どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。
本日の一杯は、2024年7月1日(月)新発売、セブンプレミアムのカップ麺「蒙古タンメン中本 北極ラーメン(11代目)」(220円+税)の実食レビューです。
辛さの中に、旨みあり。辛うまラーメン日本一の超人気店監修、辛さの極地に到達した “セブンプレミアム最強の激辛カップラーメン„ 発売11年目に到達!!
実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。
蒙古タンメン中本 北極ラーメン 2024
蒙古タンメン中本(もうこたんめんなかもと)とは、東京都板橋区常盤台に本店を置き、辛うまラーメン日本一を標榜している大人気ラーメンチェーンで、1968年(昭和43年)9月12日に先代の故・中本正氏が創業した「中国料理 中本」の後身。2000年(平成12年)2月10日のオープン以来、新生中本は二代目・白根誠(しらね まこと)社長の手腕により成長を続け、現在に至ります。
今回の新商品「蒙古タンメン中本 北極ラーメン」は、蒙古タンメン中本の激辛メニューを象徴する「北極ラーメン」の味わいを再現したカップラーメンで、製造者は即席めん業界大手の日清食品。セブン-イレブン店舗を中心に、毎年この時期になるとSNSでも騒がれ始めるので、ご存じの方も多いでしょう。
蒙古タンメン中本のカップラーメンが初めて発売されたのは、現在を遡ること15年以上、2008年(平成20年)11月16日。その後継品が現「蒙古タンメン中本 辛旨味噌」で、昨年はセブンプレミアム全商品の中で堂々の売上金額No.1を叩き出すなど、揺るぎないポジションを確立しているのですが、辛さの極地「北極ラーメン」は夏限定の味わい。
セブンプレミアムに初めて「北極ラーメン」が登場したのは、蒙古タンメン中本監修シリーズの発足から約5年8ヶ月後、2014年(平成26年)7月14日。現在は縦型ビッグの容器を基本としていますが、発売当初は1食あたり84g(めん60g)のレギュラーサイズで、翌年7月13日にも同じサイズで再販売。大手のニュースサイトにも取り上げられるなど、さすがの影響力で話題になりました。
その後、2016年(平成28年)7月11日発売品から1食あたり111g(めん80g)の縦型ビッグに切り替わり、どう考えても人を選ぶ強烈な商品でありながら、毎年7月恒例の人気商品として定着。さらに変わり種の「北極ブラック」や「極豚(ゴットン)」「北極焼そば」などもスポット的に展開しているのですが、基本の「北極ラーメン」は今年で発売11年目、もはや夏の風物詩といっても過言ではありません。
ちなみに「北極ラーメン」という個性的な名前の由来について、蒙古タンメン中本の公式ウェブサイトには “「辛さ=寒い地方」と先代のイメージから メニューの中でも群を抜く辛さ、北の頂点という意味で「北極ラーメン」と先代が命名しました„ と記載されていたのですが、当初のメニュー表記は異なり、北極は常連客の間で呼ばれていた通称だったなど、由来については諸説ある様子。
さて、話をセブンプレミアムの「北極ラーメン」に戻しましょう。発売10年目を迎えた昨年の「北極ラーメン」は、パッケージのデザインを大幅に刷新し、JANコードも変更するなど、けっこう大きな変化が生じていたのですが、実質的にリニューアルしたのは外観だけ。中身は変わっておらず、このブログでは例年通り高評価を叩き出しました。
かくして発売11年目となる本商品も昨年比、パッと見は何も変わっていないのですが、セブンプレミアム公式曰く “※本商品は、弊社グループのスーパーマーケット店舗のみのお取扱いになります。(一部店舗ではお取扱いをしておりません)„ とのこと。マ??? 安心してください。セブン-イレブンにも売ってますよ。たぶん、テンプレを間違えたんでしょう。
開封
今回のカップ麺に別添されている小袋は、後入れの「極辛オイル」1パックのみで、デザインは昨年と同じまま。おそらく内容も共通で、だとすれば小袋の中に強烈な辛味成分が閉じ込められています。逆に “これを入れなければ途端に食べやすくなる„ ので、今年が北極初体験で不安なんだよな‥‥であれば、ちょっとずつ使用するのが安全。
かなりスープの量が多いので、けっこう埋もれちゃっているのですが、具材は “大豆たん白加工品、フライドガーリック、もやし、赤唐辛子、ねぎ„ の組み合わせ。本物の豚肉が入っていないところは寂しいポイントになりますけど、あまり気にならないんですよね、実食中は(スープめっちゃ辛いからw)。
ちなみに販売価格は1食あたり220円(税込237.60円)ということで、昨年から変更なし。たとえば日清食品の大盛りカップラーメンを例に引くと、NB(ナショナルブランド)の「カップヌードル ビッグ」をセブン-イレブン店舗で購入した場合、税込価格は292.68円なので、比較すると「北極ラーメン」の安いこと。
製品詳細情報・購入価格等
製品名:蒙古タンメン中本 北極ラーメン 製造者:日清食品株式会社 製造所:関西工場(滋賀県栗東市下鈎21-1) 内容量:117g(めん85g) 商品コード:4902105281321(JAN) |
発売日:2024年07月01日(月) 実食日:2024年07月11日(木) 発売地域:全国 取得店舗:コンビニ(セブン-イレブン) 小売価格:220円(税別) 購入価格:237.60円(税込) |
麺の種類:油揚げ麺 スタイル:縦型ビッグ 容器材質:プラ(PS) 湯量目安:410ml 調理時間:熱湯5分 小袋構成:1袋(極辛オイル) |
原材料名とアレルギー表示
【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ、たん白加水分解物、チキンエキス、香味調味料、香辛料)、スープ(豚脂、粉末みそ、糖類、香辛料、ごま、でん粉、小麦粉、植物油脂、ポーク調味料、食塩、キャベツ調味油、酵母エキス、クリーミングパウダー、香味油)、かやく(大豆たん白加工品、フライドガーリック、もやし、赤唐辛子、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、香辛料抽出物、香料、増粘多糖類、炭酸Ca、カロチノイド色素、かんすい、グリセリン、酸化防止剤(ビタミンE)、カラメル色素、ビタミンB2、ビタミンB1、酸味料、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む) |
実食開始
麺は油で揚げたフライ麺で、めちゃくちゃ太いわけではないけれど、湯戻し時間は「蒙古タンメン中本 辛旨味噌」と同様に長めの5分。昨年から原材料名の並びが変わっていないため、おそらく同じ麺を使用しているのだと思います。ぜんぜん辛さに負けないんですよね、この子。
別添の小袋は後入れなので、それを引っ剥がしてから内側の線まで熱湯を注ぎ、フタの上で「極辛オイル」を温めながら待つこと5分。時間になったらフタを開け「極辛オイル」を投入し、よく混ぜ合わせたら完成です。もやしの量が例年よりも少なく見えますが、おそらく個体差でしょう。それにしても辛いんだよ湯気がw
というわけで、今のところ昨年からの変更点は発見できず、安心と信頼の凶暴性は健在。はたして実際に同じ内容なのか、引き続き昨年からの変化に注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。
栄養成分表示:1食(117g)あたり |
カロリー:552kcal たん白質:12.5g 脂 質:26.7g 炭水化物:67.4g (糖 質:63.5g) (食物繊維:3.9g) 食塩相当量:6.8g (めん・かやく:2.5g) (スープ:4.3g) ビタミンB1:0.96mg ビタミンB2:0.38mg カルシウム:172mg |
参考値(調理直後に分別した値) 熱量:552kcal(めん・かやく:435kcal)(スープ:117kcal) |
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。 |
めん
これ以上に太くても細くてもダメ
実店舗の「北極ラーメン」に使われている麺は、やや加水率が低めの中太麺で、こんにゃく麺にも変更できるのですが、カップラーメンの油揚げ麺では前者をイメージ。けっこうギュウギュウに押し込んであるので、ちょっと食べ始めは戻りムラが気になる部分もありますが、それが気になるのも最初の数口くらい。それよりも辛くてww
縦型ビッグのカップラーメンにおける麺重量は、多くの商品で「70〜80g」までが基本。つまり、それが事実上の標準となっているのですが、こちらの麺重量は「85g」ということで、基準を上回る値。途中で引き合いに出した「カップヌードル ビッグ」の麺重量も特別に「85g」ですが、それよりも太めの形状なので、食べ応えについては「北極ラーメン」に軍配。
後述する辛いスープに負けないくらい、どっしりと構えているのですが、いざ噛むと日本蕎麦よろしくスパッと断ち切れる潔さを備え、揚げ油に由来する特有のニオイも比較的に弱く、それらの要素が本格さを高めることに寄与。それでいて適度に油揚げ麺ならではのジャンクさも楽しませてくれる、例年通りのクオリティでした。
スープ
安心と信頼の激辛です
「極辛オイル」を入れる前のスープは、コク深い味噌を中心に、たっぷりの擂り胡麻とニンニクでパンチを効かせ、辛さと対比を描く糖類の甘さで中毒性を高めている、今年も「北極ラーメン」ならではのフレームワークで土台はバッチリ。この時点での辛さレベルは「蒙古タンメン中本 辛旨味噌」(辛旨オイル全投入後)よりも低いので、中辛くらいの刺激が大丈夫なら苦戦することはないでしょう。
しかし、別添の「極辛オイル」を投入した途端、瞬発力のある鋭い辛さが牙を剝き、しっかりと口の中を傷付けながら、ゆっくりと胃に落ちていく——。店舗によっては「大好評につき今年も登場!」とか「いま売れてます!」などのキャッチーなポップを添えてレジの前に積み上げていますが、ご高齢の方が興味本位で手に取ったらどうすんだよ危ねぇだろw などと、心配になるくらいには危険物。
なんですけれども、ただの劇物で終わらせないのが「北極ラーメン」の凄み。ある程度の耐性値は求められますが、切り裂くような辛味と糖類の波状攻撃がエンドルフィンを執拗に刺激し、辛さの極地に立たなければ見えない世界へと誘ってきやがる、そういった意味でも危険物なので、ご利用は計画的に。
かやく
大豆たん白加工品もネガティブではない
もともとセブンプレミアムの「北極ラーメン」にも本物の豚肉が入っていたのですが、2021年7月3日発売品(8代目)から “大豆たん白加工品„ に変更され、現在に至ります。ただ、そんなにネガティブではないんですよ。スープが辛すぎるってのも理由の一つですがw そこそこ量も入ってますし、もやしのシャキシャキがアクセントに嬉しく、フライドガーリックでパンチを強化。
セブンプレミアムきっての人気商品として不動の地位を確立した「蒙古タンメン中本 辛旨味噌」のように具沢山ではないけれど、実店舗の「北極ラーメン」も “辛さをストレートに味わうモノ„ としてトッピングを最小限に抑えているので、その流儀に従いましょう。
総評
結論から入ると “まったく昨年から変わっていなかった„ という着地点に落ち着いてしまうのですが、値段も含めて完全に据え置き。昨年にダメだった方は引き続き苦手意識が働いてしまうかもしれないけれど、再販を待ち望んでいたファンの方にとっては朗報でしかありません。というわけで、評価も据え置き。
セブン-イレブンでは6月28日(金)の夜から順次入荷している店舗が多かったようですが、まだまだ多くの地域で絶賛販売中みたいですし、イトーヨーカドーやヨークベニマル、ヨークマートなど、セブン&アイグループのGMS(ゼネラルマーチャンダイズストア)も販売店の対象となっておりますので、今年の夏もスカッと一汗かいときましょう。【author・taka :a(大石敬之)】