ネット民騒然!? SNSで話題 “そば粉不使用” の新作ペヤング「なんちゃって蕎麦風」を食べてみた結果——

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まるか食品

どうも、taka :a です。

本日の一杯は、2021年3月22日(月)新発売、まるか食品のカップ麺「ペヤング なんちゃって蕎麦風」の実食レビューです。

業界初の特製めん「蕎麦風めん」を使用した “なんちゃって蕎麦風” のカップ焼きそば!? 再販の声が絶えない名作「和風焼き蕎麦」に続けるか——。

おいしい? まずい?実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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ペヤング なんちゃって蕎麦風

ペヤング(peyoung)とは、まるか食品株式会社の代名詞となっているロングセラーブランドで、1973年(昭和48年)7月に発売されたカップラーメン「ペヤングヌードル」を皮切りに発足。ペヤングという名前の由来は「ペア(pair)」と「ヤング(young)」を組み合わせた造語で、まだカップ麺が高価な食べ物とされていた当時、若いカップルにも “2人で1つのものを仲良く食べてほしい” との願いを込めて名付けられました。

pair+young=peyoung

もともとはカップラーメンからスタートした「ペヤング」ですが、1975年(昭和50年)3月13日、同社初のカップ焼きそば「ペヤング ソースやきそば」を新発売。現在は奇抜な変わり種を意欲的に展開しているため、しばしばネット上でもキワモノ扱いされがちですが、業界初の四角い容器や液体ソースの導入など、今では大手企業も当たり前のように採用しているカップ焼きそばのデファクトスタンダードを築いたパイオニアです。

そんなペヤングが自信を持ってリリースしてきた今回の新商品「ペヤング なんちゃって蕎麦風」とは、業界初の「蕎麦風めん」を搭載した新作で、そば粉を “まったく使用していない” のがポイント。そのため商品名が「なんちゃって」となっているのですが、事前にリリースされた商品紹介には “忠実に再現された蕎麦の味わいを-・” などと記載があり、ネット民の間では発売前から話題になっていました。

ネット民の間で話題になった理由の一つとして、2013年(平成25年)4月15日に発売された名作「ペヤング 和風焼き蕎麦」が絡んでいることは言うまでもなく、それは “そば粉を練り込んだ蕎麦粉入り麺” と “しょうゆベースの芳ばしい液体調味料” を搭載した、文字通り日本蕎麦を汁なしカップ麺に落とし込んだもの。

ペヤング和風焼き蕎麦(初代)のパッケージ

当時、ありそうでなかった「和風焼き蕎麦」という試みは、まさに期待を裏切らない “極上の仕上がり” で、翌2014年(平成26年)4月15日にリニューアル版「ペヤング 新和風焼き蕎麦」を市場に投下。初代には大量の揚げ玉(後入れせかやく)を別添していたのに対し、二代目・新には衣付きの小海老天を合わせていたので、個人的には改悪に思えてしまったのですが、こっくり甘い蕎麦つゆと油揚げ蕎麦は二代目にも継承。

さらに同年7月21日、和風焼き蕎麦からフレーバー違いの続編「ペヤング ねぎ塩風味焼き蕎麦」を発売しているのですが、それを最後に本物の蕎麦粉を練り込んだペヤングの変わり種がリリースされることはなく、筆者を含め「和風焼き蕎麦」の再販を望む声が後を断たない状況が続く中、まるか食品の広報に問い合わせてみても “再販の予定はない” の一点張り。

それから月日は流れ、2019年3月4日に「ペヤング かきあげ味やきそば」という “めんつゆベース” のペヤングやきそばを東日本のセブンイレブンで先行販売、同年4月1日に一般販売解禁となっていたのですが、麺に蕎麦粉は練り込まれておらず、同年6月3日に発売された廉価版「ペヤング たぬきやきそば」も “めんつゆベース” でありながら、いつものスナック的な油揚げ麺(中華めん)を使用。

そばアレルギーに懸念がある方も大丈夫

話題になっている「なんちゃって蕎麦風」のパッケージにも “そばアレルギーなんて気にしない” と書かれているように、そばアレルギーに懸念がある方でも安心して食べられる「そば粉不使用(ゼロ)」が売りになっているのですが、新規に開発された業界初の特製めん「蕎麦風めん」の仕上がりが気になるところ——。というわけで、開封して商品の内容物から順番にチェックしていきましょう。

開封

別添の小袋は両方とも後入れ

今回のカップ麺に別添されている小袋は、後入れの「ソース」と「後入れかやく」の合計2袋。この構成は前述の初代「和風焼き蕎麦」と共通する項目で、やや揚げ玉の量は少なめですが、一見して明白に黒っぽい色の麺が印象的。ただ、TwitterをはじめとするSNSでは「売ってない」との声が多く、販売店は「ドンキホーテ」や「西友(SEIYU)」が有力との情報を見つけたものの、かなりエンカウント率は低い様子。

それは筆者の住んでいる地域(関西の片田舎)も例外ではなく、新商品に強いコンビニはもちろん、スーパーマーケットやドラッグストア、ディスカウントストアなど、20軒以上の店舗を当たってみても見つからない状態だったので、ヨドバシカメラの公式通販サイト(ヨドバシ.com)から取り寄せました。

発売当初は「ヨドバシ.com」でも売り切れで、ほかのサイトだと箱買い必至だったこともあり、あとは流れに任せようと諦めかけていたところ、後日に再入荷していることを知って捕獲。2021年4月4日現在の販売価格は税込221円となっているのですが、送料無料かつ1個単位でバラ売りしているため、どうしても欲しいのに見つからない‥‥という状況の場合、ネット通販サイトを利用するのも手。

たとえば「獄激辛やきそば」や「アップルパイテイストやきそば」など、一般の販売店では売れ残る傾向が強い商品ばかり出してくるので、それを捌かなければいけない販売店側は消極的になってしまうのかもしれません。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:ペヤング なんちゃって蕎麦風
製造者:まるか食品株式会社
製造所:赤堀工場(群馬県伊勢崎市下触1101-1)
内容量:112g(めん90g)
商品コード:4902885006763(JAN)
発売日:2021年03月22日(月)
実食日:2021年04月04日(日)
発売地域:全国
取得店舗:ネット通販サイト(ヨドバシ.com)
商品購入価格:221円(税込)
希望小売価格:205円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:角型レギュラー
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:480ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:2袋(ソース・後入れかやく)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、ラード、しょうゆ、食塩、香辛料)、添付調味料(しょうゆ、糖類、かつお節エキス、食塩)、かやく(揚げ玉、ねぎ)/ 調味料(アミノ酸等)、香料、増粘多糖類、カラメル色素、クチナシ青色素、酒精、かんすい、酸化防止剤(ビタミンE)、タマリンド色素、酸味料、カキ色素、膨脹剤、香辛料抽出物、ビタミンB2、(一部に小麦・大豆を含む)

実食開始

よく見ると蕎麦っぽくはないけれど‥‥

いつも通り麺の湯戻し時間は3分で、サイズも通常の「ペヤング ソースやきそば」と変わらない太さに切り出されれいるのですが、明らかに黒っぽい見た目で差別化を図っている今回。イカスミ粉末や炭末色素で人工的に着色しているような色なので、よく見ると日本蕎麦とは違った雰囲気ですし、そば粉の香りも皆無ではあるものの、地味にインパクトがある見た目は印象的。

ソースの香りは完全に蕎麦つゆ

引き続き蕎麦粉の香りは感じませんが、ソースの香りは絵に描いたように蕎麦つゆ全開で、これについては蕎麦風クリア。ただし、今回のメーカー希望小売価格は205円(税別)ということで、レギュラーサイズのソースやきそば(税別193円)よりも若干ながら高めの値段。新規開発の麺にコストを費やしたのか、具材らしい具材は入っておらず、後入れかやくも汎用の青葱が主体なので、それについての寂しさは否めません。

なお念のためコンタミネーション(アレルギー物質が微量混入していないかどうか)について問い合わせてみたところ、本社工場・赤堀工場ともに蕎麦を含む商品は生産していないため、そばアレルギーの方でも問題なく食べられるとのことでした。というわけで、引き続き蕎麦の味わいを忠実に再現できているのかどうかに注目しつつ「めん」「ソース」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(112g)あたり
カロリー:527kcal
たん白質:8.4g
脂  質:28.3g
炭水化物:59.6g
食塩相当量:3.0g
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

色が違うこと以外は “いつもの” 麺

4.0

「小麦粉(国内製造)、植物油脂、ラード、しょうゆ、食塩、香辛料」という原材料名の構成は、通常の「ソースやきそば」などに使われている油揚げ麺と並びまで完全に同じ内容で、もちろん “そば粉” の記載はありません。それっぽい香料を使用しているわけでもないため、調理後も蕎麦の風味を感じることはなく、黒っぽい色を除けば “いつもの油揚げ麺と変わらない” というのが率直な感想です。

ちょっとコシが強いような気がしないでもないけど

たとえば前述の激辛カップ麺「獄激辛やきそば」に、スイーツ系の問題作「アップルパイテイストやきそば」など、ペヤングやきそばシリーズの変わり種はもちろん、子ども向けの「ペヨちゃんやきそば」や通常サイズ比およそ7.3倍の「超超超超超超大盛やきそばペタマックス」まで、それぞれ量こそ調整してあるものの、使われている麺の本質は変わりません。

前述のように麺単体で見ると “いつもの油揚げ麺と変わらない” ので、ぶっちゃけ蕎麦っぽさは皆無に等しかったのですが、基本的に麺を変えないペヤングとしては一種の快挙。後述するソースの味は、いつものウスターソース基調ではないけれど、色が変わってもソースの味を選ばない万能性は踏襲しているため、結果的な印象としては悪くありませんでした。

ソース

関東風の蕎麦つゆライクな味付け

5.0

油揚げめん単体で評価した場合、蕎麦っぽさは皆無に等しいと書きましたが、ソースの味は蕎麦つゆ直球ど真ん中。きわめてシンプルな原材料名(しょうゆ、糖類、かつお節エキス、食塩)が表しているように、いっさい奇抜な要素はなく、あえていうなら人工的に粘度が高いのと、やや糖類の甘さが強いくらい。

しょうゆのタイプは濃口で、こっくりと甘いカエシに仕上げてあり、かつお節の旨味も強めに主張。醤油の濃さは人を選ぶレベルではないかと思いますが、甘い蕎麦つゆが得意でない場合、ちょっと厳しい味になるかもしれません。ただ、これについては初代・和風焼き蕎麦との共通点になるので、それが好きだった方には朗報です。

かやく

もうちょっと揚げ玉が欲しかった

3.0

初代・和風焼き蕎麦には大量に揚げ玉が入っていたので、なんとか頑張ってほしかったと思いもありますが、ほぼほぼ蕎麦らしくなかった油揚げ麺に対し、揚げ玉の芳ばしい風味とネギの香りも蕎麦っぽい雰囲気を高めてくれる上で重要なポイント。

ネギは先入れしたいタイプだったので、もさもさ感が否めないところではあるけれど、揚げ玉に関しては好印象でした(もうちょっと量が多ければ言うことなしだったんですけどね)。

総評

4.0

蕎麦つゆライクなソースが蕎麦っぽいイメージの9割以上を担っているような仕上がりだったので、もうすこし麺かトッピングを工夫してほしかった思いもありますが、黒っぽく着色されていた麺の見た目は面白く、そば粉の風味にさえ期待しなければ‥‥などといったら元も子もないんですけど、単純に「おいしい」か「まずい」かでいえば前者。

あくまでも蕎麦つゆ味のカップ焼きそばなので、それ以上でもそれ以下でもないのですが、この味が好きな方は多いハズ。おそらく2、3ヶ月後にはドンキホーテやイオンリテールなどで安売りされると思うので、その時期を待つのも手だと思います(author・taka :a)

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