どうも、taka :a です。
本日の一杯は、2021年1月18日(月)新発売のカップ麺、まるか食品「ペヤング 獄激辛カレーやきそば」の実食レビューです。
泣けるほどの辛さ!? 血も涙もない獄激辛(ごくげきから)シリーズ第2弾は “地獄のカレー味” を展開!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
ペヤング 獄激辛カレーやきそば
ペヤングとは、まるか食品の代名詞といっても過言ではないロングセラーブランドで、1973年(昭和48年)7月に発売されたカップラーメン「ペヤングヌードル」を皮切りに発足。ペヤング(peyoung)という名前の由来は、ペア(pair)とヤング(young)にちなんでおり、まだカップ麺が高価な食べ物とされていた頃 “若いカップルに2人で1つのものを仲良く食べてほしい” との願いから「ペヤング」という名前になりました。
今でこそ印象の弱いカップラーメンから始まったペヤングですが、それもそのはず。1975年(昭和50年)3月に発売された同社初の湯切りタイプ「ペヤング ソースやきそば」の登場以来、現在はカップ焼きそばに特化したブランドとして知られ、近年は “美味しい・楽しい・新しい” をコンセプトに、やりすぎ系がテーマの「MAXシリーズ」など、他社が真似できないような “脱やきそば系” の変わり種に力を入れています。
今回の新商品「ペヤング 獄激辛(ごくげきから)カレーやきそば」は、2020年2月17日に発売されて話題になった「ペヤング 獄激辛やきそば」の続編で、まるか食品の公式ウェブサイト曰く “多くのお客様にご好評いただきました獄激辛シリーズから第2弾のカレー味が登場! 泣けるほどの辛さは、激辛ファンの皆様の期待を裏切らない商品となっております” とのこと。
2012年2月20日にMAXシリーズ第1弾「ペヤング 激辛やきそば」を発売し、その非常識な辛さで話題になったペヤング。2017年11月6日には “2倍以上の辛さ” を誇る「ペヤング もっともっと激辛MAXやきそば」をコンビニ(ファミリーマート、サークルKサンクス)先行で、同年12月4日に一般販売を解禁し、またもや話題になった激辛ペヤングですが‥‥
2018年8月27日、通常の「激辛やきそば」と比較して “4倍の辛さ” を誇る「ペヤング 激辛やきそばEND」(通称:激辛MAX END / 激辛マックスエンド)を市場に投下。近年の辛味水準は数年前の比ではないため、マニアの間では通常の「激辛やきそば」が激辛と呼べなくなっているのですが、それを差し引いても市販品として非常識な辛さを打ち出し、TwitterなどのSNSや動画投稿サイトを中心に騒がれました。
商品名にEND(終わり)を冠していたので、これが激辛ペヤングの限界かと思いきや、2019年6月11日にローソン限定商品として「ピーヤング 激辛春雨END」を発売し、最後の足掻きを見せた激辛マックスエンド。ピーヤングは春雨を使っているため、油揚げ麺よりも辛さがダイレクトに伝わってくるサプライズがあり、筆者も苦戦したのを覚えています。しかし、忘れもしない2020年2月18日‥‥
激辛ペヤングの終焉と思われた「ペヤング 激辛やきそばEND」と比較して約3倍の辛さ、つまり通常の「ペヤング 激辛やきそば」と比較して約12倍の辛さを誇る “地獄の辛さ” を実現した「ペヤング 獄激辛やきそば」をコンビニ先行で新発売。他の大手メーカーが手がける常識的な激辛カップ麺とは違う、もはや「辛いを通り越して痛みしかない」との感想がネット上でも飛び交い、格の違いを見せつけた獄激辛シリーズ第1弾。
その続編として開発されたのが今回の「ペヤング 獄激辛カレーやきそば」ということで、2018年に世間を騒がせた「激辛やきそばEND」よりも辛いのは間違いなく、パッケージにも「獄激辛やきそば」と同じように “泣けるほど辛みが強いので、小さなお子様や辛みが苦手な方の喫食には十分ご注意ください。” という共通の注意事項(警告文)を表示。
ちなみにネット上では「前回より辛い」「今回のほうが辛い」「思っていたほど辛くない」「頭おかしい」など、さまざまな感想が飛び交っていました。
開封
さて、今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「かやく」と後入れの「ソース」で合計2袋。かやくは見慣れた小袋ですが、液体ソースが入っている小袋は黄と黒の警告色。さらに “非常に辛味成分が強いので十分にご注意ください” と、小袋にも警告文を表示している徹底ぶり。
麺は油で揚げたフライ麺で、湯戻し時間は標準の熱湯3分。いつもの「ソースやきそば」と比較して、やや色が濃いめに仕上がっていたのですが、おそらくロット差の問題。ペヤングに使われている焼きそば用の麺は、ソースが定番のウスターソース系でも激辛系でも基本的に同じレシピなので、今回も新開発の麺ではないと思います。
ちなみにツイッターでは「売ってない」「どこで売ってる?」などのツイートがタイムラインに流れていたのですが、コンビニでの取り扱いは本日・2021年1月19日(火)から販売開始。そのため前日の深夜から当日の夕方に入荷する店舗が多く、実際に立ち寄ったコンビニ大手4社の中では「ファミリーマート」「ローソン」「ミニストップ」で取り扱われていたので、販売店の参考にしてください。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:ペヤング 獄激辛カレーやきそば 製造者:まるか食品株式会社 製造所:本社工場(群馬県伊勢崎市戸谷塚町49-1) 内容量:117g(めん90g) 商品コード:4902885006640(JAN) |
発売日:2021年01月18日(月) 実食日:2021年01月19日(火) 発売地域:全国 取得店舗:100円ショップ(フレッツ) 商品購入価格:216円(税込) 希望小売価格:205円(税別) |
麺の種類:油揚げ麺 スタイル:角型レギュラー 容器材質:プラ(PS) 湯量目安:480ml 調理時間:熱湯3分 小袋構成:2袋(ソース・かやく) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、ラード、しょうゆ、食塩、香辛料)、添付調味料(糖類、食塩、香辛料、植物油脂、しょうゆ、ガーリックペースト、ポークエキス、オニオンエキス、トマトピューレ、唐辛子ペースト)、かやく(キャベツ、味付け鶏ひき肉)/ 香辛料抽出物、調味料(アミノ酸等)、酒精、カラメル色素、増粘多糖類、かんすい、酸化防止剤(ビタミンE、ローズマリー抽出物)、アナト―色素、重曹、ビタミンB2、甘味料(カンゾウ)、(一部に小麦・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・を含む) |
実食開始
先入れの「かやく」には、キャベツと筒状の味付け鶏ひき肉が入り、お湯を入れる前の状態は辛くない「ペヤング ソースやきそば」と変わりません。ちなみに以前は “まともな鶏肉そぼろ” を使っていましたが、原料と下請け企業の関係で、現在の味付け鶏ひき肉に変更せざるを得なかったようです。
あとは熱湯を注いで3分後、お湯を捨ててからソースを入れて、よくかき混ぜたら出来上がり。ペヤングの激辛シリーズは独特の薬品臭が強く、それは定番の「激辛やきそば」から「激辛やきそばEND」「獄激辛やきそば」まで共通し、今回の「獄激辛カレーやきそば」も例に漏れません。
調理前は薬品臭よりもカレーの香りが勝つのではと想像していたのですが、それよりも薬品臭が強く、逆に香辛料の香りは思っていたほど強くなかったので、それに関しては拍子抜けでした。
ちなみに筆者の辛味に対するスペックは、辛い食べ物が好きで前回の「獄激辛やきそば」も完食したし、ココイチ(CoCo壱番屋)の10辛も余裕だけど “獄激辛クラスは正直しんどい” と感じたので、それも念頭に置きながら以下のレビューをお楽しみください。それでは、引き続き辛さレベルと香辛料のバランスに注目しつつ「めん」「ソース」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(119g)あたり |
カロリー:528kcal たん白質:8.9g 脂 質:26.4g 炭水化物:63.6g 食塩相当量:3.6g |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
安心と信頼の油揚げ麺
たとえば前述の「ピーヤング」や期間限定の「皿うどん」など、なかには特殊な麺を使用した商品もありますが、やきそば系の麺は基本的に通常の「ペヤング ソースやきそば」に使われている油揚げ麺と変わりません。ロット差でサイズや形状が微妙に変わることもありますが、この件については以前、まるか食品の関係者に確認済みなので、情報の出所は確かです。
たとえば麺量2倍の「超大盛」や4倍サイズの「超超超大盛GIGAMAX(ギガマックス)」に、最近だと2020年11月2日に発売されて話題になった通常サイズ比 “約7.3倍” の「超超超超超超大盛やきそばペタマックス」など、いずれも内容量が違うだけ。今回の「獄激辛カレーやきそば」に使われている麺も体感的に特別なところはなく、いつもの「ソースやきそば」と変わりません。
そろそろ新しい麺の開発に取り組んでほしい思いもありますが、日清食品の「カップヌードル」しかり、ブランドのアイデンティティを表現する上で欠かせない存在。後述するソースの辛味が強いので、麺が押されるかたちになりますが、激辛系の味付けと油揚げ麺の相性はよく、ふわっと奥から上がってくる油揚げ麺特有の甘さに安堵しました。
スープ
辛味は申し分ないが‥‥
ソースの粘度は比較的に高く、多数の香辛料を配合しているため、ややザラついた舌触り。たとえば既存の「激辛やきそば」や「激辛やきそばEND」と同じように、最初の一口目は “なんともない” のですが、だいたい10秒ほど経過した頃でしょうか‥‥痛いwww いや、もうね、うん(語彙力)
辛さの感じ方は人それぞれなので、まだまだ余裕との感想もあるかと思いますが、すくなくとも「激辛やきそばEND」のソースよりも強く、しかしながら「獄激辛やきそば」よりも若干ながら控えめな辛さ。パッケージに “泣けるほど辛味が強い” とあったように、油断すると不覚にも涙腺が緩みました。しかし、辛さはともかく問題なのはカレーの主張が弱いこと。
たしかに香辛料の複雑なアクセントを感じるのですが、あくまでも “カレーっぽい風味” の枠を出ることはなく、それよりも強く主張してくるのが例の薬品臭なので、濃厚なカレー味に期待していると肩透かし。そもそも味どうこうを評価するシリーズでないのかもしれないけれど、たとえば2012年8月6日に発売(2016年2月22日に再販)していた「激辛カレーやきそば」のように、もっとカレーらしさを強く打ち出してほしかったです。
具材
通常商品と同じラインナップ
ふりかけやスパイスは別添されていませんが、具材の内容は通常の「ソースやきそば」と変わりません。カレー味だから肉の種類を変えているとか、激辛なのでキャベツの量を調整しているとか、そういったこともなく、しかしながら他社のカップ焼きそばと比較してキャベツの量が多いのは嬉しいポイント。
あいかわらず人工的でサクサクした食感の味付け鶏ひき肉は改善してほしい案件ですが、今回はソースが強烈なインパクトを放っているので、実際そこまで気になりませんでした。しかし、ソースのカレー感が弱かったので、それを強化するスパイスを別添してほしかったです。
総評
★★★☆☆☆☆☆☆☆(★3+)
辛味の強さは獄激辛シリーズに相応しく、けっこう非常識な辛さだったので、そこは素直に評価できるポイントになりますが、結果的に第1弾の「獄激辛やきそば」に “ほんのちょっとカレー粉を入れました” という感じの仕上がり。カレーよりも激辛ペヤング特有の薬品臭が目立っていたので、メーカー希望小売価格を引き上げてでもカレーを主張させるべきだったのではないかと感じました。
とりあえず今回は “獄激辛シリーズ第2弾” ということで、引き続き獄激辛シリーズ第3弾の新フレーバーが開発される可能性大。果たして次は流行りの痺れを効かせてくるか、それとも揮発性の辛味やニンニクの辛さを重ねてくるのか、いずれにせよ強烈な辛さに匹敵するインパクトが必要なので、そこが今後の課題になってくるでしょう(author・taka :a)