らーめん山嵐(やまあらし)とは、2005年(平成17年)10月1日の創業以来、北海道は札幌市豊平区平岸1条9丁目に本店を置く “背脂豚骨” の銘店で、2022年(令和4年)4月現在の店舗数は北海道に5店舗、大阪に1店舗の計6店舗を展開。北海道では以前より行列の絶えない人気店として知られ、他に類を見ないほど上質な背脂チャッチャ系で一世を風靡し、多くの客を唸らせました。

撮影協力:ローソン店舗

今回の新商品「らーめん山嵐 背脂豚骨」は、山嵐自慢の背脂豚骨「白スープ」をイメージした縦型ビッグのカップラーメンで、マルちゃんのブランドで知られる東洋水産と共同開発。コンビニの中でもローソンにしか売ってない、販路限定のPB(プライベートブランド)商品で、札幌発の濃厚でクリーミーな豚骨スープを再現するために、3種類の豚骨エキスをブレンドした自信作。

カップ麺のモデルになった「白スープ」は、厳選した道内産の豚骨を使い、じっくり煮込むこと10時間以上。弱火と強火を使い分けながら余分に出た脂を捨て、一般的にネガティブとされる豚骨特有のクセや臭みを消し、その丹精込めて作り込んだスープに麺が見えないほど大量の背脂をトッピングする、山嵐でしか食べられない “こってり” なのに “あっさり” とした「こっさり系」の一杯。

その「白スープ(背脂豚骨)」を基本としつつ、サバ・むろ節・宗田節(そーだぶし)を砕いた魚粉を入れる「海スープ(魚介豚骨)」に、青ネギだらけの「ネギダク」ほか、店舗ごとの限定メニューや月替わりの限定にも定評がある山嵐。それでも不動の一番人気に君臨し続けるのが「白スープ」で、その味を創り上げた店主・大村哲也(おおむら てつや)その人が今回のカップ麺を監修しています。

札幌ラーメン第3世代(2000年〜)代表格

今でこそ「らーめん山嵐」各店の運営母体「株式会社NORTH NOODLE COMPANY(ノースヌードルカンパニー)」の代表を務めている大村店主ですが、2001年(平成13年)に餃子が主力の店を開業していた経緯があり、しかしながら順風満帆の起業とはいえず、当時よく通っていたラーメン店での会話を切っ掛けに、某店主からラーメンの触りだけ学んだ後、独学でラーメン店の開業を決意。

「らーめん山嵐」が軌道に乗ってからは、コンセプト違いの「山嵐黒虎」や「六嵐(ロクラン)」「山嵐天上天下龍我独尊」などを展開し、経営者としての成功を収め、後に札幌ラーメン界の発展に大きく貢献する「我流麺舞 飛燕(がりゅうめんぶ ひえん)」の店主・前田修志(まえだ しゅうじ)氏や「札幌 Fuji屋」の店主・藤谷哲彦(ふじや あきひこ)氏らを輩出しました。

そんな「らーめん山嵐」のカップ麺といえば、2008年(平成20年)に当時の十勝新津製麺(後の「とかち麺工房」)がサークルKサンクス限定の「山嵐 背脂とんこつ」を開発していた経緯があり、2011年(平成23年)10月にも「山嵐 つけ麺 あつもり 煮干しバター味噌」というカップ麺では珍しい “つけめん” を発売していたのですが、とかち麺工房は2014年(平成26年)7月18日に経営難で事業を停止——。

東洋水産がコクのある背脂×クリーミーな豚骨白湯を再現

それから時は流れ、2018年(平成30年)2月26日に東洋水産が「夢のWコラボ」シリーズ第9弾として「山嵐×らあめん元 背脂パンチ塩豚骨」というNB(ナショナルブランド)のカップラーメンを発売しているのですが、それ以来となる「らーめん山嵐」監修の商品。はたして “こっさり系豚骨ラーメン” の絶妙なバランスは体現できているのかどうか、仕上がりが楽しみです。

開封

後入れの特製油を別添

今回のカップ麺に別添されている小袋は、フタの上に貼り付けてある後入れの「特製油」が1袋。即席カップめん業界における液体タイプの背脂といえば、エースコックの右に出る者はいないので、それに匹敵するインパクトには期待できないかもしれないけれど、縦型ビッグに別添されるオイルの中では多めの部類。

たっぷり入った背脂加工品にも注目

かやくは定評のある味付豚肉に、汎用性の高いキャベツとシンプルな構成ですが、たっぷりと入っている背脂加工品が目を引くポイント。これに多めの動物油脂が合わさった途端、ぷにっとした弾力で背脂のリアリティが大幅に増すので、ひとまず “こってり” には期待できそうな雰囲気。

ちなみに「らーめん山嵐」監修の海スープを再現したホット麺「背脂魚介豚骨ラーメン~海~」(税込559円)と「みそマヨチャーシューおにぎり」(税込171円)は北海道内のローソン店舗(675店:2022年3月末時点)限定ですが、白スープのカップ麺ついては全国のローソン・ナチュラルローソン店舗(約14,000店:2022年3月末時点)が対象となっているため、エンカウント率は高いと思います。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:らーめん山嵐 背脂豚骨
販売者:東洋水産株式会社
製造所:株式会社酒悦 房総工場(千葉県長生郡長南町美原台1-34)
内容量:102g(めん70g)
商品コード:4901990371636(JAN)
発売日:2022年04月19日(火)
実食日:2022年04月20日(水)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(ローソン)
商品購入価格:238円(税込)
ローソン標準価格:220円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:紙+プラ
湯量目安:450ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:1袋(特製油)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、植物性たん白、卵白)、添付調味料(ポークエキス、豚脂、植物油、しょうゆ、食塩、食塩、砂糖、乳等を主要原料とする食品、チキンエキス、酵母エキス、たん白加水分解物、香辛料)、かやく(背脂加工品、味付豚肉、キャベツ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、増粘多糖類、炭酸カルシウム、かんすい、乳化剤、カラメル色素、pH調整剤、酸化防止剤(ビタミンE)、クチナシ色素、香料、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉を含む)

実食開始

おそらくマルちゃんの新世代系

麺は油で上げたフライ麺で、そこまで太めに切り出されているわけではないのですが、湯戻し時間は熱湯5分と長めの設定。東洋水産の縦型ビッグにおける熱湯5分の油揚げ麺といえば、数年前まで無骨すぎる存在感がスープを蹴散らすことも珍しくなかったのに対し、近年は安定してクオリティが高く、そういった懸念を抱かなくなりました。

想像以上に背脂加工品の量が多かった‥‥!!

別添の小袋は後入れなので、お湯を内側の線まで注ぎ、フタの上で小袋を温めながら待つこと5分。時間になったら小袋の中身(特製油)を加え、よく混ぜ合わせたら出来上がり‥‥っていうか背脂加工品の量が規格外w 上記の写真では伝わりにくいですけど、背脂加工品だけで麺が見えなくなるレベルだったので、縦型ビッグの水準を超える多さに驚きました。

ちなみに製造所は株式会社酒悦の房総工場となっていますが、酒悦は1983年(昭和58年)7月から東洋水産の商品を多数製造している連結子会社で、カップ麺を担当している房総工場については “マルちゃんの工場” という認識で問題ありません。それでは、引き続き “こっさり系” の臨場感に注目しつつ「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(102g)あたり
カロリー:471kcal
たん白質:10.4g
脂  質:23.7g
炭水化物:54.0g
食塩相当量:6.2g
(めん・かやく:1.8g)
   (スープ:4.4g)
ビタミンB1:0.32mg
ビタミンB2:0.34mg
カルシウム:204mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:471kcal(めん・かやく:348kcal)(スープ:123kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

再現度は扨措き基礎クオリティは高い

5.0

店舗の「白スープ」に使われている麺は、1928年(昭和3年)創業の老舗「さがみ屋製麺」から取り寄せている特注の太麺で、加水率やや高めの食感。しかし、最初にオーダーするタイミングで変更、または替え玉で縮れのない極細麺が楽しめるのも特徴で、なおかつ替え玉ではスタンダードの「白」あるいは味変用の「黒(焦がしニンニク油)」or「赤(唐辛子油)」から選べるのも人気の秘訣。

カップ麺では太麺をイメージ

対して今回の油揚げ麺は、縦型ビッグの基準で見ると中太で、お店の特注麺より縮れが強く、形状も角刃の平打ちにデフォルメされていますが、ひとまず替え玉用の細麺ではなくデフォルトの太麺をイメージしているのは間違いありません。それを忠実に再現しているわけではないけれど、クオリティの高さは折り紙付き。

やや加水率は高めの設定で、奥歯で噛むと麺の内側から力強く押し返してくる反発性が魅力。おそらく他の商品にも使用しているテンプレの一つなので、新開発ではないと思いますが、スープとの相性に問題はありません。店舗の替え玉よろしく細めのストレート麺でも食べてみたくなりましたけど、縦型ビッグらしい食べ応えが楽しめました。

スープ

ややサポート的だけど “こっさり” のルーツを感じる

4.0

東洋水産はローソンの公式ウェブサイト上において “濃厚でクリーミーな味わいの豚骨スープを再現するため、3種類の豚骨エキスをブレンドしました” と、スープの魅力を訴求していますが、豚骨らしい骨っぽさは強くありません。しかし、実際の「白スープ」も骨髄の旨みや骨粉を取り除くスタイルなので、クセを省いているのは再現度の観点から見ると評価できるポイント。

クリーミーさについては “乳等を主要原料とする食品” を使い、ややギミック的に演出していたので、もうすこし豚骨ならではのミルキーな感じを出してほしかった思いもありますが、ふと鼻に抜ける豚脂の芳ばしさは印象に残ります。

たっぷりオイルも重要な要素

別添の「特製油」に入っているのは、豚脂100%の動物油脂ではなく、植物油をブレンドしているため、量のわりに特有の芳ばしさは強くありません。これがフルで豚脂だったら‥‥と、例の芳ばしさに目がない私なんかは感じてしまったのですが、表面にアブラの層ができるほど多いので、これが後述する背脂加工品のポテンシャルを最大限に引き出してくれる重要なポイント。

具材

いずれも見慣れた具材だが‥‥

6.0

醤油や砂糖で甘辛く味付けした豚肉は、東洋水産の縦型ビッグで定番の肉具材で、リアルな質感に定評がある反面、しばしばスープの味に影響を及ぼすのですが、あえてクセを抑えていた前述のスープに適度な獣臭を与えてくれる効果的な存在。実際の「白スープ」にトッピングされているキクラゲ、微塵切りの玉ねぎ、青ねぎは入っていませんが、キャベツは実際の「白スープ」にも使われています。

背脂加工品は笑っちゃうほど多い

味付豚肉とキャベツの量は、特別に多いわけでも少ないわけでもなく‥‥なんですけど、背脂加工品の量については東洋水産の縦型ビッグ史上最強クラスのボリューム感。これだけ入っていると怪しく見えますがw 完全液状のオイルでは出せない口当たりに、プニッとした弾力など、背脂たっぷりの「白スープ」を再現する上で実に重要なポジションを占めていました。

総評

5.0

もうちょっとクリーミーの打ち出し方が豚骨に由来していたら‥‥と、そう感じた部分もありますが、たっぷりの背脂加工品と特製油で “こってり” を表現しつつ、あえて豚骨のクセを抑えることで “あっさり” とした、らーめん山嵐が誇る「こっさり系」のアイデンティティを感じる仕上がり。

かなりデフォルメされている部分もありますが、ここまで背脂加工品が大量に入っている縦型ビッグも珍しく、きちんと価値が見出せる一杯でした。こってりでもクドくないので、食指が動いた方は最寄りのローソン店舗を要チェックです【author・taka :a(大石敬之)】

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