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弘前のソウルフード【中みそ】監修「みそラーメン」SNSで話題沸騰 “中みそ初のカップ麺” ローソン限定発売!!

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サンヨー食品

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2022年1月18日(火)新発売、サンヨー食品のカップ麺「中みそ監修 みそラーメン」の実食レビューです。

あの「中みそ」がカップラーメンに!? 中三弘前(ひろさき)店の開店60周年を記念して津軽弘前のソウルフードを全国発信!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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中みそ監修 みそラーメン

中(なか)みそとは、青森県弘前市にあるデパート「中三 弘前店」地下1階のフードコート内で人気を博すラーメン店で、1955年(昭和30年)代に札幌で生まれた「味噌ラーメン」がルーツ。以前は「チャイナドール」という屋号で営業していましたが、2012年から店名を “中三(なかさん)デパートの味噌ラーメン” に由来する「中みそ」に改め、弘前のソウルフードとしての地位を確立しました。

「中みそ」の店舗外観と概要

「中みそ」の歴史を遡ると、1896年(明治29年)6月に呉服屋として五所川原市の地に創業し、1969年(昭和44年)から百貨店に転身した「中三」が起源とされ、現在は同市で「居酒屋 儀(よし)」を営んでいる一戸儀雄店主がレシピの考案者。開発当初、全国的なブームを巻き起こしていた北海道物産展に触発され、そこで人気を博す「味噌ラーメン」を五所川原市民の味覚に合わせたのが始まりです。

まだ味噌ラーメンに馴染みがなかった五所川原市民のために、何度も何度も試作を重ね、赤味噌ではなく白味噌をベースにするところからスタート。動物系は豚骨と鶏ガラ、さらに鶏の挽肉を多めに使い、野菜の甘みを引き出した後、生姜とニンニクでパンチをプラス。その結果、津軽で昔から食べられてきた “生姜味噌だれ” を思わせる味に仕上がり、地元民の心を掴むことに成功しました。

しかし、その約2年後——。1971年(昭和46年)に「中三 弘前店」でも同様の味噌ラーメンを提供したところ、同じ津軽地方でも弘前市民には好まれず、まったく人気が出ない‥‥。それを受けた一戸氏は、味のベースを白味噌から赤味噌に変え、鶏の挽肉を合い挽き肉に、白胡椒だけだったスパイスも白胡椒と黒胡椒に変更するなど、味を再構築した結果、現在の「中みそ」が生まれたそうです。

撮影協力:ローソン店舗

それから時は流れ、かがや食品と共同開発した、2016年(平成28年)発売のチルド麺「中みそらーめん(2食)」を皮切りに、ギフトタイプの「中みそらーめん(3食)」や「中みそ 鍋!? の素」など、矢継ぎ早に関連商品を展開。2020年10月20日には、電子レンジ専用のホット麺「中みそ監修 みそラーメン」を青森県内・岩手県洋野町内のローソン店舗限定で発売し、コンビニの市場にも進出。

2021年10月9日には初のインスタントラーメン「中みそ インスタント袋麺」を販売し、急激に勢いを伸ばしている弘前のソウルフード。2020年10月発売のレンジ麺と同様に、今回のカップラーメンもコンビニではローソンにしか売ってないPB(プライベートブランド)商品なのですが、中三弘前店と中三青森サテライト店でも取り扱いがあり、SNSでは「中みそ」を知るユーザーからの反響が相次ぎました。

満を持して実現した「中みそ監修 みそラーメン」は、中三弘前店の開店60周年記念商品として企画されたカップ麺で、サッポロ一番のブランドで知られるサンヨー食品と半年かけて共同開発。カップ麺としての商品化は初めての試みで、中三が地元以外の企業と商品を開発することも初の取り組みだったとか。

○○のソウルフードを再現したカップ麺といえば‥‥

パッケージに「街のソウルフード(魂)」のロゴマークは印刷されていませんが、2019年11月18日の発売以来、現在はサンヨー食品の通年商品となっている川崎のソウルフード「元祖ニュータンタンメン本舗監修 タンタンメン(三代目)」をはじめ、直近だと2022年1月24日発売の「娘娘(にゃんにゃん)上尾愛宕店監修 スタミナラーメン」など、その流れを汲んでいるような印象を受けました。

開封

別添の小袋は1種類

さて、今回のカップ麺に別添されている小袋は、フタの上に貼り付けてある「仕上げの小袋」が1袋。販売店はローソン店舗、中三弘前店、中三青森サテライト店に限定されており、ローソンでの取り扱いは全国区。それ以外だと1箱(12食)単位での購入になりますが、中三の公式ネット通販サイト「THREE MALL(スリーモール)」でも取り扱われています。

けっこう具沢山

かやくはキャベツ、鶏・味付肉そぼろ、もやし、人参の計4種類。そこそこ量も多く、開封直後のファーストインプレッションも悪くありません。香りはサンヨー食品が誇る「サッポロ一番 みそラーメン」に通じるところがあり、初めて食べるのに親近感を抱きました。

しかし、街のソウルフードを再現したサンヨー食品の即席カップ麺といえば、スナック的な油揚げ麺が足を引っ張るケースが多く、前述の「元祖ニュータンタンメン本舗」や「娘娘」監修のカップラーメンも “味は美味しいけど再現度は低い” みたいなランディングを見せてきたので、はたして「中みそ」の特徴と魅力が伝わってくる仕上がりなのか、期待半分、不安半分な実食前。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:中みそ監修 みそラーメン
販売者:サンヨー食品株式会社
製造所:A・太平食品工業株式会社 本社工場(群馬県前橋市朝倉町555-4)
内容量:104g(めん70g)
商品コード:4901734045373(JAN)
発売日:2022年01月18日(火)
実食日:2022年01月29日(土)
発売地域:全国
取得店舗:コンビニ(ローソン)
商品購入価格:238円(税込)
ローソン標準価格:220円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:プラ(PP)
湯量目安:430ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:1袋(仕上げの小袋)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、粉末卵)、スープ(糖類、みそ、食塩、豚脂、植物油脂、香辛料、ポーク調味料、すりごま、酵母エキス、クリーミングパウダー、たん白加水分解物)、かやく(キャベツ、鶏・豚味付肉そぼろ、もやし、人参)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、増粘剤(加工でん粉、キサンタン)、炭酸カルシウム、香料、カラメル色素、香辛料抽出物、トレハロース、かんすい、乳化剤、微粒二酸化ケイ素、クチナシ色素、酸味料、甘味料(カンゾウ)、酸化防止剤(ビタミンE)、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む)

実食開始

麺の再現度は低いかも?

麺は油で揚げたフライ麺で、湯戻し時間は熱湯3分。みるからにスナック的な佇まいで、前述の不安が拡大します。実際の「中みそ」で提供されている麺は、かがや食品から取り寄せている中細の縮れ麺で、北海道の西山製麺を彷彿とさせる質感との評判。しかし、それとは異なる仕上が予想できるため、あらかじめ割り切っておいたほうが安全かもしれません。

おお、なかなかのボリューム感

別添の小袋は後入れなので、お湯を注いでから3分後に投入し、よく混ぜ合わせたら完成です。香りは甘い味噌と香味野菜のキレが絶妙に絡み合い、たっぷりの具材も嬉しいポイント。写真では具材を麺の上に集めていますが、粉末スープにトロミ成分が含まれていたので、調理の際は溶け残りがないよう念入りに混ぜ合わせてください。

ちなみに製造所は太平食品工業の本社工場となっていますが、太平食品工業はサンヨー食品が1963年(昭和38年)1月に設立した製造部なので、どちらも “サッポロ一番” という認識で問題ありません。それでは、弘前が誇るソウルフードの魅力が伝わってくるのかどうか「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(104g)あたり
カロリー:488kcal
たん白質:8.9g
脂  質:22.5g
炭水化物:62.4g
食塩相当量:6.3g
(めん・かやく:2.0g)
   (スープ:4.3g)
ビタミンB1:0.34mg
ビタミンB2:0.59mg
カルシウム:215mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:488kcal(めん・かやく:378kcal)(スープ:110kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

再現度は低いけど悪くないかも

4.0

形状は厚みを抑えた平打ちで、適度に施されているランダムな縮れも功を奏し、スープの持ち上げは問題なく良好。やはり「元祖ニュータンタンメン本舗監修 タンタンメン(三代目)」や「娘娘上尾愛宕店監修 スタミナラーメン」の流れを汲むスナック的な油揚げ麺だったので、割り切る必要はありますが、単純にスープとの相性は悪くありません。

サイズも食べやすくてイイ感じ

原材料名は「小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、粉末卵」とシンプルで、この構成は「娘娘上尾愛宕店監修 スタミナラーメン」の油揚げ麺と完全に一致するのですが、スープとの兼ね合いか比較的に耐久力は高く、スープに対して油揚げ麺ならではの芳ばしい風味も違和感なくフィット。

再現度は低いといわざるを得ない仕上がりではあるものの、あえて麺の主張を抑えることでスープと具材を尊重しているような、思っていたよりも悪くない組み合わせ。今回は軽めのスナック感がネガティブではなかったので、これはこれと割り切れるのであれば “あり” だと思います。

スープ

中毒性に注意

5.5

土台の粉末スープは甘く、糖類と甘味料を併用しているのですが、人工甘味料ではなく天然甘味料(カンゾウ)を重ねているため、ずっと舌に纏わり付いてくる甘さではありません。味噌の加減は「サッポロ一番 みそラーメン」よりも穏やかで、白味噌の配合も多く、しかしながら黒胡椒で輪郭のあるアクセントを生み、すりごまでパンチを効かせている、甘さを含めて絶妙なバランスがクセになるテイスト。

小袋の中にも秘密が‥‥

その甘い味噌スープに「仕上げの小袋」を加えると、やや多めの豚脂(ラード)でコクや厚み、調理感などがプラスされ、香味野菜の風味もイッキにブースト。熱した豚脂にニンニクと生姜を加え、じっくりと低温で風味を移したような、優しくもキレのある重心の低いスープに仕上がります。いやいやいや、これはクセになりますよ。

甘い味噌ラーメンが苦手な方には厳しいかもしれませんが、そこまで強烈に甘いわけではないですし、津軽の生姜味噌だれを彷彿とさせるフレームワークでありながら、ちゃんと味噌ラーメンのスープとして成立しています。生姜とニンニクの効き目については食後に辛味が残るレベルだったので、実食の際はタイミングには注意してください。

具材

文句なし

6.0

写真では半分以上がスープに沈んでいるのですが、ちょいちょい具材のボリューム感が手薄になるサンヨー食品の縦型ビッグとは思えないほど、たっぷりのキャベツを搭載しているのが好印象。さらにコリコリとした人参の歯応えで食感にリズムを刻み、もやしの風味も調理感の表現に大きく寄与しているポイントで、ジャンクな肉そぼろでワイルドさを演出と隙がありません。

もしもサンヨー食品のNB(ナショナルブランド)商品だった場合、こんなに具材を入れるのは難しかったと思うので、販路を絞ったPB商品ならではの強みが功を奏したのだと思います。

総評

5.5

麺の再現度だけは妥協すべきポイントになりますが、甘さと香味野菜のキレを絶妙なバランスで計算したスープの中毒性は高く、具材のボリューム感にも目を見張るものがあり、これで税込238円なら文句ありません。

もちろん大きくデフォルメされている部分もありますが、サンヨー食品が販売する「○○のソウルフード」系にはネガティブになっていたところ、いい意味で予想を裏切られました。すでに売り切れたローソン店舗もあったので、気になっている方は早めの確保をオススメします【author・taka :a(大石敬之)】

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