どうも、taka :aです。
本日の一杯は、2020年9月22日(火)新発売のローソン限定カップ麺、エースコック「ネギらぁ にんにく塩ラーメン」の実食レビューです。
やりすぎくらいがちょうどいい!? シリーズ第3弾はネギたっぷりの「ネギらぁ」で勝負!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
ネギらぁ にんにく塩ラーメン
今回の新商品「ネギらぁ にんにく塩ラーメン」は、株式会社ローソンとエースコック株式会社の共同開発商品で、やりすぎくらいがちょうどいい!? をコンセプトに企画・発売されたローソン限定発売のカップ麺「ゴマらぁ」「コショらぁ」に続くシリーズ第3弾。やりすぎ系カップ麺といえばエースコックの「EDGE」シリーズですが、ひとつの素材に特化した攻めの姿勢は「MEGA」シリーズに通じるもの。
MEGA(メガ)シリーズとは、素材のウマさを “とことん” 追求したエースコックを代表する特化型ブランドで、2015年7月13日に発売された「MEGAニボ ど煮干し中華そば」を皮切りに発足。既存の「ゴマらぁ」及び「コショらぁ」並びに今回の新作「ネギらぁ」は、MEGAシリーズのローソン限定商品といった立ち位置で、いずれも手頃なレギュラーサイズの容器で商品化しています。
2020年2月4日に発売された「ゴマらぁ」は、文字通りゴマに特化したカップラーメンで、これまでに何度かNB(ナショナルブランド)のMEGAシリーズからゴマ推しの「MEGAゴマ」をリリースしているエースコックですが、NB商品の「MEGAゴマ」は担担麺だったのに対し、PB(プライベートブランド)商品の「ゴマらぁ」はゴマのコクが際立つ “クリーミー豚骨ごまラーメン” をテーマに開発。
なかでもスープの完成度は特筆すべきレベルにあり、とにかく練り胡麻のコクが凄まじく、かなり濃厚でクリーミーなテイスト。動物系は豚骨臭を抑えながらもポークの旨みは明白で、ほんのすこし味噌を使い、椎茸の旨みも重ねるなど、和の要素も含んでいたのですが、それ以上に豚骨とゴマのクリーミーなコクがフロントで主張を続け、さらに大量の煎り胡麻(いりごま)を加えるなど「ゴマらぁ」の名に恥じない仕上がりでした。
同じ日に発売された「コショらぁ」は、クリーミーなテイストの「ゴマらぁ」と対比を描く “コショウ塩ラーメン” がテーマのカップラーメンで、粗挽きの黒胡椒(ブラックペッパー)が大量に入っている小袋を別添。土台のスープは鶏ガラを軸に、玉ねぎやニンニクを中心とした香味野菜の旨味を効かせ、化調っぽさも目立っていたのですが、それさえもプラスに感じさせるフレームワーク。
個人的にクリーミーな「ゴマらぁ」のほうがハイレベルだと感じたのですが、いかにもカップラーメンらしい味わいのスパイシーな「コショらぁ」も捨て難く、結果的に間違いなくいえることは、どちらもコストパフォーマンスが高かったこと。実際に筆者の周りの評判・口コミも上々で、なかにはヘビーリピーターになった方も何人かいらっしゃいました。
そんな「ゴマらぁ」と「コショらぁ」の流れを汲む今回の新商品「ネギらぁ」は、ラーメンのトッピングに必要不可欠といっても過言ではないネギが主役の変わり種。パッケージには分かりやすくネギを散らし、カラーリングも青ねぎカラー。さらに “にんにくの香りきわだつ” ということで、にんにくのパンチもポイントになっている様子。
ローソン×にんにく×ネギといえば、2019年12月17日に発売されたサンヨー食品と三真(さんしん)のコラボ商品「青ネギオイル仕立てのネギバカ にんにく塩ラーメン」が記憶に新しいところ。強烈なニンニクのインパクトもさることながら、かなり中毒性が高く美味しい一杯だったので、それに匹敵するインパクトを叩き出してくれるかもしれません。
開封
さて、今回のカップ麺に別添されている小袋は、後入れの「液体スープ」が1袋。通常、縦型カップ麺の小袋はフタの上に貼り付けてあるのが定石なのに対し、最初から容器の中に入っているのはエースコックらしいスタイル。小袋に粉末スープが付着してしまうのはストレスですが、フタ上のデザイン(シズル感)が邪魔されないのと小袋をフタの上で温めた際に接着剤が邪魔にならないため、そこが利点でしょうか。
具材はネギのみとシンプルな構成で、斜め切りと輪切りで2種類のネギを採用しているのですが、ネギバカのように肉そぼろ等の肉具材は入っていません。エースコックの縦型カップ麺に入っている肉そぼろ(程良く味付けした肉そぼろ)は当たり外れが激しいため、ネギに特化させた采配は潔くもある反面、できれば粒状のニンニクあたりが欲しかったところ。
ちなみにローソン標準価格は既存の「ゴマらぁ」「コショらぁ」と同じく税込198円となっているのですが、2020年9月22日(火)〜10月5日(月)までの期間中、セール価格の税込178円で購入することができます。これについては「ゴマらぁ」と「コショらぁ」も対象なので、これを機に3品まとめて搬入している店舗が多いかもしれません。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:ネギらぁ にんにく塩ラーメン 製造者:エースコック株式会社 関西滝野工場 製造所:兵庫県加東市河高1816-175(W) 内容量:60g(めん50g) 商品コード:4901071288693(JAN) 商品サイズ:100×100×110mm |
発売日:2020年09月22日(火) 実食日:2020年09月24日(木) 発売地域:全国 取得店舗:コンビニ(ローソン) 商品購入価格:178円(税込) ローソン標準価格:183円(税別) |
麺の種類:油揚げ麺 スタイル:縦型レギュラーサイズ 容器材質:紙 湯量目安:290ml 調理時間:熱湯3分 小袋構成:1袋(液体スープ) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ)、スープ(食塩、植物油脂、たん白加水分解物、糖類、チキンエキス、香味油、香辛料、デキストリン、でん粉、カツオ調味料、チキン調味料、粉末しょうゆ、魚醤、香味調味料、ポーク調味料)、かやく(ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸Ca、香料、酒精、かんすい、酸化防止剤(ビタミンE)、カロチノイド色素、増粘剤(グァーガム)、カラメル色素、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む) |
実食開始
麺は油で揚げたフライ麺で、湯戻し時間は熱湯3分とオーソドックスな設定。にんにく塩ラーメンというサブタイトルですが、お湯を注ぐ前にニンニクの香りは目立っておらず、むしろ油揚げ麺特有の香りが全面的に主張してくるため、たとえば「スーパーカップ1.5倍」や「飲み干す一杯」など、エースコックの油揚げ麺臭が苦手な方は気になるかもしれません。
別添の小袋は後入れなので、容器の中から小袋を取り出したあとは、熱湯を注いで3分後に液体スープを加えます。調理前は油揚げ麺の香りが優勢でしたが、調理中はガーリックパウダーの芳ばしい香りが漂い、液体スープを入れた途端にガーリック感は加速。さらに麺が見えないほど入っているネギが頼もしく、なるほど「ネギらぁ」の名に恥じない調理直後。
ちなみに容器側面の調理方法に “小袋をフタの上で温めてください・温めないでください” などの記載はないのですが、肌寒くなってきた9月下旬なので、とりあえず熱湯を注いでから待っている間、液体スープの小袋はフタの上にのせておいたほうがいいかもしれません。それでは、コストパフォーマンスの高さにも注目しつつ、「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(60g)あたり |
カロリー:252kcal たん白質:5.2g 脂 質:9.5g 炭水化物:36.5g 食塩相当量:3.8g (めん・かやく:1.2g) (スープ:2.6g) ビタミンB1:0.17mg ビタミンB2:0.24mg カルシウム:210mg |
参考値(調理直後に分別した値) 熱量:252kcal(めん・かやく:225kcal)(スープ:27kcal) |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
強めのインスタント感がプラスに作用
麺は丸刃で切り出された断面の丸い細麺で、ゆるやかな縮れが施されたもの。適度にモチモチとした弾力も楽しめますが、比較的に加水率は低めに設定されているため、どちらかといえば粘り気よりも歯切れの良さに振っているタイプ。食感も風味もスナック的なので、まったく本格感はないけれど、にんにくの効いた今回のスープと相性良好で好印象。
既存の「ゴマらぁ」と「コショらぁ」に使われている麺の原材料名は “小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、砂糖” なのに対し、今回の「ネギらぁ」は “小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ” と異なるフレームワーク。また麺の形状も「ゴマらぁ」と「コショらぁ」は平打ち麺を採用していたことから、続編でも使い回しの麺ではありません。
とはいえ以前に別の商品で食べたことがあるような、つまりエースコックが販売している既存のNB商品(縦型レギュラーサイズ)からの汎用っぽかったので、おそらく新開発ではないと思うのですが、前述したように今回のスープと好相性。油揚げ麺ならではのスナック的な風味も素直に楽しめて、サクッと食べやすい、適切な選択だと感じました。
スープ
しっかりニンニクでも食べやすい
液体スープを入れる前に味を確認してみたところ、鶏がらベースのアッサリとした味わいで、ガーリックパウダーのアクセントも感じますが、非常識な効かせ方ではありません。土台の粉末スープ自体に特筆すべきポイントはないけれど、具材のネギから滲み出る風味は強く、きちんと仕事していた乾燥具材。
液体スープの中には塩ダレとオイルが入り、追加された塩気によってキリッとした後味になるのですが、舌を鋭く刺してくるようなタイプではありません。またガーリックパウダーとは違う生おろしニンニク系のキレとガーリックオイル、さらにネギオイルっぽい風味も重なって、なかなかパンチのあるテイストに仕上がるけれど、そこはかとなく優しさも兼ね備えた塩にんにく味。
カツオ調味料で和のテイストを組み込んだり、魚醤の隠し味で深みを出してみたり、テイストの方向性はインスタント的でも味わい深さがありました。ここに牛肉エキスや牛脂を加えたら、焼肉屋さんで出てくるテールスープみたいになりそうな雰囲気だったので、煎り胡麻(いりごま)やスーパーで貰える牛脂でアレンジすると面白いかもしれません。
具材
2種類のネギで看板に偽りなし
2種類どちらのネギも既存の商品に使われているため、新開発の具材ではないものの、輪切りのネギは熱風乾燥(エアドライ)、輪切りのネギは凍結乾燥(フリーズドライ)で加工しているような質感。小さな輪切りのネギは歯触りが強く、食感のアクセントに効果的。
斜め切りのネギは甘みが強く、輪切りのネギよりも圧倒的に優しい食感で、きちんと2種類のネギを差別化。前述した粒ニンニクをはじめ、フライドガーリックや揚げネギなんかも入っていると嬉しかったのですが、いい意味でスープに影響を及ぼすほどの存在感ですし、常にネギが口の中に飛び込んでくる「ネギらぁ」の名に恥じない内容です。
総評
★★★★★☆☆☆☆☆(★5)
イメージとしては、やはりサンヨー食品の「青ネギオイル仕立てのネギバカ にんにく塩ラーメン」を手頃なレギュラーサイズに落とし込んでいるような仕上がりだったので、粉末ネギやネギオイル、揚げネギを大量に加えて尖らせてもよかったように感じたのですが、単純に味としては悪くありません。2020年10月5日までの期間中であれば税込178円で購入できますし、コストパフォーマンスに優れた良品でした。
2020年9月24日現在、今年2月に販売された「ゴマらぁ クリーミー豚骨ごまラーメン」と「コショらぁ コショウ塩ラーメン」も絶賛販売中なので、そちらの詳細が気になる方は当ブログ内にある関連ページ「ローソン新商品『ゴマらぁ』と『コショらぁ』がヤバい!!高コスパ “素材に特化した” 攻めのカップ麺」をご覧ください。いずれも高コスパ商品なので、まだ試したことがない方はセール期間中がチャンスです。