どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。
本日の一杯は、2022年9月20日(火)ローソン先行発売、まるか食品のカップ麺「ペヤング 超大盛彩り豊かな7種の具材のやきそば」の実食レビューです。
ペヤングやきそば最新作は7種の具材(キャベツ、豚肉、コーン、カマボコ、エビ、ニンジン、しめじ)を使った超大盛りサイズの変わり種!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
ペヤング 超大盛彩り豊かな7種の具材のやきそば
ペヤング(peyoung)とは、まるか食品(群馬県伊勢崎市)を代表する即席カップめんブランドで、1973年(昭和48年)7月発売の「ペヤングヌードル」が最初の商品。その約2年後、1975年(昭和50年)3月13日に「ペヤング ソースやきそば」が現れ、屋台のパックを模した四角い容器に、まろやかな液体ソース、具材の個包装など、現在のカップ焼きそば市場における事実上の標準を築き上げました。
今回の新商品「ペヤング 超大盛彩り豊かな7種の具材のやきそば」は、タイトル通り “7種の具材” を使った変わり種で、2022年10月3日(月)に一般販売解禁の運びとなっているのですが、先陣を切って「ローソン」が新発売。さらに同日、ファミリーマートが「ペヤング 超大盛伊勢崎焼うどん」を先行発売しているのですが、ペヤングといえば “新作が出ても売ってない問題” が第一関門のブランド。
「超大盛彩り豊かな7種の具材のやきそば」の取り扱いは全国のローソン店舗を対象に、同時発売品「超大盛伊勢崎焼うどん」の取り扱いも全国のファミリーマート店舗が対象となっているのですが、私の住んでいる近畿地方の田舎では “売ってない問題” が深刻化している店が多く、さすがに先行販売だし‥‥などと高を括っていたら、なんのこれしき今回も例に漏れず売ってないw
これまでペヤングの新作に意欲的だった、とあるローソン店舗も定番の「ペヤング ソースやきそば」と「ペヤング ソースやきそば超大盛」以外は入荷しなくなり、探し回ること数店舗。やっとこさフロントエンドに陳列されている「超大盛彩り豊かな7種の具材のやきそば」に遭遇し、捕獲することが叶ったのですが、ファミリーマート先行商品には振られ続け、泣く泣く帰宅。
そういえば約1ヶ月前、2022年8月23日(火)の話。東北・関東・甲信越・北陸・静岡エリアのセブンイレブン店舗を対象に「超大盛合い盛りうどんそば風 天かす・七味入り」を先行発売していたので、その流れを汲むコンビニ大手3社を巻き込んだ企画なのかも‥‥などと最初は考えたのですが、どうにも間隔が空きすぎているし、かつてのGIGAMAX3兄弟* とは異なる様子。
もしやセブンイレブンのバイヤーに嫌われたのでは‥‥と、それについては扨措き本題「超大盛彩り豊かな7種の具材のやきそば」について、7種の具材は “キャベツ、豚肉、コーン、カマボコ、エビ、ニンジン、しめじ” と統一性のないランナップ。差し詰め「ちゃんぽん」の具材と思えば納得できなくもないけれど、いま使える資材を手当たり次第ぶっ込んだイメージが無きにしも非ず。
たとえば過去に使ったことがあるA商品のソースに、B商品とC商品の具材を巧みに組み合わせ、新商品Dとして世に送り出す、というのはペヤングの変わり種において珍しくない話。ちなみに「超大盛彩り豊かな7種の具材のやきそば」の味付けは “塩コショウベース” ということで、ひとまず「ソースやきそば」のソースでないことは確か。
原材料名を見る限り、添付調味料は「ペペロンチーノ風やきそば」にルーツを感じる並びではあるものの、はたして7種の具材すべてとの相性に配慮が行き届いているのかどうか、お手並み拝見と参りましょう。
* 2020年7月14日(火)ファミリーマート先行発売「超超超大盛GIGAMAXガーリックパワー」、2020年7月21日(火)ローソン先行発売「超超超大盛GIGAMAX関西風天かす」、2020年8月4日(火)セブン-イレブン先行発売「超超超大盛GIGAMAX納豆キムチ味」
開封
今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「かやく」2袋に、後入れ「ソース」の計3種。かやくは2つに分けられている状態で、片方にはキャベツ・豚肉・コーンが入り、もう片方にはカマボコ・エビ・ニンジン・しめじが入っています。下請けが違うのかな?
麺は揚げ油にラードを使用したフライ麺で、湯戻し時間は熱湯3分。いつもの「ペヤング ソースやきそば」と比較して断面が丸いのと、平均的なサイズよりも細く切り出されているように見えますが、一部の特殊な製品を除くペヤングやきそばシリーズの油揚げ麺は基本的に共通なので、個体差に過ぎません(——と、以前に関係者の方から聞いたことがあります)。
製品スタイルは「超大盛」なので、レギュラーサイズ(めん90g)の油揚げ麺が2つ収まっているのですが、同じ麺重量の「ペヤング ソースやきそば超大盛」に設定されているメーカー希望小売価格は230円(税別)なのに対し、こちらは300円(税別)と強気な値段。先行販売しているローソンで購入した場合の税込価格は324円なので、それも加味しなければいけません。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:ペヤング 超大盛彩り豊かな7種の具材のやきそば 製造者:まるか食品株式会社 製造所:赤堀工場(群馬県伊勢崎市下触1101-1) 内容量:236g(めん180g) 商品コード:4902885008606(JAN) |
発売日:2022年09月20日(ローソン先行)/ 2022年10月03日(一般) 実食日:2022年09月22日(木) 発売地域:全国 取得店舗:コンビニ(ローソン) 商品購入価格:324円(税込) 希望小売価格:300円(税別) |
麺の種類:油揚げ麺 スタイル:超大盛やきそば 容器材質:プラ(PS) 湯量目安:820ml 調理時間:熱湯3分 小袋構成:3袋(ソース・かやく2袋) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、ラード、しょうゆ、食塩、香辛料)、添付調味料(糖類、たん白加水分解物、食塩、動物油脂、ポークエキス、しょうゆ、香辛料、植物油脂、食用風味油、ポークエキスパウダー)、かやく(キャベツ、豚肉、コーン、カマボコ、エビ、ニンジン、しめじ)/ 調味料(アミノ酸等)、酒精、増粘多糖類、かんすい、酸化防止剤(ビタミンE)、香料、加工デンプン、リン酸塩(Na)、カラメル色素、乳化剤、炭酸水素Na、クチナシ赤色素、ベニコウジ色素、ビタミンB2、香辛料抽出物、(一部にえび・小麦・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む) |
実食開始
別添の小袋は「かやく」のみ先入れで、いずれもペヤング製品で見覚えのあるトッピング。ただ、ピンクの魚肉練り製品(かまぼこ)に、さまざまな具材が入り乱れる様は「ちゃんぽん」のイメージに通じるところがあって、そう考えたら違和感も控えめだなと。しかし、そのイメージと裏腹なインパクトを感じたのは、調理後の香り。
かやくを入れたら内側の線まで滅熱湯を注ぎ、フタをして待つこと3分。その間は油揚げ麺に由来するラードや具材のエビから漂う香りの主張が強く、しかしながら湯切り後にソースを投入した途端、全面的に攻めてくるのは動物系の芳醇さと胡椒の清涼感で、なかでも胡椒は想像以上の強さ。
なお必要な熱湯の目安量は820mlと地味に多いので、すこし余裕を持って沸かしてください。それでは、念のため費用対効果も視野に入れながら「めん」「ソース」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(236g)あたり |
カロリー:1058kcal たん白質:21.0g 脂 質:53.8g 炭水化物:122.5g 食塩相当量:8.4g |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
いつもの油揚げ麺です
先に “一部の特殊な製品を除くペヤングやきそばシリーズの油揚げ麺は基本的に共通” と前述したように、そば粉不使用の「蕎麦風めん」とか、緑豆春雨の「ピーヤング」とか、いつもとは違う特殊な仕様の製品もありますけど、ペヤングやきそばシリーズに使われる油揚げ麺に大きな違いはありません。
もちろん今回のように断面が丸いとか、いつもよりペラペラな扁平部分が多いとか、個体差とは思えない個体差が生じることもあるけれど、それについて関係者に問い合わせてみたところ “あくまでも個体差” との回答で、ソースに合わせて麺を変えることは基本的にないとか。しかし、それが「ペヤング」成功の秘訣。
「チョコ」や「アップルパイ」など、スイーツ系のソースとは火花を散らすことが多い油揚げ麺ですが、日清食品のカップヌードルしかり、フレキシビリティに優れた仕様が最大の魅力。後述するソースとの相性に問題を感じることはなかったので、まるか食品の油揚げ麺に抵抗がなければ引っ掛かりなく楽しめると思います。
ソース
香辛料の掌握力よww
途中で「ペペロンチーノ風やきそば」を引き合いに出しましたが、まったくの別物。上記の画像でも一目瞭然に主張しているように、とにもかくにも胡椒の量が多く、ペヤングの添付調味料にしては塩味の効かせ方も攻撃的。そこに生おろしニンニクのキレが相俟って、やわらかい雰囲気のパッケージとは裏腹に、なんともアグレッシブな味わいに仕上がっています。ここまで胡椒の掌握力が強いとは‥‥w
それに負けじと動物系のコクも強いので、町中華の野菜炒め(大将「あ、コショウちょっと入れ過ぎたわw ゴメンやで兄ちゃんw」そのままサーブ)みたいなイメージというか、ビールを片手に食べたい感じ。胡椒の使用量は予想外でしたけど、かなり分かりやすい味わいで、個人的には大好きです。ただ、なまじ麺の量が多いのと味に広がりがないため、後半は単調に感じてしまうかもしれません。
具材のラインナップがラインナップなので、もっと動物系の乳化感を強めたり、魚介の旨味をプラスしたり、長崎ちゃんぽん汁なし版みたいな仕上がりに寄せたほうが飽きなかったかも。
具材
商品名に偽りなし
キャベツは汁なしカップ麺で定番の野菜で、量も多いとはいえないけれど、7種の具材による彩りは伊達じゃありません。180gの麺重量に圧倒されてしまい、それぞれの具材が埋没気味ではあるものの、みずみずしいキャベツ、コーンの甘さ、エビの風味、かまぼこの見た目、しめじの滋味、豚肉と人参の食感など、一見するとハチャメチャでありながら、特に違和感を覚えることはなかったです。
総評
麺は慣れ親しみのあるペヤングやきそばシリーズの油揚げ麺で、かやくも “7種の具材” に恥ない彩りを実現。ソースの香辛料(ペッパー類)だけは予想外の存在感でしたけどw それだけに分かりやすく、コンビニ先行販売品なので、味の濃さについても適切かなと。ただ、1食あたり2人前という麺の多さが仇になり、途中から味を単調に感じてしまったのが玉に瑕。
もちろん胃のキャパによって印象は変わってくるかと思いますけど、レギュラーサイズが腹八分目でベストだったかもしれません。しかし、コスパ的なことに関していえば一般販売解禁後、ほぼ確実にローソンでの販売価格よりも安くで手に入ると思うので、取得価格によっては今回の総評に星ひとつプラスしてください【author・taka :a(大石敬之)】