どうも、taka :a です。
本日の一杯は、2021年2月15日(月)新発売のカップ麺、日清食品「日清×食べログ 百名店 櫻井中華そば店 淡麗醤油中華そば」の実食レビューです。
食べログ評価4.0超え!? 保土ヶ谷(ほどがや)で行列をつくる “食べログ ラーメン EAST 百名店 2020” 選出店「櫻井中華そば店」ついにカップラーメンを監修!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
日清×食べログ 百名店 櫻井中華そば店
食べログ 百名店(ひゃくめいてん)とは、株式会社カカクコムが運営する国内最大級のレストラン検索・予約サイト「食べログ」によるカジュアルシーン向けのグルメアワードで、ユーザーから高い評価を集めた各ジャンルの上位100店を選出。“うまいもの、いま食べるなら、このお店” をコンセプトに、いま行くべき名店が一目で分かる新たな企画として、2017年(平成29年)6月26日に発足しました。
今回の新商品「日清×食べログ 百名店 櫻井中華そば店 淡麗醤油中華そば」は、新進気鋭の実力店「櫻井中華そば店」と日清食品の共同開発商品で、店主・櫻井 啓吾(さくらい けいご)氏完全監修のもと、看板メニューの「中華そば(醤油)」を大判どんぶり型のカップラーメンで再現。日清×食べログ百名店としては「ロックンビリーS1」「MENSHO」「麺庵ちとせ」に続いて開発された、シリーズ第4弾の新作です。
櫻井中華そば店(さくらいちゅうかそばてん)とは、保土ケ谷駅東口から徒歩3分ほどの商店街に店を構える行列店で、創業は2017年9月15日。店主の櫻井啓吾氏は、東京都府中市の名門「麺創研(めんそうけん)」グループ出身の経歴を持ち、国道1号線沿いの保土ヶ谷駅東口商店会に「櫻井中華そば店」をオープンするや否や、KADOKAWAが発行するラーメン専門誌『ラーメンWalkerグランプリ2018』神奈川の新店ベスト2を獲得。
その翌年に発表された講談社発行『第19回 業界最高権威 TRYラーメン大賞 2018-2019』では、業界最高権威の審査員が決定する “TRY新人賞「しょうゆ部門」6位” 及び “TRY新人賞「つけ麺部門」9位” に選出され、開業3年目には「食べログ ラーメン WEST 百名店 2019」に初選出。さらに翌年の「食べログ ラーメン WEST 百名店 2020」にも名を連ねるなど、多くのラーメンファンが認めた名店。
櫻井店主が提供するラーメンは、カップ麺のパッケージにも記載されている「中華そばの王道を崩すラーメン」を信念に、ラーメンファンが唸るネオクラシックな逸品とされ、新しいのに懐かしさを感じる味わいが特徴とのこと。実店舗で紹介している “こだわり” には、以下のような項目があります。
出汁 信州黄金シャモの丸鶏をメインに、水郷赤鶏の丸鶏、数種類の鶏ガラ、魚介出汁、豚の拳骨を合わせてじっくりと炊いた出汁です。
醤油 茨城県の米菱醤油さんから特注で仕入れている、本桶で仕込んだ国産丸大豆の生揚げ醤油に、長野県産再仕込み醤油、愛知県産溜り醤油などを合わせたタレです。
麺 埼玉県産と北海道産の小麦をメインに、数種類の小麦を使用した自家製手もみ麺です。
櫻井中華そば店「当店の中華そば」
ちなみに2021年2月17日現在の食べログ評価は3.98に落ちているのですが、今回のパッケージにも大きく表示しているように、2020年8月末時点の点数は4.02と高評価。さらに地域やジャンルの壁を越え、いま一番おいしい店を選出する「The Tabelog Award 2021 Bronze 受賞店」にも選ばれた結果、食べログにおける保土ケ谷・天王町・星川のラーメンランキングでは堂々の1位に君臨。
さらに全国のラーメン店(49110件)を対象にした食べログのランキングでは、1位「らぁ麺 飯田商店」(評価4.10)及び2位「手打式超多加水麺 ののくら」(評価4.00)に続く “全国3位” に掲載されている、まさにトップクラスの実力店。その看板メニューを再現したのが「日清×食べログ 百名店 櫻井中華そば店 淡麗醤油中華そば」ということで、おもわず期待が高まります。
開封
今回のカップ麺に別添されている小袋は、後入れの「淡麗醤油スープ」に、先入れの「焼豚」と「かやく」で合計3袋。パッケージでは “まろやかな鶏油の旨み” をアピールしていたのに、それを思わせる調味油の小袋は入っていませんが、淡麗醤油スープの小袋はズッシリと重たく、焼豚は定評のある厚切のチャーシューを採用しているのが嬉しいポイント。
麺は油で揚げていないノンフライ麺で、湯戻し時間は熱湯5分。ランダムな縮れが印象的な太めの平打ち麺は “店主と試行錯誤しながら開発したモチモチ食感の中太ちぢれノンフライ麺” ということで、わざわざ今回のために新しく開発した様子。有名店監修の再現カップ麺でも既存の麺を使い回すことは珍しくないため、これも注目したい見どころの一つ。
メーカー希望小売価格は295円(税別)となっているため、お世辞にも安いとはいえない商品ですが、このブログでは高評価を叩き出している2020年3月9日発売の日清×食べログ百名店シリーズ第1弾「ロックンビリーS1 しょう油らぁめん」を筆頭に、シリーズ第2弾「MENSHO 和牛担々麺」及びシリーズ第3弾「麺庵ちとせ 塩ラーメン」まで、いずれの商品もメーカー希望小売価格は一貫して295円(税別)でした。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:日清×食べログ 百名店 櫻井中華そば店 淡麗醤油中華そば 製造者:日清食品株式会社 製造所:A・関東工場(茨城県取手市清水667-1) 内容量:123g(めん80g) 商品コード:4902105264195(JAN) |
発売日:2021年02月15日(月) 実食日:2021年02月17日(水) 発売地域:全国(全チャネル) 取得店舗:コンビニ(ローソン) 商品購入価格:319円(税込) 希望小売価格:295円(税別) |
麺の種類:ノンフライ麺 スタイル:大判どんぶり型 容器材質:プラ(PS) 湯量目安:440ml 調理時間:熱湯5分 小袋構成:3袋(焼豚・淡麗醤油スープ・かやく) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】めん(小麦粉(国内製造)、食塩、植物油脂、大豆食物繊維、植物性たん白、チキン調味料、しょうゆ)、スープ(しょうゆ、鶏脂、チキンエキス、植物油脂、チキン調味料、糖類、食塩、かつおぶしエキス、酵母エキス)、かやく(チャーシュー、味付メンマ、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、カラメル色素、かんすい、リン酸Ca、香料、乳化剤、酸化防止剤(ビタミンE)、カロチノイド色素、ビタミンB2、ビタミンB1、香辛料抽出物、(一部に小麦・卵・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉を含む) |
実食開始
別添の小袋は「焼豚」と「かやく」のみ先入れで、具材は焼豚・ねぎ・メンマとシンプルなラインナップ。焼豚の表面は薄いピンク色に見えますが、おそらく個体差と光の加減によるもので、お店のレアチャーシューを再現しているわけではないと思います。いつかカップ麺にもレトルト調理品のレアチャーシューがトッピングされる日はくるのだろうか‥‥
などと思いつつ、それはさておき熱湯を注いで5分経ったら “淡麗醤油スープを入れる前に” ノンフライ麺をほぐし、それから後入れの「淡麗醤油スープ」を馴染ませるのが美味しい作り方のポイント。かなり調理後の見た目はシンプルで、これぞオーソドックスを地で行くような仕上がりですが、鶏油の芳醇な香りとフレッシュな醤油の香りが印象的な実食前。
ちなみにコンビニ大手4社の中では「ローソン」と「ミニストップ」での取り扱いが意欲的だったので、最寄りのスーパーやドラッグストアに売ってない! という方は、販売店の参考にしてください。それでは、引き続きノンフライ麺の仕上がりと “ネオクラシック” な雰囲気に注目しつつ「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(123g)あたり |
カロリー:455kcal たん白質:12.8g 脂 質:15.7g 炭水化物:65.5g 食塩相当量:6.9g (めん・かやく:2.0g) (スープ:4.9g) ビタミンB1:0.26mg ビタミンB2:0.40mg カルシウム:138mg |
参考値(調理直後に分別した値) 熱量:455kcal(めん・かやく:354kcal)(スープ:101kcal) |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
白河らーめんライクなノンフライ麺
実店舗の「中華そば(醤油)」に使われている麺は、埼玉県産と北海道産の小麦をブレンドした国産小麦100%の自家製手もみ麺で、加水率は45%と高めの設定。櫻井店主曰く、福島県白河市を発祥とする白河ラーメンの最高峰「とら食堂」をモデルに考案したという多加水麺は、プリッとした独特の食感と機械では出せない不規則な縮れに定評があり、芳醇な小麦の風味も特徴的なポイント。
それを再現している今回のノンフライ麺もランダムな縮れが施された多加水麺で、ゆっくり時間をかけて気泡を押し出したような密度の高いコシに、もっちりした弾力と適度な歯切れの良さを兼ね備えている、値段に見合ったクオリティの高さを実現。熱湯5分でフタを剥がし、そのまま麺をほぐし始めると、ややほぐれにくさが気になったのですが、致命的な戻りムラは目立ちません。
啜り上げると踊るように唇を揺らしてくる、その躍動感も独特で、なおかつ調理前の麺重量も80g(縦型カップなら大盛り仕様)で食べ応えあり。もしも今後、日清食品が本格的な「白河らーめん」を製造する機会があれば、おそらく今回のノンフライ麺がベースになるだろう‥‥と、そう思えるくらい。かなり完成度が高く、櫻井店主完全監修の恩恵が伝わってきました。
スープ
ネオクラシックという表現がドンピシャ
液体スープではなく「淡麗醤油スープ」と小袋に記載しているあたり、この時点で特別な仕様であることが伝わってくるのですが、もちろん虚仮威し(こけおどし)のデザインではありません。原材料は「しょうゆ、鶏脂、チキンエキス、植物油脂、チキン調味料、糖類、食塩、かつおぶしエキス、酵母エキス」と比較的にシンプルで、奇抜な素材を使っているわけではないけれど、まぁとにかく滋味深い。
かえしの醤油は濃口で、きちんとキレを打ち出しているのですが、塩気のベクトルは食塩ではなく醤油のコク。出汁(だし)は鶏ガラよりも丸鶏を彷彿とさせる、芳醇で膨よかな鶏清湯(ちんたん)を軸に、ほんのり香味野菜の風味を効かせ、それを鰹の出汁と芳ばしい鶏油(ちーゆ)が包み込むようなフレームワーク。正直まったく目新しさはないけれど、あと引く旨みが味わい深く、シンプルの一言では片付けられない魅力の持ち主。
麺を食べ終えた後にスープが残ったら、冷やご飯と一緒に片手鍋に移し、弱火にかけて溶き卵、刻み海苔、ネギを加えて雑炊にしたい、そんなスープです。っていうか、ぜったい〆の雑炊 “あり” ですよ(※とはいえスープの食塩相当量は4.9gと低い値ではありませんので、ご利用は計画的に)
具材
安心と信頼の実績を誇る厚切焼豚
青葱とメンマは汎用の具材なので、正直あまり書くことはないのですが、焼豚は日清食品のハイエンドモデルに使われることの多い厚切焼豚を使用。柔らかな赤身とジューシーな脂身のコントラストが味わい深く、ちゃんと側面に焼き目が付けられているのも見どころ。
この丁寧な仕込みがあるからこそ、肉を炙ったときに生じる独特の芳ばしさがフワッ‥‥と鼻を抜け、ひとくち頬張ったときの臨場感が大幅にアップ。ちなみに “これを薄く切り出したタイプもある” のですが、体感的に「日清豚ラ王 ヤサイ、アブラ、ニンニク」と同じくらいの厚みに切り出されていたので、他社の薄っぺらいチャーシューとは違う、さすが日清食品と思える食べ応えでした。
総評
★★★★★☆☆☆☆☆(★5+)
なるほど日清食品の「ネオクラシックな逸品」という表現は言い得て妙で、方向性としては素朴で伝統的な中華そばの路線にありながら、悪い意味で古臭い印象は皆無に等しく、現代人の味覚にも違和感なくフィットするような‥‥などという小難しいことを抜きにしても、ひとつのカップラーメンとして文句なしの高品質。
総評はメーカー希望小売価格を加味して上出来の星5としましたが、もし270円(税別)前後だったら星7即決だったと思いますし、税込319円必須のコンビニで購入しても損をするような商品ではありません。伝統的な味わいを現代人の舌に同期させたような、まさに “ネオクラシック” な一杯だったので、濃口しょうゆ味の中華そばに魅力を感じる方は、最寄りの販売店を要チェックです(author・taka :a)