ペヤングの歴史に残る硬派な一杯!? 幸楽苑コラボ「味噌野菜たんめん味やきそば」が想像以上に美味しかった件

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まるか食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2021年11月1日(月)新発売、まるか食品のカップ麺「ペヤング 幸楽苑味噌野菜たんめん味やきそば」の実食レビューです。

こっちが正解!? 昭和二十九年創業「幸楽苑」で人気のイチオシメニュー「味噌野菜たんめん」を “ペヤング流” にアレンジ!! 同時発売品の「ペタマックス」は狂気的だったが、はたして‥‥。

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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ペヤング×幸楽苑 味噌野菜たんめん味やきそば

ペヤング(peyoung)とは、まるか食品を代表する即席カップ麺のブランドで、1973年(昭和48年)7月に発売された「ペヤングヌードル」を皮切りに発足。当初はカップラーメンからスタートしましたが、1975年(昭和50年)3月13日の「ペヤング ソースやきそば」発売以来、現在は西の雄「日清焼そばU.F.O.」と肩を並べる “関東の雄” として知られるなど、確固たる地位を構築しています。

幸楽苑の「味噌野菜たんめん」をアレンジ

今回の新商品「ペヤング 幸楽苑(こうらくえん)味噌野菜たんめん味やきそば」は、幸楽苑の店舗で人気を博す「味噌野菜たんめん」の味わいを再現したカップ焼きそばで、まるか食品と共同開発。同時にペヤング史上最大級の即席カップうどん「幸楽苑ペタマックス味噌野菜うどん」も展開し、TwitterなどのSNSをはじめ、ネット上でも大きな話題になっていたのは、まだ記憶に新しいところ——。

ペヤング史上最大級の即席カップうどん「ペヤング 幸楽苑ペタマックス味噌野菜うどん」とは、内容量730g(めん450g)の超特大商品で、UFOキャッチャーの景品よろしく紙製の外箱に身を包み、販売スペースが限られるコンビニの棚を圧迫。必要なお湯の目安量も2800ml(2.8リットル)と凄まじい設定で、調理後の総重量は3.5kg以上という、かなり狂気的な商品でした。

関連ページ:ペヤング×幸楽苑の暴挙「ペタマックス味噌野菜うどん」を食べてみた結果‥‥

対して抱き合わせの「ペヤング 幸楽苑味噌野菜たんめん味やきそば」は、いつもの「ペヤング ソースやきそば」と同じレギュラーサイズ(めん90g)のカップ焼きそばで、比較的まともな雰囲気。というか、ふつうに違和感なく美味しそうなんですけど、筆者の住んでいる地域では “どこにも売ってない問題” が深刻で、発売された週に取り扱っている店舗を発見できず、そのまま月日は流れ——。

しれっとローソンに売れ残っていた件

ひとつ前のページでレビューした、2021年12月13日発売の「ペヤング オニオンマヨツナやきそば」をコンビニで見つけた際、シレッと売れ残っていたところを捕獲。2021年12月25日現在、すでに販売終了商品となっているため、取り扱いがあっても在庫限りになると思いますが、ドンキホーテやイオンリテールなど、そろそろワゴンでの投げ売りが始まっていてもおかしくないタイミング。

公式ウェブサイト内の商品情報も削除されていましたが、リリース当時 “幸楽苑の一押しメニュー「味噌野菜たんめん」をペヤングやきそばで再現致しました。味噌と野菜の旨味を存分に感じていただける味わいに仕上げており、唐辛子をふりかけることでワンランク上の味わいへと仕上げました” と、商品の特徴を紹介していたので、そこが見どころ。

たとえば「まろやか チータラ ペヤングやきそば味(なとり)」に、冷凍食品の「ペヤングやきそばピザ(マルハニチロ)」や「ホームパイミニ ペヤングソースやきそば味(不二家)」「ペヤングソースやきそば味 超大丸せんべい(三州製菓)」など、他社の商品には積極的に参加しているペヤング(まるか食品)ですが、まるか食品の製品に他社が参入するのは意外と珍しい展開。

ペヤングが主体の企業間コラボは2回目かも

筆者の知る限りでは、2018年12月3日に突如として現れ、賛否両論を巻き起こしたアンファーとのコラボ商品「ペヤング スカルプDやきそば」以来の話。先にレビューした「幸楽苑ペタマックス味噌野菜うどん」も頭ペヤングな問題児でしたけど、こちらの「幸楽苑味噌野菜たんめん味やきそば」は真面目そうな雰囲気です。

開封

まずは3種類の小袋を取り出す

今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「かやく」が1袋に、後入れの「ソース」と「ふりかけ」で合計3袋。いつもはウスターソース基調の液体ソースを特徴としているペヤングですが、幸楽苑の「味噌野菜たんめん」を再現すべく、味噌ベースの味付けに切り替え、ふりかけも一味唐辛子に変更し、かやくの構成も別物。

しかし‥‥

小袋の構成が変わっても、麺は油で揚げたフライ麺で、湯戻し時間は熱湯3分。いつもより丸みを帯びたフォルムに見えますが、ペヤングの “やきそば系” に使われている油揚げ麺は基本的に共通なので、いつもの麺という認識で問題ありません。これがペヤングのアイデンティティであり、さまざまな変わり種を実現している秘訣でもあります。

メーカー希望小売価格は205円(税別)なので、いつもの「ソースやきそば」193円(税別)よりも若干ながら高めの設定にはなりますが、変わり種のペヤングにおける標準的な値段。前述のように発売日から日数が経過しているため、安売り用のワゴンに放り込んでいる店舗も少なくないでしょう。つまり、考えようによっては今が狙い目。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:ペヤング 幸楽苑 味噌野菜たんめん味やきそば
製造者:まるか食品株式会社
製造所:A・赤堀工場(群馬県伊勢崎市下触1101-1)
内容量:118g(めん90g)
商品コード:4902885007449(JAN)
発売日:2021年11月01日(月)
実食日:2021年12月25日(土)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(ローソン)
商品購入価格:216円(税込)
希望小売価格:205円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:角型レギュラー
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:480ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:3袋(ソース・かやく・ふりかけ)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、ラード、しょうゆ、食塩、香辛料)、添付調味料(味噌、動物油脂、ポークエキス、たん白加水分解物、食塩、糖類、ごま、香辛料、野菜エキス、たまねぎ、おからパウダー、ホタテエキス)、かやく(キャベツ、もやし、キクラゲ、ニンジン、香辛料、ニラ)/ 調味料(アミノ酸等)、酒精、香料、増粘剤(グァーガム)、カラメル色素、かんすい、酸化防止剤(ビタミンE)、ビタミンB2、(一部に小麦・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)

実食開始

かやくはフリーズドライ

別添の小袋は「かやく」のみ先入れで、キャベツマシマシみたいに非常識な量ではないけれど、キャベツ、もやし、キクラゲ、ニンジン、ニラとバリエーションに富んだ組み合わせ。よく見るとAD(エアドライ=熱風乾燥)よりも質が高い、FD(凍結乾燥=フリーズドライ)の野菜具材がメインだったので、こだわりを感じました。

香りの掴みもバッチリ

作り方は通常の「ソースやきそば」などと共通で、かやくを麺の上に開けてから熱湯を注ぎ、待つこと3分。時間になったら湯切りして、添付のソースを馴染ませた後、ふりかけをトッピングしたら出来上がり。ラーメン(汁あり)ではなく焼きそば(汁なし)にアレンジしていますが、漠然とタンメンっぽい香りが雰囲気を高めてくれている実食前。

仕上げの赤唐辛子から漂ってくる芳ばしい香りもさることながら、なかでも “野菜を炒めたような調理感” が印象的で、ファーストインプレッションは悪くありません。この香りと実際の味にギャップさえなければ、安定した評価を叩き出してくれそうな調理直後。引き続き「めん」「ソース」「かやく・ふりかけ」の項目に分けて特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(118g)あたり
カロリー:557kcal
たん白質:9.0g
脂  質:32.1g
炭水化物:58.0g
食塩相当量:3.6g
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

再現度は低いけどペヤングらしさは100%楽しめる

5.0

店舗の「味噌野菜たんめん」に使われている麺は、通称 “多加水熟成麺” と呼ばれる加水率の高い太麺で、日東富士製粉が誇る最高品質の小麦粉・天檀(てんだん)のセモリナ(デュラム小麦を粗挽きして麬を除去した顆粒状のミドリング粉)をローラーミルで粉砕し、門外不出の製法で仕上げているらしく、しなやかで粘りの強い食感と滑らかな口当たりが特徴的。

まさに例の油揚げ麺を採用

対して今回の油揚げ麺は、永遠のスタンダード「ペヤング ソースやきそば」を筆頭に、ほかの変わり種にも使われている汎用の麺なので、再現度の高さを評価することはできません。むしろ再現する気なんてサラサラない感じなんですけどw おかげで「ペヤング」らしい芳ばしさと頼りない食感は健在。後述するソースとの相性もよく、結果オーライな取り合わせ。

ちなみに外装フィルムの賞味期限横に「+H」とあったら本社工場(群馬県伊勢崎市戸谷塚町49-1)で製造したことを、同じ位置に「+A」とあったら赤堀工場(群馬県伊勢崎市下触1101-1)で製造したことを意味しているのですが、工場の違いによる仕様の変更などはありません。たまに太さや厚みに違いを感じても個体差なので、それを楽しむのもペヤングの醍醐味だと思っています。

ソース

ちょっと塩っぱいけど想像以上に硬派な味

6.0

いつもの「ソースやきそば」に別添されている液体ソースと比較して、それよりも量が多く、前述のようにタレは味噌。タイプとしては白味噌のコクを軸に、赤味噌と食塩のキレで輪郭を持たせ、動物油脂(おそらくラード)を多めに配合した、どっしりと重心の低いテイスト。個人的には塩っぱいと感じたのですが、食塩相当量の値は3.6gだったので、このカテゴリーでは特別に高いわけではありません。

コクのある味噌ダレと動物油脂の厚みもさることながら、おからパウダーで濃度を高めているところも面白く、オイルの中に含まれる炒め野菜の風味が漠然と「味噌野菜たんめん」らしさを表現。加えて野菜エキスや玉ねぎの甘み、強めのニンニク、ごまの芳ばしいアクセント、さらにホタテエキスの隠し味も効果的で、思っていた以上に本格感のあるソースに仕上がっていました。

ちなみに「ペヤング 幸楽苑ペタマックス味噌野菜うどん」の液体スープと共通するポイントが多かったので、それを焼きそば用に調整した(もしくは今回のソースを軸に「ペタマックス味噌野菜うどん」のスープを開発した)イメージというか、けっこう互換性を感じるフレームワークです。

かやく・ふりかけ

FD野菜と一味唐辛子の合わせ技

5.0

ペヤングは具材の多さにも定評があるので、それを思うと平均よりも少なめですが、前述のようにFD野菜を搭載しているのがポイント。AD具材と比較して食感が優しく、風味もナチュラルで、今回の場合だと優しいキャベツを筆頭に、パンチのあるニラ、彩りのいいニンジン、もやしのシャキシャキ感、それとは違うキクラゲの歯触りなど、いずれの具材も効果的。

ふりかけもソースと相性抜群

ふりかけの中身は一味唐辛子なので、それ以上でもそれ以下でもないのですが、ひとまず辛さレベルは常識の範囲内。でもピリッとした辛味のアクセントは明確で、それよりも目立っていた唐辛子特有の芳ばしさが心地よく、濃いめのソースでも最後まで飽きない工夫になっていました。

総評

5.5

話題性の高さだけでいうと「ペタマックス味噌野菜うどん」に劣りますが、ひとつの即席カップ麺としてのクオリティは圧倒的に「味噌野菜たんめん味やきそば」のほうが上。みそ味のタンメンを “そのままカップ焼きそばに” アレンジしたような、調理前に想像されるであろうイメージはもちろん、調理後の香りと実際の味わいにもギャップを感じさせない、信頼感のある一杯です。

すでに販売終了商品なので、販売店は限られますが、それだけに安くゲットできる可能性大。もしも税込100円前後で投げ売りされていた場合、かなりコストパフォーマンスの高い商品になるので、見かけたときは積極的に試してみてください【author・taka :a(大石敬之)】

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