北陸の行列店【神仙】が放つ “金沢の奇跡” と呼ばれた「金澤濃厚味噌ラーメン」ファミマ限定で初のカップめん化!!

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サンヨー食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2022年10月4日(火)ファミリーマート限定発売、サンヨー食品のカップ麺「金澤味噌ラーメン 神仙監修 濃厚味噌ラーメン」の実食レビューです。

数々のイベントで売上杯数1位を記録する金沢の行列店「金澤濃厚中華そば 神仙」が期間限定で提供している「味噌ラーメン」をカップラーメンで再現!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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金澤味噌ラーメン 神仙監修 濃厚味噌ラーメン

金澤濃厚中華そば 神仙(かなざわのうこうちゅうかそば しんせん)とは、北陸の台所として知られる石川県は金沢市中央卸売市場(西念4丁目)に本店を置き、超濃厚なド豚骨ラーメンを提供している行列店で、代表の河方卓(かわかた すぐる)店主は和歌山の名門・井出商店(いでしょうてん)の出身。2003年(平成15年)7月5日の創業以来、現在も “神仙伝説” を更新し続けています。

撮影協力:ファミリーマート店舗

今回の新商品「金澤味噌ラーメン 神仙監修 濃厚味噌ラーメン」は、全国のラーメンイベントに出店しては大旋風を巻き起こし、売上杯数最多記録を更新し続けている「神仙」の季節限定メニュー「金澤濃厚味噌ラーメン」を再現した一杯で、販売者はサッポロ一番のブランドで知られるサンヨー食品。全国のファミリーマート店舗を対象に、数量限定でリリースされました。

「神仙」の真髄は、生粋の濃厚馬鹿こと河方店主が作る小細工なしの無骨なスープにあり、とことん濃度を追求した唯一無二の味わいは全国屈指との評判。豚の大腿骨(げんこつ)をはじめ、豚頭や豚の背骨、鶏ガラなど、厳選した食材を3つの寸胴で煮込むこと3日以上。圧倒的な火力で炊き続け、骨が持つ本来の旨みを極限まで引き出し、多くのラーメンマニアを唸らせています。

基本は豚骨しょうゆベースの「中華そば」を中心に、王道の「豚骨ラーメン」や「重厚魚介つけ麺」などを提供しているのですが、今回のモデルになっている「金澤濃厚味噌ラーメン」は寒い季節限定で、おそらく「東京ラーメンショー2012 in 駒沢オリンピック公園」で加賀麺達兼六会(「一心屋」「侍」「かすみ屋」「神仙」)が提供していた「濃厚味噌『炎・炙』肉盛そば」という限定がルーツ。

カップめんの発売に合わせ「神仙本店」でも提供開始!

2022年は即席カップめん「金澤味噌ラーメン 神仙監修 濃厚味噌ラーメン」の発売に合わせ、金沢市中央卸売市場の「金澤濃厚中華そば 神仙」本店でも「濃厚味噌炙り肉そば」というタイトルで味噌ラーメン(960円)を提供し、300円増しで肉肉ダブル(炙り豚バラ計8枚)のオプション付きと気合は充分。

またファミリーマート限定の「金澤味噌ラーメン 神仙監修 濃厚味噌ラーメン」にも加賀みそ(みそに占める割合30%)を使用するなど、こちらも見どころのある一杯となっているのですが、製品スタイルは縦型ビッグ。サンヨー食品の縦型ビッグ製品は、油揚げ麺の仕上がりが評価の足を引っ張る傾向があるため、そこが不安なところ。

ただ、このブログで2020年9月22日発売の初代「神仙金澤濃厚中華そば※」をレビューした際、前述の懸念とは裏腹な “想像以上にハイクオリティな麺” を合わせてくれていたので、麺についての不安は比較的に控えめなのですが、そうなってくると具材のボリュームや質が低下する‥‥というのが即席カップめん業界の悪い癖。

どんぶりのデザインにも注目

スープには加賀みそ(加賀地方で生産された農産物を主原料とし、加賀地方で製造・包装した味噌)を使用ということで、スープの作り込みも然る事乍ら、麺の質感や具材のラインナップなど、そういった部分にも注目しながらレビューします。

——っていうかファミリーマートの公式ウェブサイトには “石川県金沢の人気店「神仙」の季節限定メニューである味噌ラーメンをカップ麺に” とあったので、それを鵜呑みにしてたんですけど、イメージ写真には「金澤味噌ラーメン 神仙」の丼を使ってる‥‥どっちやねんw

井出商店の流れを汲む金沢の行列店「金澤濃厚中華そば 神仙」監修カップ麺 ファミリーマート限定発売!!

開封

親子関係にある某社と同じ別添方法を採用

フタ上に小袋は別添されていなかったので、今回は小袋なしか‥‥などと思いつつ開封すると、中に粉末まみれの小袋を発見。ええ、これはエースコックの縦型カップで定番となっている別添方法なのですが、エースコックはサンヨー食品の子会社なので、これについても無関係ではないかもしれません。

かやくは少なめか‥‥

かやくは味付豚肉、メンマ、もやし、ねぎの計4種で、残念ながら「濃厚味噌炙り肉そば」を彷彿とさせる要素は弱く、メインの豚肉もサンヨー食品のカップラーメンで頻繁に見かけるチップ状のアレ。ただ、神仙の公式Twitterがアップしている本物の写真を見る限り、もやしや炙り豚バラ肉、ねぎ、ナルトをトッピングしているため、可能な限り寄せようとした気持ちは伝わってきます。

そして、もうひとつ注目したいのがファミリーマート通常価格。2022年10月現在、縦型ビッグのNB(ナショナルブランド)商品におけるメーカー希望小売価格は245円(税別)が基準となっているため、それをファミリーマートで購入した場合の税込価格は264円が相場。対して今回の販売価格は税込238円なので、ここはPB(プライベートブランド)ならではの強みを感じるポイント。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:金澤味噌ラーメン 神仙監修 濃厚味噌ラーメン
販売者:サンヨー食品株式会社
製造所:太平食品工業株式会社 本社工場(群馬県前橋市朝倉町555-4)
内容量:99g(めん70g)
商品コード:4901734047940(JAN)
発売日:2022年10月04日(火)
実食日:2022年10月08日(土)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(ファミリーマート)
商品購入価格:238円(税込)
ファミリーマート通常価格:221円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:紙
湯量目安:420ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:1袋(液体スープ)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、でん粉、食塩、粉末卵)、スープ(みそ、糖類、食塩、ポークエキス、香辛料、ポーク調味料、豚脂、植物油脂、油脂加工品、調味油脂、ごま、大豆加工品、酵母エキス、しょうゆ、香味油、たん白加水分解物、ガーリックペースト、発酵調味料、えび調味料)、かやく(味付豚肉、メンマ、もやし、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、増粘多糖類、香料、カラメル色素、炭酸カルシウム、酒精、かんすい、トレハロース、微粒二酸化ケイ素、乳化剤、クチナシ色素、甘味料(カンゾウ)、酸化防止剤(ビタミンE)、パプリカ色素、酸味料、香辛料抽出物、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部にえび・小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・豚肉を含む)

実食開始

けっこう強付きが強いタイプかも

麺は油で揚げたフライ麺で、湯戻し時間は熱湯5分。実店舗の「中華そば」には “すっと出てきて、すっと食べられる、そしてすっと帰れる。そんな中華そばが粋だと考えて” 細麺を合わせているため、それを再現したカップラーメンにも細めの麺を合わせていましたが、このシリーズとしては初の太麺です。

なんとか具材を集めてみた図w

別添の小袋は後入れなので、それを取り出してから内側の線まで熱湯を注ぎ、フタの上で「液体スープ」を温めながら待つこと5分。時間になったら液体スープを加え、よく混ぜ合わせたら出来上がり。昨年は10月26日に「金沢濃厚中華そば神仙監修 濃厚ド豚骨醤油中華そば」を発売していましたが、同店監修のカップラーメン第3弾にして味噌の再現は初の試みで、ファミマルに入ったのも初の出来事。

ちなみに製造所は太平食品工業の本社工場となっていますが、これは1963年(昭和38年)1月にサンヨー食品が設立した製造部の名称なので、どちらもサッポロ一番の工場という認識で問題ありません。それでは、引き続き「めん」「スープ」「具材」の項目に分けて特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(99g)あたり
カロリー:427kcal
たん白質:9.1g
脂  質:16.3g
炭水化物:60.9g
食塩相当量:6.3g
(めん・かやく:2.1g)
   (スープ:4.2g)
ビタミンB1:0.57mg
ビタミンB2:0.33mg
カルシウム:237mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:427kcal(めん・かやく:332kcal)(スープ:95kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

懸念は控えめだったのに‥‥w

2.0

強く縮れた形状に、黄色みが強い見た目など、金沢よりも札幌の味噌ラーメンを彷彿とさせる雰囲気で、がっしりと無骨な食感。これはこれと割り切れば悪くないものの、大部分に戻りムラが生じているため、そこは名店の味わいを再現したカップラーメンにとってマイナス因子。

食べ頃は調理後+2、3分くらい?

ゆっくりと食べ進め、10分ほど経過すれば馴染んできますけど、その頃には “ふかふか” とした油揚げ麺ならではの軽さが目立ってくるのが玉に瑕。また揚げ油に由来する独特のニオイも強いので、それこそカップラーメンならではの魅力なのですが、ちょっと酸化した風味が気になる感じ。

後述するスープとの相性は悪くなかったものの、金沢を代表する行列店ならではの “こだわり” は見えてこなかったので、とりあえず漠然と味噌ラーメンっぽい油揚げ麺を選択したようなイメージが否めませんでした。とりあえず普段はフタを早めに開けちゃう方も、今回はフライングしないほうが安全かと思います。

スープ

まったり濃厚だけどピンボケしてない

4.5

まずは液体スープを入れる前の味を確かめてみたところ、1968年(昭和43年)9月1日の発売以来、現在も不動の人気を誇る袋麺「サッポロ一番 みそラーメン」の流れを汲んだ粉末みそを中心に、香味野菜の効かせ方も似ていたのですが、とろみは溶け残りが心配になるほど強く、豚骨の下支えは「神仙」監修の恩恵を感じるポイント。

甲殻類の隠し味にも注目

次に「液体スープ」を加えると、乳化感の強い豚骨の旨みが格段に深くになり、まったりと濃厚な表情に変わってくるのですが、ここに “加賀みそ” を使っているのか味噌のコクも飛躍的に加速。さらに赤みそ由来のクッキリとした部分が味の輪郭を調え、旨味の重心は低くともキレがあり、豚脂の厚みも然る事乍ら、ふわっと鼻に抜ける甲殻類の芳ばしさも印象的。

海老油っぽいというか、その風味が余韻に佇むので、とろみが強くて濃厚な味わいながらも単調ではなく、ごまのアクセントも功を奏し、最後まで飽きずに楽しむことができました。これに加えて肉を炙ったような芳ばしさがプラスされていたら‥‥と、そのように感じた部分もありますが、濃厚さの指標を履き違えていなかったのがよかったです。

具材

スープと値段を思えば及第点

5.0

味付豚肉、メンマ、ねぎは「神仙金澤濃厚中華そば」からの使い回しで、もやしを追加してはいるものの、質・量ともに可もなく不可もなしといわざるを得ません。スープの構成とファミリーマート通常価格を加味すれば、納得できないわけではないけれど、麺の取り合わせがイマイチだったので、もうちょっと(サンヨー食品に)頑張ってもらいたかった。

総評

3.0

ファミリーマートの公式ウェブサイトには「神仙」の “季節限定メニューである味噌ラーメンを” との記載があるのに対し、パッケージではフードコートを中心に展開している「金澤味噌ラーメン 神仙」の丼を使用と受け取り方が難しい商品だったんですけどw 仕上がり的に後者でしょうか。

スープは濃厚でありながらも老若男女が楽しめそうな味わいで、それについては素直に好感が抱けたものの、麺は「神仙」監修の一杯に似付かわしくない品質だったのが残念でした。しかし、サンヨー食品といえば伝家の宝刀といっても過言ではないノンフライ麺を使わせると印象がガラッと変わるので、次回は大判どんぶり型・ノンフライ麺での商品化に期待しています【author・taka :a(大石敬之)】

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