1食で3度おいしい!? マルちゃんの新たな挑戦「俺のにんにく味焼そば」が面白い!! ※ただし、伸び代もあります。

スポンサーリンク
東洋水産

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2022年9月5日(月)新発売、東洋水産のカップ麺「俺のにんにく味焼そば」の実食レビューです。

俺の塩‥‥じゃなくて俺のニンニク!? 1食で3度おいしい中華スープ付きのカップ焼きそば新登場!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

スポンサーリンク

俺のにんにく味焼そば

俺の塩(おれのしお)とは、マルちゃんのブランドで知られる東洋水産のカップ焼きそばブランドで、即席カップめん業界における塩焼きそばの草分け的存在。熱湯1分で湯戻りするコシの強い細麺に、昆布とホタテの旨みを効かせた海鮮塩味のソース、さらに赤穂の塩を使っているのも特徴となっているのですが‥‥

昭和とか平成初期を彷彿とさせるインパクトの強さw

今回の新商品「俺のにんにく味焼そば」は、食べ応えのある熱湯5分の太麺に、ごま油とニンニクを強めに効かせたソースを特徴とする、コンセプトもネーミングも振り切った新作で、マルちゃんが得意とするスープ付きなのも嬉しいポイント。俺の○○というタイトルから「俺の塩」の姉妹品かと思いきや、そういうわけではない様子。

マルちゃんが展開しているスープ付きのカップ焼きそばといえば、北海道のソウルフード「やきそば弁当」並びに東北・信越限定が誇る「焼そばバゴォーン(BAGOOOON)」の印象が強かったところ、2022年2月7日のリニューアル発売以降「昔ながらのソース焼そば」もスープ付きになり、それ以外のカップ麺にもスープを別添するなど、徐々にステータスが広がりを見せている近年。

ただ、このページでレビューする「俺のにんにく味焼そば」に別添されている中華スープは “そのまま箸休めとして飲むことは勿論、麺をスープにつけて味の変化を楽しむこともできます” というのが面白いポイントで、これは前述の「やきそば弁当」や「焼そばバゴォーン」「昔ながらのソース焼そば」では訴求していないこと。

スープにつけて食べるも良し!!

ちなみに北海道の「やきそば弁当」に別添されている「中華スープ」は “麺の戻し湯で作る” ことを推奨しているのに対し、東北・信越の「焼そばバゴォーン」に別添されている「わかめスープ」は “麺の戻し湯とは別の熱湯で作る” ことを推奨しているのですが、全国展開の「昔ながらのソース焼そば」では “もどし湯でうまコク! 熱湯であっさり!” と、2通りの作り方を紹介しています。

なぜ「やきそば弁当」と「焼そばバゴォーン」のスープは調理方法が違うのか、その理由について東洋水産に尋ねてみたところ “戻し湯を使わないことに特別な理由はない” との回答だったので、戻し湯のコクが欲しければ「やきそば弁当」流に、あっさりと食べたければ「焼そばバゴォーン」流に調理しても問題ありません。

しかし、念のため「俺のにんにく味焼そば」の調理方法を確認してみると “別のカップに特製カップスープ(中華スープ)を入れ、熱湯を150ml注ぎ、軽くかきまぜて-・” との記載があります。つまり「昔ながらのソース焼そば」のように2通りの作り方を推奨しているわけではないので、今回は戻し湯で作らないほうがいいのか‥‥

「俺のにんにく味焼そば」の調理方法

などと5分くらい悩んでいたのですがw ひとまず別添の中華スープは指示通り「焼そばバゴォーン」方式で作り、麺を中華スープに浸しながら食べたほうが美味しいのか、またソースにおけるニンニクのインパクトと打ち出し方にも注目しながらレビューします。

開封

液体ソースの小袋が金色でテンションあがったw

今回のカップ麺に別添されている小袋は、先入れの「かやく」に、後入れの「液体ソース」及び「粉末ソース」並びに熱湯で作る「特製カップスープ(中華スープ)」の計4種。調理器具としての役割を備え、そのまま食べる際の容器にもなる、というのも “即席カップめん” が切り開いた発明の一つなのですが、特製カップスープを作るためのカップを別に用意してください。

見覚えのあるビジュアル

麺は油で揚げたフライ麺で、この時点から漂ってくる精製ラードの芳ばしさが「マルちゃん」のカップ焼きそばらしいファーストインプレッション。原材料名の並びは、2021年2月1日発売の「でかまる スタミナにんにくまぜそば」と完全に一致する内容で、調理前の雰囲気も酷似しています。

メーカー希望小売価格は245円(税別)なので、2022年9月現在の大盛りカップ麺における標準的な値段に設定されているのですが、湯切りタイプでの大盛りは130gの麺重量が業界水準となっているのに対し、今回は120gと若干ながら少なめ。おそらくコストの問題だとは思いますけど、中華スープの別添を思えば納得できない調整ではありません。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:マルちゃん 俺のにんにく味焼そば
製造者:東洋水産株式会社
製造所:関東工場(群馬県館林市赤生田本町3831-1)
内容量:153g(めん120g)
商品コード:4901990372527(JAN)
発売日:2022年09月05日(月)
実食日:2022年09月10日(土)
発売地域:全国(CVS・量販店・一般小売店 他)
取得店舗:スーパー
商品購入価格:213円(税込)
希望小売価格:245円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:角型ビッグ
容器材質:プラ(PS)
湯量目安:焼そば 720ml・特製カップスープ 150ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:4袋(液体ソース・粉末ソース・かやく・特製カップスープ)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、精製ラード、食塩、しょうゆ、香辛料、粉末野菜、卵白)、ソース(植物油、しょうゆ、たん白加水分解物、ポークエキス、ラード、香辛料(にんにく)、デキストリン、砂糖、ごま、食塩)、かやく(味付豚肉、ねぎ)、中華スープ(食塩、デキストリン、チキンエキス、砂糖、しょうゆ、ごま、ねぎ、香辛料、香味油脂)/ 加工でん粉、トレハロース、調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、酒精、かんすい、カラメル色素、酸化防止剤(ビタミンE、ビタミンC)、増粘多糖類、香辛料抽出物、ビタミンB2、ビタミンB1、香料、(一部に小麦・卵・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)

実食開始

かやくは少数精鋭のラインナップ

別添の小袋は「かやく」のみ先入れで、俺のニンニク! なのにフライドガーリックやスライスガーリックが入っていないのは意外な展開。ネギは熱風乾燥(エアドライ)よりも高級感のある凍結乾燥(フリーズドライ)かつ斜め切りで、東洋水産の味付豚肉といえば安心と信頼の品質ではあるものの、ちょっと頼りない印象です。

スープ付き、よき

添付調味料(ソース)は2袋とも後入れで、お湯を注いでから5分間、液体ソースに含まれるラードを溶かすために、フタの上で小袋を温めるのがポイント。時間になったら湯切りし “液体ソースを馴染ませてから粉末スープの順に” 混ぜ合わせ、それとは別に特製カップスープを作って並べたら出来上がり。

コロナ禍でニンニクの需要が跳ね上がっている昨今、カップ焼きそば業界におけるニンニクといえばペヤング(まるか食品)のソースほど強烈なオイニーではないけれど、周囲に対する配慮が必要なレベルには達しているため、引き続きニンニクの打ち出し方や中華スープとの相性に注目しつつ「めん」「ソース」「かやく」「特製カップスープ」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(153g)あたり
カロリー:668kcal
たん白質:13.2g
脂  質:28.6g
炭水化物:89.5g
食塩相当量:6.3g
(スープ 1.6g分 を含む)
ビタミンB1:0.47mg
ビタミンB2:0.60mg
カルシウム:260mg
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

おそらく新開発ではない

5.0

実食前に「でかまる スタミナにんにくまぜそば」を引き合いに出しましたが、小麦粉(国内製造)に始まり、植物油脂、精製ラード、食塩、しょうゆ、香辛料、粉末野菜、卵白と続く原材料名の構成は、東洋水産の汁なしカップ麺における定番の眺め。

新鮮味はないけど安定感は抜群

たとえばノンフライ麺になる前の「珍々亭(ちんちんてい)油そば」を筆頭とする、がっつり系のフレーバーに使われるタイプの太麺で、やや強付きのある噛み応えと精製ラード由来の芳ばしさが魅力。そのため新鮮味こそないけれど、マルちゃんの油そばらしいというか‥‥ええ、焼きそばというよりも「油そば」とか「まぜそば」とか、そっち系ですねw

ちょっと焼きそばらしからぬ-・という印象については後述するソースも深く関わっているのですが、それだけにワイルドで、結果的な印象は悪くありません。湯切りタイプの大盛りカップ麺における麺重量の平均と比較して、若干ながら少ないと前述しましたが、胃に溜まる中華スープも加味すると、スープ付きでないカップ焼きそばよりも腹が膨れる感じでした。

ソース

東洋水産らしいニンニクの打ち出し方

5.0

ごりごりの油そばレベルではないけれど、先に馴染ませる「液体ソース」はオイルの比率が高く、ここにラードが含まれているのですが、それよりも胡麻油の芳ばしさが印象的。まだニンニクの攻撃性は目立っておらず、胡麻油を中心に、ラードと液体しょうゆをブレンドしているような、とてもシンプルな作りです。

もったりするから溶け残りに注意

次に加える「粉末ソース」は、ガーリックパウダーと砂糖、旨み調味料、ごまを合わせたような内容で、いっきに全体のニンニク感が跳ね上がるのですが、生おろしニンニクの鋭さは目立ちません。しかし、砂糖の甘さとガーリックパウダーの合わせ技は、マルちゃんが得意とする常套手段の一つ。食後も口の中にガーリックパウダーが居座るので、そういった意味では攻撃的。

生おろしニンニクの攻撃性に期待していた場合、やや物足りなさを感じるかと思いますが、まるか食品はガーリックペーストを主体にニンニクの鋭さを打ち出してくるのに対し、東洋水産はガーリックパウダーに砂糖を合わせてジャンクさを強調する傾向があるなど、メーカーごとにニンニクの効かせ方が違うため、そういった部分を意識しながら食べるのも楽しいですよ。

かやく

少量だけど質は高い

3.0

質の高さでいえば★5確定なんですけど、めん120gの商品にしては貧弱といわざるを得ず‥‥というか、レギュラーサイズ(めん90g)のカップ焼きそば的にも貧弱といわざるを得ないボリューム缶ではあるものの、品質は確か。

新進気鋭の具材ではないけれど、ネギ・味付豚肉ともに高品質なので、大豆たん白加工品などの代替品で済ませなかったところは評価すべきかもしれません。

特製カップスープ

箸休め的に使うのがオススメ

王道を地で行くタイプの中華風で、わかめを入れたらインスタントの某わかめスープになりそうな味わい。まったく高級感はないけれど、本体である「俺のにんにく味焼そば」との相性は申し分ありません。おそらく「昔ながらのチャーハン味焼そば」と共通の中華スープだと思うので、新鮮味はないものの、途中で喉を潤すアイテムがあるのは嬉しいですね。

ただ、麺とは別々に食べたほうがいいかもw

でもって「スープにつけて食べるも良し!!」を実践してみたところ、麺は表面の添付調味料が洗い流され、もったりとした口当たりが軽くなり、中華スープも油揚げ麺のコクと胡麻油の風味で味わい深くなるのですが、ふつうに「俺のにんにく味焼そば」を食べながら中華スープで口の中をリセットするのがベストかなとw しかし、バリエーションが増すのは間違いないため、素敵な提案だと感じました。

総評

4.0

「俺のにんにく味焼そば」を謳うのであれば、生おろしニンニク特有の攻撃性を全面に押し出すなど、もっとバチバチにキメてほしかった気持ちが無きにしも非ず。しかし、ガーリックパウダーを主体にインパクトを表現するのはマルちゃんの常套手段。

特製カップスープ付きというのもマルちゃんを代表するステータスなので、他社が真似できないポジションに位置しているのは評価すべきポイントです。現段階、続編の情報は掴んでいませんが、既存の「俺の塩」とは一線を画す、特製カップスープを別添した「俺の○○」シリーズの展開、いいんじゃないですかね【author・taka :a(大石敬之)】

タイトルとURLをコピーしました