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“風雲児” のカップ麺ついに降臨!!セブンプレミアム「銘店紀行 風雲児」東京・新宿 “孤高の魚介鶏白湯” を再現

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セブンプレミアム

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2020年1月20日(月)新発売のカップ麺、セブンプレミアム銘店紀行 風雲児」の実食レビューです。

東京・新宿の人気店「風雲児」のカップラーメンがセブン&アイ限定商品として初登場!!

実際に食べてみた感想と経験に基づいて評価し、カップ麺としての総合力を判定します。よろしければ、最後までお付き合いください。

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銘店紀行 風雲児

風雲児(ふううんじ)とは、東京都渋谷区代々木に本店を構えるラーメン・つけ麺の専門店で、運営母体は店主が設立した株式会社Dream Gate(ドリーム ゲート)。2007年9月7日の創業当初より行列が絶えず、ホスピタリティの高さにも定評があり、2020年1月現在「食べログ」でのレビュー件数(口コミ)は1,500件以上を記録している都内屈指の人気店です。

孤高の魚介鶏白湯

「風雲児」の店主・三宅重行(みやけ しげゆき)氏は、10代の頃にスカウトがきっかけで芸能界に入り、引退後は生まれ故郷の愛媛県新居浜市で結婚式場の司会業を務め、新規事業計画のためにイタリア料理を一通りマスターするなど、ラーメン業界の中でも珍しい経歴の持ち主。イタリアンシェフ、ホテルマンなどの業種を経て、ラーメンは未経験のまま「風雲児」をオープンさせました。

「風雲児」という屋号の由来は、かつて三宅店主が “イタリア料理界の風雲児” と呼ばれていたことに因んだもの。氏はイタリア料理や接客業のスキルだけでなく、人材教育術も身に付け、さらには経営についても学び、一度は飲食業界で取締役にまで上り詰めたそうですが、当時の元同僚に誘われた “食べ歩き” に付き添ったことでラーメンの魅力に目覚め、「風雲児」の開業に至ったとのこと。

同店の券売機は、左上のメニューが「らーめん」ということもあり(※券売機タイプのラーメン店は左上に店主オススメのメニューを配置している店舗が多いため)、開業当時はラーメン7割・つけ麺3割の比率で注文されていたそうですが、2年目以降は立場が逆転。現在は8割の客が「つけめん」を注文するようになり、つけ麺の名店として名を馳せています。

本店のイメージ

というわけで一般の方からは圧倒的に支持されている「つけめん」ですが、いわゆるラーメン評論家や常連客から支持されているのは「らーめん」で、その両方を注文した評論家に “どっちをオススメとして売ったほうがいいか” 尋ねると、高確率で「らーめん」という答えが返ってくるらしく、玄人ウケするのはラーメンなのだとか。

しかし、そんな「風雲児」の特徴は “万人受けする味を狙っている” こと。専門家に注目されるマニアックな味にするのではなく、普段はラーメンを食べない方や女性の方が食べても素直に美味しいと思ってもらえるような、あえて万人受けする味を追求しているそうです。もとより女性客が多いラーメン店なのですが、現在は3割が外国の方というのも納得。

実は以前にも「有名店シリーズ 風雲児 濃厚鶏魚介」という縦型ビッグのカップラーメンが2015年1月19日に発売されていたのですが、そちらは日清食品の “有名店シリーズ第5弾” としての商品化で、おそらく明星食品及びセブン&アイグループとのタイアップは今回が初。有名店シリーズでは油揚げ麺を採用していましたが、セブンプレミアムではノンフライ麺での再現となっています。

こだわりのノンフライ麺

パッケージにも “明星食品独自のノンフライ製法により、「風雲児」のしなやかでコシのある中太麺を再現しました” とあるのですが、明星食品の縦型ノンフライ麺といえば “スチームノンフライ製法” の文字はありません。最近ちょいちょいノンフライ麺でも表記がないので、もしかすると新たな製法を試験的に導入しているのかも——

開封

別添の小袋は1つ

ひとまずスチームノンフライ製法についてはさておき、別添の小袋は「特製スープ」が1袋、開封前にフタの上から取り外します。日清食品製造の有名店シリーズが「風雲児」初のカップラーメンで、前回は一般販売用のNB商品(ナショナルブランド商品)でしたが、今回はセブン&アイグループのPB(プライベートブランド)から発売されました。

この具材量である

「銘店紀行(めいてんきこう)」は、2018年12月に終売した明星食品の旧ブランド「地域の名店シリーズ」の後身で、なんの前触れもなく本格的な大判どんぶり型から利便性の高い縦型ビッグに刷新。それに伴って以前よりもインスタント感の強いブランドになってしまったのですが、縦型ならではの手軽さと具材の量がセールスポイントです。

ちなみに本体価格は198円(税込213円)で、現在の相場(税込232円)より19円も安く、東北・関東・甲信越・北陸・東海・近畿でしか売ってない地域限定商品なのですが、販売期間内であればイトーヨーカドーのネット通販サイト(オムニ7)でも購入できます。実際、私の行動圏内にあるセブンイレブンでは見かけなかったので、今回はオムニ7から取り寄せました。

製品詳細情報・購入価格等

製品名:セブンプレミアム 銘店紀行 風雲児
販売者:明星食品株式会社
製造者:西日本明星株式会社 神戸工場
製造所:兵庫県神戸市東灘区深江浜町34-2
内容量:99g(めん70g)
商品コード:4902881484053(JAN)
商品サイズ:縦109mm×横109mm×高さ119mm
発売日:2020年01月20日(月)
実食日:2020年01月24日(金)
発売地域:東北・関東・甲信越・北陸・東海・近畿
取得店舗:ネット通販サイト(オムニ7)
商品購入価格:213円(税込)※配送料・支払手数料別
希望小売価格:198円(税別)
麺の種類:ノンフライ麺
スタイル:縦型ビッグ
容器材質:紙
湯量目安:390ml
調理時間:熱湯5分
小袋構成:1袋(特製スープ)

原材料名とアレルギー表示

【原材料名】めん〔小麦粉(国内製造)、植物油脂、でん粉、食塩、植物性たん白、香味調味料、卵粉〕、スープ(鶏・豚エキス、たん白加水分解物、食塩、デキストリン、糖類、豚脂、しょうゆ、香味調味料、にぼし粉末、酵母エキス、香味油、かつおエキス、香辛料、発酵調味料、チキンオイル、にぼしエキス、かつおぶし粉末)、かやく(チャーシュー、メンマ、ねぎ)/ 加工デンプン、調味料(アミノ酸等)、増粘多糖類、トレハロース、酒精、炭酸カルシウム、かんすい、香料、リン酸塩(Na)、カラメル色素、乳化剤、微粒二酸化ケイ素、カロチノイド色素、酸味料、酸化防止剤(ビタミンE)、ビタミンB2、ビタミンB1、香辛料抽出物、(一部に卵・乳成分・小麦・えび・牛肉・ごま・さけ・さば・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)※本品製造工場では、かにを含む商品を製造しています。

実食開始

調理前の麺

麺は色味の弱い平打ちのノンフライ麺で、サイズは中太くらい。実店舗では大成食品株式会社という製麺所の麺を使っていて、三宅店主が四国出身かつ元イタリアンシェフという経歴もあり、讃岐うどんのようなコシとパスタのアルデンテ食感を両立した麺が作れないか——という注文から現在の麺に至ったようなので、そこが麺の注目ポイントです。

あいかわらず具材やばい

というわけで熱湯5分後——油揚げ麺よりも高コストなノンフライ麺を採用し、なおかつ値段も現在の相場より安いカップ麺とは思えないほど具沢山で、鰹の香りが強い実食前の現在。別添の特製スープは後入れなので、お湯を注ぐ前に入れないように注意してください(※なお、とろみ成分が強いため念入りに混ぜてください)。

カップ麺のパッケージにもあった “クリーミーな鶏白湯に、かつお等の魚介の旨みをあわせた、まろやかでクセのないWスープが老若男女に人気の一杯” というのが「風雲児」の個性とされているので、ノンフライ麺の食感や魚介と鶏白湯のバランスに注目しつつ、「めん」「スープ」「具材」の特徴を解説し、カップ麺としての総合力を判定します。

栄養成分表示:1食(99g)あたり
カロリー:380kcal
たん白質:10.8g
脂  質:9.3g
炭水化物:64.4g
(糖  質:61.9g)
(食物繊維:2.5g)
食塩相当量:7.0g
(めん・かやく:2.2g)
   (スープ:4.8g)
ビタミンB1:2.31mg
ビタミンB2:0.37mg
カルシウム:149mg
※当ブログに掲載している「原材料名」及び「アレルゲン情報」並びに「栄養成分表示」などの値は、実食時点の現品に基づいたもので、メーカーの都合により予告なく変更される場合があります。ご購入・お召し上がりの前には、お手元の製品に記載されている情報を必ずご確認ください。

めん

かなり高密度

形状は違うけどクオリティは高い

5.0

あくまでノンフライ麺の枠を出ないクオリティですが、なるほど “讃岐うどんのようなコシ” と “アルデンテのような食感” をモチーフにした麺といわれたら納得。ジャンルとしては讃岐うどんでもパスタでもなくラーメンの中華麺で、しかしながら若干の芯を残す密度の高い弾力と強めのコシはイメージに通じるところがあります。

本店の麺より平べったい

形状は縮れのある平打ち麺で、けっこう加水率は高く、タイプとしては多加水麺。おそらく讃岐うどんをイメージしての仕様ではないと思うのですが、表面には “釜揚げうどん” よろしく一定の滑りがあります。本店の麺は中太ストレート麺となっているため、まったく同じ形状とはいえないものの、濃厚な魚介鶏白湯スープとの相性は悪くありません。

表面に滑りがあると書きましたが、それもネガティブに作用することはなく、むしろスープとの一体感を高めているように感じました。ちなみに “スチームノンフライ製法” とは、文字通りスチーム(蒸気)を使って麺を加工する技術。これはノンフライ麺と油揚げ麺の中間的な組織を形成するための技法なので、再現度を高めるためにスチームを使っていないのかも‥‥?

スープ

※とろみ成分に注意

けっこう雰囲気の再現度は高い

5.5

実店舗のスープに使われている動物系は、国産の鶏ガラや丸鶏を10時間以上、それこそ原型がなくなるまで炊き込み、最後の一滴残らず濾す作業だけで4、5時間。魚介系は讃岐うどんの出汁をモチーフに仕上げ、愛媛産うるめ鰯(いわし)の煮干しやサバ節、高知県産の鰹節、北海道産の昆布などを使用しているそうです。

今回のカップ麺もサブタイトルが “孤高の魚介鶏白湯” となっているように、動物系は鶏の白湯を軸にしているのですが、同時に豚骨のサポートも並行するスタイル。鶏や豚が持つコクを充分に打ち出しつつ、ネガティブな獣臭は控えめで、魚介は煮干しと鰹を併用しているのですが、煮干しのほうが優勢です。——と、ここまでは特製スープを入れる前の感想。

だし醤油+ラードのイメージ

特製スープには豚脂と醤油ダレが入っていて、端的に例えるとタレは鰹ベースの “だし醤油” みたいな味。もちろんタレを入れて土台の煮干しが弱くなることはないのですが、グッと鰹の力強さが増して同等に——いや、むしろ体感的には鰹が優勢に。醤油も薄口ではなく濃口を使っていたので、香り付け程度の存在感ではありません。

かつお強めです

さらに豚脂が加わることで豚骨のイメージが濃厚に、それでいて鶏油(チキンオイル)は少ないため、鶏白湯というよりもハイブリッド型のテイスト(でも豚骨ラーメンではない)。動物系の癖は抑えつつ、とろみが不自然にならないくらいには濃厚で、讃岐うどんの出汁を彷彿とさせる要素が強く、鰹出汁の支配力と醤油の効かせ方が印象に残りました。

具材

これが標準量

あいかわらず具沢山

5.5

たまたま今回はラッキーで具材が多かったわけではなく、おそろしいことに “これが銘店紀行の標準” で、基本的に麺は具材で見えなくなります。チャーシューはハムみたいなチップ状の汎用具材、同じくメンマも同シリーズの「中華蕎麦とみ田」や「龍上海」と同じメンマではあるものの、これだけ大量に入っていれば文句ありません。

特にメンマは大きい上にコリコリと歯応えも強く、濃厚な鶏白湯スープの箸休めに効果的。ネギも風雲児の「らーめん」と同じく万能ネギ系の薬味ネギが採用されていて、主張し過ぎることも埋没することもなく、ちょうどいいアクセントになっていました。

総評

★★★★★☆☆☆☆☆(★5+)

風雲児の「らーめん」(本物)を食べたのは数年前かつ当時は味のメモも取っていなかったので、正直あまり細かいところまで覚えていないのですが、讃岐うどんの出汁を彷彿とさせる鰹の支配力やクセのないハイブリッド型の白湯スープなど、きちんと特徴を捉えているように感じました。

“孤高の魚介鶏白湯” というわりに鶏は主張してこないのと、具材のチャーシューやノンフライ麺はカップラーメンの枠を逸脱するものではないのですが、これで税込213円なら上出来です。いわゆる魚介系白湯の中でもありそうでないバランスなので、気になった方は試してみてください。

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