迷油の次は “まともな油” オシャレ変化球なペヤング「オリーブオイル塩やきそば」を実食 → ド直球かw

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まるか食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2022年7月11日(月)新発売、まるか食品のカップ麺「ペヤング オリーブオイル塩やきそば」の実食レビューです。

暑い夏にピッタリな味わい!? 2022年夏のペヤング第1号は “オリーブオイル” を効かせた塩味のソースと “3種の彩り野菜” が特徴のオイル系やきそばで勝負!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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ペヤング オリーブオイル塩やきそば

ペヤング(peyoung)とは、まるか食品の代名詞となっているブランドで、1973年(昭和48年)7月発売の「ペヤングヌードル」を皮切りに発足。その約2年後、1975年(昭和50年)3月13日に「ペヤング ソースやきそば」が現れ、屋台の焼きそばを模した四角い容器に、まろやかな液体ソース、具材の個包装など、現在のカップ焼きそば市場におけるディファクトスタンダードを築き上げました。

どうした、ペヤング。

今回の新商品「ペヤング オリーブオイル塩やきそば」は “暑い夏にピッタリな、さっぱりとした味わい” をコンセプトに、オリーブオイルを効かせた塩味のソースと3種の彩り野菜を特徴とする一杯で、いつもの「ソースやきそば」とは一線を画すオシャレな佇まい。これでイメージ回復を狙っているのかどうかは臆測の枠を出ませんが、ペヤングの変わり種としては “らしからぬ” 異彩を放っています。

念のため「オリーブ・オイル(olive oil)」とは、オリーブの実から採油された食用油のことを指し、身体に嬉しい効能があることでも知られ、ペペロンチーノやアヒージョ、カプレーゼ、オイルサーディン、カルパッチョなど、オリーブオイルなしでは語れない料理・保存食も数多く存在します。しかし、オリーブオイルの「規格」については意外と知られていません。

国連によって1959年に設立された、オリーブオイルとテーブルオリーブ(おつまみ用のオリーブ等)の国際協定に基づく政府間機関「インターナショナル・オリーブ・カウンシル – International Olive Council(IOC)/ 国際オリーブ協会」が定めている、オリーブオイルの国際規格は9種に細分化され、厳格な品質基準の頂点に君臨するのが “エクストラバージン” というグレード。

※画像はオリーブオイルのイメージです

それも国際規格での “エクストラバージン” は、遊離酸度がオレイン酸換算で100g中0.80g以下、過酸化物価は20.0meq/kg以下、紫外線吸光度(K232)2.50以下、紫外線吸光度(K270)0.22以下、紫外線吸光度(ΔK)0.01以下、なおかつ官能評価では欠陥の中央値が0.0でフルーティの中央値が0.0を超えるオイル‥‥と、ほんとうに厳格なルールが設けられているのですがw

現在の日本国内では、日本農林規格(Japanese Agricultural Standards / JAS)独自の基準に基づき「エクストラバージンオリーブオイル」と「ピュアオイル」の2種に分類しているため、エキストラバージンよりも等級の低いファインバージンやオーディナリーバージン、そのままでは食用に適さないランパンテバージンなど、そういった細かい品質の呼び名までは日本の家庭に浸透していないのが現状です。

つまり、国際規格ではエキストラバージンに満たない品質だとしても、日本ではJAS法(酸度が2%未満である)さえ通過すれば、エキストラバージンのラベルを貼って販売しても罪にならないため、多岐にわたるオリーブオイルの奥深い世界が曖昧になっているのですが、そろそろ話を本題の「ペヤング オリーブオイル塩やきそば」に戻しますスミマセンw

「ペヤング オリーブオイル塩やきそば」の原材料名

オイル系のペヤングといえば、胸焼け必至の「牛脂MAX」をはじめ、脅威のハイカロリーを実現した「豚脂MAX」に、辛さよりもアブラの量に問題を感じた「こってりラー油ガーリック」ほか、直近だと「ソースやきそば迷油(めいゆ)」のリリースが記憶に新しいところ。しかし、植物性のオリーブオイルに特化した商品は、47年以上続くペヤングやきそば史上初の試みなので、仕上がりが楽しみです。

開封

ほんのりオリーブオイル色の「やきそばソース」

今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「かやく」に、後入れ「ソース」の計2種で、まるか食品の公式ウェブサイトや外装フィルムにも記載されていない情報なのですが、ソースにはアクセントに3つの香辛料(ジンジャー、ガーリック、ターメリック)を使用とのこと。いずれも個性の強い香辛料なので、オリーブオイルとのバランス感が問われます。

めん重量は90gのレギュラーサイズ

麺は油で揚げたフライ麺で、ペヤングやきそばシリーズにおける定番のファーストインプレッション。揚げ油にラードを配合しているため、調理前から特有の芳ばしい香りが漂ってくるのですが、特別にオリーブオイルも配合しました! などの訴求はありません。詳しくは後述しますが、一部の特殊な商品を除き、ペヤングの麺は基本的には使い回しなので、今回も「ソースやきそば」と同じ油揚げ麺でしょう。

メーカー希望小売価格は214円(税別)なので、いつもの「ソースやきそば」193円(税別)よりも若干ながら高めの設定ではあるものの、ひとつ前の週に発売された「迷油」と同じ価格。販売地域や取扱店は限定されていませんが、ペヤングの変わり種に強いドンキホーテを筆頭に、スーパーやドラッグストアなど、コンビニ以外での販売が意欲的かもしれません。

※依然として “ペヤングの新作が出ても売ってない問題” が深刻化している地域も多いため、売ってる・売ってないについては最寄りの販売店に問い合わせてください。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:ペヤング オリーブオイル塩やきそば
製造者:まるか食品株式会社
製造所:赤堀工場(群馬県伊勢崎市下触1101-1)
内容量:117g(めん90g)
商品コード:4902885008347(JAN)
発売日:2022年07月11日(月)
実食日:2022年07月29日(金)
発売地域:全国
取得店舗:ウエルシア
商品購入価格:203円(税込)
希望小売価格:214円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:角型レギュラー
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:480ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:2袋(ソース・かやく)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、ラード、しょうゆ、食塩、香辛料)、添付調味料(植物油脂、たん白加水分解物、食塩、糖類、チキンエキス、ポークエキス、香辛料)、かやく(キャベツ、コーン、赤ピーマン)/ 調味料(アミノ酸等)、酒精、増粘多糖類、かんすい、酸化防止剤(ビタミンE)、ビタミンB2、(一部に小麦・大豆・鶏肉・豚肉を含む)

実食開始

他社より具沢山なのもペヤングの魅力

別添の小袋は「かやく」のみ先入れで、定番のキャベツを筆頭に、コーン、赤ピーマンと彩り豊か。オリーブオイルを効かせたソースに合わせ、かつてない専用の具材が入っているわけではないけれど、コーンと赤ピーマンは夏に旬を迎える野菜。赤ピーマンは緑のピーマンよりも収穫時期が遅れるので、すこし旬の時期が遅れるのですが、ビニールハウスで栽培されることも多く‥‥スミマセンお湯を入れますw

あいかわらず具沢山で思いのほかオリーブオイル

麺の湯戻し時間は標準通り3分なので、時間になったら湯切りして「ソース」を馴染ませたら出来上がり。調理直後の香りは、オリーブオイルよりも油揚げ麺の芳ばしさが強く、あとからフワッとオリーブオイルが付いてくる感じ。ただ、牛脂・豚脂・鶏脂・ごま油とは違う、オリーブオイルの主張は思っていたよりも明確で、なかなかに個性的。

ちなみに「オリーブオイル塩やきそば」のカロリーは542kcal、脂質は28.7gなので、通常の「ソースやきそば」(熱量:544kcal、脂質:27.6g)と大差ありません。はたして味の面においてもオリーブオイルの存在感は明確なのか、油揚げ麺との火花にも注目しつつ「めん」「ソース」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(117g)あたり
カロリー:542kcal
たん白質:9.6g
脂  質:28.7g
炭水化物:61.2g
食塩相当量:3.3g
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

いつものテンプレです

5.0

たとえば春雨の「ピーヤング」に、そば粉不使用の “蕎麦風めん” ほか、寿がきや食品の関東工場(旧・加ト吉水産株式会社フーズ部群馬工場)に製造を委託しているノンフライ麺など、一部の商品には普段と違う麺を使うこともありますが、ペヤングやきそばシリーズの油揚げ麺は基本的に共通で、ソースの味に合わせてサイズや配合を微調整することは基本的にありません。

ぶれない

レギュラーサイズ(めん90g)の商品と比較して、調理前の麺重量を80gに減らしたら廉価版のペヨングになり、2倍(めん180g)に増やせば超大盛、約4倍(めん330g)だと超超超大盛GIGAMAX(ギガッマクス)、約7.3倍(めん660g)まで増やしたら超超超超超超大盛ペタマックスなど、いずれも違うのは量とブロックの形状だけ。

ちなみに賞味期限の右に「+H」と記載してあったら群馬県伊勢崎市戸谷塚町の「本社工場」で、同じ箇所に「+A」と記載してあったら群馬県伊勢崎市下触町の「赤堀工場」で製造したことを意味しているのですが、どちらも基本のレシピは変わりません。ただし、ロット差は頻繁に発生するので、それも意識しながら個体差を楽しんでみてください。

ソース

全面的にオリーブオイルだった件w

5.0

湯気の中にあるオリーブオイルは油揚げ麺の押しに負けていたので、正直そんなに期待していなかったのですが、いざ口に含むと真っ先に飛び込んでくるのはオリーブオイルの風味。それも、苦手ながら絶対にヤメといたほうがいいレベル。ちなみに3種の香辛料については、オリーブオイルと相性がいいガーリックは比較的に分かりやすく、ジンジャーは隠し味で、ターメリックは目立ちません。

またガーリックもオリーブオイルを立てるスタンスにあり、チキンとポークの面持ちも洋風で、塩加減も程よく、なるほど「オリーブオイル塩」という表現にも素直に納得できるテイスト。もっとニンニクの主張を強め、唐辛子の辛味を効かせたら、ペペロンチーノやアヒージョっぽい味に仕上がる感じなんですけど、あえて他の料理に寄せなかったところが個性的。

公式はオリーブオイルの等級について言及していないため、日本の規格でいうところのピュア(精製したオリーブオイルにバージンオリーブオイルをブレンドしたもの)に該当すると思うのですが、ここまでオリーブオイルが主役とは‥‥なんかこう、拍子抜けするほど真っ直ぐに「オリーブオイル&塩味」でビックリしましたw

かやく

あらためてペヤングって具沢山ですよね

5.0

あいかわらずキャベツは他社の大盛り製品に匹敵する‥‥いや、それ以上といっても過言ではないボリュームで、しっかりと食べ応えに寄与。たとえばフライドガーリックのように尖ったアイテムは入っていませんが、甘みのあるコーンと赤ピーマンの風味はオリーブオイルと相性抜群で、具材全体が優しい雰囲気に包まれていたからこそ、オリーブオイルの存在感が際立っていたのだと感じました。

総評

5.0

最近のペヤングが得意とするニンニクは比較的に控えめで、よくある焼肉の塩ダレっぽい味でもなく、ほんとに「オリーブオイル塩やきそば」そのまんま。油そばレベルのオイル感ではないけれど、オリーブオイルが苦手な方にとっては厳しいほどにオリーブオイル味だったので、この潔さに価値が見出せる一杯でした。暑い夏にピッタリかどうかは好みの問題に左右されそうですけどねw

なお暑い夏にピッタリなペヤングといえば、2022年8月1日に夏のペヤング第2号「旨辛味にんにく」が発売される運びとなっており、今回の「オリーブオイル塩」から一変して “男臭い雰囲気” を漂わせています。まるか食品の辛味水準は絶賛ぶっ壊れている現在、辛味の強さについては未知数ですが、おそらくニンニクは生おろし系なので、気合を入れておきましょう【author・taka :a(大石敬之)】

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