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まるか食品「ペヤング ブラックスパイシーやきそばシーフード味」今度は黒胡椒マシマシ!?しっかりスパイシーな海鮮焼そば登場!!

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まるか食品

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2020年8月24日(月)新発売のカップ麺、まるか食品「ペヤング ブラックスパイシーやきそばシーフード味」の実食レビューです。

ペヤング最新作は辛口海鮮焼そばがテーマ!! ただし “またもやソースの構成” が——

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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ペヤング BKスパイシーやきそばシーフード味

ペヤングやきそばとは、まるか食品を代表するカップ焼きそばのロングセラーブランドで、1975年(昭和50年)3月に新発売。まだカップ麺が高価な食べ物だった頃、若いカップルに “2人で1つのものを仲良く食べてほしい” との願いから、ペア(pair)とヤング(young)で「ペヤング(peyoung)」と名付けられ、2020年3月に発売45周年を迎えました。

今回は漆黒のパッケージ‥‥

たとえば屋台の焼きそばをモチーフに開発された四角い容器に、美味しさと混ぜやすさを追求したコクのある液体ソース、清潔さと保存性を考えて個別にパッキングされた具材など、現在では業界標準として当たり前のように採用されていますが、いずれもペヤングが先駆けて導入したもの。加えてレギュラーサイズのカップ焼そばにおける標準麺量を90gに固定したのもペヤングという、実は業界きってのパイオニア。

そんなカップ焼そばの礎を築いてきた草分け的存在のペヤングですが、2020年8月現在、もっぱら奇抜な路線の変わり種を開発・販売していることでも有名な企業。今回の新商品「ペヤング ブラックスパイシーやきそばシーフード味」も然り、スパイシーな海鮮焼きそばと和訳すれば違和感こそないものの、気なるのは奇抜なパッケージと “ブラック” の指標。

まるか食品の公式ウェブサイトに記載されている商品情報によると “風味豊かなシーフード具材と魚介の旨味がたっぷり詰まったソースに、ブラックペッパーのパンチの効いた刺激的な味わいがお楽しみいただける商品” とあったので、とりあえずブラックペッパー(黒胡椒)が “ブラック” の指標になっている様子。他にもイカスミなんぞが入っているのではなかろうか‥‥

また “びわ葉エキスパウダー” 使用!?

などと思いながら実食の前に原材料名を確認してみたところ、添付調味料の欄を見て唖然——油揚げ麺の原材料が定番の「ペヤング ソースやきそば」と同じ “小麦粉(国内製造)、植物油脂、ラード、しょうゆ、食塩、香辛料” なのは納得できますし、かやくに本物のイカやエビが入っているのも嬉しいポイントなのですが、一瞬で目線を奪われたのが “びわ葉エキスパウダー” の文字。

びわ葉エキスとは、おもに枇杷(びわ)の葉をアルコール度数35%以上の米焼酎に漬け込んだエキスの総称で、育毛剤に含まれていることでも有名なのですが、基本的にカップ焼きそばのソースに使われることはありません。しかし、ペヤング×育毛剤といえば、まるか食品とアンファーによる異色の企業間コラボ商品「ペヤング スカルプDやきそば」が脳裏を掠めた方も少なくないでしょう。

「ペヤング スカルプDやきそば」とは、育毛効果に期待できる(?)ヘアケアやきそばとして話題になった前代未聞のカップ焼きそばで、2018年12月3日に新発売。びわ葉エキスパウダーをはじめ、さけエキスも加えた “ヌルヌル塩味” のソースに、ひじき・わかめ・昆布といった海藻を使用している、多方面で物議を醸した問題作でした。

添付調味料の原材料名が同じ

しかし、もっと問題なのは、ソースの使い回し。2020年6月15日に発売されたオープン価格の廉価版商品「ペヨング 塩やきそば」にも “びわ葉エキスパウダー” を使用、さらに今回の「ペヤング ブラックスパイシーやきそばシーフード味」に使われている添付調味料(ソース)の原材料名も「スカルプDやきそば」や「ペヨング 塩やきそば」と完全に一致しているため、幸先が思いやられるスタートです。

開封

別添の小袋は3種類

さて、今回のカップ麺に別添されている小袋は「ソース」「かやく」「ふりかけ」の合計3袋。ふりかけの中に入っている大量の黒胡椒が頼もしく、かやくも具材たっぷりで好印象なのですが、ソースの小袋は2018年12月発売の「スカルプDやきそば」と完全に同じデザイン。さらにソースの製造元である下請業社の製造所固有記号(MA)も同じなので、いよいよ使い回し感が否めなくなってきました。

いつもより色が濃いめ

麺は熱湯3分の油揚げ麺で、いつもより濃いめの色合い。パッケージの側面には本社工場の住所(群馬県伊勢崎市戸谷塚町49-1)を記載していますが、製造者の横に “+A” とあるため、手元にある商品は同社の赤堀工場(群馬県伊勢崎市下触1101-1)で製造されたもの。ただ、基本的に一部を除くペヤングの麺は同じレシピに基づいて製造しているので、工場の違いについてストイックになる必要はないでしょう。

メーカー希望小売価格は税別205円に設定され、今週からコンビニエンスストア先行で新発売。コンビニで購入した場合の税込価格は216円(2020年8月現在)、実際に立ち寄ったコンビニ大手4社の中では「セブンイレブン」での取り扱いを確認しました。セブンイレブンの公式ウェブサイトにも商品情報が掲載されていたのですが、販売地域に沖縄だけ含まれていなかったので、沖縄のセブンイレブンには売ってないかもしれません。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:ペヤング ブラックスパイシーやきそばシーフード味
製造者:まるか食品株式会社+A(赤堀工場)
製造所:群馬県伊勢崎市下触1101-1
内容量:116g(めん90g)
商品コード:4902885006404(JAN)
商品サイズ:縦162mm×横127mm×高さ57mm
発売日:2020年08月24日(月)
実食日:2020年08月27日(木)
発売地域:全国(CVS先行)
取得店舗:コンビニ(セブン-イレブン)
商品購入価格:216円(税込)
希望小売価格:205円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:角型レギュラー
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:480ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:3袋(ソース・かやく・ふりかけ)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、ラード、しょうゆ、食塩、香辛料)、添付調味料(糖類、食塩、しょうゆ、香味油、香辛料、さけエキス、植物油脂、オニオンエキス、びわ葉エキスパウダー、こんぶパウダー)、かやく(キャベツ、香辛料、エビ、イカ、カニ風味かまぼこ)/ 調味料(アミノ酸等)、酒精、増粘剤(グァーガム)、香料、膨張剤、かんすい、酸味料、酸化防止剤(ビタミンE)、香辛料抽出物、乳化剤、リン酸塩(Na)、ソルビトール、加工デンプン、ベニコウジ色素、ビタミンB2、(一部にえび・かに・小麦・卵・いか・ごま・さけ・大豆・鶏肉・豚肉を含む)※本工場では、そばを含む製品を生産しています

実食開始

かやくのボリューム感もステータス

先入れの小袋は「かやく」のみで、今回も具材のボリューム感に定評のあるペヤングやきそばの本領発揮。それも低コストのキャベツだけでボリュームを稼ぐのではなく、本物のイカやエビをはじめ、カニ風味カマボコも搭載。熱湯を注ぐ前から海鮮の香りが強いため、早くもシーフード味の印象を加速させてくれるのですが、問題はソースの方向性に対する懸念——

思いのほか黒胡椒が多かった件

海鮮系の具材が多めに入っているため、調理前はもちろん湯切りの時からシーフード感あふれる香りが漂ってくるのですが、粘度の高いソースが例の “ヌルヌル塩味” を想起させる実食前。それに加えて思いのほかブラックペッパーの量が多く、これによってブラック&スパイシーの印象が明白になっているのですが、ソースだけでもシーフード味かどうかが気になるところ。

というわけで、ソースにおけるシーフード感と黒胡椒の辛さレベルに注目しつつ、「めん」「ソース・ふりかけ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(116g)あたり
カロリー:507kcal
たん白質:10.8g
脂  質:22.5g
炭水化物:65.4g
食塩相当量:3.8g
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

安定のクオリティ

5.0

まるか食品のカップやきそばに使われている麺は、レギュラーサイズの「ペヤング ソースやきそば」をはじめ、麺増量の「超大盛」及び「超超超大盛GIGAMAX(ギガマックス)」並びに変わり種の「MAXシリーズ」はもちろん、姉妹品の「ヨシモリ」や廉価版の「ペヨング」など、いずれも麺の量が違うだけなので、それ自体のクオリティは同じもの。

安心と信頼の実績

今回は赤堀工場で製造した麺を使っていますが、本社工場の麺と比較して違いがあっても誤差の範囲内。ちょっと色が濃いめかも‥‥なんだか柔らかいかも‥‥などと感じることもありますが、ほんのすこし湯戻し時間が長くなったり短くなったりするだけで食感が変わってしまう、けっこうデリケートなフライ麺なので、それによる差に過ぎません。

かなり食感も風味もスナック的なので、なまじソースが本格的だと浮いてしまう懸念もありますが、基本的にソースを選ぶことがない汎用性の高さも魅力。今回は黒胡椒の清涼感が強いため、定番のソースやきそば以上にサクサクと食べられました。あいかわらず新鮮味こそないものの、それだけにペヤングを表現するうえで欠かせない存在です。

ソース・ふりかけ

ヌルヌル塩味+黒胡椒強め

5.0

ヌルヌル塩味の「スカルプDやきそば」よろしく液体ソースは高粘度で、びわ葉エキスパウダーが入っているから葉っぱ臭いとか、さけエキスが入っているから生臭いとか、そういった癖は感じません。薄口醤油を使っていますが、体感的には塩味で、やや強めの塩気と同時に細かい粒ニンニクがパンチを強めてくれている、差し詰め “焼肉の塩だれ” が近いところ。

さけエキスと昆布パウダーの他に海鮮系の成分は使っていないため、ソースだけの状態だと海鮮の風味は弱く、コショウのアクセントも常識的ですが、それを一変してくれるのが黒胡椒の存在。ふりかけの小袋を見た時から多いとは思っていましたが、実際かなり大量に入っているので、想像以上のインパクトを感じました。

黒胡椒が苦手な方は注意

内容は粗挽きの黒胡椒なので、それ以上でもそれ以下でもないのですが、焼肉の塩だれっぽい方向性にあるニンニクの効いたソースと相性抜群。ソースは「ペヤング スカルプDやきそば」や「ペヨング 塩やきそば」と同じ内容だったので、実食前は気乗りしていなかったのですが、けっこうガツンと効いた黒胡椒の清涼感が心地よく、結果的な印象は悪くありませんでした(とうか予想以上に美味しいw)

具材

文句なしで具沢山

5.0

エビはパサつきのある食感ですが、プリッとした弾力も並行し、きちんと風味が強く、ソースでは頼りなかった海鮮の要素を明白に。またイカのサイズも小さめですが、歯応えのある食感とイカの風味で海鮮の風味を底上げしてくれます。

上出来、上出来

カニ風味かまぼこはフワフワとした食感で、みずみずしいキャベツも量が多く、量・質ともに不足はありません。近年、エビやイカの資材高騰により、大豆たん白加工品が横行しているしているため、きちんと本物の海鮮具材を使っていることに好感が抱けました。

総評

★★★★★☆☆☆☆☆(★5)

ブラックの指標は黒胡椒だけだったので、ソースはイカスミのように真っ黒な見た目ではないですし、そもそも「スカルプDやきそば」や「ペヨング 塩やきそば」のソースを使い回していたところは感心できませんが、大量の黒胡椒が打ち出す辛味と清涼感は素直に印象がよく、単純に “おいしい” か “まずい” かでいえば前者。

筆者は黒胡椒バカなので、この倍量は入っていても平気なのですが、一般的な適量を超えるとダメな方は注意したほうがいいかもしれません。ちなみにCVS先行発売開始から約2週間後、2020年9月7日に一般販売解禁となっているため、それ以降にスーパーやドラッグストア、ディスカウントストアでの購入を狙ったほうがいいでしょう。

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