どうも、taka :a です。
本日の一杯は、2020年12月7日(月)新発売のカップ麺、まるか食品「ペヤング 超超超大盛やきそばGIGAMAX(ギガマックス)君なら食べれる」の実食レビューです。
規格外の爆盛りペヤング「GIGAMAX」に3種類の調味料(マヨネーズ・魚粉・ラー油)を別添した特別版が登場!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
ペヤング「GIGAMAX」ほんとに食べられる?
ペヤングとは、まるか食品を代表するロングセラーブランドで、1973年(昭和48年)7月発売に発売されたカップラーメン「ペヤングヌードル」を皮切りに発足。その当時、まだカップ麺は高価な食べ物とされていた頃 “若いカップルに2人で1つのものを仲良く食べてほしい” との願いを込めて、ペア(pair)とヤング(young)でペヤング(peyoung)と名付けられました。
まるか食品は、1929年(昭和4年)5月から群馬県伊勢崎市久保町で乾麺類の製造・販売業を営み、前述の「ペヤングヌードル」を発売後、1975年(昭和50年)3月に同社初のカップ焼そば「ペヤング ソースやきそば」を市場に投下。現在は “美味しい・楽しい・新しい” をコンセプトに、他社が真似できない奇抜なソースを使った “脱やきそば系” の変わり種に力を入れているのですが、奇抜なのはソースの味付けだけではありません。
「ペヤング ソースやきそば」が発売された1975年頃の即席カップめん類は、カップラーメンもカップ焼そばも麺の内容量は60〜65gが標準となっていたのに対し、業界初のBigサイズとなる90gの大盛り麺量を実現。そのためレギュラーサイズの現行パッケージにも、当時の名残として “Big!” の文字があり、いつの間にか汁なしカップ麺=めん90g〜100gが業界水準として定番化。
1998年(平成10年)12月には多くのファンが待ち望んでいた、麺量1.5倍で正方形の「ペヤング ソースやきそば大盛」を発売し、一躍ヒット商品として話題になったのも束の間——2004年(平成16年)8月27日に麺量2倍の「ペヤング ソースやきそば超大盛(めん180g)」が現れ、徐々に「レギュラーサイズ」か「超大盛」かの二極化が進み、ペヤングとしては中途半端だったのか麺量1.5倍の「大盛」は製造を終了します。
その後、MAXシリーズ第1弾の「激辛やきそば」をはじめ、物議を醸した「チョコレートやきそばギリ」に、比較的まともな「ペペロンチーノ風やきそば」「夜のペヤング」「たこやき風やきそば」「スカルプDやきそば」「鮭とポテトのチーズ味やきそば」など、脱やきそば系のソースを極めていたのですが、2018年6月18日に規格外の爆盛りペヤング「ソースやきそば超超超大盛GIGAMAX(めん330g)」を関東先行で新発売。
超超超大盛GIGAMAX(ギガマックス)は、レギュラーサイズの「ペヤング ソースやきそば」と比較して約4倍という前代未聞のパーティーサイズで、後に日本食糧新聞社制定・第37回食品優秀ヒット賞を受賞するのですが、2020年11月2日にペヤング史上最大級となる “約7.3倍” の「ペヤング 超超超超超超大盛やきそばペタマックス(めん660g)」を実現。それが即席めん業界を震撼させたのは、まだ記憶に新しいところ。
キワモノ路線の奇抜なソースを突き詰めるだけでなく、一般人ひとりでは食べきれないほどの量にも力を入れている昨今、2020年だけでもコンビニ先行発売の変わり種GIGAMAX「ガーリックパワー」「関西風天かす」「納豆キムチ味」などを展開しているのですが、2020年12月の最新作は “味の変化が楽しめる” ちょい足しアレンジ用に3種類の調味料(マヨネーズ・魚粉・ラー油)を別添した変わり種を展開。
「君なら食べれる」などと無駄にキャッチーなフレーズの下には “1950kcal” と凄まじいカロリーの数値が表示してあるため、けっきょく今回も “1日1食までにして下さい。カロリーの摂取基準を上回る恐れがあります” となっているのですが、実は総カロリーだけを見ると既存の「ペヤング ソースやきそば超超超大盛GIGAMAX(2142kcal)」よりも低めの値。
パッケージングには「1.まずは通常のペヤングソースやきそばで」「2.マヨネーズをかけて」「3.魚粉をかけて」「4.ラー油をかけて」と、アレンジ方法(調味料を入れる順番)も記載してあるため、それも参考にしながらレビューします。
開封
別添の小袋は「ソース」「かやく」「ふりかけ&スパイス」「マヨネーズ」「ラー油」「後入れ調味料」の合計6袋で、ソースは通常のGIGAMAXよりも少ないのか、いつもと違うパッケージ。かやく・ふりかけ&スパイスは “ソースやきそば超大盛” と同じくらい(オリジナルのGIGAMAXよりも小さめ)のサイズに縮小されており、青い小袋(魚粉)は「魚介MAXラー油やきそば」に別添されていた小袋と共通のデザイン。
麺はレギュラーサイズの「ペヤング ソースやきそば」よりも明らかに大きな塊で、一見すると既存の「ペヤング ソースやきそば超超超大盛GIGAMAX」と同じくらいの油揚げ麺ブロックが2つ入っているのですが、オリジナルの麺量は330gなのに対し、今回は300gと少なめに調節してあります。
とはいえ小袋を6種類も別添しながら、メーカー希望小売価格は既存の「ペヤング ソースやきそば超超超大盛GIGAMAX」と同じ408円(税別)かつ食べやすさにも寄与してくれる、ある意味これはこれで一石二鳥(?)の調整といえるかもしれません。
なおコンビニで購入した場合の税込価格は429円とカップ麺にしては高めの値段になりますが、実際に立ち寄ったコンビニ大手4社(セブンイレブン、ファミリーマート、ローソン、ミニストップ)すべての企業での取り扱いを確認済み。ただし、地域によっては売ってない場合もありますので、取り扱いについては最寄りの販売店に問い合わせてみてください。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:ペヤング 超超超大盛やきそばGIGAMAX 君なら食べれる 製造者:まるか食品株式会社 製造所:本社工場 内容量:412g(めん300g) 商品コード:4902885006367(JAN) 商品サイズ:縦172mm×横233mm×高さ84mm |
発売日:2020年12月7日(月) 実食日:2020年12月8日(火) 発売地域:全国 取得店舗:コンビニ(ローソン) 商品購入価格:429円(税込) 希望小売価格:408円(税別) |
麺の種類:油揚げ麺 スタイル:GIGAMAX 容器材質:プラ(PS) 湯量目安:1300ml 調理時間:熱湯3分 小袋構成:6袋(ソース・かやく・ふりかけ&スパイス・マヨネーズ・ラー油・後入れ調味料) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、ラード、しょうゆ、食塩、香辛料)、添付調味料(ウスターソース、マヨネーズ、糖類、たん白加水分解物、植物油脂、香味油、食塩、魚介粉末、デキストリン、ビーフ風味調味料、香辛料、トマトエキス)、かやく(キャベツ、味付け鶏ひき肉、ごま、香辛料、アオサ、紅生姜)/ カラメル色素、調味料(アミノ酸等)、酒精、増粘多糖類、酸味料、かんすい、香辛料抽出物、酸化防止剤(ビタミンE、ローズマリー抽出物)、重曹、ビタミンB2、甘味料(カンゾウ)、(一部に小麦・卵・牛肉・ごま・さば・大豆・鶏肉・豚肉・りんごを含む) |
実食開始
別添の小袋は「かやく」のみ先入れで、既存の「ペヤング ソースやきそば超超超大盛GIGAMAX」には大量のキャベツが搭載されているのに対し、今回の具材は前述のように麺量2玉の「超大盛」と同じサイズ。容器の大きさ的に頼りなく思えてしまう量ですが、ふりかけ&スパイスをはじめ、マヨネーズ、ラー油、魚粉とのトレードオフと思えば納得できる采配。
湯戻し時間は標準の熱湯3分なので、湯切りの後にソースを混ぜるまでは通常の調理方法と同じ作り方で問題ないのですが、別添の味変アイテムで “味の変化が楽しめる” のが最大の魅力。今回は撮影のために最初から各調味料をトッピングしましたが、お召し上がりの際は好きな調味料を任意のタイミングで使用してください。
なお最初に寄ったファミリーマートでは “入荷分すべて取り置き商品のため販売できません” と販売拒否を喰らったので、販売店の対象地域でも場合によっては売ってないことがあるかもしれません。それでは、アレンジ前のソースや調味料との相性に注目しつつ、最後まで飽きずに食べ切れるのかどうか「めん」「ソース・調味料」「具材・ふりかけ&スパイス」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(412g)あたり |
カロリー:1950kcal たん白質:28.4g 脂 質:114.1g 炭水化物:202.3g 食塩相当量:11.4g |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
麺は “いつもの” 汎用麺
麺はラード配合の油で揚げたフライ麺で、湯戻し時間は熱湯3分。まるか食品の工場は「本社工場(群馬県伊勢崎市戸谷塚町49-1)」と「赤堀工場(群馬県伊勢崎市下触1101-1)」の二箇所にあり、どちらの工場でも「ペヤングやきそば」の油揚げ麺を製造しているのですが、基本のレシピは共通なので、違いがあったとしてもロット差に過ぎません。
2020年12月8日現在、レギュラーサイズの定番商品「ペヤング ソースやきそば」をはじめ、麺2玉の「ソースやきそば超大盛」に、規格外の「GIGAMAX」や「ペタマックス」など、それぞれ麺の内容量や固め方(ブロックの大きさ)が違うだけ。これについては以前、まるか食品の社員にも確認をとったので、たしかなソースに基づいた情報です。
ただし、ペヤングの麺は形状のロット差が地味に激しい分、同じ熱湯3分でも食感や風味に違いが生じるケースも稀ではなく、今回のように麺の量が多ければ多いほど湯切りやソースを馴染ませるのに時間を要するため、2分30秒〜45秒くらいを目安に湯切りしたほうがいいかもしれません。無論、ソースとの相性は申し分ありませんでした。
ソース
これなら食べられるかも!
おそらくソースは2019年7月2日発売の「ペヤング ソースやきそば超超超大盛GIGAMAX マヨネーズMAX」と同じもので、廉価版(安売り用)の「ペヨング」よりも鋭く、通常サイズの「ペヤング」よりも穏やかな味。トマトエキスを追加しているのも特徴的なポイントで、通常サイズよりも圧倒的に麺の量が多い分、味が濃すぎて食べ飽きないように、あえて穏やかな味に調節しているのでしょう。
それでも麺の量が多い分、ソースのみでは後半にかけて飽きてくるのですが、おそらく「マヨネーズMAX」と同じ品質のマヨネーズを使っており、味変効果は凄まじく、さらにラー油と魚粉が味のバリエーションを広げてくれるため、すこしずつ使えば味に飽きることはありません。
以前、MAXシリーズ第1弾「激辛やきそば」の仕掛け人であり、事務本部製品開発課の小島裕太係長が “正直、ペヤングのソースにマヨネーズは合わない(基本的には必要ない)” と発言していたこともあるのですが、今回のソースとマヨネーズの相性は最高で、量も約13gと多めに別添。
ラー油の辛さはピリ辛以下だったので、辛味については頼りない反面、ごま油の風味は強烈に芳ばしく、煮干・鯖節・鰹節を絶妙にブレンドした魚粉については多すぎると感じるくらい大量だったのも好印象。いずれの調味料もソースと相性がよく、それについては問題なかったのですが、魚粉の上にラー油をかけると魚粉がラー油を弾いてしまったので、調味料同士を組み合わせる場合は投入の順番に注意してください。
具材
ふりかけ&スパイスも名脇役
具材のキャベツ、味付け鶏ひき肉は前述のように「超大盛」仕様の量だったので、GIGAMAXの麺量(300g)に対してボリューム感に欠ける印象が無きにしも非ずではあるものの、効果的な3種の調味料を思えば納得のトレードオフであり、ソースを混ぜるときに楽なのは利点。あいかわらず味付け鶏ひき肉は筒状で、単体だと不自然にザラついた舌触りが気になるのですが、麺の量が多いと埋没してくれますw
ふりかけのアオサ、紅生姜、ごま並びに香辛料(スパイス)は、既存の小袋と共通なので、それぞれ新開発ではないものの、普遍的なソースを引き立てる名脇役。パッケージでは4種の味(ソース・マヨネーズ・魚粉・ラー油)をアピールしていましたが、ふりかけ・スパイスも駆使することで、結果的に6種類以上の変化が楽しめました。
総評
★★★★★☆☆☆☆☆(★5)
麺の量は既存の「ペヤング ソースやきそば超超超大盛GIGAMAX」よりも少ない300gに減り、キャベツの量も少なくなっていましたが、麺の量に関してはGIGAMAXシリーズにおける変わり種の平均値。それぞれ3種の調味料も普遍的な味わいのソースと相性がよく、これならイケる!と思いのほか(覚悟していたよりは)食べやすかったので、あながちパッケージの「君なら食べれる」というのも誇張ではありません。
またカロリーをはじめ、栄養成分表示の数値も全体的に既存のGIGAMAXより低くなっているのですが、それでも成人男性における1日分のカロリーに匹敵。加えて食塩相当量も厚生労働省が提唱している1日の目標量(男性7.5g未満、女性6.5g未満)をオーバーする11.4gと凶悪な商品ですが、ご家族や友人とのシェアが前提であればコストパフォーマンス的にも悪くないと思うので、結果的に良品だと感じました(author・taka :a)