あなたはどっち派!?「カップヌードル vs. MARUCHAN QTTA」対決 “2つの味噌” を徹底比較!!

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他社商品比較・激辛対決等

どうも、taka :a です。

本日の一杯は、日清食品のカップ麺「カップヌードル 味噌」と東洋水産(マルちゃん)のカップ麺「MARUCHAN QTTA コク味噌味」の実食・比較レビューです。

どっちがおいしい!? おむすびに合うランキング第1位に選ばれた「カップヌードルみそ」とマルちゃんの新戦略「QTTA(クッタ)コク味噌味」人気商品の違いを徹底比較!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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カップヌードルvs.QTTA「味噌」篇

カップヌードル(CUPNOODLE)とは、日清食品が世界に誇る “世界初のカップ麺” で、初めて発売されたのは1971年(昭和46年)9月18日。まだ袋麺の販売価格が30円とされていた当時、東京都新宿区の伊勢丹百貨店を皮切りにリリースされた初代「カップヌードル」の売り出し価格は100円と高額だったので、あまり店頭に並ぶことはありませんでした。

しかし、当時の日清食品は素早く対策を立て、カップヌードルのリリースから数日後に「カップヌードル営業課」を組織。消防署や警察署、病院、自衛隊など、夜勤が多い特殊ルートに営業をかけた結果、1972年(昭和47年)2月19日 “あさま山荘事件” で機動隊に配られ、後に生産が追いつかなくなるほどの大ヒットを記録。現在は業界No.1ブランドとして確固たる地位を築き、年間売上額は国内だけで脅威の1,000億円を誇ります。

そんなカップヌードルに対抗するかの如く、鳴り物入りで現れたのが東洋水産の「MARUCHAN QTTA(クッタ)」で、しっかりと食べごたえがあり、食べた人に「はぁ~、くった~」と “ホッと一息ついて前向きな気持ちになってもらいたい” をコンセプトに開発。2017年(平成29年)3月27日に初代御三家「SHO-YUラーメン」「SEAFOODラーメン」「TONKOTSUラーメン」を発売し、すんなりと固定ファンを獲得。

売上だけでいえば日清食品の「カップヌードル」に負けますが、揚げ油にラードを使用した食べ応えのある麺で差別化を図り、超スナック系がテーマの変わり種「サワークリームオニオン味」など、再販を望む声が絶えない人気フレーバーも展開している現在。そんな「QTTA」からもシリーズ初の「コク味噌味」発売ということで、日清食品の新時代スタンダード「カップヌードル 味噌」を意識しているのは間違いありません。

初めて「カップヌードル」から「みそ(MISO)」がリリースされたのは、1992年(平成4年)7月23日。その当時 “ファンクの帝王” と呼ばれたジェームズ・ブラウン(James Brown)を広告塔に起用するだけでは飽き足らず、名曲『Get Up(I Feel Like Being Like A)Sex Machine』で特に印象的なフレーズ「Get Up!」を「ミソンパ!」に置き換えたテレビCMを展開するなど、持ち前の営業力の強さを見せ付けていた日清食品。

以降も何度かローマ字表記の「カップヌードル MISO」を展開していましたが、2018年4月2日 “シニア世代に向けたミニだけの味” として「カップヌードル 味噌 ミニ」を発売し、ミニサイズのカップヌードルと塩むすびの食べ合わせ調査で “おむすびに合うランキング第1位” を獲得。それをレギュラーサイズ化したのが現行商品の「カップヌードル 味噌」で、2019年4月1日の発売から2021年3月現在も販売を続けています。

一方、東洋水産の「MARUCHAN QTTA コク味噌味」は、2021年3月22日にリリースされたばかりの新商品。しかも同社の従来品と比較して気合の入れようが尋常ではなく、QTTAのブランドサイトでは俳優・香川照之(かがわ てるゆき)氏が “戦略担当常務” を熱演するプロモーション動画『コク味噌味開発記』を公開。まるで東洋水産の真面目な印象を覆すかのように、日清食品に負けず劣らずのシュールな路線を開拓しました。

白背景に橙が差し色のカップヌードル / 橙背景のQTTA

というわけで、どちらも片手で食べられるレギュラーサイズの縦型カップ麺ですが、麺を筆頭にコンセプトもメインの顧客層も異なるブランド。すでに多くの固定ファンを獲得している日清食品の「カップヌードル 味噌」と満を持す東洋水産の新作「MARUCHAN QTTA コク味噌味」は何が違うのか、実際に食べ比べながら違いを解説していきます。

開封

「カップヌードル 味噌」開封

まずは「カップヌードル 味噌」の開封直後、ブレンドされた3種の味噌(麦・赤・白)を軸に、ふわっと煮干し粉末を重ねた和の趣を感じさせる繊細な香りが印象的。さらに胡麻を多めに加えているのも特徴で、もちろんラーメンとして成立しているのですが、どことなく家庭的な「味噌汁」に通じるフレームワーク。

「MARUCHAN QTTA コク味噌味」開封

対する「MARUCHAN QTTA コク味噌味」の開封直後、ふんわり煮干しが香る「カップヌードル 味噌」とは一線を画すゴリゴリの動物系で、かなりパワフルな香り。また使用している容器も「カップヌードル」は紙を主な原料としているのに対し「QTTA」はPP(ポリプロピレン)樹脂を主な原料としている、というのも両ブランドの違いを語る上で欠かせないポイント。

ちなみにメーカー希望小売価格は「カップヌードル」「QTTA」ともに193円(税別)と共通なので、コンビニで購入した場合の税込価格(2021年3月現在)は198円が相場。けれどもスーパーでの販売価格は、カップヌードル=税込140円〜160円、QTTA=税込120円前後が平均的。QTTAに関しては税込100円前後で手に入るケースも珍しくないので、お求めやすさについてはQTTAが優勢です。

実食開始

「カップヌードル 味噌」熱湯3分
お湯の目安量 320ml
「栄養成分表示」1食(83g)あたり:カロリー 391kcal(めん・かやく 320kcal / スープ 71kcal)、たんぱく質 9.9g、脂質 17.9g、炭水化物 47.5g、食塩相当量 5.2g(めん・かやく 1.9g / スープ 3.3g)、ビタミンB1 0.20mg、ビタミンB2 0.26mg、カルシウム 216mg【カップヌードル 味噌(2019年4月1日発売)】

どちらの “味噌” にも小袋は別添されていないため、お湯を注ぐだけで食べられる簡便性が魅力。カップヌードルの具材は人気の謎肉(なぞにく)をはじめ、コーンと人参で彩りもよく、複雑な香りが食欲を刺激してくる実食前。発売2周年を目前に安定感のある調理直後、しかしながらブランド全体を通して見た場合、やや具材は少なめです。

「MARUCHAN QTTA コク味噌味」熱湯3分
お湯の目安量 280ml
「栄養成分表示」1食(87g)あたり:カロリー 378kcal(めん・かやく 310kcal / スープ 68kcal)、たんぱく質 9.8g、脂質 14.3g、炭水化物 52.5g、食塩相当量 4.2g(めん・かやく 1.9g / スープ 2.3g)、ビタミンB1 0.32mg、ビタミンB2 0.37mg、カルシウム 157mg【MARUCHAN QTTA コク味噌味(2021年3月22日発売)】

対する「MARUCHAN QTTA コク味噌味」に謎肉は入っていませんが、それ以上に大きな味付豚肉を筆頭に、キャベツの量も圧倒的に多く、コーンは共通の具材。人参は入っていない分、全体的な具材の量はカップヌードルよりも多め。QTTAは食べ応えを重視しているブランドということもあり、今回もカップヌードルと比較して若年層のユーザーをターゲットにしているような空気を感じました。

ちなみにカロリーはカップヌードルよりもQTTAのほうが低く、脂質や食塩相当量の数値も低いのですが、炭水化物の量はQTTAのほうが上。数値だけ見るとQTTAのほうが薄味なのでは‥‥などと思ってしまうのですが、必要なお湯の目安量にも差が生じているので、栄養成分表示の数値だけ見て味の濃さを判断することはできません。というわけで、引き続き両者の違いに注目しながら「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説します。

※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

原材料名:油揚げめん(小麦粉、植物油脂、食塩、糖類、しょうゆ、チキンエキス、ポークエキス、たん白加水分解物、ポーク調味料)「カップヌードル 味噌」

食べ応えは「QTTA」に軍配

「カップヌードル 味噌」に使われている油揚げ麺は、いつものカップヌードル(レギュラー)やシーフードヌードルよりも太く、通常は約2mm幅に切り出されているのに対し、約3mm幅に切り出しているのがポイント。しかしながらカップヌードルの例に漏れず、いい意味で頼りない食感で、ブランドのアイデンティティを表現しつつ、麺単体としての存在感よりもスープを尊重する姿勢を重視。

原材料名:油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、精製ラード、でん粉、食塩、植物性たん白、砂糖、しょうゆ、チキンエキス、卵白)「MARUCHAN QTTA コク味噌味」

対する「MARUCHAN QTTA コク味噌味」に使われている油揚げ麺は、QTTAシリーズで定番の “つやもち製法レギュラー麺” で、カップヌードルよりも幅が狭く、しかしながら厚みがあり、ニュアンスとしては “ラーメン” という表現がしっくりくるタイプ。精製ラード特有の芳ばしい風味もさることながら、しっかりとしたコシと弾力でカップヌードルとの差別化を図り、麺単体としての存在感が強く、それでいてスープとの親和性にも配慮。

調理前の麺重量はカップヌードル(めん60g)よりもQTTA(めん66g)のほうが多く、耐久性に関してもQTTAに軍配。はたして “どっちの麺が優秀か” という点については好みの問題も絡んでくるので、一概に断言できないところではあるものの、おやつ感覚や軽食として食べるならカップヌードルを、食べ応えを重視するならQTTAを選択するのがオススメです。

スープ

原材料名:スープ(粉末みそ、糖類、ごま、大豆粉末、ポーク調味料、みそ調味料、豚脂、香辛料、チキン調味料、魚醤、酵母エキス、煮干し粉末)「カップヌードル 味噌」

カップヌードルはキレを、QTTAはコクを

「カップヌードル 味噌」のスープは、甘みのある麦味噌ベースに、キレのある赤味噌でアウトラインを引き締め、それが尖りすぎないように膨よかな白味噌が全体を包み込んでいる、絶妙な “3種の味噌” のバランスが印象的。さらに生姜やニンニクなどの香味野菜も強めに効かせ、なるほど米に合う濃厚さを打ち出します。

しかし、すりごまのパンチや煮干し粉末の隠し味を忍ばせることで、大味な印象を抱かせることはなく、具材の謎肉から滲み出る旨味も見逃せないポイント。さすが新時代スタンダードとしてレギュラーの座をキープしているだけのことはある、すでに完成された味わいでQTTAを牽制。

原材料名:添付調味料(みそ、香辛料、砂糖、粉末野菜、ポークエキス、ラード、脱脂大豆粉、香味油脂、発酵調味料、たん白加水分解物、酵母エキス)「MARUCHAN QTTA コク味噌味」

対する「MARUCHAN QTTA コク味噌味」のスープも合わせ味噌の旨味を軸にしているのですが、比較的に穏やかな味噌感で、すりごまのパンチや和風出汁(だし)については意識されておらず、しかしながら動物系のコクは圧倒的。じっくりと豚骨を煮込んだような、乳化感の強いポークエキスを使用していたので、なるほど「コク味噌味」という商品名にも納得のテイスト。

さらに生姜のキレやニンニクのパンチを効かせ、隠し味にカイエンペッパーを使用しているのもポイント。塩気はカップヌードルのほうが強く、しかしながら乳化感の強い豚骨の旨味をはじめ、とにかく重心の低いコクを追求し、カップヌードルと違うアプローチで満足感を満たしてくれました。

具材

原材料名:かやく(味付豚ミンチ、キャベツ、コーン、人参、ねぎ)「カップヌードル 味噌」

バリエーションはカップヌードルに、食べ応えはQTTAに軍配

「カップヌードル 味噌」の具材は個体差が激しいので、特に謎肉の数が変動するとスープの味まで変わってくるものの、ある意味そのブレもブランドの魅力。けっこうスープの味が濃いめなので、もうすこしキャベツが多いと嬉しいのですが、コリコリとした人参に甘いコーンなど、蛇足的な要素は見当たりません。

原材料名:かやく(キャベツ、味付豚肉、コーン、ねぎ)「MARUCHAN QTTA コク味噌味」

対する「MARUCHAN QTTA コク味噌味」の具材も似たような構成となっているのですが、謎肉よりも大きな味付豚肉(ミンチ)は謎肉よりもジャンクな要素が控えめで、キャベツの量はカップヌードルよりも圧倒的に多く、しっかりとした食べ応えを実現。ここに「EXTRA HOT味」のインゲンも入っていたら個性的だったのに‥‥などと思いつつ、特に不満を感じることはありませんでした。

総評

6.0

一見して明白に違う麺の仕様もさることながら、すりごまのパンチや生姜のキレなど、濃いめでシャープな「カップヌードル 味噌」に対し、新参の「MARUCHAN QTTA コク味噌味」は文字通りコクを重視した仕上がりで、同じ味噌をテーマにしながらタイプは別物。はたして “どっちがおいしいのか” については好みによるところが強いため、筆者が断言するのは難しいのですが、両商品ともに総評は文句なしで「★6」即決。

キレのある濃いめの味噌ラーメンが食べたい気分のときには「カップヌードル」を、ラードの風味が芳ばしい味噌ラーメンが食べたいときには「QTTA」と選択肢の幅が広がったのも嬉しく、それこそ空腹の度合いで決めるのも一つの手。このまま「QTTA」の味噌も通年ラインナップに加わりそうですし、どちらも同じくらい素晴らしい商品だと感じたので、どっちが自分の好みか食べ比べてみることをオススメします(author・taka :a)

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