最新カップ麺【今週の新商品】透明スープの豚骨を再現!? 老舗ブランドの新戦略も見逃せない!!

どうも、taka :a（@honjitsunoippai）です。

このページでは、2023年8月21日（月）に新発売とリニューアルを予定している「カップ麺の新商品一覧」をまとめ、これまでの経験に基づいた所感を交えながら各製品の特徴と見所を画像付きで解説、今週の注目カップ麺を選定します。

コンビニの新商品や新作カップ麺（カップラーメン、カップ焼そば等）の最新情報、話題のニュースが気になる方は（こっそりメーカー未公開の新発売予定リストも公開しているので）、よろしければ最後までご覧ください。

今週の新商品 新作カップ麺リスト

▼日清食品
日清のどん兵衛 きつね焼うどん / 236円（全国）R

▼明星食品
明星 麺とスープだけ え？透明スープの豚骨!? / 278円（全国）N
明星 食べて応援 沖縄そばタテ型 / 236円（全国）N

▼東洋水産（マルちゃん）
赤いきつねうどん 45周年記念商品 東 / 236円（北海道・東北・信越・関東・静岡・中京）N
赤いきつねうどん 45周年記念商品 西 / 236円（北陸・近畿・中国・四国・九州・沖縄）N
黒い豚カレー焼そば でか盛 / 271円（全国）N
バリうま 熊本風黒とんこつラーメン / 236円（九州）R
鶏だんごと大根おろしのおもちすうぷ / 196円（全国）N
おだしのきいたおもちすうぷ / 196円（全国）N

▼サンヨー食品
博多純情らーめんShinShin監修 炊き出し豚骨味焼きらーめん / 276円（全国）N
サッポロ一番 旅麺 博多 高菜豚骨ラーメン / オープン価格（全国）N

▼エースコック
全国ラーメン店マップ 福岡編 ラーメン暖暮 ネギごま辛ダレ豚骨ラーメン / 271（全国）N
スープはるさめ 鶏炊き白湯 / 182円（全国）N
わかめラーメシの素 / 270円（全国）N

▼寿がきや食品
赤から監修カップ赤からラーメン / 274円（沖縄除く）R

▼まるか食品
ペヤング 広島名物お好み焼風やきそば / 214円（西日本）N

▼サンポー食品
三宝だし本家 博多ごぼう天うどん / 236円（全国）R

▼徳島製粉
金ちゃんヌードル ど！にんにく / 225円（全国）N

▼ローソン
まるたかや監修 醤油豚骨ラーメン / 257円（全国）N

▼ファミリーマート
神仙監修 濃厚ド豚骨醤油まぜそば / 249円（全国）N

▼セブンプレミアム
銘店紀行博多だるま コク濃背脂とんこつ / 228円（順次）R

N=New（新商品）
R＝Renewal（リニューアル）
※上記の参考価格は税別表示です。

明星食品「明星 麺とスープだけ え? 透明スープの豚骨!?」新発売

え？ 透明スープの豚骨!? 明星のイノベーション「麺とスープだけ」シリーズ第5弾は “進化形豚骨” を表現!! 麺とスープだけとは、ラーメンの本質ともいえる麺とスープだけで勝負する特別な一杯で、2020年3月28日に設立70周年を迎えた明星食品のプロジェクト「明星セレクション（MYOJO SELECTION）」の一環として発足。

出典：「明星 麺とスープだけ え?透明スープの豚骨!?」（8月21日発売）｜明星食品

今回の新商品「明星 麺とスープだけ え?透明スープの豚骨!?」は、2021年3月29日発売の第1弾「黄金鶏油中華そば」を皮切りに、第2弾「漆黒マー油豚骨ラーメン」、第3弾「琥珀貝だし中華そば」、第4弾「黄金鶏油中華そば（二代目）」と続いた「麺とスープだけ」シリーズの最新作で、白濁した豚骨スープとは一線を画す、清湯（チンタン）系の透明な豚骨スープがコンセプト。

歴史を遡ると豚骨ラーメンは清湯だったので、豚骨＝白湯（パイタン）という現代のイメージを逆手に取った商品でもあるのですが、実際にラーメン業界でも再び注目を集めているジャンル。明星食品が得意とする豚骨専用の本格バリカタ麺に、国産黒豚エキスを使ったスープ、さらに某有名店でも使われているカメリアラード（詳しくはレビューで解説）も訴求しているため、かなり注目度が高い一杯です。

東洋水産「赤いきつねうどん 45周年記念商品」新発売

お値段そのまま麺15％増量!? 発売45周年の「赤いきつね」が “コスパ抜群の記念サービス” 実施!! 赤いきつねとは、1975年（昭和50年）9月に登場した業界初のカップ入り即席きつねうどん「カップうどんきつね」にルーツを持ち、1978年（昭和53年）8月10日から「赤いきつねうどん」となった、東洋水産のロングセラーで、2023年は発売45周年となる記念すべき年。

出典：「赤いきつねうどん 45周年記念商品」新発売のお知らせ｜東洋水産

今回の新商品「マルちゃん 赤いきつねうどん 45周年記念商品」は、発売45周年を迎えた「赤いきつねうどん」をベースに、麺を通常品比15％増量した一杯で、ちょっと大きなタマゴも搭載。調理前の麺重量は86gなので、大盛りの元祖・エースコックの「スーパーカップ1.5倍」（めん90g）よりも微妙に少ない値になりますが、驚くべきはメーカー希望小売価格がレギュラーサイズと同じであること。

2023年8月現在の即席カップめん業界において、大盛りサイズのメーカー希望小売価格は271円（税別）なのに対し、赤いきつねの45周年記念商品はレギュラーサイズの赤いきつね（めん74g）と同じ236円（税別）で市場に投下。味分けは「東」と「西」の2エリアで、一見するとコスパ抜群のサービス商品になりますけど、はたしてトレードオフの有無が気になるところでしょうか。

東洋水産「黒い豚カレー焼そば でか盛」新発売

あの「黒い豚カレー焼そば」が “熱湯1分” に!? 今年のアイツはコンセプトを刷新!! 黒い豚カレーとは、1995年（平成7年）発売の「豚カレーうどん」にルーツを持つブランドで、1996年（平成）11月に「白い力もちうどん」が登場したタイミングで「黒い豚カレーうどん」にリニューアル。以降は「赤いきつね」や「緑のたぬき」と同様に、東洋水産の色シリーズにおける定番商品に位置しています。

出典：「黒い豚カレー焼そば でか盛」新発売のお知らせ｜東洋水産

今回の新商品「黒い豚カレー焼そば でか盛」は、2009年（平成21年）6月1日の発売以来、近年は「赤いきつね焼うどん」のバディとして定期的に登場している「黒い豚カレー焼そば」の新作で、私は大好きなんですけどw それはさておき今年は “早くておいしいをコンセプトに、お湯を注いで1分で戻る細麺に変更した” というのが大きなポイント。

東洋水産の汁なしカップ麺における熱湯1分の細麺といえば、カップ塩焼きそばのパイオニア「俺の塩」が代表的なので、おそらく共通の麺を使用しているのだと思います。つまり、熱湯3分の従来品よりも麺が細くなるということは、これまで以上にソースのスパイス感などがダイレクトに伝わってくるはずなので、めちゃくちゃ期待しています（——気が付いたら5年以上もレビューしていなかったのは内緒）。

サンヨー食品「博多純情らーめんShinShin監修 炊き出し豚骨味焼きらーめん」新発売

博多純情らーめんShinShin監修 “カップめんコラボ第7弾” はシリーズ初の汁なしアレンジ!! 博多純情らーめんShinShin（しんしん）とは、2003年（平成15年）10月の創業以来、福岡県福岡市中央区天神3丁目に本店を置き、2023年8月現在は福岡県内に計6店舗を展開している人気店で、東方神起のメンバーや安室奈美恵、ももいろクローバーZなど、著名人のファンが多いことでも知られます。

出典：ホーム > 製品情報 > 博多純情らーめんShinShin監修 炊き出し豚骨味焼きらーめん｜サンヨー食品

今回の新商品「博多純情らーめんShinShin監修 炊き出し豚骨味焼きらーめん」は、サッポロ一番のブランドで知られるサンヨー食品と「博多純情らーめんShinShin」による “カップめんコラボ第7弾” の新作で、これまでは袋麺を除くと縦型ビッグのカップラーメン（炊き出し豚骨らーめん）を6連続で展開していましたが、シリーズ初となる汁なしカップ麺を新規に開発。

直近だと2023年4月3日発売の「博多純情らーめんShinShin監修 炊き出し豚骨らーめん（六代目）」然り、このブログで縦型ビッグのShinShin監修カップ麺は評価が伸び悩む傾向が強く、その主な要因はスナック的すぎる油揚げ麺の仕様と “炊き出し感” の弱さ。しかし、サンヨー食品が湯切りタイプでズッコケる確率は比較的に低いので、縦型ビッグの印象とは裏腹に、バシッとキメてくれるかもしれません。

エースコック「全国ラーメン店マップ 福岡編 ラーメン暖暮 ネギごま辛ダレ豚骨ラーメン」新発売

ラーメン激戦区・福岡の人気店「ラーメン暖暮」コラボ第5弾は “ネギごまラーメン” を再現!! ラーメン暖暮（だんぼ）とは、福岡県筑紫野市二日市中央2丁目に本店を置く “とんこつラーメン専門店” で、2000年（平成12年）3月4日に創業するや否や、その約2年後にFBS（福岡放送）主催の「九州ラーメン総選挙」で1位を獲得している、たしかな実力の持ち主。

出典：全国ラーメン店マップ 福岡編 ラーメン暖暮 ネギごま辛ダレ豚骨ラーメン 2023/8/21 新発売｜エースコック

今回の新商品「全国ラーメン店マップ 福岡編 ラーメン暖暮 ネギごま辛ダレ豚骨ラーメン」は、大阪府吹田市に本社を置くエースコックと「ラーメン暖暮」のコラボ第5弾に該当する新作で、同店の人気メニューである「ネギごまラーメン」を再現。なおかつ店舗で使える替玉1杯無料券付きということで、一部のユーザーにとっては “お得” な商品となっています。しかし‥‥

ひとつ前の項目で紹介した「博多純情らーめんShinShin」監修シリーズじゃないですけど、このブログではエースコック×ラーメン暖暮のコラボ商品も評価の差が激しく、たとえば直近だと2022年8月8日発売の「スーパーカップ1.5倍 ラーメン暖暮 辛ダレ豚骨 こってり味」は低評価を記録した、というのは記憶に新しいところ。はたして、今度こそリベンジなるか。

サンポー食品「三宝だし本家 博多ごぼう天うどん」新発売

サンポー食品の「ごぼう天うどん」ついにリブランディング!? 新ブランド「三宝だし本家」始動!! サンポー食品（SANPO FOODS Co.,Ltd.）とは、佐賀県三養基郡基山町を拠点に、即席めん（カップめん、棒状ラーメン）及び乾めんの製造を生業としているメーカーで、同社の「焼豚ラーメン」は熱狂的なファンが多いことでも知られる不朽の名作なのですが、それだけではありません。

出典：トップ > お知らせ一覧 >「ごぼう天うどん」がブランドリニューアルし、新たに「三宝だし本家 博多ごぼう天うどん」に！｜サンポー食品

今回の新商品「三宝（さんぽう）だし本家 博多ごぼう天うどん」は、1984年（昭和59年）11月の発売以来、九州エリアで支持されているサンポー食品のロングセラー「ごぼう天うどん」の後身で、これまで以上に “だし” を追求した「三宝だし本家」にリニューアル。いりこ・鰹節・昆布・焼きアゴなどを贅沢に使用して、具材の「ごぼう天」も後入れに変更し、ごぼうも増量と気合は充分。

2022年2月21日に既存の「長崎ちゃんぽん」「高菜ラーメン」「久留米ラーメン」計3品を「九州三宝堂（さんぽうどう）」にリブランディングし、新作の「海苔佐賀しょうゆラーメン」をラインナップに加え、さらなるブランドの繁栄を図っていたのですが、1年半遅れて「ごぼう天うどん」も満を持してのリニューアル。すでに商品は手元にあるので、ここぞというタイミングでレビューします。

徳島製粉「金ちゃんヌードル ど！にんにく」新発売

金ちゃんヌードルに「ど！にんにく」な新フレーバー登場!? 今度の新作はパンチが効いた塩タンメン!! 金ちゃんヌードルとは、徳島県徳島市に本社・工場を置く徳島製粉のロングセラーで、1973年（昭和48年）6月から販売を続けている定番商品。東日本に行くと「知らない」「売ってない」という声も耳にしますが、西日本では固定ファンが多い商品です。

今回の新商品「金ちゃんヌードル ど！にんにく」は、もっちり食べ応えのある太麺に、ニンニクのパンチを効かせたスープを特徴とする「金ちゃんヌードル」の変わり種で、即席カップめん業界では落ち着いてきた二郎インスパイア系のブームを遅れ馳せながら突いてきたのかと思いきや、パッケージには “パンチがきいた塩タンメン” の文字。

さらに手元の資料には “ほくほく食感のフライドガーリックが食欲を－・” との訴求があるので、具材にもニンニクを使用している様子。なぜ、いまニンニクを効かせた塩タンメンなのか‥‥徳島で密かに流行っているとか？ その開発背景についてはさておき、定番の「金ちゃんヌードル」とは確実に異なる仕上がりが予想されるため、ファンの方は要チェックです。

サンヨー食品「まるたかや監修 醤油豚骨ラーメン」新発売

富山のソウルフード「まるたかや」監修によるカップラーメン “ローソン限定” で新発売!! まるたかやとは、1952年（昭和27年）に創業した屋台に始まり、現在は富山県富山市牛島に本店を置く老舗のラーメン店で、しょうゆ本来の旨みを活かした豚骨清湯に、独自のレシピに基づいた中太麺、さらに自家製のチャーシュー、メンマ、脂かす（背脂揚玉）など、こだわり抜いた一杯を提供しています。

出典：Home > 商品・おトク情報 > オリジナル商品 > サンヨー食品 まるたかや監修 醤油豚骨ラーメン｜ローソン

今回の新商品「まるたかや監修 醤油豚骨ラーメン」は、白濁させない豚骨しょうゆスープを特徴とする「まるたかや」の味わいを再現したカップラーメンで、ローソンとサンヨー食品が共同開発。人気の味変アイテムである「にんにく」と「背脂揚げ玉」を入れた、伝統の味わいをイメージということで、なかでも脂かす（背脂揚玉）の再現度が気になるところ。

富山のラーメンといえば、即席カップめん業界でも「富山ブラック」のイメージが強いので、それとは異なるチョイスは嬉しいポイントになりますが、ひとつの懸念はサンヨー食品の縦型ビッグにおける「○○のソウルフード」シリーズであること。このブログでのザックリとしたアベレージは★4くらいですが、前述のように麺の仕上がりが総評を左右する傾向があるので、ちょっと不安を感じています。

ファミリーマート「神仙監修 濃厚ド豚骨醤油まぜそば」新発売

石川県金沢市の行列店「金澤濃厚中華そば 神仙」監修シリーズも初の汁なし化を実行!! 金澤濃厚中華そば 神仙（かなざわのうこうちゅうかそば しんせん）とは、北陸の台所として知られる石川県は金沢市中央卸売市場に本店を置き、超濃厚なド豚骨ラーメンを提供している行列店で、代表の河方卓（かわかた すぐる）店主は和歌山ラーメンの名門「井出商店（いでしょうてん）」出身という経歴の持ち主。

出典：HOME > 商品情報 > 加工食品 > 神仙監修 濃厚ド豚骨醤油まぜそば｜ファミリーマート

今回の新商品「神仙監修 濃厚ド豚骨醤油まぜそば」は、2003年（平成15年）7月5日の創業以来、今年で20周年を迎えた「金澤濃厚中華そば 神仙」監修によるカップ麺の新作で、サンヨー食品とファミリーマートが共同開発。これまでに2度、ファミリーマート限定のカップラーメンを監修している「神仙」ですが、湯切りタイプの商品は前例がありません。

タイトルは “濃厚ド豚骨醤油” となっていますが、タレにはポークとチキンを併用しているらしく、面白いのが味変え用の「キムチ風ふりかけ」を別添していること。これまでに数えきれないほどのカップ麺を食べてきましたが、濃厚豚骨醤油＋キムチふりかけの組み合わせは未体験なので、仕上がりが楽しみです。それにしても最近、ラーメン専門店の汁なしアレンジ系メニュー、けっこう増えてきましたね。

今週注目のカップ麺と展望

というわけで、今週の注目すべきカップ麺の新作は、麺とスープだけシリーズ第5弾「え？透明スープの豚骨!?」に、東洋水産の「赤いきつねうどん 45周年記念商品」や「黒い豚カレー焼そば」の変化も興味深く、博多純情らーめんShinShin監修シリーズ初となる湯切りタイプ「炊き出し豚骨味焼きらーめん」の仕上がりも気になるところ。

シリーズ初の湯切りタイプといえば、ファミリーマートの「神仙監修 濃厚ド豚骨醤油まぜそば」も新しい展開で、他にもローソンの「まるたかや監修 醤油豚骨ラーメン」や、サンポー食品「三宝だし本家 博多ごぼう天うどん」、徳島製粉「金ちゃんヌードル ど！にんにく」など、気になる新商品が多い週になりました。なかには入手困難な品もありますけど、手に入った新作から順にレビューしていきます。

メーカー未公開情報あり！ カップ麺マル秘リスト

それでは、最後に私の把握している新作カップ麺の発売予定リストを公開します。なかにはネットで商品名を検索しても出てこないメーカー未公開のタイトルも混ざっているため、発売日が変動する、あるいはリリースされない場合もあるかもしれませんが、こんなカップ麺が出るかもしれないよー、くらいのスタンスで話のネタにご活用ください【author・taka :a（大石敬之）】