どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。
本日の一杯は、2021年6月21日(月)新発売、のカップ麺「MARUCHAN QTTA裏 辛コク味噌味」の実食レビューです。
QTTAの新定番「コク味噌味」を “うま辛” にアレンジした裏メニューでラインナップを強化!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
QTTA裏 辛コク味噌味
MARUCHAN QTTA(マルちゃん クッタ)とは、しっかりと食べごたえがあり、食べた人に「はぁ~、くった~」と “ホッと一息ついて前向きな気持ちになってもらいたい” をコンセプトにしたタテ型カップ麺ブランドで、2017年(平成29年)3月27日に初代御三家「SHO-YUラーメン」「SEAFOODラーメン」「TONKOTSUラーメン」を市場に投下。
日清食品が1971年(昭和46年)9月18日に発売した世界初のカップ麺「カップヌードル」及びサンヨー食品(サッポロ一番)が1975年(昭和50年)1月18日に発売した「カップスター」に対抗すべく、主なターゲット層を若者に定め、カップヌードルやカップスターよりも “食べ応え” に重点を置き、既存のロングセラーと明確な差別化を図りました。
今回の新商品「MARUCHAN(マルちゃん)QTTA(クッタ)裏 辛コク味噌味」は、2021年3月22日に導入された新フレーバー「QTTA コク味噌味」初の変わり種で、いつもの味に唐辛子や胡椒(こしょう)を追加したアレンジ版。パッケージのブランドロゴが反転しているように、2020年3月23日発売「SHO-YUラーメン裏 焦がししょうゆ味」の流れを汲んだ “裏メニュー” の最新作。
QTTAの裏メニュー第1弾「SHO-YUラーメン裏 焦がししょうゆ味」は、シリーズ発売3周年を記念して開発された期間限定フレーバーで、肉具材2倍の「SHO-YUラーメン 肉増量」も同時に展開。続けて同年5月18日、カニ風かまぼこ2倍の期間限定「SEAFOODラーメン カニカマ増量」と裏メニュー「シーフードクリーム味」を発売し、これまでにない新たな路線を開拓しました。
また現在は販売を終了していますが、2020年7月6日に当時のレギュラー商品だった「TONKOTSU」と「CURRY」を「チリペッパーとんこつ味」と「チリペッパーカレー味」にアレンジし、定番フレーバー4品(SHO-YU、SEAFOOD、TONKOTSU、CURRY)すべての裏メニュー化を済ませ、完結と思われた翌年‥‥。
その流れを汲んだ「QTTA裏 こんがりしょうゆ味」と「同 チリペッパーシーフード味」を2021年5月10日に発売しているため、このブログではQTTAの裏メニュー “第2章” の始まりとしてレビュー済み。
>> 期間限定【裏メニュー】裏QTTA(クッタ)第2章「こんがりしょうゆ味」「チリペッパーシーフード味」新発売!!
そんな第2章の開幕から1ヶ月半ほどしか経っていませんが、さっそく新フレーバーの「QTTA裏 辛コク味噌味」を展開してきたマルちゃん。パッケージには「うま辛」とあるので、極端に辛そうな雰囲気ではないけれど、いわゆる裏メニューとしては王道を地で行くような発想です。
実は前回の「こんがりしょうゆ味」と「チリペッパーシーフード味」をレビューしたとき、最後の総評で “次は新定番「コク味噌味」にチリペッパーの二番煎じで辛い路線を攻めてくるのか” と予想していたので、まさにドンピシャだったなと。つまり、一般の消費者が思い付くような展開ということで、ある意味ちょっと安牌を切りすぎた続編ともいえるのですが——。
鳴り物入りで登場した新定番の「MARUCHAN QTTA コク味噌味」は、このブログで超高評価の “星6” と判定してるため、味としては危なげなく仕上がっていそうな予感。
>> あなたはどっち派!?「カップヌードル vs. MARUCHAN QTTA」対決 “2つの味噌” を徹底比較!!
以下、このページでは通常の「QTTA コク味噌味」と期間限定の裏メニュー「QTTA裏 辛コク」の違いを比較しながらレビューしていきます。
開封
まずは「QTTA コク味噌味」の開封直後、容器の材質はQTTAシリーズ共通のPP(ポリプロピレン)製で、日清食品の「カップヌードル 味噌」よりも動物系が強く、かなりパワフルな香り。大きめの味付豚肉も頼もしく、具材の食べ応えにも余念がありません。
対する裏メニュー「QTTA裏 辛コク味噌味」の開封直後、こちらもPP製のプラ容器を採用し、パッケージ外側のメインカラーもオリジナルと同じオレンジ色ですが、一見して明白に粉末スープの色が赤く、かなり攻撃的な見た目。しかし、香りの軸はオリジナルの魅力を忠実に受け継いでいたので、裏メニューなのに安心できる雰囲気。コンセプト的にはアレなんですけどw
どちらもメーカー希望小売価格は193円(税別)ということで、QTTAにおける標準的な値段に設定されているのですが、新作の「QTTA裏 辛コク味噌味」にはオリジナルにない要素が含まれている、つまりコスト調整の仕方が気になるところ。ちなみに “QTTAは基本的にカップヌードルよりも実売価格が安い” ので、お店によっては税込105円前後で販売しているケースも珍しくないでしょう。
製品詳細情報・購入価格等
QTTA コク味噌味 | QTTA裏 辛コク味噌味 | |
製造者 | 東洋水産 | 東洋水産 |
製造所 | 関西工場 | 関西工場 |
内容量 | 87g(めん66g) | 81g(めん61g) |
JAN | 4901990368346 | 4901990369008 |
発売日 | 2021年3月22日 | 2021年6月21日 |
発売地域 | 全国 | 全国 |
取得店舗 | トライアル | オムニ7 |
購入価格 | 139円(税込) | 105円(税込) |
小売価格 | 193円(税別) | 193円(税別) |
麺の種類 | 油揚げ麺 | 油揚げ麺 |
スタイル | 縦型レギュラー | 縦型レギュラー |
容器材質 | プラ(PP) | プラ(PP) |
湯量目安 | 280ml | 290ml |
調理時間 | 熱湯3分 | 熱湯3分 |
小袋構成 | 別添なし | 別添なし |
原材料名とアレルギー表示
【MARUCHAN QTTA コク味噌味】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、精製ラード、でん粉、食塩、植物性たん白、砂糖、しょうゆ、チキンエキス、卵白)、添付調味料(みそ、香辛料、砂糖、粉末野菜、ポークエキス、ラード、脱脂大豆粉、香味油脂、発酵調味料、たん白加水分解物、酵母エキス)、かやく(キャベツ、味付豚肉、コーン、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、増粘多糖類、かんすい、カラメル色素、クチナシ色素、酸化防止剤(ビタミンE、ローズマリー抽出物)、香料、ビタミンB2、ビタミンB1、香辛料抽出物、(一部にえび・小麦・卵・乳成分・いか・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む) |
【MARUCHAN QTTA裏 辛コク味噌味】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、精製ラード、でん粉、食塩、植物性たん白、砂糖、しょうゆ、チキンエキス、卵白)、添付調味料(みそ、香辛料、砂糖、粉末野菜、ポークエキス、ラード、脱脂大豆粉、香味油脂、発酵調味料、たん白加水分解物)、かやく(キャベツ、味付豚肉、赤ピーマン、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、増粘多糖類、かんすい、パプリカ色素、クチナシ色素、酸化防止剤(ビタミンE、ローズマリー抽出物)、pH調整剤、カラメル色素、香料、ビタミンB2、ビタミンB1、香辛料抽出物、(一部にえび・小麦・卵・乳成分・いか・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む) |
実食開始
【MARUCHAN QTTA コク味噌味】栄養成分表示[1食(87g)あたり]カロリー 378kcal(めん・かやく 310kcal / スープ 68kcal)、たんぱく質 9.8g、脂質 14.3g、炭水化物 52.5g、食塩相当量 4.2g(めん・かやく 1.9g / スープ 2.3g)、ビタミンB1 0.32mg、ビタミンB2 0.37mg、カルシウム 157mg |
まずは通常商品「QTTA コク味噌味」の調理直後、味付豚肉とキャベツを筆頭に具材の量は多く、引き続きパワフルな香りが食欲を刺激。見た目的に赤の差し色が欲しいところではあるものの、前述したように税込105円前後で手に入ることも珍しくないので、かなりコストパフォーマンスの高い一杯。
【MARUCHAN QTTA裏 辛コク味噌味】栄養成分表示[1食(81g)あたり]カロリー 353kcal(めん・かやく 291kcal / スープ 62kcal)、たんぱく質 9.2g、脂質 13.3g、炭水化物 49.0g、食塩相当量 4.0g(めん・かやく 1.9g / スープ 2.1g)、ビタミンB1 0.27mg、ビタミンB2 0.28mg、カルシウム 154mg |
対する新作「QTTA裏 辛コク味噌味」の調理直後、明らかに辛そうな見た目のスープもさることながら、こちらにはコーンが入っていないため、そこもオリジナルとの大きな違い。また必要なお湯の目安量も通常の「コク味噌味」は280mlと表示してあるのに対し、新作の「辛コク味噌味」は290mと差があったので、ちょっと気になるところ。
ちなみに新作のパッケージに “辛い食べ物が苦手な方は-・” などの警告文は見当たらなかったので、激辛もとい大辛にも満たない辛さなのかもしれませんが、引き続き通常版との違いや念のため辛さレベル(辛味の強さ)にも注目しつつ「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。なお最後の総評は、新商品「MARUCHAN QTTA裏 辛コク味噌味」の感想に基づきます。 |
めん
共通の麺を使用
QTTAに使われている油揚げ麺には複数のバリエーションが存在するのですが、いずれも “ラードを使用した油で揚げ、芳ばしい風味をつけている” というのが共通のポイント。人気の「サワークリームオニオン味」をはじめとする変わり種には「つやもち製法幅広麺」を採用することもありますが、既存の「コク味噌味」は「つやもち製法レギュラー麺」で、しっかりと食べ応えのある仕上がり。
おそらく「QTTA裏 辛コク味噌味」に使われている油揚げも定番の「つやもち製法レギュラー麺」で、もちもちとした弾力のある噛み応えに、精製ラード特有の芳ばしい風味が楽しめます。タイプとしては存在感の強い麺になりますが、しょうゆ・みそ・シーフード・カレー・クリーム系など、あまりスープを選ばない汎用性の高さも魅力。
ちなみに定番「コク味噌味」の麺量は66gで、前回の裏メニュー「こんがりしょうゆ味」と「チリペッパーシーフード味」も66gの麺量をキープしていたのに対し、今回の「辛コク味噌味」は61gと少なめの値。おそらくコストの関係で調整したのだと思いますが、体感的に少ないとは感じなかったので、ほとんど気になりませんでした。
スープ
期間限定の「裏メニュー」を表メニュー(通年商品)にしてほしいレベル
定番の「コク味噌味」は比較的に穏やかな合わせ味噌を軸に、しかしながらコクは深く、じっくりと時間をかけて豚骨を煮込んだような、まろやかで乳化感の強いポーエキスを使用。そのため全体的に丸みを帯びているのですが、生姜とニンニクによるキリッとした香味野菜のキレに、隠し味のカイエンペッパーも効果的で、起伏のない味ではありません。
そんなオリジナルの魅力を忠実に受け継ぎつつ、裏メニューの「辛コク味噌味」では生姜・ニンニク・カイエンペッパーを増量し、なおかつ粗挽きの黒胡椒を多めに加えることで洋風な印象も。辛さレベルはピリ辛ちょい上くらいだったので、騒ぐほどの辛さではなかったものの、その絶妙な辛さによって「オリジナルのスープよりも美味しい」と思ったくらい。
もっと辛い味を楽しみたいのであれば、単純に唐辛子を足す、もしくはマルちゃん史上もっとも辛い「EXTRA HOT味」を買えばいいので、辛くないわけじゃないけど辛すぎない、土台の旨みを引き立てるような辛味の効かせ方には好感が抱けました。ちなみに必要なお湯の目安量に違いがあると書きましたが、極端に味が薄いとか濃いとかの違いはなかったです(どちらかといえば濃いめ)。
具材
コーンを省いて赤ピーマンを採用
定番の「コク味噌味」に使われている具材は、いずれもQTTAシリーズ専用というわけではなく、ほかの商品でも見かける汎用の具材。けれども安定のキャベツをはじめ、メインの味付豚肉(ひき肉)は大きくて食べ応えがあり、なかでも後者はマイルドなスープにワイルドさをプラスしてくれる頼もしいトッピング。
一方の「辛コク味噌味」に使われている味付豚肉、キャベツ、ネギはオリジナルと共通で、コーンの代わりに赤ピーマンが入っているのですが、ほどよい辛味を帯びたスープと味付豚肉にはワイルドさを高めるような相乗効果があり、コーンとは違う赤ピーマンの甘さも巧妙にフィット。たまに味付豚肉の少ない個体に当たることもありますが、QTTAの具材は重量判定なので、数については運試し。
総評
本家の魅力を忠実に継承していたので、まったく驚きはなかったものの、既存の「EXTRA HOT味」は辛すぎるけど「コク味噌味」はマイルドすぎて‥‥という方にとっては朗報の新商品。今回は期間限定の裏メニューという枠組みだったので、ちょっと総評から差し引きましたけど、実際に食べ比べてみた結果、オリジナルよりも「QTTA裏 辛コク味噌」のほうが美味しいと感じました。
さて、次は以前にも予想していた「EXTRA HOT味」の裏メニュー(EXTRA MILD?)を展開してくるのか、それとも「サワークリームオニオン味」の再販に合わせて「サワクリ2倍」的な変わり種(これ出たらアツいですよね?)をリリースしてくるのか、廃盤になった「TONKOTSU」や「CURRY」を復活させてくるのか、続編の登場にも注目です【author・taka :a(大石敬之)】