スーパーカップ大盛り「アブラ!アブラ!アブラ!濃厚油そば」が想像以上にウマい!! ただし “例の落とし穴” も‥‥

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エースコック

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2022年9月19日(月)新発売、エースコックのカップ麺「スーパーカップ大盛り アブラ!アブラ!アブラ! 濃厚油そば」の実食レビューです。

アブラ!アブラ!アブラ!? 豚脂・鶏油・にんにくオイルの “アブラトリプル” でハチャメチャ濃厚「スーパーカップ」ならではの量&濃さで、ぶっちぎりの満足感!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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スーパーカップ大盛り アブラ!アブラ!アブラ! 濃厚油そば

スーパーカップとは、1988年(昭和63年)7月25日の発売以来、大型カップ麺の牽引役として重要な位置を占めているエースコックのブランドで、同社の2代目経営者を務める村岡寛(むらおか ひろし)現社長が立役者。当時の開発担当が「ルート2の法則」で従来品比めん1.5倍が大盛りの適量と弾き出し、多くの関係者が反対したバケツ型の容器で商品化を進め、コンビニを中心に大ヒットを記録しました。

カラーリングは二郎インスパイア風

今回の新商品「スーパーカップ大盛り アブラ!アブラ!アブラ! 濃厚油そば」は、スーパーカップならでは量&濃さをコンセプトに、豚脂・鶏油・にんにくオイルの “アブラトリプル仕様” でハチャメチャ濃厚に仕上げた一杯で、パッケージでは “間違いない濃厚感” を訴求。さらに黒い背景と黄文字を組み合わせた警告色でアブラアブラアブラアブラアブラ‥‥と、インパクトについては申し分ありません。

アブラトリプル仕様の筆頭に位置する豚脂(とんし)とは、文字通り豚の脂を指す総称で、こってり系のラーメンに使われる背脂も豚脂の一種。ただ、厳密に分けると「豚脂」は “なにも加工していない豚の脂身” を指し、豚の “脂肪組織より精製した食用油脂” は「ラード」とするのが一般的で、どちらも即席カップめん業界には欠かせないアイテムです。

それに続く鶏油(ちーゆ)とは、鶏を食肉処理する際のレンダリングや食肉加工で得られる鶏脂(けいし)を加熱したオイル、あるいは脂肪分の多い鶏皮などを加熱して作るオイルの総称で、家系ラーメンや鶏水系のスープなど、ラーメン業界でも重宝されているアブラ。しかし、コロナ禍の影響で作り手が減っているため、空前の鶏油不足に頭を抱えているラーメン屋さんも多いのが現状だとか——。

動物油脂+動物油脂+植物油脂

にんにくオイル(ガーリックオイル)についての詳細な解説は不要かと思いますが、焦がしニンニクとは書いていないため、とんこつラーメンや熊本ラーメンに使われるマー油ではない様子。にんにくオイルじゃなくて牛脂だったら、もっとギトギトだったのに‥‥と、それはさておきエースコックの油そばといえば、塩気の強さに懸念が否めない展開。

なかでも「厚切太麺(あつぎりふとめん)」がリリースしてきた油そば系のフレーバーが顕著な例で、食塩相当量の数値が7gを超えることもザラにあり、ファーストインプレッションから余韻に至るまで舌に塩味が突き刺さり続けるような商品が多かったので「アブラ!アブラ!アブラ!」のコンセプトになっている “濃さ” の指標が塩気に向いていたらヤバいんじゃないかと。

というわけで、実食前に食塩相当量の数値を確認してみたところ、1食あたり173g(めん130g)の大盛り仕様でありながら、まさかの5.5gと想像以上に低めの値。他社の商品を引き合いに出しますが、レギュラーサイズの「日清焼そばU.F.O.」における食塩相当量を例に挙げると5.9gなので、しょっぱさについては必要以上に構えなくて大丈夫そうな雰囲気。

こってり感すごそう

ただ、それ以上に驚愕したのは熱量(842kcal)と脂質(45.2g)の数値で、地味にカルシウムの量が多いのも気になるところ。とりあえずギトギトなのは間違いなさそうなので、豚脂・鶏油・にんにくオイルのバランスと念のため塩気の強さにも注意しながらレビューします。

開封

わざわざタレとアブラを別々の小袋に充填

今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「かやく」に、後入れ「調味たれ」と「調味油」の計3種。エースコックのニュースリリースを見ると、調味たれに豚脂と鶏油を使用し、にんにくオイルは調味油に入れた旨の記載がありました。そのため調味油は植物油脂100%かと思ったんですけど、すこし凝固しているので、動物油脂に由来する成分も含んでいる様子。

めん130gの大盛り仕様

麺は油で揚げたフライ麺で、湯戻し時間は熱湯5分。2022年6月1日出荷分からの価格改定(値上げ)により、最近は120gで大盛(特盛)を謳う商品も出てきましたが、湯切りタイプの即席カップめんにおける大盛りの基準(めん130g)をクリアしています。ただ、ちょっと気になるのがメーカー希望小売価格の設定で‥‥

たとえば通年販売されている「スーパーカップ大盛り いか天ふりかけ焼そば」のメーカー希望小売価格は232円(税別)、コンビニ限定の「スーパーカップ大盛り いか焼そば」を例に挙げても240円(税別)なのですが、今回は280円(税別)と強気な値段。2022年7月18日発売の「スーパーカップ大盛り 欲望のブタキム油そば ガリチーブースト」ほどではないですけど、値段も加味しなければいけません。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:スーパーカップ大盛り アブラ!アブラ!アブラ! 濃厚油そば
製造者:エースコック株式会社
製造所:兵庫工場(兵庫県たつの市神岡町東觜崎308)
内容量:173g(めん130g)
商品コード:4901071208226(JAN)
発売日:2022年09月19日(月)
実食日:2022年09月21日(水)
発売地域:全国
希望小売価格:280円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:角型ビッグ
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:650ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:3袋(調味油・調味たれ・かやく)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ)、たれ(植物油脂、豚脂、香味油(植物油脂、にんにく、食塩)、しょうゆ、鶏油、発酵調味料、ポークエキス、チキンエキス、砂糖、ポーク調味料、たん白加水分解物、香辛料、食塩、しょうゆ加工品、カツオ調味料)、かやく(味付豚肉、ねぎ、唐辛子)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸Ca、ソルビット、酒精、カラメル色素、香料、乳化剤、カロチノイド色素、かんすい、トウガラシ抽出物、酸化防止剤(ビタミンE)、酸味料、増粘多糖類、ビタミンB2、香辛料抽出物、ビタミンB1、ベニコウジ色素、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む)

実食開始

ちゃんとした豚肉が入ってる

別添の小袋は「かやく」のみ先入れで、お世辞にも具沢山といえないボリューム感は、よくも悪くも「スーパーカップ」らしい要素。しかし、例の “程良く味付けした肉そぼろ” や大豆加工品(フェイクミート)ではなく、まともな味付豚肉を使ってくれているのは嬉しいですね。見るからに脂身の部分が目立つなど、いい意味で予想を裏切られました。

めっちゃいい香り

後入れの「調味たれ」と「調味油」には、前述のように動物油脂を中心とするオイルが多く含まれているため、お湯を注いだ後にフタの上で温める一手間が必須。時間になったら湯切りして、調味たれ・調味油を加えたら、しっかり混ぜ合わせて完成です。動物油脂の芳ばしさも然る事乍ら、想像していた以上にタレも芳醇で、かやくの貧弱さを除けば(というのがアレなんですけどw)印象は悪くありません。

ただ、前述のようにメーカー希望小売価格の件があるため、それも踏まえながら「めん」「たれ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(173g)あたり
カロリー:842kcal
たん白質:12.8g
脂  質:45.2g
炭水化物:96.0g
食塩相当量:5.5g
ビタミンB1:0.65mg
ビタミンB2:0.74mg
カルシウム:502mg
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

ポキポキした感じ

5.0

実食前は漠然と、けっこう加水率が高く、もっちりとした粘りの強い弾力に期待していたのですが、いざ食べてみると加水率は低めの設定で、食べ始めはポキポキした感じというか、独特の芯が中心にある個性的な質感。二郎インスパイア系の麺とは異なるベクトルにあるものの、これまでの「スーパーカップ」にはないタイプ。

ポキポキ‥‥で、いいのか? 例えるの難しいw

箸で持ち上げたときの軽さとか、このポキポキした感じとか、最近なにか別の商品で食べたような‥‥と、そこで思い出したのがファミマルの「来来亭 旨辛麺」(2022年8月9日発売品)に使われていた油揚げ麺。それと同じ油揚げ麺ではないかもしれないけれど、質感は酷似しており、原材料名の構成も完全に一致するので、まったく関係がないとは思えません。

けっこう独特な質感なので、慣れるまで時間を要する場合もあるかと思いますが、慣れるとクセになる感じ。後半はポキポキした感じが控えめになって、やや軽さが目立ってきますけど、一定の噛み応えをキープしつつ “アブラトリプル仕様” のインパクトを尊重しているような、これはこれと割り切れば悪い取り合わせではなく、むしろリピーターを生み出すかもしれないポテンシャルの高さを感じました。

たれ

調味油が調味油じゃなかった(上記画像の右上らへん)

5.0

「調味たれ」単体で容器の底が見えなくなるほどのオイル量だったので、あーこれは小袋を入れる順番ミスったな‥‥と、諦めモードで「調味油」を加えてビックリ。油ちゃうやんw いや、もちろん油も入っていたんですけど、ガーリックオイルというよりも刻みニンニクがメインのアイテムで、ちょっとフライドガーリックっぽいというか、にんにく特有の香味と芳ばしさが味のアクセントに効果的。

ペヤングほど非常識じゃなかった

また「調味たれ」も想像していた以上に味わい深く、動物油脂のバランスは圧倒的に豚脂が優勢で、鶏油が脇を固めているようなフレームワークとなっているのですが、それ以上に印象的だったのはタレの濃口しょうゆ。とても芳醇な味わいで、しょうゆ特有のコクとキレを打ち出しながら、適度に丸みを帯びており、濃いめでもショッパいテイストではありません。

しっかり混ぜても容器の底にアブラが余るので、唇がギトギトになるくらいには到達しているのですが、多すぎる油で味がボヤけるほどではない、たしかなインパクトを備えながらも適切なバランス感。これなら280円(税別)というメーカー希望小売価格にも納得できる、大味ではない作り込みに好感が抱けました。しかし、かやくは‥‥

かやく

スーパーカップらしいといえばスーパーカップらしい

3.0

個性的な麺の仕上がりに、味わい深いアブラまみれのタレにも値段相応の価値が見出せたものの、ここにトレードオフが生じるのは「スーパーカップ」の悪い癖。正直、そこまで具材の貧弱さは気にならなかったので、ひとまず評価は及第点としましたが、値段に見合った内容とはいえません。

ただ、甘い豚肉の脂身が印象に残ったり、ときどき感じる輪切り唐辛子のピリッとした辛味だったり、ちゃんと意味のあるラインナップだったので、別に具沢山じゃなくてもいいよ? という方は、この項目に関する評価を無視してください。

総評

4.0

これでメーカー希望小売価格が20円、あるいは10円でも安かったら‥‥と、そう感じる部分があったので、すこし総評から差し引いているのですが、アブラトリプルのインパクトを表現しながらも味わい深く、ポキポキした感じの個性的な油揚げ麺も記憶に残るなど、想像していたよりも見どころが多い一杯でした。

コンビニで購入した場合、ちょっと割高になりますけど、スーパーやドラッグストア、ディスカウントストアなども販売店の対象となっているため、スーパーカップと油そばにポジティブであれば試してみてください【author・taka :a(大石敬之)】

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