道-1グランプリ殿堂入り「道の駅もてぎ」監修 “ゆず塩ら~めん” をカップ麺で再現!! しかし‥‥

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エースコック

どうも、taka :a(@honjitsunoippai)です。

本日の一杯は、2023年4月24日(月)新発売、エースコックのカップ麺「道の駅「もてぎ」監修 ゆず塩ら~めん」の実食レビューです。

これぞトップ・オブ・ザ「道の駅」グルメ!? 国土交通省が選ぶ6ヶ所しかない全国モデル「道の駅もてぎ」名物 “十石屋” の味わいがカップラーメンに!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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道の駅「もてぎ」監修 ゆず塩ら~めん

道の駅(みちのえき)とは、休憩機能・情報発信機能・地域の連携機能を備えた施設の総称で、国によって登録・案内制度が創設されたのは1993年(平成5年)2月23日と比較的に最近の話。その3年前、1990年(平成2年)1月28日に広島県宮島町で開かれた『中国地域まちづくり交流会』での “鉄道に駅があるように、道路にも駅があってもいいのでは” という提案を起点とし、現在に至ります。

実はシンボルマークにも深い意味がある

「道の駅」発足から30年後、2023年(令和5年)2月28日時点の駅数は全国に1,204駅とされ、左側に駐車場と2本の樹木を、右側に建物とインフォメーション(information)の “i” を形取った人を配置し、木と駐車場と道を之繞(しんにょう)に見立てたシンボルマークも完全に浸透しました。しかし、その中に “全国モデル” と呼ばれる選ばれた「道の駅」が存在することをご存知でしょうか——。

今回の新商品「道の駅『もてぎ』監修 ゆず塩ら~めん」は、国土交通省から日本国内に6ヶ所しかない “全国モデル” に選定されている「道の駅もてぎ」監修のカップラーメンで、製造者は大阪府吹田市に本社を置くエースコック。道の駅といえばの特産品コーナーに、他県では入手困難なカップ麺が並んでいる、そんな光景も珍しくない現在、しかしながらカップ麺の監修に携わった道の駅は多くありません。

「道の駅もてぎ」とは、栃木県芳賀郡茂木町の国道123号線沿いにある道の駅で、1996年(平成8年)4月16日に栃木県内第1号駅としてオープン。茨城県との県境に位置するため、栃木県と茨城県の名産品や観光情報を豊富に取り揃えており、週末や祝日になると下館駅から茂木駅までの区間を走り抜けるSL(蒸気機関車)の姿が見られることでも人気を博しています。

道の駅「もてぎ」の外観と概要

そんな「道の駅もてぎ」の敷地内には「バウム工房 ゆずの木」や「おとめミルクアイス」「手打ちそば わっぱ飯 桔梗(ききょう)」「たい焼き・たこ焼き 富次郎」など、複数の人気店が存在するのですが、カップ麺のモデルになった “ゆず塩らーめん” は同施設が誇る行列が絶えないラーメン店「もてぎ 十石屋(じゅっこくや)」の代名詞。

2016年(平成28年)9月24〜25日に京都府京丹後市(西日本最大級となる道の駅『丹後王国「食のみやこ」』)で開催された、第1回全国道の駅グルメ日本一決定戦「道-1(みちわん)グランプリ」で2日間に計1200杯を売り上げ、同グランプリの初代王者に輝き、その後も3年連続で優勝を勝ち取った結果、初代殿堂入りを果たすなど、道の駅グルメ界隈では伝説となっている一杯です。

そんな「ゆず塩らーめん」を再現した “ご贈答用乾麺・生麺詰合せ” は、1872年(明治5年)創業の製麺所「大兼製麺工場」が既に製造・販売しているため、お土産コーナーの人気商品として定着しているようですが、即席カップめんとしての商品化は「道の駅『もてぎ』監修 ゆず塩ら~めん」が初の試み。

もてぎ産ゆず果汁の訴求

エースコックのニュースリリース曰く、もてぎ産ゆず果汁をスープに使用し、ゆず酢(「十石屋」の卓上にも置いてある味変用の調味料)の味わいも再現するなど、なかなか気合が入っているようですが、スーパーやドラッグストア向けの縦型レギュラー容器を採用しているため、それが吉と出るか凶と出るか——。

開封

容器のわりに小袋がデカい

「道の駅『もてぎ』監修 ゆず塩ら~めん」に別添されている小袋は、後入れの「液体スープ」1パックのみで、最初から容器の中に入っている状態。テーマが豚骨ラーメンや味噌ラーメンだと小袋の表面が高確率で粉まみれになっているため、それにストレスを感じることも珍しくないけれど、たぶん今回はマシだと思います。たぶんw

彩り豊か

かやくは、キャベツ、人参、キクラゲ、ねぎの組み合わせで、ゆず皮のトッピングがないのは寂しいポイントになりますが、彩りは悪くありません。実際の「ゆず塩らーめん」には、もやし、水菜、しめじなども入っているようなので、完璧に再現できているわけではないけれど、キャベツ・人参・キクラゲは共通の具材。

販売店は全国のスーパーやドラッグストア、ディスカウントストア等をメインに展開しているようなので、もしかするとコンビニには売ってない、あるいは売っていてもコンビニでの取扱は少ないかもしれません。ひとまずレギュラーサイズのカップラーメンなので、おそらく平均的な販売価格は130円前後が相場になると思います。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:道の駅「もてぎ」監修 ゆず塩ら~めん
製造者:エースコック株式会社
製造所:関西滝野工場(兵庫県加東市河高1816-175)
内容量:65g(めん50g)
商品コード:4901071400804(JAN)
発売日:2023年04月24日(月)
実食日:2023年04月29日(土)
発売地域:全国
小売価格:214円(税別)
麺の種類:油揚げ麺
スタイル:縦型レギュラー
容器材質:紙
湯量目安:290ml
調理時間:熱湯3分
小袋構成:1袋(液体スープ)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、しょうゆ)、スープ(食塩、醸造酢、たん白加水分解物、豚脂、砂糖、発酵調味料、香辛料、ゆず果汁、デキストリン、でん粉、チキンエキス、チキン調味料、鶏油、粉末しょうゆ、香味調味料、植物油脂、ポーク調味料)、かやく(キャベツ、人参、キクラゲ、ねぎ)/ 加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸Ca、香料、かんすい、酸化防止剤(ビタミンE)、カロチノイド色素、増粘多糖類、カラメル色素、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)

実食開始

まさかのストレート麺

麺は油で揚げたフライ麺なので、残念ながらノンフライ麺のような本格さは楽しめそうにないけれど、調理前の段階から縮れは目立ちません。ちなみに熱湯を注ぐ前からエースコック特有の油揚げ麺臭が漂ってくるため、それが苦手な方にとってはネガティブな香りになるかと思いますが‥‥

見た目は悪くない(個性的でもないけど)

熱湯3分後に「液体スープ」を加えた途端、ゆず果汁に由来する清涼感が想像以上に強く、いい意味で意表を突かれました。ちなみに「液体スープ」の小袋は “フタの上にのせよく温めて、お召しあがりの直前に-・” となっているため、調理の際は留意してください。

さて、ゆず果汁に由来する清涼感が強いと触れたばかりですが、引き続きエースコック特有のニオイも健在な調理直後。というわけで、それと柚子の兼ね合いに注目しつつ「めん」「スープ」「かやく」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(65g)あたり
カロリー:251kcal
たん白質:5.0g
脂  質:8.1g
炭水化物:39.4g
食塩相当量:4.6g
(めん・かやく:1.1g)
   (スープ:3.5g)
ビタミンB1:0.27mg
ビタミンB2:0.29mg
カルシウム:179mg
参考値(調理直後に分別した値)
熱量:251kcal(めん・かやく:214kcal)(スープ:37kcal)
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

基礎クオリティは低くないのだが‥‥

2.0

エースコック特有のニオイってナニ? という点について、そもそもエースコックのカップラーメンは1回も食べたことがない方には説明しづらい項目になるのですが、代表的な商品を例に挙げると「スーパーカップ」や「わかめラーメン」の油揚げ麺にも通じる普遍的なニオイが備わっています。それもカップ麺ならではの魅力といえるので、個人的に嫌いではありません。

麺を引っ張り上げたら具材が消えたw

サイズは中細で、しかしながら内部の密度は高く、前半はコリッとした歯応えが特徴的。完全なストレート状ではないけれど、しなやかな質感と縮れの弱さが相俟って、レギュラーサイズのカップラーメンとしてはハイレベルな仕上がりといえます。ただ、後述するスープと反発し合っているような印象が無きにしも非ずで、例のニオイが邪魔。

それに、熱湯3分ジャストで食べ始めると硬いままの部分が多かったので、ところどころダイレクトなスナック感が玉に瑕。戻りムラに関しては後半にかけて和らいでくるのですが、前述のニオイがスープに干渉し始めるので、気になる方は気になるかもしれません。

スープ

しょっぱくない?

2.0

まずは粉末スープだけの状態で味を確認してみたところ、人工的な旨み成分を筆頭に、いかにもカップラーメンらしい雑味が目立つ骨組みで、そこそこ塩気が強く、ゆず果汁の存在感は目立ちません。というわけで、商品名にもなっている「ゆず塩」は液体スープありきになるのですが、体感的な塩分濃度ちょっと高すぎないですかね?

液体スープ投入後

液体スープには、ゆず果汁と醸造酢、それと動物油脂も含まれていたので、ゆず酢っぽいイメージの演出は叶っていたし、ちゃんとラーメンらしい味に仕上がるのですが、だいぶ塩気が強いです。実際の「ゆず塩ラーメン」も柚子より塩っぱさが先行するのであれば、再現度の高さに寄与する部分になりますけど、柚子のフレッシュな要素は皆無に等しく、殿堂入りした味とは思えません。

もちろん粉末スープ単体の味を確認せずに、もうひとつ調理して実食したのですが、それでも塩っぱいと感じたので、きもち熱湯の量を多めに用意しておいたほうが安全かも。

かやく

とりあえず及第点

3.0

彩りのいい人参はコリコリした食感で、同じくキクラゲの食感もよかったのですが、なぜかキャベツは部分的に戻っておらず、ときどき噛んだらバキッとw 個体差かな? ネギは熱風乾燥の青葱で、特に個性的な具材はなく、汎用的なラインナップでした。

総評

2.0

特有のニオイが強い油揚げ麺に、塩気が強いスープ、そして可もなく不可もなしの具材など、いかにもエースコックらしい仕上がりで‥‥などと書いたらディスってるみたいですねスミマセンw ただ、全国に6ヶ所しかない栄誉ある全国モデルに選ばれた「道の駅もてぎ」監修なのに、道-1グランプリ殿堂入りのラーメンがモデルなのに、これでいいの? というのが正直な意見。

私は「十石屋」店舗の「ゆず塩ラーメン」を食べたことがないので、このカップ麺は本物の味を的確に表現しているよ、であれば申し訳ありません。ただ、ひとつのカップラーメンとしてリピートはないと感じたので、及第点は付けられませんでした。なお同時発売品「道の駅『内子フレッシュパークからり』監修 もち麦うどん」のレビューは、次のページで【author・taka :a(大石敬之)】

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