どうも、taka :aです。
先週、「カップヌードル シーフードヌードル ガーリックシュリンプ味」を紹介した時に「珍種謎肉シリーズの次回作は、8月6日に『イタリアンチリトマト味」が発売されるそうです』」と書きましたが‥(Special thanks:わにしげ様)
マジで出ます。「珍種謎肉」第3段は、「バジル謎肉」だそうです。
もう私はわにしげ神の信者になります。
廉価版だからってナメんなよ!
さて、本日の一杯は、2018年2月19日(月)新発売のカップ麺、日清食品「日清デカうま わかめそば」の実食レビューです。
日清食品の廉価版ブランドとして発売されていた中華麺担当「日清デカブト」、焼そば担当「日清デカヤキ」、和風担当「貫禄の逸品」が「日清デカうま」として合併し、今年の2月から発足ました。そのうちの一つ、「わかめそば」にスポットを当ててみます。
「一杯食べた後の満足感が他とは違う!お手頃価格の大盛サイズ!」とメーカーが豪語しているように、オープン価格の廉価版でありながら高い満足感でコストパフォーマンスの高さを打ち出しているシリーズです。ちょいとトラブルに見舞われて新作カップ麺の入手が滞ってしまったので、明日は今週新発売の期間限定カップ麺を紹介する予定ですが、本日は “いつでも買える” カップ麺の感想を楽しんでいただけらと思います。
冒頭にて廉価版ブランドが合併したと書きましたが、2018年2月19日に「日清デカうま 豚キムチ」「日清デカうま 濃厚コク旨醤油」「日清デカうま 豚ニンニク味」「日清デカうま 野菜タンメン」「日清デカうま きつねうどん」「日清デカうま わかめそば」「日清デカうま Wマヨソース焼そば」「日清デカうま 油そば」が一挙にリリースされました。
私の住む田舎のコンビニでは、なぜかミニストップに「日清デカうま 豚ニンニク味」と「日清デカうま わかめそば」が常備されています。ブログ仲間にも “かなり気に入っていて和風カップ麺を食べたい時はコレばっかり!” というツワモノがおりまして、斯く言う私は頻繁に見かけながらも紹介するタイミングが掴めず‥ということで、今回の実食に至った次第です。
大盛りの和蕎麦というだけで少し珍しいですし‥いや、かの「どん兵衛」様にも特盛はありますけど、地味に高いじゃないですか。その点こいつはコンビニで買っても税込127円、スーパーないしディスカウントショップで買えば100円ワンコインで10円玉を含めた小銭が数枚も返ってくるような代物ですから、お手並み拝見と参りましょう。
原材料名:油揚げめん(小麦粉、そば粉、植物油脂、食塩、植物性たん白、卵粉)、スープ(糖類、食塩、粉末しょうゆ、魚介エキス、かつお節粉末、香辛料(七味唐辛子)、たん白加水分解物)、かやく(わかめ、揚げ玉、かまぼこ、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、リン酸塩(Na)、カラメル色素、炭酸Ca、乳化剤、酸味料、香料、酸化防止剤(ビタミンE)、クチナシ色素、ビタミンB2、ベニコウジ色素、ビタミンB1、(一部にえび・小麦・そば・卵・乳成分・ごま・さば・大豆を含む)
アレルゲン情報:小麦・そば・卵・乳成分・えび・さば・大豆・ごま
熱量:489kcal
たんぱく質:11.4g
脂質:21.4g
炭水化物:62.6g
食塩相当量:7.6g
(めん・かやく:2.1g)
(スープ:5.5g)
ビタミンB1:0.28mg
ビタミンB2:0.25mg
カルシウム:164mg
※参考値:調理直後に分別して分析
熱量:489kcal(めん・かやく:442kcal)(スープ:47kcal)
後引く七味がうまさの決め手!
(日清食品ホームページ「製品」より引用)
めん
のどごしの良いまっすぐなそば。麺重量90gで食べ応え抜群です。
(日清食品「プレスリリース」より引用)
いやぁ‥ちょっとナメてましたスミマセン。これ、とても廉価版の蕎麦じゃないですね。たとえば「日清のどん兵衛」の新作に使われていたとしても、おそらく大絶賛していたと思います。先進的な観点から評価すると、東洋水産の「マルちゃん 緑のたぬき」を余裕で凌駕するほどの逸品でした。あくまで “先進的な観点から評価した場合” であって、もちろん伝統的な「緑のたぬき」のカップ麺らしい油揚げ蕎麦も大好きですよ。
こちら熱湯4分と少し長めの設定ですが、ほぼ断面は正方形の太さで、どん兵衛の蕎麦みたいに平打ち状ではなく、大盛りでも伸びづらい工夫が凝らしてあります。製品説明通り縮れのないストレート麺で、きちんと指定の熱湯4分で食べ頃を迎えます。植物性たん白や卵粉などが含まれていますが、やまいもなどの繋ぎは使われていません。
蕎麦粉の香りも高く、縮れのなさから喉ごしの良い蕎麦ですが、表面は若干ながら軽くザラついており、その絶妙な舌触りが蕎麦粉の印象を強めます。上品でありながら更科ほど繊細ではなく、それでいて田舎蕎麦ほど無骨ではない、でも中途半端な印象を与えなかったのは、まさに日清食品が培ってきたストレート製法の粋を結集した賜物と言えるでしょう。
それなのに麺量は90gと大盛りバケツ型カップ麺の基準値をクリアしていたので、このレベルの蕎麦を他社が作ろうと思ったら、おそらく具材とスープを無下に投げ捨てても希望小売価格200円(税別)は免れないのではないでしょうか。
つゆ
鰹だしをきかせた関東風のつゆ。”後引く味わいの七味” がうまさの決め手です。
(日清食品「プレスリリース」より引用)
典型的な関西の舌ど真ん中の私taka :aは醤油の立った蕎麦つゆが得意ではないので、「関東風のつゆ」という表記を見てビビリまくっていたのですが、なんのなんの。たしかに和風だしの中心にはカツオが位置している軸の太いカエシだったんですけど、かなり甘味も強いです。その甘さは糖類による演出ですが、人工甘味料による不躾な野暮ったさは感じません。逆にカツオがキリッ、醤油がキュッ、といった硬派な蕎麦つゆに期待している方におかれましては “たるんどるわ!” との指摘も否めませんが、およそ東西関係なく親しみやすい味と言えるのではないでしょうか。
イメージとしては日清食品らしい粉末の和風だしで、関東風と言われたらキレのあるテイストを想像されるかもしれませんが、御膳返しのイメージを思い浮かべていただけたら許容できるかもしれません。もちろん味醂などの深みは得られませんが、麺の完成度を思うと当たり障りのない蕎麦つゆでも無難な印象に終わることはありませんでした。残念ながら “後引く味わいの七味” は粉末スープの中に含まれているので、後入れの香り立ちには期待できませんが、きちんと後味に訴えかけてきます。
かやく
わかめ、揚げ玉、カマボコ、ネギ。
(日清食品「プレスリリース」より引用)
うどんには頻繁に入れてたけど、そういえば自分で蕎麦には入れたことなかったなぁ、わかめ‥と、まさかの事実に気が付いた2018年の夏。それはさておき廉価版の具材に期待を寄せてはいけないというセオリーが私の中にはあったのですが、価格破壊のボリュームとは言えないものの、わかめが醸し出す磯の香りは効果的で、カットは小さめながらも歯応えがあります。さすがに天下のエースコックには叶いませんが、サンヨー食品の「リケン」に使われていた個体よりも存在感がありました。
かまぼこは1枚しか入っていませんでしたが(パッケージには2枚あるので、おそらく個体差)、揚げ玉はコクを深めることに寄与しており、廉価版で危惧されがちな具材のショボさも‥いや、これは希望小売価格180円(税込)の「麺職人」よりも具材が充実しているかもしれません。それちょっと如何なものかとも思うのですが、麺職人はノンフライ麺シリーズですからね。とは言え「日清デカうま」も油揚げ麺でありながら麺のクオリティは廉価版であることをポッカリと忘れさせてしまうようなレベルにあったので、膨張率の高い具材を効果的に使ってきたなぁ‥と関心した次第です。
総評
★★★★★★☆☆☆☆(6)
(標準は★3です)
「関東風のつゆ」というコンセプトから、逆に頼りなさを感じるか否かがターニングポイントになってくるように思ったりもしたんですけど、およそ全国区に通用する当たり障りない味の濃さが通年商品として手堅く、何と言っても廉価版らしからぬ蕎麦の品質には驚きを隠せませんでした。
前任である「貫禄の逸品」を食べ損なっているので、もしかしたら私taka :aが勝手に独りで興奮しているだけなのかもしれませんが、こんなものをオープンプライスで出されたら基準が狂ってしまいそうです。同社の「日清焼すぱ」にも言えることですが、油揚げ麺に於ける日清食品の製麺技術は凄まじいですね。
現段階(2018年7月24日)で、これは期間限定のカップ麺ではありませんし、コンビニで買っても税込価格127円、しかも大盛りバケツ型で食べ応えもある、ちょっとコストパフォーマンスの高さが尋常じゃない一杯でした。ヘビーリピートしちゃう声にも深く頷ける、量と質の満足感を兼ね備えた大盛り和蕎麦カップ麺です。
2018年9月3日にリニューアルされたので、あらためてレビューしました。よろしければ、ご参考ください。
製造者:日清食品
内容量:106g(めん90g)
発売日:2018年2月19日(月)
発売地区:全国(全チャンネル)
取得店舗:ミニストップ
取得価格:127円(税込)
希望小売価格:オープンプライス
JANコード:4902105246085
麺の種類:油揚げ麺
容器材質:プラ(PS)+胴巻き紙
必要湯量:470ml
調理時間:熱湯4分
小袋構成:1袋(粉末スープ)
日清食品株式会社:〒160-8524 東京都新宿区新宿6-28-1
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