家系最高峰【寿々㐂家】監修カップ麺「豚骨醤油ラーメン」2022年は “ファミマル” になって再降臨!!

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日清食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2022年10月4日(火)ファミリーマート限定発売、日清食品のカップ麺「寿々㐂家 横浜家系 豚骨醤油ラーメン(二代目)」の実食レビューです。

生粋のマニアから “最強の家系ラーメン” と絶賛されている正統派「寿々㐂家」監修のカップラーメンが再び登場!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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寿々㐂家 横浜家系 豚骨醤油ラーメン 2022

寿々㐂家(すずきや)とは、家系ファンの間で “最強” との呼び声が高い名店で、創業者の故・鈴木誠二郎(すずき せいじろう)氏は家系総本山「吉村家(よしむらや)」の2号店「本牧家(ほんもくや)」出身。1990年(平成2年)2月2日の創業以来、神奈川県横浜市保土ケ谷区上星川2丁目に本店を構え、2016年(平成28年)2月24日に支店の「曙町店」を展開し、どちらも絶対的な信頼を得ています。

撮影協力:ファミリーマート店舗

今回の新商品「寿々㐂家 横浜家系 豚骨醤油ラーメン」は、数ある家系ラーメン店の中でも屈指の人気を誇る「寿々㐂家」監修のもと、こだわりの「らーめん」を再現した “ファミリーマート限定” の一杯で、製造者は即席めん業界最大手の日清食品。2021年10月19日にも同様のカップラーメンを発売していましたが、新たにファミマルのロゴを冠し、ファン待望の復活を果たしました。

寿々㐂家(寿々喜家)の店舗で提供されている「らーめん」は、生のゲンコツ(豚の大腿骨)と背ガラ(脊髄)を1日あたり100kg以上も炊き出して作る、まろやかで濃厚なスープを特徴とし、1990年の開店当初から味のブレを抑え、常に一定の味を意識しながら営業しているのも人気の秘訣。

メニューは「らーめん(並・中・大)」を中心に、トッピング用の「チャーシュー(+3枚)」や「のり増(+5枚)」「味玉」も用意されているのですが、その他に注文できるのは「飲酒運転ダメよ!!ビール」と「ライス」のみ。家系マニアからはもちろん、生粋のフリークからも “文句の付け所がない” との評判で、家系ラーメンのランキングでは必ずといっていいほど上位に食い込みます。

2021年10月発売品(初代)のパッケージ

その味に対する評価も然る事乍ら、店内の清潔感や接客も一流との評判で、家系ラーメンを語る上で欠かせない存在となった寿々㐂家。しかし、昨年に発売された同店監修のカップラーメン「寿々㐂家 横浜家系 豚骨醤油ラーメン」は、日清食品が展開しているNB商品「日清麺NIPPON 横浜家系とんこつ醤油ラーメン」と同系統のノンフライ麺が大きく足を引っ張る結果に——。

というのも日清食品のノンフライ麺にありがちな “ほぐれにくさ” を顕著に感じたので、家系最高峰と謳われる名門監修の商品だっただけに、既存の麺を使い回すのではなく、もうちょっと本腰を入れてほしかったなと。最終的に総評は及第点以上としましたが、すこし不完全燃焼だったので、まず麺の仕上がりが2022年発売品(二代目)の課題。

念のため実食前に2021年10月発売品と2022年10月月売品の栄養成分表示と比較してみたところ、カロリー(エネルギー)を筆頭に、たん白質、脂質、炭水化物、食塩相当量、ビタミンB1・B2、カルシウム、さらには参考値(調理直後に「めん・かやく」「スープ」を分別して分析した食塩相当量やエネルギー)に至るまで完全に一致したのですが‥‥

2022年10月発売品の栄養成分表示

ファミマルに入ったことで新たに「糖質」と「食物繊維」の値を追記しており、栄養成分表示は同じでもJANコードは変わっている、というのも興味深いポイント。以前に他社の製品で “従来品をベースにスープの配合は見直したけれど、栄養成分表は変更していてない” という事例もあったので、昨年からの違いや共通点に注目です。

開封

スープのデザインが変わった

今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「かやく」に、後入れ「粉末スープ」「液体スープ」「焼きのり」の計4種で、構成そのものは前回発売品から変わっていません。しかし、粉末スープと液体スープの小袋はデザイン(色)が変わっている、つまり中身も変わっている可能性が高いので、前回発売品比まったく同じ味ではないかもしれません。

フタ裏にも注目

麺は油で揚げずに乾燥させたノンフライ麺で、湯戻し時間は熱湯5分。この仕様については前回発売品と共通で、フタ裏に「寿々㐂家」の概要を印刷しているところも変わっていませんが、お店の紹介文が変わり、店長として紹介されていた林知幸(はやし ともゆき)氏の写真も店舗の外観に変わっています。もしかして2022年版は監修した人(ゴーサインを出した人)が違うのかも?

ちなみにファミリーマート通常価格は258円(税込278円)と昨年から据え置きなので、これは嬉しいポイント。日清食品の即席カップ麺(NB)は、2022年6月1日の出荷分からメーカー希望小売価格を従来比5〜12%アップしているため、販売価格の据え置きには企業努力を感じました。しかし、それに伴うトレードオフが顕著だと手放しには評価できないので、まだまだ油断できません。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:ファミマル 寿々㐂家 横浜家系豚骨醤油ラーメン
製造者:日清食品株式会社
製造所:関東工場(茨城県取手市清水667-1)
内容量:120g(めん70g)
商品コード:4902105274415(JAN)
発売日:2022年10月04日(火)
実食日:2022年10月07日(金)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(ファミリーマート)
商品購入価格:278円(税込)
ファミリーマート通常価格:258円(税別)
麺の種類:ノンフライ麺
スタイル:大判どんぶり型
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:440ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:4袋(粉末スープ・液体スープ・かやく・焼きのり)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】めん(小麦粉(国内製造)、食塩、植物油脂、植物性たん白、大豆食物繊維、チキンエキス)、スープ(しょうゆ、ポークエキス、豚脂、チキン調味料、糖類、食塩、鶏脂、香辛料、小麦粉、ポーク調味料、ゼラチン)、かやく(のり、チャーシュー、ほうれん草)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、酒精、かんすい、増粘剤(キサンタンガム、加工でん粉)、香料、炭酸Ca、カラメル色素、pH調整剤、カロチノイド色素、ソルビトール、乳化剤、酸化防止剤(ビタミンE)、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)

実食開始

かやくは前回と同じラインナップ

別添の小袋は「かやく」のみ先入れで、丸いチャーシューが1枚に、ほうれん草(FD)とシンプルなラインナップ。なんかちょっとチャーシューが小さくなったような気がしないでもないけれど、構成としては前回発売品から大きく変わっていません。

調理後の雰囲気も前回から逸脱していない

それ以外の小袋は後入れなので、お湯を内側の線まで注ぎ、フタの上で「液体スープ」の小袋を温めながら待つこと5分。時間になったら麺をほぐし、粉末スープ・液体スープを馴染ませて、焼き海苔をトッピングしたら出来上がり。前回と同様にチャーシューは頼りなくて、ほうれん草も少量ですが、大きな3枚の海苔は迫力があっていいですね。

ただ、やはり麺のほぐれにくさが気になったので、例の戻りムラが発生していないかどうか、引き続き前回発売品との違いや共通点に注目しつつ「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(120g)あたり
カロリー:411kcal
たん白質:12.3g
脂  質:14.1g
炭水化物:58.7g
(糖  質:55.6g)
(食物繊維:3.1g)
食塩相当量:8.2g
(めん・かやく:1.9g)
   (スープ:6.3g)
ビタミンB1:0.26mg
ビタミンB2:0.30mg
カルシウム:214mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:411kcal(めん・かやく:281kcal)(スープ:130kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

ぜんぜん変わってなかったw

3.0

寿々㐂家の店舗で提供されている麺は、家系総本山(吉村家)専用の特注麺とは仕様が異なるものの、製麺所は同じ「酒井製麺」から取り寄せた中太麺で、この麺を茹でさせたら “寿々㐂家の右に出る者がいない” との評判。ゆるやかに縮れていることに加え、一般的なラーメン店よりも短めに切り出されている形状など、これぞ王道を地で行くスタイルから、マニアの間でも高く評価されています。

ただ、これが問題

対して今回のノンフライ麺は短くカットされているわけではなく、上記画像のように1本引っ張れば芋蔓式で他の麺が付いてくるような、ほぐれにくさについての改善は見られません。特に端の部分は3本くらい癒着したままの状態が続き、最後まで戻りムラが気になるため、ここだけが残念なポイント。

ただ、油揚げ麺よりも風味がクリアなので、スープに対して必要以上に干渉することはなく、芳醇な小麦感については評価すべき点。多少なりともノンフライ麺ならではのゴムっぽさが残るため、生麺に匹敵する質感ではないけれど、戻りムラさえ気にならなければ上記の点数(及第点)に抱かれる印象ほどネガティブではないと思います。

スープ

ちょっと軽くなったけど基本はブレない

5.0

栄養成分表示は変わっていないと前述しましたが、前回発売品には使っていた香味調味料を省き、全体を占める割合で鶏脂の使用量が目に見えて減っているのも気になるところ。それは原材料名の並びを見ると分かりやすく、添加物の香辛料抽出物や酸味料も省かれ、アレルゲン物質の “ごま” も不使用など、昨年と完全に同じ配合ではありません。

お隣に白ごはん推奨

白ご飯が欲しくなる塩分のキレを打ち出しながら、家系総本山に真っ直ぐと連なる「直系」のスープよりも醤油の存在感は控えめで、背ガラのコクは深く、それでいて「亜流」ほど乳化感が強いわけではない、大幅にデフォルメされてはいるものの、いわゆる「分家」と呼ばれるスープを想起させるフレームワーク。

昨年よりも鼻に抜ける背ガラの骨っぽさが弱くなり、鶏脂の芳ばしさも衰えを見せてはいたものの、マイルドで人当たりのいい表情は「寿々㐂家」らしいというか、いい意味で攻撃性を抑えた家系風は個性的で、まったりと穏やかな、それでいて白ご飯が欲しくなる、前回発売品で感じた魅力は踏襲されていました。

具材

海苔が本丸

4.0

チャーシューは成型肉特有のプリッとした質感で、本格さは皆無に等しく、ほうれん草の量も気休め程度。前回発売品と比較して、これといった進化を感じる要素もなければ退化したわけでもない、よくも悪くも据え置きです。ただ、お値段も据え置きで大きな海苔3枚の別添は素直に嬉しいポイント。

海苔はスープに浸すのがベスト(だと思ってます)

おそらく「日清麺NIPPON 横浜家系とんこつ醤油ラーメン」の焼き海苔と共通で、大判どんぶり型の容器に負けないビッグサイズ。しっかりとスープに浸し、麺を巻くように食べる、または白ご飯と一緒に食べると雰囲気爆上がりなので、この焼き海苔が★ふたつ以上稼いだといっても過言ではありません。

総評

4.0

あいかわらずノンフライ麺は改善されていなかったことに加え、スープも若干ながら軽くなったように感じたのですが、家系ラーメンを象徴する3枚の大きな海苔は健在。またもや麺の不具合が足を引っ張る結果になってしまったものの、2022年6月に実施された価格改定後のリリースにもかかわらず、お値段据え置きでも致命的なトレードオフがないところに好感が抱けました。

ファミリーマートの公式ウェブサイトに “数量限定” の文字はなく、また「ファミマル」に入ったこともあり、もしかすると通年販売に格上げされる可能性もありますが、しれっと消えるかもしれないので、気になっている方は早めの確保をオススメします。スープの余韻が長引くため、焼き海苔を間に挟みつつ、白ごはん片手に楽しんでください【author・taka :a(大石敬之)】

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